ヴァシュロンコンスタンタン故障時の保証・修理情報まとめ

ヴァシュロンコンスタンタン故障時の保証・修理情報まとめ

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ヴァシュロンコンスタンタンは、パテック・フィリップやオーデマ・ピゲと並んで、世界三大高級時計メーカーとされています。創業は1755年にまで遡り、ジャン=マルク・ヴァシュロンによって創設されました。ヴァシュロンコンスタンタンの時計は、「トゥールビヨン」と呼ばれる複雑な機構を持つ機械式時計となっています。トゥールビヨンとは、時計内部の一部を構造全体で回転させることで姿勢の差によるずれを解消する機構となっています。トゥールビヨンの時計は、その構造上、どうしても部品の点数が増え、かつ、それらの部品を高精度に作成しなければなりません。また、部品の重量についても、非常に軽さが求められる高度な機構となっています。


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ヴァシュロンコンスタンタンが故障してしまったら

ヴァシュロンコンスタンタンでは、公式のWEBサイトにしっかりと「ヴァシュロンコンスタンタン正規サービスセンターへ時計の修理を依頼されることをお勧めします。公認ネットワーク内で修理された時計のみが国際保証やヴァシュロンコンスタンタンが提供する修理保証を維持できます。」と記載されています。

具体的には、ヴァシュロンコンスタンタンの時計を正規取扱店に持ち込み、修理依頼を行うことで、ヴァシュロンコンスタンタンの正規サービスセンターに送付され、そこで修理が行われるという手順になります。なお、ヴァシュロンコンスタンタンの修理料金については、公式サイト等で公表されていないようです。

また、時計店等での修理を受け付けているところもありますが、ヴァシュロンコンスタンタンについては、その構造上、メーカーでの修理が推奨されています。一部の店舗においては、クオーツ型が35,000円、オートマチック型が45,000円とオーバーホールの価格を公表していますが、多くの時計店では、ヴァシュロンコンスタンタンの修理はメーカー修理を推奨としています。それだけ、トゥールビヨンの時計の修理は複雑であるということがうかがえます。

もちろん、しっかりとした技術を有した職人さんが修理するのであれば、トゥールビヨンであっても修理はできるかもしれません。しかし、構造が非常に複雑なトゥールビヨンでは、部品の故障が見つかったとしても、使用できる部品が非常に限られてしまいます。特に前述した通り、トゥールビヨンでは部品の精度や重量が厳しく求められていますので、時計店でもメーカーに連絡して純正品を取り寄せなければ修理ができないということが多々あります。そのため、部品代金は純正品の部品代金がかかりますので、オーバーホール代金は安く抑えられたとしても、その他の部品等はあまり差が生じることはないようです。

保証内容・保証期間

ヴァシュロンコンスタンタンの時計を日本の正規代理店で購入した場合は、国際保証が付きます。国際保証は、アメリカ、カナダ、オーストラリア以外の国で販売された場合につく保証で、購入から24か月間(2年間)有効となっています。

この国際保証では、ヴァシュロンコンスタンタンの正式修理センターにおいて、製造欠陥があると認めた場合に、ヴァシュロンコンスタンタンの判断によって無償で修理もしくは交換が行われるという仕組みになっています。

国際保証では、次の9点についての損害は、保証外としています。

@事故や不適切な使用、過度な使用(衝撃、衝突、つぶれなど)による欠点や損傷
A部品の通常の摩耗や劣化
Bウォッチのメンテナンス、定期点検の不足や不適切な使用
C磁力や気象現象により起きた欠点や損傷
Dケース内への水分の浸透、酸化現象(非防水ウォッチの場合)
Eスイス、ジュネーブのヴァシュロンコンスタンタン アフターサービスセンターまたは認可の修理センター以外により行われた改変、操作、分解、修理
Fレザー、合成ポリマー、その他の非金属素材のストラップとブレスレット
G製造番号やその他のアイデンティティを示す情報が故意に消されたか変更されたウォッチ
H盗難、紛失

また、保証を受ける際には、保証書に購入日付とヴァシュロンコンスタンタンの正式代理店のスタンプ、販売員の署名が無ければ有効ではないとされています。国際保証書の場合、多くの場合がスタンプや押印、署名などの方法は行っておらず、国際保証カードに必要事項を直接印字する形態をとっていますが、ヴァシュロンコンスタンタンは、他の電化製品の保証書の様に、スタンプや署名が有効とされている点について注意が必要です。

また、ヴァシュロンコンスタンタンでは、修理を行った際には、「修理保証」が発行されます。修理保証では、ヴァシュロンコンスタンタン アフターサービスセンターかヴァシュロンコンスタンタン認可の修理センターで行われた場合にのみ、その修理日から12か月以内に発生した故障について保証するという内容になっています。これについても、国際保証と同様の除外項目が設けられています。

なお、アメリカ、カナダ、オーストラリアで購入した場合は、保証内容が大きく異なります。旅行等で現地にいって購入した場合や、平行輸入した場合などの場合は、アメリカ、カナダ、オーストラリア用の限定保証が適用されますので注意が必要です。

まとめ

ヴァシュロンコンスタンタンは、1755年創業と、非常に歴史の深い供給時計ブランドです。また、トゥールビヨンを採用した、非常に複雑かつ繊細な時計となっていますので、修理に関しては、メーカーに修理依頼を行うことを推奨します。

トゥールビヨンで求められている部品は、非常に高精度でかつ軽いといったものですので、他の時計のように形状が似ているから、問題なく動きそう、といった判断基準で代替品に交換することができません。代替品に交換するのであれば、その代替品がトゥールビヨンで耐えれるだけの精度と軽さを有していなければならないのです。そのため、修理については、純正の部品をキープしているメーカーに修理依頼を行うことをおすすめします。

また、他の機械式時計も同様ですが、時計店等で修理を行い、純正品以外の部品に交換されていた場合、今後の修理を断られてしまう可能性があります。特に保証書に、「スイス、ジュネーブのヴァシュロンコンスタンタン アフターサービスセンターまたは認可の修理センター以外により行われた改変、操作、分解、修理」と書かれている通り、保証期間においては保証を使用することができません。そのため、最初にメーカー修理を検討するようにしてください。

ヴァシュロンコンスタンタンは「常に最高の品質を追求すること」をモットーとして掲げています。トゥールビヨンもその一環と言えます。今後、トゥールビヨンを超える、さらなる品質向上のための技術が使用されることとなった場合、ヴァシュロンコンスタンタンにおいては、その技術を採用する可能性が高いと思われます。新たな技術が採用された場合、今よりもさらにメーカー修理が推奨されることになると予想することができます。

これまでのトゥールビヨンであっても、新たな技術が採用されたとしても、ヴァシュロンコンスタンタンの時計を最高のパフォーマンスで活用し続けるには、トゥールビヨンや新技術にあった最高の部品を使用することに尽きます。そのため、ヴァシュロンコンスタンタンの時計についてはメーカーで修理を行うことをおすすめいたします。

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