
我々の生活に欠かせない存在となったスマホ。子どもから大人まで、誰もがスマホを持つ時代になり、今後もスマホユーザーは増加の一途をたどると予測されています。
そんな時代だからこそ、スマホ修理で起業しようと考える方も増えてきました。
事実、スマホ修理を専門とするショップはどんどん増えており、個人で開業する方も数多くいます。
当記事では、スマホ修理業者として起業したい方に向けて、開業にあたり必要な書類や手続き、注意すべきことなどをご紹介していきます。
いきなり失敗しないよう、大切なポイントを押さえたうえで開業を目指しましょう。
INDEX
スマホ修理とは?

スマホの修理は、これまでは端末を購入したキャリアの店舗や、メーカー直営のショップに依頼することがほとんどでした。
しかし、メーカーに修理を依頼すると時間がかかり、なかなかスマホが手元に戻ってこないこともありました。
そうした背景から増加したのがスマホ修理を専門とする業者です。
スマホ修理用のパーツやツールを誰でも手に入れられるようになったことも、修理業者の誕生を後押ししました。
スマホ修理専門店では、バッテリーや割れた画面の交換など、さまざまなリペアが可能です。
お店によっては修理だけでなく、スマホ用のアクセサリーや格安SIMの販売をしているところもあります。
スマホ修理ショップの開業手段と収益モデル

これからスマホ修理で起業したいと考えているのなら、営業スタイルや収益モデルを決めなくてはなりません。
代表的な収益モデルとしては、フランチャイズへの加盟や無店舗、実店舗での個人営業が挙げられます。
それぞれ、特徴やメリット・デメリットなどを詳しく見ていきましょう。
フランチャイズへの加盟
旅行や仕事などで地元を離れたとき、「あれ?このスマホ修理店地元でも見たことある…」といった経験をしたことはありませんか?
このように現在は、フランチャイズのスマホ修理店もたくさんあります。
フランチャイズへ加盟するメリットは、修理の技術や経営のノウハウなどを指導してもらえることです。
さまざまなサポートも受けられる一方で、お店としての個性を出しにくい、ロイヤリティを支払う義務がある、などのデメリットもあります。
加盟金の有無やロイヤリティのパーセンテージは、フランチャイズの運営元により異なります。
さまざまな要素をほかのフランチャイザーと比較検討しながら、加盟するかどうか判断するようにしましょう。
加盟を検討するなら、「フランチャイズでスマホ修理業者に!FCのメリット・デメリット」という記事を読んでメリット・デメリットを確認しましょう。
無店舗での個人開業
フランチャイズに加盟せず、自宅などを利用して無店舗で開業するスタイルです。
もっとも大きなメリットは、店舗を構えないため初期投資を少なくできることでしょう。
スマホ修理は、それほど広いスペースが必要ないため、その気になれば自宅でも開業は可能です。
また、無店舗での個人開業は、フランチャイズのような縛りがないため、自由に経営戦略を立てられます。
これも大きなメリットです。店舗の家賃を支払う必要もなく、ランニングコストも抑えられます。
ただ、スマホ修理の技術や知識は独学で身に付けなくてはなりません。
そのため、開業までに時間がかかってしまう可能性があります。
実店舗での個人開業
フランチャイズに加盟せず、個人で店舗を構えて営業するスタイルです。
ロイヤリティを支払う必要がないため、利益を多く手元に残せるというメリットがあります。
また、このスタイルで開業する場合は自由なショップづくりが可能です。
個性を前面に打ち出し、よそでは見られないスマホ修理店にすることも不可能ではありません。
誰にも干渉されない、自由なショップ運営を目指せます。
ただ、ノウハウは自分で身に付けねばならず、開業までに時間がかかる可能性があります。
また、このスタイルは集客が難しいことも事実です。
開業しても集客できなければ、利益を出すことはできません。
スマホ修理ショップ開業に必要な手続きや書類

これからスマホ修理店を開業するのであれば、必要な手続きについても覚えておく必要があります。
フランチャイズに加盟する場合は、何もかも教えてくれるかもしれませんが、個人開業だとそうもいきません。
ぜひここで覚えておきましょう。
個人事業の開業・廃業等届出書
開業するにあたり必要な書類は、「個人事業の開業・廃業等届出書」だけです。
この書類を提出するだけで個人事業を始められます。
新しく事業を興したとき、または廃業するときに必要な書類です。
書類は、国税庁の公式ホームページからダウンロード可能です。
必要事項を漏れなく記載したら、郵送、または管轄の税務署に実際に出向いて提出します。
なお、届出は必ず開業から1ヵ月以内に行いましょう。
青色申告承認申請書
この書類は絶対に提出が必要なわけではありませんが、個人事業主として生計を立てるのであれば、提出必須の書類です。
申請することで最大65万円の青色申告特別控除が受けられます。白色申告ではこのような恩恵は受けられません。
こちらの書類も税務署に郵送、もしくは窓口に出向いて提出します。
ただ、事前に開業届を提出していないと、受理してもらえないため注意が必要です。
青色申告承認申請書も、国税庁の公式ホームページでダウンロードできるので、開業届とあわせて入手し、同時に提出するとよいでしょう。
ビジネス用銀行口座の開設
必須ではありませんが、ビジネスを行うことを考えると、個人用ではなく事業用の口座を持つことをおすすめします。
特に自宅で個人開業するケースでは、クライアントからの信頼を得るためにも、事業用口座を開設したほうが安心です。
事業用の銀行口座のメリットは、「屋号を付けられること」と「事業用とプライベートのお金を分けて管理できること」です。
屋号付きの事業用銀行口座の開設には、開業届の控え(原本)が必要になります。
すべての手続きが完了するまで1~2週間ほどかかることもあるため、書類の提出を含め、余裕を持って準備しましょう。
店舗の賃貸契約など
実店舗を構えて営業する場合は、店舗がなければ何も始められません。
不動産ポータルサイトや街の不動産業者を利用して物件を探しましょう。
物件を探すときは、「事業用の物件を探していること」を不動産業者に必ず伝えなければなりません。
なかには事業ができない物件もあるからです。
事業をすることを隠して契約、さらに実際に営業することはトラブルの元になるため避けましょう。
登録修理業者の申請
スマホ修理業界へ参入する企業や個人が増えたため、平成27年、総務省は参入規制を始めました。
これが「登録修理業者制度」です。
登録修理業者として登録すれば、合法に修理を行う業者であることをアピールできるというメリットがあります。
現在では、スマホ修理を生業とする多くの業者が、登録修理業者です。
そのため、今後スマホ修理業者として開業を考えるのなら、登録修理業者への登録も検討する必要があります。
申請は、必要書類をそろえて総務省に提出するだけですが、行政書士などに代行してもらうことも可能です。
登録修理業者制度に関して、詳しく知るなら「「登録修理業者制度」とは?参加費用はいくらくらい?」の記事をあわせてご覧ください。
スマホ修理ショップ開業の際に注意すべきこと

修理業者として開業することがゴールではありません。
ビジネスを軌道にのせ、成功させるためには、店舗の立地はもちろん、集客方法や競合のチェックなども確実に行う必要があります。
店舗の立地
立地がよくないと、どんなに素晴らしいサービスを提供していても、お客さんに来てもらえません。
競合が一切いないエリアならまだしも、そうでないのなら、立地は売上に大きな影響を与えます。
ビジネスであることを考えると、やはり人が多く集まる場所への出店が理想的です。
実際、繁華街や駅の近くには、すでに数多くのスマホ修理店があります。
ただ、これらのエリアは賃料が高いことも事実ですので、売上に影響する要素を多角的に検討して出店場所を決めましょう。
集客の方法
ビジネスとして軌道にのせるには、しっかり集客を行う必要があります。
集客は収益に直結するため、成功のためにはもっとも力を入れなくてはならないポイントです。
集客にはさまざまな方法がありますが、代表的なものは、新聞の折込チラシやポスティング、インターネットの活用などが挙げられます。
なかでもインターネット広告は、事業を始めたばかりで資金的に厳しくても、予算を最適化しながら広告を出せる有効な方法です。
ブログやSNSをあわせて利用すれば、さらに集客効果を高められるでしょう。
こちらの記事では、集客方法や広告掲載の注意ポイントを解説しています。もっと深く知りたい方はぜひご覧ください。
知識と技術をしっかり身に付ける
スマホ修理には、専門的な知識や技術が必要です。
開業前にしっかりマスターしなくてはなりません。
独学だけでは厳しいので、スマホ修理の講座やスクールなどを活用して、知識と技術を身に付けましょう。
フランチャイズに加盟する場合は事前研修があるので、ノウハウをすべて学ぶことができます。
すぐにでも開業したい方には、フランチャイズが向いているでしょう。
フランチャイズではなく自力開業を目指す方は、講座やスクールにて、専門知識や技術を身に付ける必要があります。
ただし、講義の内容や時間、費用などは主催者により大きく異なるので、事前にカリキュラムや受講費用について確認しておきましょう。
とにかく大切なのはしっかりとした知識と技術を身に付けることです。
インターネットでクチコミを調べるなどして慎重にスクール選びをしましょう。
スマートフォンの修理技術を学ぶポイントをもっと知りたい方は「スマホ修理技術を学ぶには?習得する上での注意ポイントも解説」という記事をお読みください。
競合のチェックを欠かさない
競合がどれくらいの価格でサービスを提供しているのかを把握していないと、料金の設定もできません。
明らかに競合よりも高い料金設定をしてしまうと、集客も難しくなってしまいます。
競合の料金設定だけではなく、提供しているサービスの内容、アフターサービスなどもチェックすることが成功への近道です。
そのうえで、競合にはない魅力を打ち出すことができれば、集客もしやすくなります。
「iPhone修理のクイック」ではFC加盟相談受付中!

iPhone修理クイックなら、出店希望の地域の検索ワード調査や流入の見込み数、売り上げの見込みなども立てられます。
修理に付随して、相性のいい副商材であるスマホ買取やガラスコーティングまで一括サポートが可能。
販路なども紹介できます。
広告運用実績もあるので、リスティングの運用もできますよ。
3つの特長
- iPhoneの修理を行い8年以上の実績。店舗数が多いため成功事例やノウハウなどが多く、SEOも上位に位置できます。
- iPhone修理だけでなく、付随するAndroidやゲームの修理、スマホの買取やガラスコーティングまで包括的にサポートが可能。
- 修理用の部材は弊社スタッフが工場に出向き、色の調整などを行っているため、安価で高品質なパーツが利用可能。不良率も低いので安心です。
かかる費用
- 相談は無料
- 加盟費用は修理研修の内容により変動(加盟費込みで最低20万円~)
- ロイヤリティは地域により月5,000円~、無理のない範囲でロイヤリティは相談可能。
iPhone修理店に興味がある方、まずは相談してみませんか?
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スマホ修理実績が150万台以上のスマホスピタル

全国対応&最短即日対応してくれるスマホ修理実績が150万台以上のスマホスピタル。
幅広いAndroidに対応できるだけでなく、最速15分で修理してくれます。保証が最大6か月ついてくるのもうれしいポイントです。
「出張修理」と「来店修理」の2種類から修理方法を選べ、WEBでの見積・問い合わせは24時間可能。都合のよいタイミングで相談してみましょう。
まとめ
今後も、スマホ修理業者はどんどん増加していくものと考えられます。
そのため、誰もが起業してすぐに利益を上げられるわけではありません。
ただ、他店との差別化を図りつつ、魅力的なショップづくりができれば、成功につなげられるはずです。
まずは、どのような営業スタイルにするかを考え、それから開業に向けた準備を始めましょう。
必要書類や手続きに不備があるとスムーズに開業できません。
一つひとつ確実にステップをクリアすることが、スマホ修理ショップ開店への近道です。

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