
大切なものが入っている金庫ですが、突然開かなくなると困りますよね。何とかして開けようと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、金庫の正しい壊し方を説明します。金庫を壊さずに開ける方法なども説明するので、参考にしてください。
この記事で分かること
INDEX
金庫は自分で壊せる?
金庫を自分で壊せるかは、金庫の種類によります。一概に金庫と言っても、構造や性能などがさまざまだからです。
自分で壊せる金庫、壊せない金庫は下記を参照してください。
自分で壊せる金庫 | 自分で壊せない金庫 |
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基本的に金庫は壊せないように作られているため、破壊にはそれなりの労力と時間がかかります。一度金庫を破壊すると修理ができないため、できれば鍵屋などのプロに鍵開けを依頼しましょう。
金庫を壊し方を種類別に解説!バールの使い方は?
手提げ金庫と小型・家庭用金庫であれば、壊せる場合があります。ただし、金庫の中身を破損させる可能性があることや、再利用ができないことから金庫の破壊はおすすめしません。
リスクを承知の上で壊したい方は、以下の方法を参考にしてください。
金庫を壊すのに必要な道具
手提げ金庫を壊す場合、バールを用意しましょう。
小型金庫や家庭用金庫は、隙間がほぼありません。手提げ金庫のようにバールでこじ開けるのは不可能です。
小型金庫・家庭用金庫を壊す場合は、扉の蝶番を切り落とす必要があります。そのため、サンダーやグラインダーなどの電動工具も用意しましょう。
手提げ金庫 | バール |
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小型金庫 | サンダー、グラインダー |
手提げ金庫壊し方
壊し方は以下の通りです。
- 金庫の蓋の隙間にバールの平たい部分を挿し込む
- 金庫をしっかり押さえて固定する
- バールのもち手部分を下に押す
- てこの原理を使って金庫を開ける
金庫をしっかり固定しないと、バールが飛ぶ場合があります。目に当たれば失明のリスクもあるので注意してください。
小型金庫や家庭用金庫の壊し方
壊し方は以下の通りです。
- 扉の蝶番を電動工具で切り落とす
- 金庫の扉を押し引きして隙間を作る
- 隙間にバールを挿し込む
- バールを手前に引き、扉を外す
蝶番を切断するときは注意してください。少しでも気を抜くと指を切断するリスクがあります。
取扱説明書にも書かれている注意事項をよく読み、安全な環境・やり方で作業しましょう。
自分では壊せない金庫の種類
手提げ金庫や小型金庫は自力で壊せます。一方で、以下のような金庫は壊せません。
- 防盗金庫
- 大型金庫や業務用金庫
防盗金庫
防盗金庫は耐火性能に加え、防盗性能も持った金庫のことです。
ドリルやハンマーなどの工具による破壊や、バーナーによるガス溶断などの攻撃に耐えるための性能試験をクリアしており、高い防盗性を備わっています。
当然、素人がこじ開けるのは不可能です。こういった金庫の場合は、迷わず専門業者に依頼しましょう。
大型金庫や業務用金庫
大型金庫や業務用金庫は、家庭用金庫よりこじ開けにくいです。種類にもよりますが防盗性能が高いものも多いので、こちらも専門業者に依頼をしたほうが確実でしょう。
金庫を壊して開けるのはおすすめできない5つの理由
金庫は壊せる場合がありますが、壊して開けるのはおすすめできません。
その理由として、以下の5つが存在します。
それぞれの理由について解説しますね。
1.道具をそろえる必要がある
安価な金庫でも、それなりに頑丈に作られています。金庫を壊すためには、専用の道具を用意しなければいけません。
金庫を壊す場合に必要な道具は以下の通りです。
- バール
- ハンマー
- 蝶番を切断するためのサンダー
バールは2,000~3,000円で購入できます。しかし、切断用のサンダーは1万円以上します。これらの道具を日常的に使う人は少ないでしょう。
1回の作業のために1~2万円かけるのは少しもったいないかもしれません。当然、金庫が壊れる保証もありません。
2.時間がかかる
金庫を壊すための道具をそろえても、すぐ開くわけではありません。かなり頑丈に作られているので、相当の力が必要です。力に自信がない人だときつい作業でしょう。
手提げ金庫や小さな金庫であれば、壊して開けられるかもしれません。しかし、勢いあまってケガをする恐れがあります。
金庫を壊す場合は十分注意して作業しましょう。
3.修理費がより高くなる可能性がある
節約をしたいという思いから、金庫を自分で開けようとしている人もいるでしょう。
確かにプロの業者に金庫の鍵開け依頼すると、自分で開けるよりもお金がかかります。しかし、セルフで挑戦した結果、逆にお金がかかる恐れもありますよ。
例えば、金庫が壊れたら金庫を買い替えなければいけません。安くても数万円、それなりにセキュリティがしっかりしているものを選ぶならば、数十万円かかるでしょう。
鍵の部分だけを壊したとしても、新しい鍵を取りつけるための費用が発生します。取りつけにかかる費用は1~3万円程度です。
状況によっては、鍵屋に依頼した方が安く済みます。以下の記事ではおすすめの鍵開け業者を紹介しているので、依頼の際の参考にしてくださいね。
4.大きな金庫は処分に費用がかかる
金庫は壊して終わりではありません。壊した金庫は処分する必要があります。
中型以上の金庫は、普通ゴミとして捨てられません。大型の金庫だと粗大ゴミとして捨てられない場合もあるため、注意しましょう。
普通の処分方法で捨てられない場合は、引き取りの専門業者に依頼する必要があります。金庫の処分は有料です。
金額は自治体や業者など、処分を依頼する場所に確認しましょう。金庫の3辺の長さと重さを把握しておけば、ある程度正確な処分料を見積もりで出してもらえます。
5.怪我のリスクがある
金庫のこじ開けは、使用する道具自体も危険なため怪我をする可能性が高いです。取返しのつかない事故に繋がってしまう可能性もあるため、怪我には細心の注意を払いましょう。
金庫を壊して開けるなら業者依頼がおすすめ!2つの選択肢を紹介
やはり、自分で金庫を壊すのはリスクがあります。心配な方は、壊さない方法で金庫の鍵開けを試してみてはいかがでしょうか。
壊さずに金庫を開ける2つの方法を説明します。
1.メーカーに相談する
金庫の暗証番号を忘れた場合は、メーカーの専用窓口から番号照会の依頼をしましょう。 鍵を紛失した場合も、専用窓口から複製の依頼をしましょう。
その際に必要な情報は以下の通りです。
- 金庫の型番・品番
- 購入者の住所・氏名・電話番号・メールアドレス
その後、身分証明書の提示や確約書の提出などが求められます。メーカーによっては、鍵番号の提示も求められますよ。
鍵番号が分からない場合は、照会を依頼しましょう。しかし、照会をすると別途料金が加算されます。
メーカーにもよるものの、合鍵作成にかかる期間は1~2週間程度です。
金庫の暗証番号忘れについては、下記の記事でも紹介しています。
2.鍵屋に依頼する
金庫の鍵開けを鍵屋などの業者に依頼する場合は、電話やインターネット等から依頼をすることになります。
最短即日で鍵を開けてくれますよ。緊急の場合は鍵屋を頼るのがおすすめです。鍵屋は、さまざまな種類の金庫に精通しています。そのため、防盗金庫なども対応可能です。
料金はメーカーや金庫の種類によるため、事前に見積りをとりましょう。複数社から見積りをもらうと、不当な高額請求を防げます。
鍵屋へ依頼するメリット・デメリット
ここでは、鍵屋に依頼するメリットやデメリットをそれぞれ紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
2つのデメリット
デメリットとしては以下の2つのことがあります。
- 純正キーが手に入らない
- 費用が高い
メーカー依頼の場合は、新しい鍵を再発行するので純正キーが手に入ります。純正キーは鍵穴に合わせて作られているので、精度が非常に高く誤差がありません。
対して鍵屋は、鍵穴に合わせてその場で鍵を作成します。メーカーよりも精度の低い鍵になる可能性がある点には注意が必要です。
また、鍵屋は素早く現場に駆けつけてくれますが、費用は高くなります。メーカー依頼の場合は、鍵を再発行するだけなので高くても5,000円以内で済みますが、鍵屋の場合、鍵開け作業費料は最低でも8,000円程度です。
鍵作成を依頼する場合は、最低でも15,000円程度かかります。
3つのメリット
メリットは3つあります。こちらも確認しておきましょう。
- 素早く解錠できる
- その場で鍵を作成できる
- 24時間対応している業者が多い
鍵屋は依頼をすれば、現場にすぐ駆けつけてくれます。24時間営業の業者も多く、基本的には即日で解錠可能です。
その場で鍵を作ってくれるのも便利なポイントのひとつといえます。対してメーカーは、鍵を再発行すると1週間程度はかかるので注意してください。
メーカーは急ぎで鍵を開けたい時には向きません。緊急の時は鍵屋に依頼するのがおすすめです。
【金庫のトラブル】業者の費用相場は8,000円〜
金庫のトラブルに関する費用相場は以下の通りです。
作業内容 | 解錠相場 |
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鍵紛失による解錠 | 8,000円~ |
ダイヤル番号忘れ 解読&解錠 | 16,000円~ |
テンキー式解錠 | 35,000円~ |
鍵作成 | 14,000円~ |
簡単な金庫であれば8,000円程度で開錠可能です。ただし、鍵紛失による解錠でも金庫の種類によっては値段が変わります。
防犯性の高い金庫ほど鍵開け費用もかかることも覚えておきましょう。そのため、同じ解錠方法でも、防盗金庫や業務用金庫のほうが高額になります。
金庫の鍵開け費用相場については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください
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出典:カギ110番
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3.鍵が開かなければ施工料0円
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見積も無料なので鍵のトラブルが発生したらまずは相談してみましょう。
料金一例
金庫の鍵トラブルの料金は以下の通りです。
- 鍵交換 8,800円~
- 鍵開け 8,800円~
- 鍵修理 8,800円~
- 鍵取付 8,800円~
- 鍵作成 11,000円~
料金は、出張費+作業費+部材費のコミコミ価格です。見積り無料なので、まずは気軽に相談してみましょう。
サービスの流れ
カギ110番の口コミ・評判についても紹介している記事もあります。ぜひ参考にしてください。
金庫の壊し方まとめ
今回は、金庫の壊し方を説明しました。
手提げ金庫や小型金庫であれば、自分で金庫を壊せます。しかし、金庫を壊して開けるのはおすすめできません。かなりの危険が伴うからです。
このようなリスク・危険を許容できない人は、鍵屋に依頼してください。
素早く、そして安全に金庫を開けてくれますよ。壊さずに開けてくれるので、処分料や修復料などもかかりません。