
持ち運びに優れているUSBメモリは非常に便利です。データをUSBメモリに移せば、パソコンを持ち歩く必要はありません。
しかし、なぜかMacに認識されない場合もあります。
今回は、MacがUSBメモリを認識しない場合の対処方法を説明します。ぜひ参考にしてくださいね。
INDEX
MacがUSBを認識しない?最初にチェックすべきポイント
USBメモリには、対応機種が定められている場合があります。例えば、Windows専用のUSBメモリはWindowsパソコンしか認識しません。
まずは取扱説明書を見て、使っているUSBメモリがMacOSに対応しているか確認しましょう。
MacがUSBを認識していないと起こる現象&対処法
以下の現象が起こっている場合、MacはUSBメモリを認識していないと判断しましょう。
現象の詳細とともに、対処方法を説明します。
MacのUSBメモリランプが点灯しない
USBメモリは、MacのUSBポートから電力を得ています。そのため電力が不足していると、MacのUSBメモリランプが点灯しません。
この現象が起こっている場合は、一度USBポートに接続しているデバイスをすべて取り外し、その後にUSBメモリだけを接続してください。
USBメモリランプが点灯すれば、電力の供給不足が原因と分かります。点灯しない場合、USBポートが故障している可能性があるでしょう。
他のパソコンに接続しても認識しないか確認してください。
デスクトップにアイコンが表示されない
デスクトップにアイコンが表示されない場合、Macの設定を見直しましょう。設定の確認方法は、以下の通りです。
- 「メニューバー」をクリック
- 「Finder」→「環境設定」→「一般」の順でクリック
- 「外部ディスク」にチェックを入れる
- USBメモリを再度挿し込み認識しないか確認
改善しない場合は、一度Macを再起動しましょう。そして、再度USBメモリを挿し込んでください。
出典:Apple
接続したときにエラーが発生する
「セットしたディスクはこのコンピュータで読み取れないディスクでした」と表示される場合、エラーが発生しています。
保存データが不要な場合は、メッセージ内の「初期化」を選択してください。データと設定がリセットされます。
その後、USBメモリを挿し込み認識しないか試しましょう。
エラーメッセージは、前回取り外しに失敗しても表示されます。この場合は、一度Macを再起動しましょう。
再起動後にUSBメモリを挿し込むと認識される場合があります。
MacがUSBを認識しない場合の対処方法
先ほど紹介したやり方は、簡単に行える対処方法です。それでも解決しない場合は、少し踏み込んだ対処方法を試す必要があります。
8つの対処方法を紹介するので試してみてください。
USBポートを確認する
USBポートにホコリやゴミが溜まっていると、接続不良でUSBメモリが認識されない場合があります。
長い間放置していたのであれば、ブラシや掃除機を使って綺麗にしましょう。また、USBポートが故障していないかも確認しましょう。
USBメモリ以外のものを挿し込んでも反応しなければ、そのUSBポートは壊れている可能性があります。
環境設定を確認する
Macの設定の問題で、USBメモリが認識されていない可能性もあります。まずは、サイドバー表示とシステム情報の環境設定を見直しましょう。
やり方を次の段落から説明します。
サイドバー表示の環境設定を確認する方法
サイドバー表示の環境設定は、以下の方法で確認できます。
- 「メニューバー」をクリック
- 「Finder」→「環境設定」の順でクリック
- 「サイドバー」を選択し、「デバイス」の項目を確認
- 「外部ディスク」にチェックを入れる
これでサイドバーにUSBメモリが表示されます。
出典:Apple
システム情報の環境設定を確認する方法
システム情報の環境設定は、以下の方法で確認できます。
- 「Appleマーク」をクリック
- 「option」を押している間のみ現れる「システム情報」をクリック
- 「ハードウェア」の項目にある「USB」を選択
最後まで行ったら、USBメモリを再接続してみましょう。
出典:Apple
SMCを使って対処する
SMCとは、システム管理コントローラーのことです。SMCをリセットするとUSBメモリが認識される場合があります。
リセットの方法は、バッテリーを取り外せるかで異なります。パターン別にリセットのやり方を説明するので参考にしてください。
バッテリーを取り外せる場合
バッテリーを取り外せるMacを使っている場合は、以下の方法でリセットを行いましょう。
- ホーム画面から「Appleメニュー」を開く
- 「システム終了」を押して電源を切る
- Macからバッテリーを取り外す
- 電源ボタンを5秒間長押しする
- 再度バッテリーを取りつけ、Macの電源を入れる
MacBookのバッテリーは自分で交換することも可能です。
バッテリーの取り外しについてサポートが必要な場合は、Apple正規サービスプロバイダ、またはApple Store直営店に相談してください。
MacBookのバッテリー交換については、下記の記事でまとめているので参考にしてください。
バッテリーを取り外せない場合
バッテリーを取り外せないMacを使っている場合は、以下の方法でリセットを行いましょう。
- ホーム画面から「Appleメニュー」を開く
- 「システム終了」をクリックし、電源を切る
- 「shift+control+option+電源ボタン」の4つを同時に10秒間押し続ける(MacBook Proを使っている場合は、電源ボタンの代わりにTouch IDボタンを押す)
- 10秒間押し続けたらすべてのボタンから指を離し、Macの電源を入れる
- リセット完了
出典:Apple
PRAMを使って対処する
PRAMとは、パラメーターRAMのことです。小容量メモリのような役割を担っています。
PRAMをリセットするとUSBメモリが認識される場合があります。そのため、以下の方法でリセットをしましょう。
- 「システム終了」をクリックし、Macの電源を落とす
- 「option+command+P+R」を20秒ほど同時に押す。
起動音がなるMacの場合は、2回目の起動音が鳴ったらキーから指を離してください。
出典:Apple
MacのOSをアップデートする
MacのOSが古いとさまざまな不具合が生まれます。最新版に更新するとUSBメモリの不具合も解消されるかもしれません。
以下の方法でアップデートしましょう。
- 「App Store」を開く
- App Storeの上部にある「アップデート」を選択する
- 「ソフトウェア・アップデート」→「アップデート」の順でクリックする
ソフトウェア・アップデートの文字がなければ、そのOSは最新版です。
他のプログラムも更新したい場合は、「すべてアップデート」をクリックしましょう。
出典:Apple
セーフモードを使って起動する
セーフモードとは、不要なソフトウェアが読み込まれたり起動したりするのを防ぐモードです。
シンプルなモードにしてUSBメモリが認識されないか試しましょう。セーフモードで起動する方法は以下の通りです。
- Macを起動・再起動したら、すぐ「shiftキー」を押し続ける
- ログインウィンドウが表示されたら指を離す
Shiftキーを押さずに起動・再起動すればセーフモードを解除できます。
出典:Apple
フォーマットをする
フォーマットをする方法は、以下の通りです。
ただし、フォーマットを行うと保存されているデータがすべて消去されるので、注意してください。
- MacにUSBメモリを接続
- 「Finder」→「移動」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」の順でクリック
- 「表示」→「すべてのデバイスを表示」の順で進む
- フォーマットするドライブを選択して、「消去」をクリック
- 各項目の設定画面でフォーマットをMacで使うものに設定し、「消去」をクリック
- フォーマットを開始
出典:Apple
セキュリティソフトを停止してみる
ウイルス対策としてセキュリティソフトを導入している方もいるでしょう。
しかし、セキュリティソフトが他のシステムに悪影響を及ぼすケースもあります。
セキュリティソフトが原因かどうかを調べるため、一旦停止してみましょう。
セキュリティソフトが原因だった場合は、ソフトの設定を変更して保護レベルを下げると改善するかもしれません。
それでもできない場合は、新しいセキュリティソフトを導入しましょう。
セキュリティソフトおすすめについて、下記の記事で紹介しているのでこちらも参考にしてください。
USBが認識されているかチェックする方法
ここまで、さまざまな対処方法を紹介しました。しかし、USBメモリが認識されたのか分からない方もいるでしょう。
その場合、以下の方法で認識されているか確認してください。
- 「Appleマーク」をクリックする
- 「このMacについて」→「システム情報」の順でクリックする
- 「ハードウェア」を選択し、「USB」をクリックする
- 使用しているUSBメモリが表示されているか確認する
出典:Apple
トラブルが解決しない場合はどこに相談すればいい?
今回紹介した対処方法を試しても、USBメモリが認識されない方もいるでしょう。
その場合、Mac本体の故障が疑われるため、修理に出してみてもらいましょう。
おすすめの相談先は以下の通りです。
- メーカー
- 家電量販店
- パソコン修理業者
なかでもおすすめの相談先は、パソコン修理業者です。パソコン修理業者に依頼すれば、最短即日で対応してもらえる場合があります。
また、修理費用も一番安くすみますよ。アフターフォロー制度が充実している業者を選べば、修理後に不具合が生じても安心でしょう。
また、MacBookの安いおすすめ修理業者をまとめた記事もあるので、こちらも参考にしてください。
Macのトラブルはプロに相談

対処法を試してもUSBメモリがMacに認識されない場合は、PCホスピタルに一度相談してみましょう。
年中無休で対応し、訪問サポート年間約14万件と実績の信頼がある業界最大手の業者です。
持込修理・出張修理・宅配修理に対応しており、修理内容によっては最短即日修理も可能です。無料で事前見積りができ、見積り後の追加請求はないので、まずは相談をしてみましょう。
修理依頼の流れ
PCホスピタルの口コミ
PCホスピタルの口コミを3つ紹介します。
- その日のうちに復旧してもらえたので満足です。マイナス面もはっきり伝えてもらえたので逆に信頼できると思いました。
- ネット異常のほかにもいくつか問題点が発見されたのですが、すべて親切丁寧に解決くださいました。作業自体も迷いなく迅速で、また作業員の方の気さくな人柄もあってとても安心してお願いできました。
- 修理完了までの時間も早く、連絡もきっちりしていました。何より息子が安全に使えるよう配慮してくれている感じに好感がもてました。
出典:みん評
PCホスピタルの口コミ・評判や料金体系について、詳しく解説している記事もあるので参考にしてください。
USBメモリには寿命がある
USBメモリの寿命ともいえる、データの書き込み可能回数はUSBメモリの種類により異なります。
USBメモリの種類 | 書き込み可能回数 | 特徴 |
---|---|---|
TLC トリプルレベルセル | 約500~1,000回 | 流通量が多く、安価なUSBメモリ |
MLC マルチレベルセル | 約1万~1,5万回 | 価格・耐久性などのバランスがよい |
SLC シングルレベルセル | 約10万回 | 耐久性・価格が最も高い、産業用アプリに使用 |
また、USBメモリの抜き差し回数や使用している環境によっても寿命は左右されます。
使用しているUSBメモリの種類を事前に確認し、寿命が近づいたら買い替えを検討しましょう。
MacにUSBの差し込み口がない場合の対処法
現在のMacは、USB Type-Cというコネクタ規格が搭載されています。
USBメモリを使用したい場合は、以下の方法を試してみましょう。
USBメモリを使用したい場合の対処法
- USB-Cハブを使用する
- USB-C – USBアダプタを使用する
下記のUSB-Cハブが一台あれば、USB-A・USB-C・HDMI・高速イーサネット・microSD&SDカードスロットの7つのポートへ接続が可能です。
収納ポーチも付属しているので、持ち運びにも便利ですよ。
MacがUSBを認識しない原因とは?まとめ
今回は、MacがUSBメモリを認識しない場合の対処方法を紹介しました。
USBメモリが認識されていないと、以下の現象が起こります。
- MacのUSBメモリランプが点灯しない
- デスクトップにアイコンが表示されない
- 接続したときにエラーが発生する
まずは、供給電力のチェックや設定の確認をして対処しましょう。
それでも解決しない場合は、環境設定を確認したりSMCを使ったりして対処してください。何を試しても解決しない場合は、業者に修理を依頼しましょう。
Mac以外のパソコンでUSBメモリを差し込んでも反応しない場合の対処法も紹介しています。
こちらもぜひ参考にしてくださいね。

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