
「鍵が壊れてしまった」「家の防犯性を上げたい」という場合に、鍵交換は必要です。なるべく安く済ませたいなら、自分で鍵を交換するのがおすすめ。
しかし、やり方が分からず困っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、自分で鍵を交換する方法を紹介します。交換する前にやるべき準備も説明するので、失敗したくない方はぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
INDEX
自分で鍵を交換する前にやるべき7つの手順
交換の目的や部品のサイズなどを確認しておかないと、鍵交換は失敗する可能性があります。そこでここでは、鍵を交換する前にやるべきことをまとめました。
失敗を避けるためにも、ぜひ参考にしてください。
1.【賃貸の場合】大家さん・管理会社に確認を取る
賃貸物件の鍵交換をする時は、必ず事前に管理会社や大家さんに確認を取りましょう。
賃貸物件ではドアも鍵も所有権は、管理会社等にあるため、勝手に鍵交換をするとトラブルにつながります。最悪の場合、損害賠償請求される恐れもあるので注意してください。
オートロックマンションの場合は、メーカーが指定される場合もあります。鍵交換の際は大家さんや管理会社に相談してください。
別記事では賃貸物件での鍵交換について、詳細にまとめています。併せてチェックしておきましょう。
2.シリンダーと錠前のどちらを交換するか決める
鍵交換のやり方は2通りあります。1つ目はシリンダーのみ交換する方法、2つ目は錠前ごと交換する方法です。
錠前とドアノブが一体化していないシリンダーなら、鍵穴だけの交換ですみます。作業工程が少なく、初心者向きの方法です。
鍵穴の防犯性を上げたいと考えている方は、シリンダーのみ交換しましょう。
一方で、錠前ごと交換するというのは、鍵全体を交換する必要があります。ドアノブやシリンダーも交換しなければならないため、上級者向きの方法です。
取っ手の動きが悪かったりラッチが壊れたりしている場合は、鍵全体を交換してください。
シリンダーの交換方法や費用相場は、下記の記事でもまとめています。併せてチェックしてみてください。
3.鍵の型を確認する
鍵を交換するのであれば、新しい鍵を用意する必要があります。しかし、売っているすべての鍵が自分のドアにぴったり合うわけではありません。
鍵にはLXやSWLSPなどの「型」があり、ひとつのメーカー・商品でもさまざまな種類があるので、注意してください。
型はドアの側面(フロントプレート)を見れば分かります。フロントプレートには鍵の型版が刻印されているので、確認してみましょう。
4.錠前の種類を確認する
一概に玄関の鍵といっても、さまざまな種類があります。代表的な鍵の種類を以下にまとめました。
自分の家にはどれが使われているのか確認しましょう。
鍵の種類 | シリンダー箱錠 | プッシュプル錠 | 引違戸錠 | インテグラル錠 | 電子錠・ 電気錠 |
---|---|---|---|---|---|
見た目 | ![]() 出典:MIWAカタログ |
![]() 出典:GOALカタログ |
![]() 出典:U-SHIN SHOWAカタログ |
![]() 出典:GOALカタログ |
![]() 出典:GOALカタログ |
特徴 |
|
|
|
|
|
シリンダーのみ の交換 | 可 | 可 | 不可 | 不可 | 不可 |
交換難易度 | 低 | 低 | 中 | 中 | 高~ |
新築の家でよく使われるのはシリンダー箱錠やッシュプル錠です。構造がシンプルなので、初心者でもシリンダーのみの交換ができます。
築年数が古い家では、インテグラル錠や引違戸錠のどちらかが使われていることが多いです。シリンダーのみの交換はできないものの、構造がシンプルなため比較的簡単に鍵交換できます。
一方で電子錠は、製品によって取りつけ方が大きく異なります。難易度も全く異なるので注意しましょう。特に電気錠の場合、電気工事が必要です。交換する際は、電気工事の資格をもっている業者に依頼しましょう。
5.シリンダーの防犯性能を確認する
鍵を交換する際は、交換費用や交換のしやすさだけでなく、防犯性能を確認しましょう。特に玄関など、防犯性が重要視されるエリアでは、防犯性の高さを重要視するべきです。
ディスクシリンダーやピンシリンダーなどは、シンプルな構造で作られています。安価な点は魅力的ですが、防犯性は低く、ピッキングしやすいので注意しなければなりません。
防犯性を高めたい方は、以下のような鍵を選んでください。
- ディンプルシリンダーキー
- 耐破壊性能のある鍵
- CP認定された鍵
- 耐ドリル性能のある鍵
- 耐ピッキング性能のある鍵
防犯性の高さに定評があるのはディンプルキーです。かなり複雑な構造で作られているため、ピッキングにかなり強いと言われています。構造が複雑な分、合鍵作成の難易度も高いです。
ディンプルキーの合鍵については、下記の記事にもまとめています。
6.部品のサイズを計測する
事前準備の中で最も大切なのが、鍵のサイズ確認です。サイズが少しでも違うとうまく交換ができません。
心配な方は、今使っているものと全く同じメーカー・型番のものを選びましょう。もし違う製品と交換したい場合は、以下のサイズを測ってから部品を選んでくださいね。
- ドアの厚み
- ドアの側面にある金属板の長さ(フロントプレートの長さ)
- フロントプレートにある上ビスから下ビスまでの距離(ビスピッチの距離)
- ドアの端からシリンダーの中心までの距離(バックセットの距離)
どの部品がいいのか分からない場合は、上記の情報を店員に伝えてください。おすすめの部品を紹介してくれるので、その中から選びましょう。合鍵作成防止など防犯性の観点から、一度購入した鍵は返品できないので、注意してください。
7.必要な道具をそろえる
鍵を交換する際に必要な道具は以下の通りです。道具がない場合は、ホームセンターやネットショップでそろえてくださいね
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 交換用のシリンダー
- プライヤー(インテグラル錠を交換する場合)
ものによっては、他の道具も必要な場合があります。取扱説明書がある場合は、必ずそちらも確認してください。
自分で鍵を交換する方法
準備ができたら、さっそく鍵を交換しましょう。多くの場合、今回紹介するやり方で交換できます。
取扱説明書がある場合は、そちらのやり方を優先してください。
玄関の鍵を交換する方法は、別記事にもまとめているので、併せてチェックしてみてみましょう。
シリンダーの交換方法
「鍵穴が調子悪い」「防犯性能をアップしたい」と考えている方は、シリンダーの交換をしましょう。錠前ごと交換するよりも簡単に交換できますよ。
ただし、既存の錠前に合った部品を選ばないと故障する可能性があるので、注意してください。シリンダーの交換方法は以下の通りです。
- ドアを開ける(交換が終わるまでドアを開けた状態で作業する)
- ドアの側面にある金属のプレートをプラスドライバーで取り外す
- マイナスドライバーでシリンダーを固定しているピンを抜き取る(落下防止のため、シリンダーを手で押さえながらピンを抜く)
- シリンダーを取り外す
- 交換用として購入したシリンダーをはめ込む
- ピンを挿し込み、固定する
- 金属のプレートをはめ込む
- 動作確認を行い、正常に動けば交換作業終了
また、実際に鍵交換をしている動画も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
錠前の交換方法
やり方さえわかれば、錠前の交換も自分でできます。しかし、シリンダーのみの交換よりも作業難易度は上がるので、注意が必要です。
無理して作業を続けて鍵を壊すと、多額の修理費用が発生します。やり方が分からなくなった場合は、すぐ業者に助けを求めましょう。
錠前の交換方法は以下の通りです。
- ドアを開ける(交換が終わるまでドアを開けた状態で作業する)
- ドアの側面にある金属板のビスを取り外す
- マイナスドライバーを使ってシリンダーとサムターンを固定しているピンを引き抜く(シリンダーとサムターンを手で押さえながら抜く)
- 内側のドアノブにあるビスを緩める
- ハンドルを引き抜く
- 反時計回りにひねって丸座のカバーを取り外す
- 内側と外側にある座金のビスを取り外す
- 錠ケースを固定しているビスを緩める
- 錠ケースを引き抜く
- 逆の手順で取りつけを行う
- 動作確認を行い、問題なければ交換作業終了
インテグラル錠の交換方法
インテグラル錠とは、鍵とドアノブが一体型の玄関錠です。部品が少ないので、初心者でも簡単に鍵を交換できます。
インテグラル錠の鍵の交換のやり方は以下の通りです。
- ドアを開ける(交換が終わるまでドアを開けた状態で作業する)
- 室内側にあるドアノブをプライヤーで掴む
- 反時計回りに回して、ドアノブと丸座を外す
- 外側にあるドアノブを固定しているビスを緩める
- 外側のドアノブを引き抜く
- 側面にあるビスを緩め、錠ケースを取り外す
- 逆の手順で取りつけを行う
- ドアノブとカンヌキの動作確認を行い、問題なければ交換作業終了
引き戸の鍵交換方法
引き戸にもいくつかの種類がありますが、ここではスタンダードな戸先錠の交換方法を紹介します。
- ドアを開ける(交換が終わるまでドアを開けた状態で作業する)
- 室内側にある化粧座の上下2個のネジを外して、化粧座を外す
- 戸の側面にあるプレートのネジを外す
- 錠ケースを外す
- 新しい錠ケースを入れる
- 逆の手順でネジと化粧座を取り付ける
- 動作確認を行い、問題なければ交換作業終了
もっと詳しく引き戸の鍵交換方法を知りたい場合は、は下記の記事を参照してください。
鍵交換を自分でするときに役立つアイテム3つ
ここでは、鍵交換をするときなどに役立つ具体的なアイテムを紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
鍵穴専用スプレー
シリンダーを交換する際に、鍵穴周りを綺麗にしておきましょう。鍵穴には専用の潤滑剤を使う必要があります。
クレ556などの潤滑油は故障の原因になるので、使わないようにしてください。
ネジ滑り止め剤
ネジ山が潰れてしまった場合でも、こういった滑り止め剤を塗ればまた回せることが多いです。失敗してしまった時のために、こういったものも持っておくと便利ですよ。
電動ドライバー
ネジの取り外しや取り付けには、電動ドライバーが便利です。もちろん、普通のドライバーでも問題なくできますが、作業時間と労力を減らすことができますよ。
鍵交換を自分でするのは難しい場合は鍵業者に交換を依頼しよう
自分でも鍵を交換できそうと感じた方がいる一方で、「自分では交換できなさそう」と感じた方もいるのではないでしょうか。
自分で交換をする場合は、必ず成功する保証はない上に、ドアを傷つけて余計な費用がかかってしまう恐れもあります。
何かしらの不安を感じている方は、鍵交換業者に依頼しましょう。下記では、鍵業者に依頼するメリットや料金相場などを説明します。
鍵業者に依頼する3つのメリット
鍵業者に依頼するメリットは、下記の3つです。
- 怪我のリスクなく作業が完了する
- 確実に鍵交換ができる
- 素早く作業を完了できる
まず、業者に依頼する最大のメリットは確実に鍵交換ができることでしょう。鍵業者は鍵交換のプロなので、失敗の心配をせずに安心して任せられますよ。
作業スピードも自分で行うより確実に早く、さら怪我や部品の破損の心配もする必要はありません。業者に依頼すれば安全性・スピーディー・確実性の3つを得れると覚えておきましょう。
鍵業者に依頼した場合の料金相場
業者に依頼した場合の、鍵交換料金の相場は以下の通りです。
- 玄関ドアの鍵交換:6万5,780円
- 通用口の鍵交換:3万800円
- 会社エントランスドアの鍵交換:3万5,200円
- シリンダーとユニットの一式交換:5万3,900円
- 玄関ドアのシリンダー交換:3万3,000円
玄関の鍵交換は、大体1~5万円でできるケースが多い傾向にあります。しかし、防犯性能の高い鍵を選んだり交換作業の難易度が高かったりすると、さらに高額になります。
鍵交換費用について、さらに詳しく知りたい場合は下記の記事もチェックしてみてください。
鍵交換をするなら「カギ110番」

出典:カギ110番
「カギ110番」は、24時間365日対応可能な鍵交換業者です。
日本全国に加盟店があるので、深夜・早朝でもエリア内のスタッフが最速5分で駆け付けます。確かな技術を持った鍵のプロが対応するので、どんなお悩みでも解決しますよ。
カギ110番の3つのオススメポイント
カギ110番の主なポイントを3つ紹介します。
1.到着スピードが速い
カギ110番は全国各エリアに多数の加盟店があるため、どこでも出張が可能です。都心部以外の地方でも安心です。
また24時間営業なので、深夜や早朝にも対応可能です。いつでもどこでもすぐに駆けつけてくれますよ。
2.お客様目線のサービス
出張費+作業費+部材費のコミコミ価格での事前見積をしてくれます。 余計な追加費用もかからない上に、他店より高い場合はその旨を申し出ればさらに安くなることもあるようです。
複雑な計算をしなくていい明朗会計なので安心ですね。
3.鍵が開かなければ施工料0円
万が一鍵が開かなかった場合でも、費用は0円なので安心して申し込めます。 ただしお客様都合によるキャンセルなどは費用が発生する可能性があります。
見積りも無料なので鍵のトラブルが発生したらまずは相談してみましょう。
料金一例
下記は玄関の鍵に関する費用例です。
- 鍵作成:11,000円~
- 鍵開け:8,800円~
- 鍵修理:8,800円~
- 鍵取付:9,400円~
- 鍵交換:12,100円~
鍵交換サービスの流れ
カギ110番の口コミ・評判についても紹介している記事もあります。ぜひ参考にしてください。
自分で鍵交換をする方法まとめ
今回は、自分で鍵を交換する方法を紹介しました。鍵を購入する前に、7つのやるべきことを確認してから対応しましょう。
また、自分で交換するのが不安な方は、カギ110番のようなプロの業者に依頼してください。安全かつスピーディーに鍵を交換してくれますよ。