マスターキーを無くすと合鍵が作れない?スペアキーとの違いや見分け方は?

マスターキーを無くすと合鍵が作れない?スペアキーとの違いや見分け方は?

ディンプルキーやイモビライザーキーなど、現在はさまざまな鍵があります。その中で、「マスターキーとは何なのだろうか」と疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。

今回は、その疑問を解決するためにマスターキーについて解説。合鍵は作れるのか、紛失時の対処方法なども説明するので、参考にしてください。

マスターキーとは

マスターキーとは、アパートやマンションなど、多くの部屋を1つの鍵で管理できる鍵です親鍵とも言われており、基本的に大家さんや管理会社が所有します。1つの鍵で多くの部屋を管理できるので、トラブルが起こってもすぐ対応可能。

ちなみに、各部屋の住居人に渡されるのは子鍵です。親鍵(マスターキー)と違って、子鍵は特定の部屋しか開けられません。

カギ110番

マスターキーの仕組みと見分け方

シリンダー内のピンタンブラーには、切れ込みがあります。切れ込みが正しく揃う位置まで鍵を差し込むと鍵が回る仕組みです。

マスターキーで開ける錠前は、マスターキー用と子鍵用の切れ込みがあります。そのため、マスターキーを使えばすべての部屋を開けられるのです。

オリジナルキーとの違い

オリジナルキーとは、錠前に付属している鍵のことです。純正キーとも言われています。鍵にメーカー名と鍵番号が刻印されているのが特徴です。

しかし、防犯の観点からメーカー名や鍵番号は鍵本体ではなく、プレートに記載されているパターンもあります。マスターキーとの違いは、使える場所です。錠前の付属であるオリジナルキーは、基本的にその錠前でしか使えません。

合鍵(スペアキー)との違い

合鍵とは、オリジナルキーをコピーした鍵のことです。コピーキーとも言われています。オリジナルキーをコピーしているので、鍵としての精度は少し低くなります

しかし、簡単に鍵を増やせるので、同居人がいる場合は非常に便利です。純正キーのように鍵番号は刻印されていません。代わりに4桁の商品番号が刻印されています。

マスターキーの種類

一概にマスターキーと言っても、さまざまな種類があります。種類が違えば、仕組みや解錠できる場所も異なりますよ。特徴とともにそれぞれの鍵を紹介するので、参考にしてください。

同一キーシステム

同一キーシステムとは、複数の場所を1つの鍵で開けられる仕組みのことです。玄関と勝手口に別々の鍵を取りつけたとしても、同一キーシステムを使えば1本の鍵で両方を開けられます。

遠方に住んでいる両親の家や子どもの家を同一キーにすることも可能です。そうすれば、緊急時もすぐ対応できます。

逆マスターキーシステム

逆マスターキーシステムとは、自分の部屋に加えてエントランスや通用口なども解錠できるシステムです。主にマンションやアパートなどで採用されています。

逆マスターキーシステムがあれば、共用部分専用の鍵を作る必要はありません。そのため、鍵の紛失トラブルを未然に防げます。アパート・マンションの管理が楽になるのも逆マスターキーシステムの特徴でしょう。

グランドマスターキーシステム

グランドマスターキーシステムとは、複数あるマスターキーグループのすべての鍵を開けられるシステムのことです。例えば、物件AにマスターキーAを登録するとしましょう。

この場合、マスターキーAは物件Aしか開けられません。グランドマスターキーシステムを作り、これを物件A・B・C、3つの物件を1つの鍵で開けられます。グランドマスターキーシステムは、複数の物件を一括管理したい場合におすすめです。

グレートグランドマスターキーシステム

グレードグランドマスターキーシステムとは、グランドマスターキーシステムよりもさらに大規模で建物を管理できるシステムのことです。

アパート・マンション・ホテルなど、不動産をたくさん保有している人は、グレートグランドマスターキーシステムを導入すれば管理が楽になります。

コンストラクションキーシステム

コンストラクションキーシステムとは、建物の工事を行う際に使用するシステムです。1つのシリンダーで施行会社が特定の期間のみ使用する子鍵と、オーナーが使う子鍵が使えます。

オーナーが純正キーを差し込むとシリンダーの構造が変化するので、コンストラクションキーは使えなくなりますよ。

チェンジキーシステム

一般的に以前の鍵を使えなくしたい場合は、シリンダーを交換します。しかし、チェンジキーシステムを導入すれば、子鍵のみの変更で済みます

鍵を紛失した際の鍵無効化や住居人が入れ替わる際の鍵交換などに便利なシステムです。ただし、チェンジキーシステムの変更回数には上限があります。無限に変更できるわけではないので、注意しましょう。

マスターキーの合鍵作成は困難

1つの鍵で複数の部屋を管理できるマスターキーは非常に便利な鍵ですが、合鍵作成は困難です。

基本的にマスターキーの合鍵は、その建物の所有者や管理会社しか作れません。所有者や管理会社でも、住民票等の書類提出を求められたり厳重なチェックが行われたりと、厳しい審査があります。

そのため、一個人が私的な理由のためにマスターキーのスペアを作るのは難しいのが現状です。

やむを得ない事情でマスターキーの合鍵を作成する場合は、通常の鍵よりも作成に時間がかかると予想されます。余裕をもって依頼しましょう。

合鍵作成については、下記の記事でも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

合鍵を作るときの注意点

合鍵を作れることが分かって、実際に作るための行動を起こそうと考えている人もいるでしょう。しかし、いくつか注意点があります。合鍵作成の失敗を避けるために、2つの注意点は必ず把握しておきましょう。

必要以上に合鍵を作らない

特別な理由がない限り、合鍵は1本あれば十分です。複数人で使う場合でも、2本以上作ると紛失・悪用のリスクが高まります。リスクを承知の上、複数本作る場合は、セキュリティ対策も徹底しましょう。

合鍵の自作はしない

現在は、さまざまな器具が販売されています。少し知識がある人であれば、合鍵を自作することもできるでしょう。

しかし、自作の合鍵は通常の合鍵よりも耐久性が弱く、すぐ壊れるリスクがあります。鍵穴に挿して回した瞬間折れる可能性もあるでしょう。そのため、お金を惜しまず業者に依頼した方が安心です。

マスターキーを紛失した場合の対処方法

さまざまな部屋を解錠できるマスターキーを紛失した場合、非常に焦るでしょう。悪意のある人に渡った場合、犯罪に巻き込まれる恐れがあるので危険です。

リスクや危険から身を守るために、賃貸、または会社のマスターキーを紛失した場合の対処方法を説明します。

また、鍵をなくしたときの対処法も事前に把握しておくと役立ちますよ。

賃貸のマスターキーを紛失した場合

賃貸物件のマスターキーを紛失した場合、すぐ管理会社・大家さんに連絡しましょう。適切な対応方法を教えてくれたり一旦部屋を開けてくれたりします。

契約内容にもよるものの、鍵の交換費用は自己負担のケースが多いようです。ただし、入居時に加入した火災保険が適用されるケースもあります。紛失した際は、一度契約内容と火災保険の内容を確認しましょう。

会社のマスターキーを紛失した場合

会社のマスターキーを紛失した場合、すぐ上司や会社に連絡しましょう。業者に依頼して勝手に会社の鍵を変えるのは基本的にできません。

金庫や通行口など、重要な場所のマスターキーであれば、始末書の提出が必要な場合もあります。会社の鍵を紛失したら、自己負担で鍵を交換しなければいけないケースも多いです。

マスターキーを紛失したら交換を検討しよう

マスターキーを紛失した場合、防犯上の観点から交換を検討しましょう。交換は、鍵の専門業者に依頼すればできます。

しかし、メーカーに注文する必要があるので、即日の対応はほぼ不可能でしょう。早めに依頼することをおすすめします。

マスターキーの合鍵作成を依頼したときの費用

メーカーに依頼する場合は、防犯性の低い鍵なら3,000円~10,000円程度でマスターキーの合鍵作成が可能です。ただし、2~3週間ほど時間がかかるため、急ぎの方には向きません。

一方、鍵屋などの業者に依頼する場合は、最短即日で入手可能です。ただし費用は高額で、10,000~30,000円程度の費用がかかります。

鍵屋によっても金額や作成スピードが異なるため、注意が必要です。必ず複数社の見積もりを取り、料金を確認した上で依頼しましょう。

ホームセンターでは、そもそもマスターキーの合鍵作成を受け付けていない場合が多いです。鍵屋がテナントに入っている場合は、ホームセンターでも対応できることもあるので、問い合わせてみてください。合鍵作成料とスピードは、鍵屋と同程度ですが、精度が落ちることがあります。

鍵業者を選ぶポイント

焦っていると、冷静な判断ができなくなります。しっかり確認しないで業者を選ぶと、失敗する可能性があるので注意してください。鍵業者を選ぶ3つのポイントを説明します。

キャンセル料金がない

急な予定が入ったり考え方が変わったりして、依頼をキャンセルせざるを得ないケースもあるでしょう。

その際にキャンセル料を請求されると、無駄な出費が生まれます。そのため、なるべくキャンセル料金がない業者を選びましょう。

料金設定が分かりやすい

良心的な業者は、お客さんが迷わないように分かりやすい料金表を作っています。一方で悪徳業者は、わざと料金表を複雑にしている傾向がありますよ。

分かりにくい料金表を作ることで、多くのお金を請求できるからです。具体的で分かりやすい料金設定の業者に依頼すれば、失敗する確率を下げられるでしょう

安価になる提案をしてくれる

マスターキーの作成・交換は、複雑な鍵であるため高額になる傾向があります。しかし、お客様目線の良心的な業者であれば、安価になる提案をしてくれますよ。

一方で悪徳業者は、さらに高いプラン・部品を勧めてくる傾向があります。業者の提案力にも注目して、信頼できるところを選びましょう。

マスターキーの作成を考えている方には「カギ110番」がおすすめ

出典:カギ110番

マスターキーの導入を考えている・複製したい方はカギ110番に相談しましょう。 確かな技術を持った鍵のプロが対応するので、見積もり無料でどんなお悩みも解決してくれます。

また日本全国に加盟店があるので、エリア内のスタッフが最速5分で駆け付けます。
深夜・早朝でも対応してくれるので、不測のトラブルが起きても対応可能ですよ。

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  • 低料金で安心!キャンセル料0円
  • 1日の相談実績 約450件以上
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料金一例

  • 鍵作成:11,000円~
  • 鍵開け:8,800円~
  • 鍵修理:8,800円~
  • 鍵取付:9,400円~
  • 鍵交換:12,100円~

料金は、出張費+作業費+部材費のコミコミ価格です。見積り無料なので、まずは気軽に相談してみましょう。

サービスの流れ

  1. まずはフリーダイヤルWEBで相談
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カギ110番の口コミ・評判についても紹介している記事もあります。ぜひ参考にしてください。


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マスターキーのまとめ

今回は、マスターキーについて説明しました。マスターキーとは、1つの鍵で複数の部屋を管理できる鍵です。親鍵とも呼ばれ、基本的に大家さんや管理会社が持っています。

オリジナルキーや合鍵と混同されますが、違う鍵なので注意しましょう。マスターキーの合鍵を作るには、厳しい審査に通過する必要があります。即日作成は基本的に不可能です

そのため、時間に余裕をもって依頼しましょう。紛失した場合は、すぐ大家さんや会社に連絡してください。

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