車検で警告灯はチェックされる?警告灯の種類や検査項目なども解説

車検で警告灯はチェックされる?警告灯の種類や検査項目なども解説

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自動車の車検ではさまざまな部分をチェックされます。
インパネに表示される警告灯も検査対象ですが、具体的にどのようなことをチェックされるのでしょうか。
今回は「警告灯の種類」や「検査項目」などについて解説します。

車の警告灯とは

「警告灯」とは、安全に自動車を利用するため設けられているランプのことです。
自動車には心臓部ともいえるエンジンをはじめバッテリーやブレーキ、エアバッグなどさまざまなものが搭載。
万一これらに不具合が起きた場合、ドライバーの安全を脅かす恐れがあります。

たとえばエンジンが不具合を起こしてしまうと走行中に焼き付いて止まったり、アイドリングが不安定になったりするなどのリスクが考えられます。
ブレーキが壊れると制動力を失い、交通事故につながってしまうかもしれません。

このようなリスクを回避すべく、ドライバーになんらかの警告を促すためにさまざまな警告灯が用意されているのです。
ドライバーの安全を守るため、現在ではメーカーや車種に限らず標準搭載されています。

警告灯の種類

なんらかのトラブルが起きたときにしか点灯しないため、どのような種類があるのか知らない方もいるでしょう。
車種によって表示される種類は異なりますが、ここでは代表的なものをご紹介します。

エンジン警告灯

エンジンの形をしたランプで通常時には点灯しません。
主にエンジンに関連する不具合の検知や、各種センサーが不調のときに表示。

車には「吸気量」や「燃焼状態」などを検知するセンサーが設けられています。
ほかにも「点火タイミング」や「アクセルの踏み込み量」などを検知するセンサーもあり、これらが不調をきたした際にランプを点けてドライバーに警告します。

エンジンは車にとって心臓部ともいえる部分です。
そのため不調を知らせる「エンジン警告灯」も、車にとって非常に重要な役割を担います。
これに不具合が見られる場合はただちに対処しなくてはなりません。

ブレーキ警告灯

車のブレーキは制動を担う重要なパーツです。
キャリパーとディスク、パッドで構成され油圧の力により摩擦を起こして制動力を発揮します。
不具合があると速度を落とせず事故に直結しうるため、車の中でもっとも重要なパーツといっても過言ではありません。

ブレーキ警告灯はサイドブレーキをかけると点灯しますが、ブレーキパッドの摩耗やブレーキオイルの不足などでも表示されることがあります。
後者の場合は早急な対処が求められます。

油圧警告灯

エンジンの油圧に異常があるとき表示されます。
エンジン内部では「ピストン」や「クランク」などが激しく動いており、金属同士による激しい摩擦が起きています。
それを緩和させスムーズな動力の発生をサポートするため、エンジンオイルが使われるのです。

「油圧警告灯」が点くのはオイル不足が原因となるケースがほとんどです。
オイル上がりや漏れなどによりオイルの量が少なくなると油圧が低下し、ランプが表示されます。
これを放置していると、エンジンブローの原因となる可能性があるため要注意です。

水温警告灯

エンジン内部ではピストンやクランクなどが激しく稼働し、燃焼や爆発なども起きています。
そのままでは高温になってしまい、各パーツの変形や異常などの原因にもなりかねません。

そのため「エンジンブロック」には無数の小さなトンネルがあり、そこを冷却水が流れています。
冷却水が巡ることでエンジン全体の温度を下げているのです。

「水温警告灯」の表示は、冷却水が高温になっていることを示しています。
そのままでは十分な冷却ができずエンジンが焼き付いてしまうかもしれません。
点灯が確認できたら、速やかにエンジンを止めて冷却する必要があります。

燃料残量警告灯

当然ながら自動車は燃料がなければ走れません。
走行中に燃料がなくなると、さいあく道路の真ん中で止まってしまうことも考えられます。
周囲の迷惑になるのはもちろんほかの車に追突される恐れもあるため、走行中のガス欠は大変危険といえるでしょう。

こうしたリスクを回避するために設けられているのが「燃料残量警告灯」。
燃料タンクの残量が少なくなっていることを知らせるランプで、これが点灯した時点でタンク内に残された燃料はわずかです。

車種によって異なりますが、タンク内の残量が15%以下になったときに表示されるといわれています。
点灯してすぐにガス欠になることはなく50kmほどは走行できるといわれていますが、危険なことには違いないため早めに給油しなくてはなりません。

ABS警告灯

「ABS」とは、「アンチロックブレーキシステム」を指します。
ABSが搭載されていなかった時代の車は、強くブレーキを踏むとタイヤがロックすることは珍しくありませんでした。
タイヤがロックすると制御できなくなり事故につながることもあったのです。

急ブレーキをかけたときもタイヤがロックしないよう誕生したのがABSです。
ABS警告灯はABSのシステムに異常が発生した際に点灯します。
この状態ではABSがきちんと作動しない恐れがあるため、普段通りブレーキを踏むとタイヤがロックしてしまうかもしれません。

車検での検査項目と注意点

車検時には「インパネ」に表示されるすべての警告灯が、きちんと点灯するかどうかチェックされます。
1つでも点灯しないランプがあった場合、重大な事故につながる恐れがあるからです。
エンジン始動後にすべてのランプが点くか確認し、点かないものがあれば指摘される可能性があります。

また、起こしたアクションに対しきちんとリアクションがあるかどうかもチェック対象です。
たとえばブレーキ警告灯は、サイドブレーキのかかった状態では点灯し解除すると消灯しますが、これらの動作に対してきちんと反応するかどうかが確認されます。

当然ですがなんらかの不具合によってランプが点いている場合、車検は通りません。
エンジン警告灯やブレーキ警告灯などが点きっぱなしになっているのは、なにか問題が発生している可能性が高いからです。

車検に受からなかった場合

そのままでは公道を走行できないため、問題のある箇所を修理し再び車検に通さなくてはなりません。
指摘のあったところをきちんと直しあらためて車検を受けましょう。

なお警告灯が原因で車検に落ちてしまったケースにおける再車検では、すでに検査を受けた箇所の再検査は不要です。
そのためほかに不具合を指摘されていないのなら、警告灯さえ直せば車検をクリアできます。

事前に整備しておこう

事前にきちんと整備を行っておき問題のない状態で車検に臨めば、車検に通らず二度手間になることを防げます。

自身で車を陸運局へ持ち込みあらためて車検を受けるとなれば、日程を調整して時間も割かねばなりません。
陸運局での車検は日中の時間帯にしか受けられないため、自由に使える時間が限られている社会人なればこそ事前の準備をきちんと行っておく必要があります。

再度車検を受けるとなれば追加の費用も発生します。
それほど高額ではないものの、車検を受け直すたびに追加費用がかかるのは望ましくないでしょう。
なお不具合を指摘された当日に再検査を受けるのなら、追加の費用は必要ありません。

警告灯は自分で検査できる?

もともと自動車整備や設計などの仕事に就いていた方なら、自身で検査することは可能でしょう。
また車のシステムに関する幅広い知識を有する方、趣味で車のカスタマイズをしている方などはセルフでの検査が可能かもしれません。

一方、まったく知識のない方では難しいといえるでしょう。
知識のない方は警告灯の種類はもちろん、どのようなときにインパネへ表示されるのかもわからないはずです。
これでは到底検査などできません。

また仮に不具合を発見できたとしても、根本的な解決は困難だと考えられます。
たとえばエンジン警告灯が表示されている場合「O2センサー」や「イグニッションセンサー」に不具合が生じている可能性があります。

このようなケースではセンサーの交換が必要になることが多いのですが、知識のない方では作業ができません。
素人が下手に手を出してしまうともとに戻せなくなってしまう可能性もあります。

そうなれば結局業者へ依頼することになり、余計な費用が発生してしまいます。
このようにさまざまなリスクを孕む以上、何の知識も持たない方がうかつに手を出すのは避けるべきでしょう。

専門業者への依頼がおすすめ

何の知識も持たない方が自身で検査を行うのはおすすめできません。
結局は二度手間になってしまうため、最初から専門業者へ依頼したほうが無難です。

確実に作業してもらえる

専門業者は自動車に関するエキスパートです。
不具合が発生している原因をしっかりと見極め、確実な作業をしてもらえるのはメリットといえるでしょう。

素人が検査や修理を行うとなれば、時間も手間もかかります。
プロならこれまであらゆるケースにおける修理を行っているため、スピーディに問題を解決してもらえます。

ほかの不具合もあわせて修理してもらえる

仮に、自身で警告灯の点検だけを行って車検を受けたとしましょう。
このケースでは、警告灯に何の問題がなくてもほかの部位でトラブルが発見される可能性があります。

たとえば「オイル漏れをしている」「スピードメーターに誤差がある」「ヘッドライトの光軸がずれている」といったケースでは車検に通りません。
プロの業者に車検前点検を依頼すれば、こうした部分もきちんとチェックしてもらえます。

車検はどこで受けられるのかについては紹介している記事もあるので、こちらも参考にしてくださいね。

検査を受ける業者は相見積もりで選ぶ

車検前の検査はガソリンスタンドや整備工場、ディーラーなどで受けられます。
業者によって費用は大きく変わるため、複数社から相見積もりを取って比較しどこに依頼するか決めましょう。

検査費用は安くても修理の費用が大きくなることも考えられるため、その場合も考慮して相見積もりを取ることをおすすめします。

まとめ

車の警告灯は、車体とドライバーを守るための大切な存在です。
そのため、車検においても警告灯が正常に作動するかどうかは厳しくチェックされます。

意気揚々とユーザー車検に持ち込んでも警告灯に不具合が見つかれば車検には通りません。
二度手間になるうえ余計な費用も発生してしまうため、必ず専門業者による検査や修理を受けたうえで持ち込むことをおすすめします。

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