ライトがつかない!球切れ警告灯がない場合の対処法や注意点

ライトがつかない!球切れ警告灯がない場合の対処法や注意点

ドライバーが気づきにくい「ライトの球切れ」はどう対処すればよいでしょうか?
輸入車や高級国産車、最新モデル車は球切れ警告灯が装備されていることが多いですが、注意点もあるのであわせて紹介します。

車の球切れは交通法違反

運転している最中にヘッドライトやブレーキランプが消えていても、ドライバーは気づかないことが多いです。
しかしそのまま運転していると交通法違反となり、事故にもつながりかねません。

事故やトラブルの原因

夜間走行で片側だけでもヘッドライトが球切れで消灯していると視界が悪くなります。
そのため対向車やバイク、自転車などの発見が遅れ事故につながることもあるでしょう。

後方のブレーキランプが消灯していると、ブレーキを踏んで減速しても後続車が気づかない恐れがあります。
その結果、追突事故を招くこともあり危険です。

整備不良で公道を走れない

車の球切れは「整備不良」とみなされ、道路交通法に規定される保安基準を満たさない車として公道を走ることができません。
必ず前後左右2ヶ所が点灯している必要があり、車検時不備が見つかれば不合格となってしまいます。

違反点数と反則金の対象に

ヘッドライトやブレーキランプなどが片側だけ点灯していたとしても警察の取り締まり対象です。
球切れが見つかった場合は交通違反点数はブレーキランプが2点、テールランプが1点加点。
反則金は車の種類で異なります。

ブレーキランプの球切れは大型車12,000円、普通車9,000円、二輪車7,000円、原付・小型特殊車6,000円。
テールランプの球切れは大型車9,000円、普通車7,000円、二輪車6,000円、原付・小型特殊車5,000円。

ただライトの球切れは予測が難しいこともあり、実際の取り締まりでは注意喚起に留まるケースが多いです。
しかし違反切符を切られなかったとしても事故の危険性はあるので、球切れを注意されたらすぐに交換修理をしましょう。

球切れ警告灯はないのか?

車には油温や水温、ガソリン残量などを知らせるメーターや警告灯がついています。
同じようにライトの球切れ警告灯はないのでしょうか?

多くの国産車は装備されていない

球切れ警告灯はヘッドライトやブレーキランプなど、車の各部ライトが経年劣化により球切れすると警告灯が点灯します。
輸入車や高級車、最新モデル車には球切れ警告灯が装備されていることが多く、メーターで球切れは確認可能です。
しかし、国産車の多くは球切れ警告灯が装備されていません。

給油時のスタンドやドライバー自身で目視確認

車の重大な故障につながらなくても、ライトの球切れは事故につながる危険性があります。
球切れ警告灯が備わっていない車は、普段から目視によって確認することが必要です。
ヘッドライトは普段より暗いと気づきますが、ブレーキランプなど後方のライトは走行中の球切れをほとんど判断できません。

解決策はライトのスイッチを入れたり、ブレーキペタルを棒で固定したりして車外から確認する方法がありますが、雨天は難しく道具も必要です。
1人ではコンビニ店舗の窓で確認するなどの工夫が必要でしょう。
ガソリンスタンドで給油する際に、スタッフに確認してもらうとライトの球切れを日頃から予防できます。

車の前方にある各部ライトの呼び名

車の球切れトラブルに備えて各部ライトの呼び名を確認しておきましょう。
呼び方を知らないとどこのライトなのか正確に相手に伝わりません。
まずは前方にあるライトの呼び名です。

1.スモールライト

「ポジションランプ」や「車幅灯」とも呼ばれます。
ヘッドライトがつく前に点灯し、歩行者や他の車に車幅を知らせるものです。

2.ヘッドライト

「ヘッドランプ」や「前照灯」とも呼ばれます。
夜間走行では必ず点灯し前方の視界を確保するとともに、歩行者や他の車に存在を知らせ注意喚起するものです。

3.ウインカー

車が右折や左折をする際に曲がる方向を示すため「方向指示器」とも呼ばれます。
左右とも点滅させると、故障で停車中などの際に点灯させる「ハザードランプ」に変化。

ハザードランプは本来「非常点滅表示灯」です。
ただ最近は進行を譲ってもらった対向車に向けて点灯するなど、感謝の意味で使われるケースもみられます。

4.フォグランプ

ヘッドライト下部にある「前部霧灯」とも呼ばれるライトで、すべての車に装備されてはいません。
霧が濃いときに前方の視界を確保し、左右の至近距離を広角に照らす役割があります。

後から装着することも可能ですが、法律で取り付け場所やライトの色などが決まっています。
フォグランプを勝手に取り付けると車検で引っかかることもあるので、修理業者に確認しましょう。

車の後方にある各部ライトの呼び名

続いて車の後方にある各部ライトの名称です。
それぞれの役割についても確認しておきましょう。

1.テールライト

後方の車や歩行者に存在を知らせるライトです。
「テールランプ」や「尾灯」とも呼ばれ、前方のヘッドライトやスモールライトと同時に点灯します。

2.ブレーキライト

ブレーキペダルを踏むと点灯し「ブレーキランプ」や「ストップランプ」とも呼ばれます。
ブレーキライトが球切れしているとブレーキを踏んでいることが後続車に伝わらず、追突事故につながるので大変危険です。

3.バックライト

ギアシフトをバックにすると白く光り「バックランプ」や「バックアップライト」「後退灯」とも呼びます。
バックライトの球切れを知らずにバックしてしまうと事故を招く恐れがあり危険です。

4.ナンバー灯

夜間走行の際に車のナンバープレートを照らすものです。
「ライセンスランプ」や「番号灯」とも呼ばれ、暗くてもナンバープレートが目視できるようにする役割を持ち車検でも必ず点検を受けます。

5.ウインカー

前方と同じく後方の車にも右折や左折の方向を知らせるウインカー付きです。
ハザードランプで他の車に感謝を伝えるとき、前方とともに後方のウインカーも点灯します。

車のヘッドライトは3種類

車の夜間走行に欠かせないヘッドライトは「ロゲンランプ」「LEDライト」「HIDライト」の3種類があります。
球切れした場合に備えてヘッドライトの種類も確認しておきましょう。

ハロゲンランプ

従来のヘッドライトに使用されていたランプで、フィラメントが発光し光の淡い色が特徴です。
消費電力量が多く寿命は約3年と短いというデメリットがあります。

LEDライト

現在のヘッドライトの主流で、寿命が長く約15年と長持ちするのが特徴です。
比較的価格も安く購入しやすいというメリットがあります。
スイッチを入れると同時に明るさを最大化できます。

HIDライト

90年代から使われだしたタイプで、アーク放電で発光するのが特徴です。
明るさを最大化するまで多少時間がかかりますが、他のライトのように球切れの心配がありません。

球切れ警告灯が点灯する原因

ここでは、球切れ警告灯が装備されている「車の警告灯が点灯するケース」について解説します。
しかし球切れ以外の原因も考えられるので要注意です。

各部ライトの球切れ

ヘッドライトやブレーキライト、スモールライトなど各部ライトの電球が長年の使用により球切れしてしまうと警告灯が点灯します。
運転をストップしどのライトが消灯しているのか早急に確認が必要です。

ソケットの接触・通電不良

「各部ライトのソケット部分が経年劣化により錆びる」「異物の購入によって通電できなくなる」などの理由で警告灯が点灯します。
ソケットはバルブ(電球)の種類ごとに形状が異なるので、交換する際は注意が必要です。

ライト交換

ハロゲンランプから他のヘッドライトに交換した場合、球切れ警告灯が点灯することがあります。
原因は消費電力量の違いによるものです。

球切れ警告灯で注意したいこと

ライトの消灯を知らせてくれる球切れ警告灯は、安全運転のために役立ちます。
一方で注意点もあるので知っておきましょう。

LED・HID交換で球切れ警告灯が点灯

球切れ警告灯を装備した車のヘッドライトを、寿命の短いハロゲンランプから長寿命のLEDライトに交換すると、球切れ警告灯が点灯してしまうケースがあります。
LEDライトから球切れの心配がないHIDライトに交換する場合も同様ですが、この場合は球切れが原因ではないので大変まぎらわしい現象です。

原因は消費電力減少

ライト交換で球切れ警告灯が点灯する原因は消費電力の減少です。
ライトのスイッチを入れると、コンピュータが標準装備されたライトに必要な規定の電流を供給します。
LEDライトやHIDライトは消費電力が少なく、未消費の電力があるとコンピュータが勝手に球切れと誤断し点灯してしまうのです。

対策は「球切れワーニングキャンセラー」

ライト交換による球切れ警告灯の点灯を防ぐには、バルブ(電球)内に警告灯が点灯しないための回路を組み込んだ「球切れワーニングキャンセラー」が有効です。
輸入車・国産車ともに取り付けることができます。

警告灯が常時点灯していても構わなければ、とくに取り付ける必要はありません。
しかしその場合は球切れ警告灯が装備されていない車と同様に、常日頃から気を払わなければなりません。

走行中にライトが点灯しなくなったときの対処法

最後に球切れ警告灯が装備されておらず、走行中にライトの球切れに気づいた場合の対処法をご紹介します。
対処法を知っていれば慌てずに運転を継続できるでしょう。

手信号の意思表示が可能

道路交通法ではライトを点灯させる代わりに手信号で合図を送り、走行することが認められています。
いざというときに使えるように合図の方法を知っておきましょう。

右折・左折の合図

国産車の右ハンドルの場合、右折する際は窓から右腕を水平に伸ばします。
左折するときは右腕の肘を垂直に曲げる合図が必要です。

ブレーキ・バックの合図

ブレーキを知らせるときは右腕を斜め下に伸ばします。
バックの合図は斜め下に伸ばした右腕を前後に動かして知らせましょう。

ライトの交換・メンテナンスは修理業者が安心

球切れしたライトの交換は自分でもできますが、取扱説明書で形状を確認しやけどしないように注意する必要があります。
電球のみの交換ができないライトもあるので気をつけましょう。
修理交換に限らずライトの黄ばみやくもりのメンテナンスもあるので、修理業者に依頼すると安心です。

修理業者を探すなら最安修理ドットコムがおすすめです。
最安修理ドットコムなら「地域」「修理内容」「車種」「修理項目」を入力するだけで簡単に地域の修理店を検索して、比較検討できます。

まとめ

球切れ警告灯を備えた車であれば、ライトが消灯していることをいち早く知らせてくれるので事故を予防することが可能です。
一方で消費電力が少ないライトに交換すると球切れ警告灯が誤って作動してしまうことがあります。

球切れ警告灯が装備されている車であれば切れる前に、装備されていない車もできるだけ早く修理するようにしましょう。

日本最大級の修理店情報サイト「最安修理ドットコム」に掲載しませんか?
最安修理ドットコムには以下の強みがあります!


  • 掲載店舗数約2万店舗
  • 修理サポート記事1,600本
  • クチコミ数23万件超え

iPhoneをはじめとしたスマホやパソコン、車や時計、鍵や水まわり等あらゆる修理店情報を掲載しています。
掲載ご希望の修理店様はまずはお気軽にお問い合わせください。

掲載のお問い合わせはこちら

このコラムに関連するキーワード

役立ったら是非シェアしてください

  • このエントリーをはてなブックマークに追加