ベンツにエンジン警告灯がついたら?原因や対処法を解説

ベンツにエンジン警告灯がついたら?原因や対処法を解説

長い間車に乗っている人や中古の車を所有している人は、突然「エンジン警告灯」が点灯してひやりとした経験があるかもしれません。
ここでは、ベンツでエンジン警告灯がついた時の原因や対処法を解説します。

警告灯とは?

警告灯とは、車両が故障した時やドライバーが操作を誤った時などに点灯する表示です。
サイドブレーキや半ドア、燃料不足などの警告灯を見たことがある人は多いでしょう。
操作ミスなどを伝える軽い警告からエンジントラブルなどの緊急性の高い警告まで、さまざまなものがあります。

ベンツで表示される警告灯の種類

ベンツに搭載されている警告灯は10種類以上。
「エンジン警告灯」「ABS警告灯」「エアバックシステム警告灯」「ブレーキ警告灯」「冷却水量」「冷却水温度警告灯」「エンジンオイル警告灯」「ブレーキパッド摩耗警告灯」「充電警告灯」「燃料残量警告灯」などです。
それぞれ表示のされ方によってトラブルの内容も異なり、点灯だけでなく点滅するものやアラームが鳴るものもあります。

色で異なる!深刻さの度合い

危険を知らせる警告灯の色は2種類あり、それぞれトラブルの深刻さや意味合いが異なります。
黄色の点灯は「早めに修理やメンテナンスが必要」という意味ですが、直ちに車を停止させる必要はありません。
一方で赤色の点灯は不調の度合いがかなり深刻であることを意味し、危険を避けるために即座に車を止める必要があります。

エンジン警告灯とは?

エンジン警告灯は、エンジンシステムに異常がある時に現れる表示で「黄色の点灯」です。
すぐに車を停車させる必要はありませんが、走行中に光っているのを見つけたら安全な場所に移動して点検を行いましょう。

ベンツでエンジン警告灯がつく原因は?

ベンツで警告灯が点灯する原因は、ほとんどが電気系のトラブルだと言われています。
「エンジン部品の故障」「センサーの故障」「エアー漏れ」など、不具合のきっかけはさまざまです。
ここではコイルやプラグ、配線、センサーなどエンジン警告灯が点灯する原因をいくつかピックアップして紹介します。

スパークプラグまわり

「スパークプラグ」は、ガソリンを着火させてエネルギーを膨張させる役割をはたしていて、エンジンの核とも言える重要な部品です。
スパークプラグが故障するとエンジンがかからなくなってしまうこともあります。
エンジンルームの熱によって、スパークプラグやその周りの部品は劣化しやすいので注意しましょう。

スパークプラグまわりで警告灯がつきやすい部品は「イグニッションコイル」「イレクトイグニッションコイル」「プラグコード」「サプレッサー」「キャップ」など。
配線が熱で焼けていたり、コイルが動いていなかったりするトラブルが多いようです。

エアマスセンサー(エアフロメーター)

「エアマスセンサー」とは、エンジンに取り込む空気の量を管理するセンサーのことです。
空気量に応じて噴射する燃料の量を決定する役割があるため、故障するとエンジンが不安定になりスムーズな走行が困難になります。

エンジン警告灯が点灯していなくても「アイドリングが不安定でエンストを起こす」「排気ガスに異臭がする」「燃費が悪い」時は注意が必要です。
一度エアマスセンサーの点検を行うとよいでしょう。

インジェクター

「インジェクター」とは、燃焼室内にガソリンを噴射する部品です。
インジェクターに不具合が起こると燃料の供給が行われないため、エンジンがかからなくなることも。

インジェクターの不調は、部品を交換せずとも洗浄で解決できるケースがほとんどです。
燃料タンクに洗浄剤を入れるだけで簡単に行えるので、エンジン警告灯がついたらまず試してみるとよいでしょう。

ラムダセンサー(O2センサー)

「ラムダセンサー」とは、排気ガス中に残っている酸素の濃度を測るセンサーのことです。
車はエンジンに取り込む空気量だけでなく、排出される酸素の量によっても燃料の量をコントロール。
ラムダセンサーが壊れるとエネルギー配分バランスが崩れ、燃費が悪くなります。

ラムダセンサーは消耗品のため5~10年ほどで交換が必要です。
約2~4万円ほどで購入できるので、故障する前にメンテナンスを行いましょう。

水温センサー

「水温センサー」とは、冷却水の温度を感知しエンジン温度が高すぎたり低すぎたりしないよう管理しているセンサーです。
水温センサーが断線していたりショートしていたりするとエンジンがかかりにくくなることも。
「エンジンがあまり温まらない」「回転数が上がらない」といったトラブルが起きている時は、注意が必要です。

エアー漏れ

「エアー漏れ」とは、ゴムホースが破損しエンジンの中に余計な空気が入るトラブルです。
エンジン内に使用されているホースは消耗品のため、長時間熱にさらされると必ず劣化します。
ベンツはエアー漏れによるエンジン不調がとても多いので、長期間ホースを交換していない際は注意しましょう。

警告灯は専用診断機がないと消せない!

エンジン警告灯がついても、自力で部品の交換や洗浄などを行えばトラブルが解決することもあります。
しかし、不具合が直っても一度点灯した警告灯を自分で消すことはできません。
必ず専用の診断機でメモリーを削除する作業が必要です。

業者にテスター診断(DAS診断)を依頼する

エンジン警告灯がついたら、まず車を購入した店舗やディーラーに連絡し「テスター診断(DAS診断)」を受けましょう。
テスター診断とはコンピューターを使って車両の故障や性能、安全性などを確認することです。
ベンツは電子制御化が進んでおり、車を解体せずとも全体の状態を解析できます。

車にトラブルが起きると「どういった種類の不具合なのか」「どの部品が不調なのか」などを車両が故障コードとして記憶します。
このコードを削除しないと警告灯は消えないので注意しましょう。

簡易式テスターを使う

「業者に依頼する時間が取れない」「近くにディーラーがない」といった時は、簡易式テスターを購入するのもおすすめです。
ベンツ専用のテスターでないと診断できない部品もあるので、あくまで警告灯を消すなど簡単なメンテナンスを行う目的で使用するのがよいでしょう。

最近では日本語表記の商品も増えており、使いやすい簡易式テスターがたくさんあります。
幅広い車種に対応しているため複数の車を持っていても使いやすいのがポイント。
緊急時に備えて所有している人も多いようです。

なお、故障コードをリセットしても部品を交換しない限り警告灯が消えなかったり、再点灯したりする場合があります。

エンジン警告灯がついた時の注意点

警告灯が点灯した時は、専用の機械でのメモリーの削除が必要です。
自分で表示を消すために間違った操作をしたり、修理をせず放っておいたりするのはやめましょう。
ここでは警告灯が点滅した時にやってはいけない行動や、気をつけるべきポイントを紹介します。

バッテリーを外すのはNG

バッテリーを外すとエンジンに蓄積されたデータがすべてリセットされます。
故障コードも削除されるため一時的に警告灯を消すことは可能ですが、修理に必要な不具合のデータもすべてなくなってしまうでしょう。

整備店に持って行った時に故障の原因がわからず、余計な時間や費用がかかることもあります。
「そのまま整備を依頼した方が早く修理できた」と後悔しないためにも、バッテリーには触らないのがおすすめです。

警告灯を無視するのは危険

警告灯が灯ったまま長時間走行していると、突然エンジンがかからなくなるなど重大なトラブルに発展しかねません。
まずは安全な場所に車を止め、車両の状態を確認しましょう。
渋滞などで車を停止できない場合は「急な加速や発進は避ける」「スピードを出しすぎない」などエンジンに負荷をかけないような工夫が必要です。

車検が受けられないことも

2017年2月に車検の検査基準が厳格化され「前方エアバッグ警告灯」「側方エアバッグ警告灯」「ブレーキ警告灯」「ABS警告灯」「エンジン警告灯」が点灯している車両は車検が受けられません。
車検前の修理やメンテナンスサービスがない車検代行業者や、ユーザー車検などを利用する際は先に警告灯を消しておく必要があります。

もし該当のチェックランプが点灯している場合は、ディーラーなど修理設備が整っている店舗に車検を依頼するとよいでしょう。
事前に車検が通る状態に整備してもらえるので、安心して車検が受けられます。

ディーラー以外に依頼する時は?修理業者を選ぶポイント

ベンツの修理は、技術レベルが確保されているディーラーに依頼するのが安心です。
しかし、緊急時などはほかの業者を利用するケースもあるでしょう。
ここでは、ディーラー以外の修理業者を選ぶポイントについて解説します。

見積もりの内訳は明確か

修理の見積もりが出た時は費用が相場から離れすぎていないか、「一式」などでまとめられている内容はきちんと説明されたか、必要な修理内容はすべて含まれているかなどを確認します。
内容がわかりにくかったり金額が明確に提示されていなかったりする場合は、必ず打ち合わせ時点で質問しましょう。

輸入車の修理実績が豊富

まずは業者のサイトやパンフレットなどで、輸入車の修理実績を確認しましょう。
ベンツは日本で流通している車種も多く、年代ものから最新機種までさまざまです。
国産車とは異なる専門的なノウハウが必要なモデルもあるため、実績豊富な業者に依頼するのがよいでしょう。

修理店の中には、輸入車の部品を扱っていない業者も存在します。
輸入車に特化した店舗なら独自のルートで珍しい部品を仕入れてくれることも。
業者によって得意分野が違うので、複数の店舗に相談するとよいでしょう。

まとめ

エンジン警告灯の点灯はさまざまな原因が考えられます。
センサーやコイル、プラグなどの電気関係のトラブルが多く、放っておくと大規模な事故に発展しかねません。
チェックランプがついた時は速やかに車を安全な場所まで移動させましょう。

ベンツの修理は専門的なノウハウや技術が必要なため、修理業者は慎重に選びたいものです。
ディーラーに依頼できない時は、見積もりや実績などを確認し複数の店舗を比較するのがおすすめです。

日本最大級の修理店情報サイト「最安修理ドットコム」に掲載しませんか?
最安修理ドットコムには以下の強みがあります!


  • 掲載店舗数約2万店舗
  • 修理サポート記事1,600本
  • クチコミ数23万件超え

iPhoneをはじめとしたスマホやパソコン、車や時計、鍵や水まわり等あらゆる修理店情報を掲載しています。
掲載ご希望の修理店様はまずはお気軽にお問い合わせください。

掲載のお問い合わせはこちら

このコラムに関連するキーワード

役立ったら是非シェアしてください

  • このエントリーをはてなブックマークに追加