
ガソリンスタンドでタイヤ交換をされる方の中には、ガソリンスタンドを利用するメリットやデメリットを正しく理解していない方も多いことでしょう。
今回は、ガソリンスタンドで行うタイヤ交換について詳しく解説します。
ガソリンスタンドでタイヤ交換するメリット
「ガソリンスタンドは給油をするだけの場所」と考えていませんか?
実は、ガソリンスタンドでは給油だけでなくさまざまなことができます。
タイヤ交換もその1つといえるでしょう。
まずは、ガソリンスタンドでタイヤ交換を行うメリットについてご紹介します。
身近にある
日本人にとって自動車やバイクはなじみの深い乗り物です。
大勢の国民が自動車を所有する国だからこそ、国内のいたるところに給油を行えるガソリンスタンドがあります。
ガソリンスタンドでタイヤ交換をするメリットとしては、身近ですぐに足を運べることが挙げられます。
ディーラーやカー用品店に比べて店舗数が多く、好きなタイミングで利用できるのは大きなメリットといえるでしょう。
ほかの作業をあわせてお願いできる
給油のついでにタイヤ交換を行うケースは珍しくありません。
タイヤ交換だけでなく「エンジンオイルのチェック」や「ブレーキフルード」「冷却水の補充」なども依頼できます。
一度の来店で給油や点検、メンテナンスなどをすべて行えるため時間を有効に使えるのです。
気軽に相談できる
日常的に車を運転する方の多くは、利用するガソリンスタンドを決めていることが多いです。
日ごろからお世話になっているガソリンスタンドなら、車に関するさまざまな疑問や不安などを気軽に相談できるでしょう。
ガソリンスタンドのスタッフは身近な車のプロです。
「そろそろエンジンオイルを換えたほうがよいのだろうか」「おすすめのタイヤはどれなのか」といったことも気軽に質問できます。
ガソリンスタンドでタイヤ交換するデメリット
こうしたメリットがある一方でデメリットもいくつか挙げられます。
人によってはデメリットと感じないかもしれませんが、タイヤ交換の依頼先を選ぶうえで参考にはなるでしょう。
お店によっては時間がかかる
来店する時間帯によってはかなり混雑するお店もあります。
このようなお店の場合、訪れたタイミングによってはタイヤ交換だけで相当待たされることも考えられます。
また、ガソリンスタンドで働いているスタッフのスキルや経験値もさまざまです。
タイヤ交換を担当してくれるスタッフがまだ作業にあまり慣れていない人だった場合、やはり時間がかかってしまう可能性があります。
セールスをかけられることがある
これも店舗によりますが、中には商魂たくましいお店もあります。
このようなお店では給油で訪れた利用者へタイヤ交換はもちろん、オイル交換なども勧めるようスタッフに教育していることが少なくありません。
タイヤを換えようと思っていたタイミングでセールスをかけられたのならまだしも、そうでない場合にはうっとうしく感じてしまうかもしれません。
気の弱い方や大人しい方なら、強く勧められたことで不要なものを購入してしまうこともあります。
タイヤ交換が必要なタイミングとは?
自動車には数多くの重要なパーツが使用されていますが、中でも「タイヤ」はもっとも大切な存在です。
なぜならタイヤは唯一路面に接するパーツであり、エンジンからの動力をダイレクトに伝えるものだからです。
ではその重要なタイヤは、どのようなタイミングで交換すればよいのでしょうか。
スリップサインが見えたら
タイヤ側面の「サイドウォール」には、スリップサインの場所を示す矢印があります。
タイヤの表面に頂点を向けている三角形があり、その先にスリップサインがあることを示しています。
「スリップサイン」とは、タイヤの交換時期を知らせる目安です。
タイヤ溝の中にある突起で、これが表面に現れたら交換を考えなくてはなりません。
スリップサインが現れたということはそれだけタイヤの表面が消耗したことを示します。
つまり本来のグリップ力を失い、溝の排水性能もほぼ失われていることを示すのです。
そのまま使用し続けるのは危険であるため早急に交換しましょう。
表面が硬化している
古いタイヤにありがちなケースですが、ゴムの劣化が進んでしまうとタイヤ表面が硬化してしまいます。
こうなると本来のグリップ力もほぼ失われていると考えられます。
このようなタイヤの場合、表面やサイドウォールにひび割れが確認できることも珍しくありません。
このような状態で走行を続けてしまうとスリップやパンク、バーストなどの危険があります。
タイヤの交換をせず「古いタイヤを履かせ続けている」「直射日光にあたる場所で車を保管している」といったケースでは劣化が進み、硬化してしまうことがあるため注意しましょう。
製造年数で判断する
メーカーや製品によって異なりますが、10年を使用期限としているところが多いためこれを1つの基準とすることも可能です。
タイヤのサイドウォールには4桁の数字が表示されており、確認すればいつ製造されたかがわかります。
たとえば「2520」と表示されているとしましょう。
このケースでは下2桁の20が2020年を示しており、25は25週目に製造されたことを示します。
多くのメーカーが10年を使用期限としていますが、実際には10年は長すぎます。
十分な溝がありスリップサインが見えていなくても、表面が劣化し硬化している可能性があるためあくまで1つの目安として捉えてください。
タイヤ交換における注意点
ガソリンスタンドでタイヤ交換を行うのならいくつか押さえておくべきポイントがあります。
意外と見落としがちな注意点をピックアップしましたので、この機会に覚えておきましょう。
欲しいタイヤがない可能性がある
お店にもよりますが、多くのガソリンスタンドはそこまで豊富な品揃えではありません。
そのため必ずしも欲しいタイヤや気になる製品が常備されているとは限らないのです。
店頭には基本、売れ筋やお店の売りたい製品が陳列されることがほとんどです。
割高になることが多い
ガソリンスタンドではタイヤを安く販売していることが多いですが、実はここにも落とし穴があります。
タイヤそのものは安くても交換費用を高めに設定していることが多く、トータルで高額になってしまうケースが多いのです。
タイヤ交換ができるお店としては「ディーラー」「カー用品店」「整備工場」などが代表的ですが、どこと比べてもガソリンスタンドは高めです。
もちろんお店によっては工賃含め安く作業しているところがあるかもしれませんが、数としては少ないでしょう。
持ち込みでの交換はできる?
お店によって対応は異なりますが、多くのガソリンスタンドでは対応しています。
このケースでは交換にかかる工賃のみが発生します。
注意点としては、持ち込みとなると工賃が割増しになる可能性があることです。
気になる方は持ち込みでの交換ができるかどうかも含め、工賃を確認しておきましょう。
DIYでの交換をおすすめしない理由
費用を抑えるためにDIYでの交換を考える方も少なくありません。
実際のところ、DIYでのタイヤ交換は可能ですがおすすめはできません。
以下にその理由をまとめました。
時間と労力がかかる
タイヤを交換するには車体からホイールを外さなくてはなりません。
ジャッキアップしてホイールを外し、さらにタイヤも外さなくてはならないのです。
車体から外すのは簡単ですが、ホイールからタイヤを外すのに苦労します。
ガソリンスタンドやカー用品店などでは「タイヤチェンジャー」と呼ばれる専用の機械を用いますが、それがないため手動で外さなくてはなりません。
脱着ができたとしても空気を入れる必要があり、ここでも時間を浪費します。
4本すべて交換するとなれば、場合によっては半日以上かかってしまうかもしれません。
それほど手動でのタイヤ交換は時間がかかってしまうのです。
ホイールを傷つける恐れ
ホイールから手動でタイヤを外すときは鉄製のヘラなどを使用します。
あらかじめ空気を抜いておき、タイヤとホイールの隙間にヘラを挿し込んでこじ開けてタイヤの耳を出すのです。
その際にホイールの「リム」と呼ばれる縁に強い負担をかけてしまい、傷つけてしまう恐れがあります。
目立った傷がつかずともリムが歪むことでエアー漏れの原因となってしまうことも少なくありません。
わずかな傷や歪みならまだしも、ダメージが大きければホイールを買い替える必要性も出てきます。
かなり痛い出費となるのは間違いないでしょう。
ホイールバランスが取れない
ガソリンスタンドなどの専門業者にタイヤ交換してもらった場合「ホイールバランス」を取ってもらえます。
ホイールバランスを取るには専用の機械が必要なため、DIYで行うのはまず不可能です。
きちんとバランスを取らないと車の操作性を悪くしてしまう原因となります。
スピードを出したときにステアリングが暴れたり、まっすぐ進まなくなったりするなどのトラブルが起きかねません。
タイヤ交換の費用
DIYでタイヤ交換をするのはリスクが高いため、基本はガソリンスタンドなどの業者へ依頼します。
ではガソリンスタンドに交換を依頼した場合、いったいどれくらいの費用が発生するのでしょうか。
タイヤ交換にかかる費用は、タイヤ代と工賃から計算されます。
タイヤ代はお店によって大きく異なりますが、工賃はだいたい1本あたり2,500~3,500円ほどになることがほとんどです。
地域や持ち込みの有無などによっても工賃は変わるため、気になる方は事前に確認しておきましょう。
ガソリンスタンドでタイヤも購入するのなら、トータルでの見積もりを出してもらってください。
まとめ
いつも利用しているガソリンスタンドがあるのなら、タイヤ交換の相談もしやすいのではないでしょうか。
そのようなお店があるのなら交換のタイミングも含めて相談するとよいかもしれません。
持ち込みでの交換に対応してくれるお店も多いため、欲しいタイヤを他所で購入し交換のみお願いするのも手です。
その際は、事前に持ち込みが可能かどうかチェックすることを忘れないでください。

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