
「車のワイパー交換をしない」ことは、どのようなリスクがあるかご存じでしょうか。
もしかすると、愛車のワイパーはすでに交換の時期かもしれません。
ここでは「ワイパーの交換の時期」や「ガソリンスタンドでの対応が可能か」などを解説します。
ワイパー交換をしないリスク
屋外での使用を前提として設計されている自動車には、ワイパーが標準装備されています。
一般的に「ワイパー交換」とはワイパーゴムを新たなものに換えることです。
交換をしないでそのままにしておくとどのようなリスクが生まれるでしょうか。
視界が悪くなる
雨天時に車で走行すると、雨でフロントガラスが濡れてしまい視界が悪くなることが多いでしょう。
このような状態で走行すると交通事故を起こす恐れがあるため、車にはワイパーが装備されています。
ガラスに直接触れる部分を「ワイパーゴム」と呼びますが、文字通りゴムを素材としたパーツです。
このワイパーゴムが劣化するとフロントガラスの水はけがうまくできず、視界も悪くなってしまいます。
見た目が悪くなる
古い年式の車なら「ワイパーアーム」が劣化している可能性もあります。
コーティングされている塗装が劣化して剥がれ、サビてしまうケースも。
ワイパーは車のフロントに装備されている目立つパーツのため、サビてしまうと見た目が悪くなります。
また、ワイパーゴムは季節や使用している環境下によっては劣化が早いです。
ゴムが劣化してしまうと裂けて一部が垂れてしまったり、広がってしまったりとこれも見た目を損ねてしまいまうでしょう。
ガラスに傷がつく
ワイパーゴムの劣化が進むと、変形や硬化などの症状が生じます。
雨天時の走行では硬化したゴムが何度もガラスを擦るため、小さな傷がついてしまうことも。
車のボディと違いガラスの傷を修復するのは困難です。
最初は目に見えないほどの小さな傷でも、次第に大きくなり視界を妨げる危険性があります。
ワイパー交換のタイミング
多くの場合ワイパーは1年に1回の頻度で交換します。
メーカーも1年に1回の点検や交換を推奨していることが多いため、これがひとつの目安となるでしょう。
ただ1年に1回というのはあくまで目安であり、車を使用する環境下や状況などは人によって大きく違います。
そのため、半年も経たないうちにゴムが劣化してしまうこともあります。
こうした理由からワイパー交換のタイミングは、期間ではなく状態で判断することをおすすめします。
雨天時の走行において水はけが悪くなったと感じたら交換を検討しましょう。
たとえば「ワイパーを動かしたときに筋状の水がガラスに残る」「水がにじむ」「ムラが生じる」といった状態なら、劣化している可能性が高いでしょう。
また「ワイパーが動くときにガタガタとぎごちない動きをする」のも、ゴムが劣化していると考えられます。
このような症状が表れたら交換のタイミングと考えてよいでしょう。
放置しても状況が改善されることはなく、視認性の悪化が進むだけです。
なるべく早めの交換を検討してください。
ガソリンスタンドでも交換できる?
ワイパー交換は「ディーラー」「カー用品店」「整備工場」などで対応してもらえます。
では、普段給油でお世話になっているガソリンスタンドでは交換をしてもらえないのでしょうか。
ガソリンスタンドでは給油以外にもドライバーのさまざまなニーズに応えるため、多彩なサービスを提供しています。
「タイヤやオイルの交換」「空気圧調整」「車検」などのほか「ワイパー交換」にも対応するところがほとんどです。
複数メーカーのワイパーゴムを常備しているお店も多いため、気になる方は一度相談してみるとよいでしょう。
ガソリンスタンドで交換するメリット
ディーラーやカー用品店などではなく、ガソリンスタンドでワイパー交換をすることにいったいどのようなメリットがあるのでしょうか。
店舗が多く立ち寄りやすい
多くのガソリンスタンドでは交換用のワイパーを扱っています。
ガソリンスタンドは全国各地に数多くの店舗があるため、お店を探すのに困らないのはひとつのメリットといえるでしょう。
「しばらく雨が降らず久しぶりに車を運転したらワイパーに不具合が生じていた」という状況でも、ガソリンスタンドならすぐに見つけられます。
お店選びに時間を取られることはないでしょう。
気軽に相談しやすい
普段からよく利用している店舗なら慣れ親しんだスタッフもいるのではないでしょうか。
そのようなお店なら相談もしやすいでしょう。
ワイパーの交換時期がよくわからない方も、スタッフに相談すれば最適な交換のタイミングをアドバイスしてもらえるかもしれません。
また、給油やオイル交換などのついでに作業してもらえるのもメリットです。
一度に作業してもらえるため時間をムダにしなくて済みます。
ガソリンスタンドで交換するデメリット
メリットだけでなくデメリットについても把握しておきましょう。
以下、考えられるデメリットをピックアップしました。
種類が少ない可能性がある
ガソリンスタンドはあくまで給油がメインのサービスです。
「オイルやタイヤの交換」「アライメント調整」などさまざまなメニューがありますが、サービスの充実度はそこまで高くありません。
ワイパーに関しても必要最小限の製品しか取り揃えていないこともあります。
ワイパーには「ノーマル」や「グラファイト」「撥水」などのタイプがありますが、もっともスタンダードで安価なノーマルタイプしか扱っていない場合もあるでしょう。
愛車に適合するものがない
メジャーで人気の車種に適合するワイパーしか扱っていないお店もあります。
お店としてはなるべく売り上げが見込めるものを在庫にしたいため、需要の低いワイパーは常備しないことが多いのです。
そのため「ワイパー交換のために立ち寄ったものの、愛車に適合するものが扱われていなかった」という場合もあります。
交換にかかる費用
ガソリンスタンドでのワイパー交換にかかる費用は、ワイパー代と工賃になります。
メーカーによって変わりますがワイパーゴムは2本で2,000円前後、工賃は1本あたり200~300円程度が相場です。
実際には、交換する製品や作業をお願いするお店によって費用は変わります。
DIYでの交換手順
ワイパーゴムはDIYでの交換が可能です。
「愛車のメンテナンスは自分でしたい」「費用を少しでも抑えたい」と考えるのなら、DIYにチャレンジするのもよいかもしれません。
1.取り付け方を確認してから外す
まずは、ワイパーからゴムを取り外す必要があります。
ワイパーブレードと呼ばれるフレームにゴムが装着されていますが、横から引き抜けば簡単に取り外せるでしょう。
ゴムはワイパーブレードのストッパーで固定されていますが、製品によって方式が異なるため注意が必要です。
どのようにゴムを固定しているのか確認しておかないと、取り付けるときに苦労するかもしれません。
2.取り付け
新しく取り付けるワイパーゴムを包装から取り出し、ワイパーブレードに装着します。
先ほどと反対の手順で進めばいいためそれほど難しくはありません。
ワイパーゴムとワイパーブレードにはそれぞれ溝がありますが、これを合わせるのがポイントです。
溝が合っていないのに無理やり取り付けてしまうと本来の性能を発揮できません。
3.最終確認
装着できたら最終的なチェックを行いましょう。
ゴムがワイパーブレードにまっすぐ取り付けられているか、偏っていないかを確認してください。
偏りがあるのなら手で微調整しましょう。
交換してからすぐに作動する際にも注意が必要です。
ガラスが乾いた状態でワイパーを作動させてしまうと、微細な砂ぼこりやゴミでガラスに傷がついてしまう恐れがあります。
そのため動作をチェックしたいのなら、バケツやホースなどでガラスを濡らしてから行いましょう。
ワイパーの劣化を防ぐには?
ワイパーゴムに汚れが付着した状態で使用を続けていると、ゴムの劣化につながります。
そのため、ワイパーを使用したあとは「ウエス」などで拭いてあげるよいでしょう。
またガラスの汚れを無理やりワイパーで何とかしようとする方が多いですが、これはNGです。
ゴムに強い負担を与えてしまうだけでなく、ガラスが傷つくことにもなりかねません。
ガラスに頑固な汚れが付着しているときは、ウエスや専用のガラス拭きなどで除去してください。
季節によってもワイパーの扱いに注意が必要です。
真冬にガラス表面が凍結してしまったときは、ワイパーのゴムがガラスに張り付いてしまうことがあります。
この状態でいきなりスイッチを入れるとワイパーに負荷がかかりすぎ、ひどい時にはゴムが切れたり根元のナットが緩んだり電気系統の故障原因につながる恐れも。
ガラス表面が凍結している時はスイッチを入れる前に一度ワイパーを持ちあげ、張り付いていないかどうかを確認します。
また凍結の恐れがあるとわかっている時は、駐車時にワイパーを上げてガラス表面から離しておき、乗車の時に元に戻すようにするとよいでしょう。
不安ならプロに任せよう
「ワイパー交換のタイミングが今ひとつよくわからない」「自分で交換できる自信がない」といった方は素直にガソリンスタンドなど業者へ依頼しましょう。
丁寧で確実な作業をしてもらえます。
DIYでの交換も可能ですが、慣れていない方なら時間がかかってしまうかもしれません。
「間違えて別車種のワイパーを購入してしまう」といったことも考えられます。
ワイパー交換はそれほど高額でもないため、安心を求めるのなら業者への依頼がおすすめです。
普段利用しているガソリンスタンドがあるのなら、給油ついでに一度相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ワイパー交換を怠ってしまうと、雨の日に運転しにくくなり事故を起こしてしまうかもしれません。
使用中の快適性も失われてしまうため、交換のタイミングを見誤らないよう気をつけましょう。
「ワイパーを使ったときの水はけが悪い」「前が見にくい」といった症状が確認できているなら、早めの交換を行いましょう。
自分でもできますが正しく確実に交換したいなら業者への依頼がおすすめです。

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