
最近よく耳にするようになった「ドライブレコーダー」。
「自分で取り付けができないか」と考えたことのある方も多いのではないでしょうか。
ドライブレコーダーの取り付けは自分でもできますが、リスクや注意点も把握しておきましょう。
ドライブレコーダーの必要性
近年、自動車による悪質な煽り運転が原因と見られる事故が多発しています。
煽り運転に端を発したトラブルにより、被害者が暴力を受けるケースも少なくありません。
こうした事件や事故が多発し始めたことからドライブレコーダーに注目が集まり始めました。
ドライブレコーダーは音声や映像を記録する装置で、車に搭載して使用します。
「急ブレーキや急ハンドルなどのアクションを起こしたとき作動するもの」と「常時記録を行うタイプ」の2種類が主流です。
もともとは事故が起きたときの証拠動画となることから、多くの方が車に搭載していました。
しかし現在では、煽り運転やドライバー同士のトラブルを証拠として記録するために搭載する方が増えています。
自分で取り付ける手順
現在では、複数のメーカーからさまざまなドライブレコーダーがリリースされています。
購入したお店で取り付けてもらうこともできますが、自分での取り付けも可能です。
ここでは、自分で取り付けるときの簡単な手順をまとめました。
なおここでご紹介するのはあくまで一例であり、すべての製品に共通するものではありません。
その点はあらかじめご了承ください。
カメラをブラケットにセットする
ドライブレコーダーは「本体」「ブラケット」「電源プラグ」などで構成されています。
ブラケットは、本体を車に取り付けるために必要なアイテムでありこれがないと車載できません。
まずは本体をブラケットに取り付けましょう。
ブラケットに本体がカッチリとハマる設計になっているものもあれば、粘着テープなどで固定するものもあります。
セットする位置を決める
本体をセットしたブラケットを車のフロントガラスに取り付けましょう。
もちろん車の外側ではなく内部に設置します。
ダッシュボードの上に設置しようと考える方や、実際取り付けている方もいますがこれはNGです。
基本的にドライバーの視界を妨げてしまうような場所に設置してはいけません。
「道路運送車両の保安基準」に違反してしまう恐れがあるため、ルームミラーの裏側やその周辺など視界を妨げないエリアに設置する必要があります。
ガラスに設置する
設置場所が決まったらしっかりと脱脂を行いましょう。
「脱脂」とは油分を完全になくすことです。
フロントガラスの内側には油脂や小さなホコリなどがたくさん付着しているため、そのまま取り付けると剥がれてしまう恐れがあります。
カー用品店やホームセンターで脱脂剤やパーツクリーナーなどが販売されているため、それらを用いて脱脂しましょう。
スプレータイプのものが多いため、吹き付けてから乾いた布などで拭き取れば完了です。
脱脂ができたらブラケットを設置してください。
配線の処理と電源を取る
「シガーソケットから電源を取るタイプ」ならそこへ挿しましょう。
あとは車のエンジンをかければ自動的に電源がとれるため、ドライブレコーダーが稼働します。
シガーソケットをスマホの充電などで使用しているのなら、増設したほうがよいかもしれません。
ホームセンターやカー用品店には増設用のシガーソケットも販売されています。
また配線がそのまま見えっぱなしでは見た目がよくないため、フロントガラスの境目や内装カバーの隙間などへ隠します。
「運転中に配線が落ちてきた」「足元で絡まった」といったことがないよう注意しましょう。
リアカメラがあるのならその設置と配線も必要
製品によっては「フロントカメラ」と「リアカメラ」がセットとなったものもあります。
このタイプはフロントカメラを設置後、リアカメラもリアガラスに取り付けなくてはなりません。
基本的な手順は変わらないため難しくはないでしょう。
ただ、処理する配線が多くなるため取り付けの手間や時間はかかります。
なおリアカメラを設置するときは、リアガラスの電熱線に重ならないよう注意してください。
重なってしまうと電熱線の熱でブラケットが剥がれてしまう恐れがあります。
自分で取り付けるメリット
ドライブレコーダーをDIYで取り付けるメリットはいくつか挙げられます。
ここでは、自分で取り付けを行うメリットを見てみましょう。
工賃が不要
カー用品店や整備工場、ディーラーなどへ依頼すれば取り付けを行ってくれますが、無料で行ってくれることはなく「本体代+工賃」が発生します。
業者に設置を依頼すると、5,000~10,000円前後の工賃がかかることがほとんどです。
業者によって工賃は異なりますが、いくらかの費用がかかることは間違いないでしょう。
DIYで行うのならこうした費用が発生しません。
自由なタイミングで設置できる
ディーラーや整備工場などの業者は営業時間が限られています。
そのため設置を依頼したくても、時間的な都合が合わずにお願いできない方も多いのではないでしょうか。
たとえば毎日仕事で遅くまで働いている方や土日もほとんど休みがない方などは、営業時間内に足を運べないため設置を依頼できません。
DIYならネットで製品を購入し、仕事が終わってから自分で取り付けられます。
日々忙しくしている方こそDIYがおすすめかもしれません。
DIYで取り付けるリスクとは
工賃が不要かつ自由なタイミングで取り付けが可能となるのはDIYのメリットですが、リスクやデメリットがあるのも事実です。
メリットばかりでなくリスクやデメリットについても把握しておきましょう。
運転中に外れてしまう
フロントガラスの脱脂がきちんとできていない場合は外れてしまう可能性があります。
ブラケットは吸盤や粘着テープなどでガラスに取り付けるため、脱脂ができていないと振動などで剥がれ落ちてしまうことも。
運転中に剥がれ落ちてしまうと再度取り付けをしなくてはなりません。
それだけならまだしも運転中に剥がれ落ちることで慌ててしまい、交通事故を誘発してしまうリスクも考えられます。
きちんと録画できない
映像や音声を記録するためのアイテムであるため、それができないとなれば意味がありません。
事故やトラブルが起きたとき「証拠として提出したものの何の記録も残されていなかった」となるとショックです。
DIYで取り付けを行ったケースではこうした出来事がしばしば起こります。
「きちんと電源を取れていなかった」「配線を間違っていた」といったことが主な理由。
とくにシガーソケットではなくヒューズから直接電源を取る場合には、こうしたトラブルが起こりやすいため注意が必要です。
違反になってしまう恐れ
ドライブレコーダーを間違った位置に取り付けている方は意外といます。
フロントガラスのどこにでも好きに取り付けられると考えている方が多いようですが、場所によっては違法となってしまうため注意が必要です。
道路運送車両の保安基準によれば、フロントガラスの上縁から20%以内に設置すればOKとなっています。
またルームミラーで隠れる場所も設置場所として認められているため、これらの部分に取り付けなくてはなりません。
ダッシュボードの真ん中やフロントガラスの右上や左上などに設置すると、違法になる恐れがあるだけでなく運転にも支障をきたしてしまいます。
視界を妨げてしまうため事故の原因となってしまうかもしれません。
実際に誤った場所に取り付けたまま走行しているドライバーは少なくありません。
何かあってからでは遅いため、取り付け場所はきちんと確認したうえで設置を行いましょう。
映したい部分が映らない
とりあえず本体を取り付けただけでは本来の性能を発揮できません。
ドライブレコーダーは取り付けの角度も重要です。
角度が悪いと映したい部分を記録できず、事故などの証拠を残せない可能性があるのです。
こうしたことにならないよう取り付けたあとはきちんとチェックを行いましょう。
角度が悪いと「遠くの空や愛車のボンネットしか映っていない」といったことにもなりかねません。
記録した動画をチェックし、下側に愛車のボンネットが少し映るくらいの角度に調整してください。
どんなに高価なドライブレコーダーを取り付けても、きちんと記録できなくては宝の持ち腐れになってしまいます。
自信がなければプロに任せよう
ドライブレコーダーをDIYで設置するのはそれほど難しいことではありません。
ただ機械に触ることが苦手な方や車いじりが得意でない方などにとっては、難しく感じてしまうこともあるでしょう。
また自分でできると思いチャレンジしたものの「走行中に外れてしまった」「きちんと録画ができていない」といったことも起こりえます。
心配な方は最初からプロの業者に依頼したほうがよいかもしれません。
業者なら走行中に外れないようきちんと設置してくれるうえに、配線などもキレイに隠してくれます。
素人がムリに設置しようとすると、いろいろ触った結果本体を壊してしまう可能性もあります。
再度商品を購入せねばならず二度手間にもなってしまうでしょう。
プロならカメラの角度を調整し、すぐに利用できる状態に仕上げてくれるため余計な手間もかかりません。
ガソリンスタンドやカー用品店、ディーラー、整備工場などへ相談すれば取り付けに対応してくれるはずです。
カー用品店の場合、そこで購入した商品なら格安で取り付けを行ってくれることもあります。
少しでも費用を抑えたいのならそのようなお店で購入と取り付けを考えてみましょう。
まとめ
煽り運転に絡んだ事故や暴力事件などが相次いでいる近年、ドライブレコーダーは車を利用する方にとって必須のアイテムとなりつつあります。
これを機にドライブレコーダーの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
自分で取り付けを行うことも不可能ではありませんが、万が一のことを考えると専門業者への依頼がおすすめです。
まずは一度信頼できる業者へ相談してみましょう。

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