車の点検頻度は?日常で行うべき15の点検項目を詳しく解説

車の点検頻度は?日常で行うべき15の点検項目を詳しく解説

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車の点検を、どれくらいの頻度で行えばいいのかわからない方は多いのではないでしょうか。
ここでは「点検の種類や」「頻度」「チェックすべき項目」などを解説します。

点検の種類

車の点検には、いくつかの種類があることを覚えておきましょう。
大きく分けると法定点検と日常点検が挙げられ、それぞれ性質や点検の内容などが異なります。
詳しく見ていきましょう。

法定点検

「道路運送車両法第48条」により、車の所有者や使用者には法定点検の実施が義務付けられています。
法定点検には、主に事業車両を対象とした「3ヶ月点検」「6ヶ月点検」のほか、軽自動車を含む自家用車に実施義務のある「12ヶ月点検」「24ヶ月点検」などがあります。

義務とはいうものの、車検のように実施しなくても罰則はありません。
そのため、現実には12ヶ月と24ヶ月点検を軽視し行っていないカーユーザーが多いのも事実です。

日常点検

法律では、車の所有者や使用者が日常的に点検を行うことも義務付けています。
「15の点検項目」が用意され、日常的にチェックを行わなくてはなりません。
ただこちらも罰則はなく行う頻度についても明言されていないため、ユーザーに丸投げされているのが現実です。

点検頻度が少ないと生じるリスク

「車検で十分じゃないの?」と思った方もいるかもしれませんが、車検は2~3年に一度の頻度で受けるため車の安全性確保を考えると十分とはいえません。
また車検と日常的な点検とでは、チェックすべき項目が異なるため注意が必要です。

では、点検頻度が少ないといったいどのようなリスクが生じてしまうのでしょうか。

違法になる

日ごろからきちんと車の点検ができていないと、整備不良で違反とみなされる可能性があります。
たとえばブレーキに不備や不具合が生じていると「制動装置等違反」となり、ヘッドライトやブレーキランプの電球が切れていると「尾灯等違反」で罰則を科せられます。

車が壊れる

日常的に点検を行っていれば、不具合が生じているパーツを早期に発見できます。
そのときに対処を施せば症状の悪化を回避できるでしょう。

しかし、点検や整備が行われていないとなると不具合が生じていても気づけません。
気づいたときには手遅れとなり、部品やシステムそのものの交換が必要になります。
修理費用も高くついてしまうでしょう。

事故を起こす

たとえば、タイヤが損傷していることにまったく気づいていないとします。
日常点検をしていればタイヤの状態も把握できますが、点検をしていないと気づけないためそのまま普段通り走行してしまうでしょう。

その結果走行中のパンクやバーストを引き起こし、交通事故に直結する恐れがあります。
ブレーキパッドの摩耗やオイルや冷却水不足なども、重大な事故を引き起こすことは十分に考えられるでしょう。

日常点検の目安は月に1回

車検や12~24ヶ月の法定点検だけでは、車の安全性を確保できません。
毎日車を使用する方なら、せめて毎月1回の頻度で点検することをおすすめします。

もちろんこれはあくまでひとつの目安です。
「毎日は使わない」「わずかな距離しか移動しない」といった方なら2~3ヶ月に1回でもよいかもしれません。

人によって車を利用する頻度や使用環境下などが異なるため、明確には断言できないのです。
逆に過酷な環境下で利用頻度も相当高いのなら、2週間に1回など頻度を多くするのもよいでしょう。

日常点検におけるチェック項目

日常点検で点検すべき項目は、法律により定められています。
15の点検項目があり、専門知識や技術がなくても点検やメンテナンスが可能です。
車の利用頻度にもあわせて、これらの項目をしっかりチェックすることを癖づけましょう。

エンジンオイル量

エンジン内部における潤滑や、冷却の役割を担うのが「エンジンオイル」です。
十分な量が確保されていないとエンジンのオーバーヒートや焼きつきを起こす恐れがあります。

点検するときは、エンジンルーム内の「オイルレベルゲージ」を引き抜いてチェックしましょう。
レベルゲージには上限と下限を示す印があり、そのあいだにオイルが付着していれば適量と判断できます。
量だけでなくあわせて色も確認してください。

ブレーキオイルの量

「ブレーキオイル」とは、ブレーキフルードのことです。
油圧を伝達することで「ブレーキキャリパー」を作動させ、パッドでキャリパーを挟み制動力を発生させます。

エンジンルーム内にはブレーキフルードの「リザーバータンク」があるため、そこで量をチェックしましょう。
タンク横には上限と下限を示す目盛りがあり、そのあいだに位置していれば大丈夫です。
量が少ないときは補充しましょう。

なお減るスピードが速い場合、ホースや配管などから漏れている可能性があります。
そのような疑いがあるときは一度業者で見てもらいましょう。

ウィンドウォッシャー液の量

フロントガラスやリアガラスの視認性を確保するため、車には「ウィンドウォッシャー液」の噴霧システムが搭載されています。
量が少ないとガラスをキレイにしようとしてもできません。

ウォッシャー液もエンジンルーム内にあるタンクから補充します。
水を補充する方もいますが、できるだけ専用のウォッシャー液を使用しましょう。
作業は難しくないためセルフで補充が可能です。

バッテリー液の量

バッテリー液が少なくなると十分な充電や放電ができなくなり、車の電装系がスムーズに使えなくなります。
「ライトが点かない」「エンジンがかからない」といったことにもなるため、日ごろからきちんとチェックしておくべき項目です。

バッテリー側面には上限と下限を示すラインがあり、そこで量をチェックします。
少ないのなら専用のバッテリー液を補充してください。

冷却水の量

エンジンを冷却するための液です。
不足してしまうとエンジンの熱を十分に逃がすことができず「オーバーヒート」を招いてしまいます。
エンジンルーム内にあるタンクをチェックし、適量がキープされているか確認してください。

タイヤの亀裂や損傷など

走行中のパンクやバーストなどを引き起こす恐れがあるため、日常的にチェックすべき項目です。
「走行中に異物を踏む」「縁石に乗り上げる」などで、亀裂や損傷を受けることがあります。

状態にもよりますが、まずはガソリンスタンドや整備工場などに相談しましょう。
修理が難しいケースではタイヤを交換します。

タイヤの空気圧

適正な空気圧でないと挙動の不安定や操作性の低下、燃費の悪化などを引き起こします。
低すぎる空気圧で高速走行してしまうと「スタンディングウェーブ現象」が起き、バーストしてしまうかもしれません。

常に適正な空気圧を維持しましょう。
適正な空気圧は車種によって異なります。
愛車の適正空気圧を把握し、日ごろから目視で異変がないかチェックもしてください。

タイヤの溝の深さ

使用すればするほどタイヤは摩耗します。
溝が少なくなると排水性能が低下してしまい、雨天時の走行で「ハイドロプレーニング現象」を起こしてしまう恐れがあります。

タイヤのスリップサインが見えていないかどうかをチェックしましょう。
「スリップサイン」が一ヶ所でも見えていれば交換の時期です。

ランプ類の点灯やレンズの汚れ・損傷

「ライトやブレーキランプが点かない」「レンズが過度に汚れている」「ひび割れている」となると、整備不良とみなされます。
違反切符も切られるため注意してください。

レンズの汚れは「コンパウンド」や「専用クリーナー」で磨くと状態が改善されることが多いです。
それでもダメなら交換を検討しましょう。

ブレーキの効き具合と踏みしろ

車の制動力は、事故に直結するためとても重要な部分です。
踏んだときのリアクションを確認するのはもちろん「異音がしないか」「異臭がないか」なども確認してください。

踏みしろに違和感がある場合、ブレーキフルードの量やシステムに不具合が生じている可能性があります。
キャリパーやパッドのトラブルかもしれないので、早めに業者でチェックしてもらいましょう。

サイドブレーキの引きしろ

サイドブレーキがきちんと調整されていないと、駐車した車が勝手に動き出す恐れがあります。
事故を起こさないためにも適切な引きしろを維持しましょう。

手で引くタイプのサイドブレーキなら、カバーを外してロックナットをレンチで回して調整できます。
それほど難しくありませんが、難しいなら専門業者に依頼してください。

ウィンドウォッシャー液の噴射状態

通常ならスイッチを操作するとガラスに向かって噴射されます。
ただ、噴射口にゴミやワックスなどが詰まっていると全然違う方向へ噴射したり、量が少なくなったりといったことが起こります。

まずは「ウォッシャーノズル」に詰まりがないかチェックしましょう。
液がまったく出ないのなら、モーターの故障や液不足などが考えられます。

ワイパーの拭き取り状態

「作動時に拭き残しのラインが確認できる」「にじむ」といった症状が出ていると「ワイパーゴム」の交換時期かもしれません。
ワイパーゴムはカー用品店やホームセンターなどで手に入るため、なるべく早めに交換しましょう。

エンジンの低速と加速の状態

「低速域でのトルクが感じられない」「加速性能が低下している」といったケースでは、エンジンに問題があるのかもしれません。
「低速時にノッキングが起きる」「異音がする」といったケースでも、早めに業者でチェックしてもらいましょう。

エンジンの異音やかかり具合

エンジンや周辺からの異音は、大きなトラブルに発展する可能性があるため注意が必要です。
ベルト類の不具合や、エンジン内部にトラブルが起きている可能性もあります。

始動しにくい場合は「スパークプラグ」や「セルモーター」などの不具合が考えられます。
ほかにも「バッテリーの寿命」「燃料ポンプの不具合」なども考えられるため、早急に業者で診断してもらいましょう。

まとめ

日ごろからよく車を利用するのなら、日常的な点検をきちんと行いましょう。
目安は1ヶ月に一度の頻度ですが、走行距離の多い方はもっと頻繁に行ったほうがよいかもしれません。

ここでご紹介した日常点検は、それほど車に関する知識や技術がなくても可能です。
しかしセルフで点検するのが難しい場合もあるので、適度な頻度でガソリンスタンドや整備工場などでチェックしてもらいましょう。

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