
ドアノブが急に開かなくなってしまったとき、つい焦ってしまいますよね。
具体的な対処法がわかれば、緊急時にも適切に対応できます。まずは、すぐに試せる対処法を知っておきましょう。
本記事では、緊急時の対処法やドアノブが開かないときに考えられる原因、自分で交換する方法を解説しています。
ドアノブが開かないトラブルが生じたときは、ぜひ本記事を参考にしてください。
この記事で分かること
【緊急】ドアノブが開かないときの対処法
ドアノブが急に開かなくなったときや、内側に閉じ込められた緊急時は、以下の対処法を試してみましょう。
ラッチや非常解錠装置を操作することで、ドアノブが開けられる場合があります。
簡単に試せる鍵開け方法を解説した記事も参考になります。本記事と合わせてお読みください。
ドアの内側からラッチを操作する
ドアが開かず閉じ込められてしまったときは、内側からラッチを操作する方法を試してみましょう。
薄くて硬いクレジットカードのようなカード類や、トイレットペーパーの芯、ハンガーなどが利用できます。身の回りにこういった道具がないか探してみてください。
ドアの内側からラッチを操作する方法は、以下の通りです。
- ドアの隙間にカードなどを差し込む
- ラッチの斜めになっている面を押して引っ込める
- ラッチを引っ込めながらドアを開ける
この方法は、家に一人きりで外部に助けを求められないときや、鍵が壊れた場合に有効的な対処法です。
ただし、特に夏場や真冬など気温が極端な季節の場合は、無理に自力での解除を試みようとせず、外部に助けを求めることも検討しましょう。
ドアの外側からラッチを操作する
ドアの外部に助けを求められるときは、外部と内部から同時にラッチを操作しましょう。
まずは、外側の人が長いビニール紐を用意して、ドアの隙間から内部に通してもらいます。
ビニール紐を使ってドア内外からラッチを操作すると、ドアガードなどがついている場合でも開けられる可能性があります。
- 外側からドアの隙間にビニール紐を通してもらう
- 外側、内側でビニール紐の端を持ち、ラッチまで紐を滑り込ませる
- 紐を同時に引っ張ってラッチを引っ込める
- ラッチを引っ込めた状態でドアを操作する
ドアの内外から同時にラッチを操作すると、内側からの対処法で開かなかった場合でも開錠できる可能性があります。
鍵を開錠する
ドアの内側で鍵が勝手に閉まってしまったときは、鍵の開錠を試みてください。トイレや室内ドアノブなど、ラッチに鍵が固定されているノブに起こりやすいトラブルのひとつです。
ドアノブには「非常解錠装置」というものがついている場合があります。外側から開けるときは、非常解錠装置を操作しましょう。

溝があるタイプの非常解錠装置は、硬貨を溝に差し込んで回すことで開錠できます。
溝が見当たらないときは、ドアノブやレバーの上に小さい穴がないか探してみましょう。穴の形をした非常解錠装置がついている場合があります。
穴タイプの非常解錠装置は、精密ドライバーやキリを使って穴を押し込むことで開錠できます。
ドアノブが開かない原因
ドアノブが開かない理由は様々ですが、よく見られるものとして以下のような原因があります。
ここでは、各原因の詳細と、原因ごとに適切な対応を紹介します。
ラッチが壊れた

ドアノブの内部には、ドアを固定する「ラッチ」という部品が備え付けられています。ドアノブが開かない場合、このラッチが壊れているのかもしれません。
内部部品であるラッチの故障を、外から確認するのは不可能です。そのため、ラッチの不具合が疑われる場合は、ドアノブを分解する必要があります。
レバーハンドルが壊れた
ハンドルを下げてドアを開けるレバータイプの場合、必要以上に強い力が加わるとレバーが外れる場合があります。
レバーが破損すると、ドアノブと内部部品が連動しなくなります。その結果、レバーを下げてもドアが開かなくなるのです。
レバーハンドルが壊れたときは「ラッチ」の交換が必要になることが多いため、ドアノブを分解しなくてはなりません。
ドアノブを上に上げないと開かないといった症状も、レバーハンドルの故障が原因です。詳細は下記の記事を参照してください。
ネジが劣化・緩んだ
ネジが劣化・緩んでいると、ドアノブや部品が固定できないことでドアが開きにくくなります。外側にネジがある場合は、緩んでいないか確認してみましょう。
ドアノブ自体の緩みも同様です。詳しくは下記の記事を確認してみてください。
ドアノブが経年劣化した
製品や使い方などにもよるものの、一般的なドアノブの耐久年数は10〜15年です。
当然、長く使い続ければドアノブは経年劣化によって摩耗し、耐久性が落ちて破損しやすくなります。
ドアノブ設置から10年以上経っている場合は、ドアノブの交換を検討してみてください。
ドアノブが回らないといった症状も、経年劣化が原因の可能性があります。ドアが回らない原因や賃貸物件のドアノブ交換についてもまとめているので、下記の記事もチェックしておきましょう。
建て付けが歪んだ
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ドアの建て付けとドアノブは非常に密接な関係にあるため、建て付けに異常があるとドアが開かなくなることがあります。
ドアの建て付けが歪む原因は、主に以下の3つです。
- ドアとドア枠を固定する部品(蝶番)が破損している
- ドアのネジが緩んでいる
- 地盤沈下や地震などで家自体が歪んだ
建て付けが歪む原因の多くは地震にあります。直近で大きな地震があった場合は、建て付けの歪みを疑いましょう。
リフォーム業者に依頼するなどしてドアの建て付けを直すと、正常にドアが開くようになる場合があります。
ドアノブの部品がさびた
ドアノブのサビが原因のこともあります。湿気が多い環境だとドアノブの部品がさびつくからです。そのまま使い続ければ壊れてしまうかもしれません。
湿気が多い環境ですごしている、または定期的にさび取りをしていない場合はこの原因を疑いましょう。
さび取りをすれば改善することがあるので、市販のスプレーなども試してみてください。
鍵が壊れた
ドアノブが開かないよくある原因として挙げられるのは、鍵自体の故障です。
鍵が壊れた場合は、カギ110番のような鍵業者などに依頼して、新たな鍵を作成してください。
本記事ではおすすめの鍵業者も紹介しています。こちらも参考に、自分にあった鍵業者を探してみましょう。
「鍵が鍵穴に刺さらなくなった」「ドアノブの鍵が開かない」などの症状が現れた場合は、鍵の故障を疑いましょう。
ドアノブを自分で交換する方法
道具や知識があれば、自分でドアノブを交換できます。費用を抑えたい方は、チャレンジしてみてください。
ここでは、ドアノブの交換方法や交換前の注意点などを説明します。
ドアノブの交換費用の目安は、下記の記事でも紹介しています。
ドアノブ交換に必要な道具
ドアノブの交換に必要な道具は以下の通りです。
- 新しいドアノブ
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
道具は、ホームセンターやインターネットショップなどで購入できます。すでに工具が揃っている場合は、それを使っても問題ありません。
新しいドアノブを購入するときは、現在のドアにあった規格やサイズのものを選びましょう。
ドアノブ交換する前の準備
ドアノブ交換する前に、ドアノブやドアのサイズ測定などの準備が必要です。
同時に、よりスムーズに作業するため、取り付け方を把握しておくことも重要です。
ここでは、ドアノブ交換前にやっておきたい準備を詳しく解説します。
交換する前にサイズを測る

ドアノブを交換する場合は、以下4箇所のサイズを測りましょう。
- ドアの厚み
ドアの厚さをミリ単位で測る - 金属プレートの長さ
金属プレート(フロントプレート)の縦と横の長さを測る - ビスピッチ
上にあるビスの中心から下にあるビスの中心までの長さを測る - バックセット
ドアの端からハンドルの中心(鍵穴の中心でも可)までの長さを測る
測定したサイズをもとに、適したドアノブを購入してください。
ドアノブには、測定した4ヵ所それぞれの適応サイズが決まっています。適応サイズが異なるドアノブを購入してしまうと、ドアの規格にあわず、取り付けられません。
ドアノブの適応サイズと測定したドアの規格を照らし合わせて、適切なものを選びましょう。
作業前に取りつけ方を把握する
鍵は非常に繊細な部品です。作業前に取りつけ手順を把握しておきましょう。
また、小さなビスといったなくしやすいパーツも多いため、すべてのパーツが揃っているか確認してから作業に取り組むことも重要です。
やみくもに作業して故障の原因を作ってしまうこともあるので、細かな作業が苦手な方は鍵業者への依頼も検討してください。
自分でドアノブ交換する手順
サイズを測り、道具をそろえたら実際に交換していきましょう。説明書がある場合は必ずそちらのやり方に従ってください。
手順は以下のとおりです。
1.室内側にあるレバーのネジを外す
室内側のレバーの根本にあるネジを見つけましょう。ネジをプラスドライバーで緩め、外します。
ネジはまた使うので、紛失しないように保管しておいてくださいね。
2.レバー下の台座カバーを取り外す
レバーの下の台座カバーを取り外しましょう。取り外し方はネジの有無で変わります。
・ネジがある場合:プラスドライバーでネジを緩めてから取り外す
・ネジがない場合:マイナスドライバーを台座の根本にある穴に差し込み、押し上げる
3.カバー下の台座も取り外す
レバー下以外に、カバー下にも台座があります。カバー下のネジを緩めてから取り外してください。
4.室外側にあるレバーのネジを外す
室外側レバーの根本にネジがあります。プラスドライバーで緩めて外しましょう。
5.レバー下とカバー下の台座を取り外す
レバー下とカバー下にある台座を取り外してください。ネジがある場合とネジがない場合の取り外し方は、手順2のやり方と同じです。
6.ラッチケースを抜き取る
フロントプレートにはネジがあります。ネジを緩めて、ドアの板の中に入っている部品(ラッチケース)抜き取りましょう。このとき、フロントプレートごと抜き取って構いません。
7.交換用の部品を取りつける
手順1~6と逆の手順で新しい部品を取りつけましょう。
ネジが緩んでいるとドアが正常に開閉しません。仮止めしている場合は、最後にしっかり締めて固定しましょう。
8.動作確認を行う
最後にドアの動作確認を行なってください。問題なければ交換作業成功です。
以上の流れでもうまくいかなかったり、自分で交換する自信がなかったりする方は、鍵屋やリフォーム業者に相談してみましょう。ドアノブ交換してくれるおすすめ業者は、以下の記事でも紹介しています。
自分でドアノブ交換するときの注意点
ドアノブを自分で交換する際には、いくつかの注意すべきポイントがあります。
ここでは、作業前に知っておくべき重要なポイントを詳しく解説し、失敗を防ぐためのアドバイスもあわせて紹介します。
ドアを傷つけるリスクがある
ドアノブを交換する際、適切に作業しないとドアに傷をつけるリスクがあります。
例えば、古いドアノブを外す際に無理な力を加えると、ドアの表面や内部構造にダメージを与える可能性があります。
ドアや内部構造を傷つけてしまった場合、自分での修理ができなくなったり、高額な修理費用がかかる可能性があることに注意してください。
作業に自信がない場合は、最初から鍵業者に依頼するほうが安く修理できることもあります。特にDIYに不慣れな方などは、鍵業者への依頼も検討してみましょう。
ドアノブ以外に原因がある場合は根本的解決にならない
ドアが開かない原因がドアノブ以外にある場合、ドアノブだけを交換しても根本的な解決になりません。
ラッチやドアフレームの歪みが原因だった場合、ドアノブを交換してもすぐに同じ問題が発生します。
ドアノブが開かない原因がはっきしりしないときは、故障箇所を特定するためにまずは専門家に相談するのも良いでしょう。
防犯性能が下がる場合がある
自分でドアノブを交換すると、防犯性能を確保できず安全性が低下する場合があります。
自分で修理した場合、確実に取り付けられる保証はありません。ドアノブや鍵は非常に精密な造りをしているため、少しのミスでも防犯性能に難が生じるリスクがあります。
さらに、防犯性の高いドアノブには専門の知識が必要で、誤った取り付けは鍵の性能を弱める可能性があります。防犯を重視する場合は、プロに取り付けを依頼するのが安心です。
ドアが開かないなら鍵業者への依頼がおすすめ
ここではドアが開かない場合の依頼先として、おすすめな業者を2社紹介します。
「すぐに依頼したい」「信頼できる業者から選びたい」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
業者名 | おすすめポイント | 到着時間 | 対応エリア | 営業時間 | 事前見積り |
---|---|---|---|---|---|
カギ110番 |
| 即時OK 最短5分 | 全国 (一部離島除く) | 24時間 (365日) | |
鍵猿 |
| 即時OK 最短15分 | 40都道府県 | 8時~23時 (365日) |
より多くの業者から比較したい方は、おすすめの鍵開け業者を紹介した記事もお読みください。
1.カギ110番

出典:カギ110番
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顧客満足度が高いのも安心材料のひとつ。長年の経験や技術を活かし、質の高いサービスを提供してくれますよ。
料金一例
カギ110番の料金目安は以下の通りです。
- ドアノブの鍵開け:8,800円~
- ドアノブの修理:8,800円~
- ドアノブの交換:8,800円~
- ドアノブの鍵作成:8,800円~
カギ110番は出張費+作業費+部材費のコミコミ価格です。見積り確定後は料金が変わらないため、不当な高額請求もなく、安心して依頼ができますよ。
カギ110番の口コミ・評判についても紹介している記事もあります。ぜひ参考にしてください。
2.鍵猿

出典:鍵猿
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料金一例
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- 自宅・玄関の鍵開け:8,800円~
- ドアノブ・レバーの修理:8,800円~
- ドアノブ・レバーの交換:8,800円~
- 自宅・玄関の鍵作成:11,000円~
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鍵猿の口コミや評判を紹介している記事もあります。併せてご覧ください。
建て付けの歪みを直す方法
ドアの建て付けが歪んでいる場合は、 蝶番のネジを調整してみましょう。調整のやり方は以下の通りです。
- プラスドライバーで蝶番の固定ネジを緩める(外さないように注意)
- 調整したい方向の調整ネジをドライバーで緩める
- ドアの板を動かし、位置を調整する
- ネジを締め直し、歪みの確認をする
- 問題なければ調整成功
上記の方法でも直らない場合は、建物自体が歪んでいる可能性があります。
リフォーム業者に相談して直してもらいましょう。
ドアノブが開かない原因・対処法まとめ
- 原因はラッチ・レバーハンドルの故障やネジの劣化・緩み、ドアノブの経年劣化など
- 建て付けの歪みや部品のさびつき、鍵自体の故障なども考えられる
- 緊急時はラッチを操作して脱出する方法が効果的
- ドアノブを自分で交換する場合はサイズや取り付け方に注意
- 不安な方は確実にドアノブを交換してくれる鍵業者に依頼しよう
今回は、ドアノブが開かない原因と対処法について説明しました。ドアノブが開かない原因は、ラッチやレバーハンドルの故障、ネジの劣化・緩みなどが考えられます。
ドアノブの経年劣化、建て付けの歪みなども原因のひとつでしょう。要因が複雑に絡み合って故障するため、素人目では分からない場合もあります。
その場合は、カギ110番のような信頼における鍵業者に見てもらいましょう。的確に問題を見つけ、直してくれますよ。
ドアノブ修理の依頼先を紹介している記事も参考になります。本記事と合わせてお読みください。