
「原因はよくわからないけどドアが開けにくい」「ドアを開けようとするとひっかかる」こういった時はラッチが原因かもしれません。
ラッチと言われても何のことかよくわからない方も多いでしょう。ここではラッチの説明からひっかかる原因についてなどを詳しく解説していますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
ドアノブのラッチの仕組みから理解しよう
そもそもラッチが何か分からないという方もいるでしょう。ラッチとはラッチボルトと呼ばれるドア部品のことです。
扉の側面についている三角形の形をした部品で、ドアノブをひねると引っ込み離すと飛び出ます。
ラッチが飛び出ている時は、ストライク(ラッチ受け)という空間に収納されています。
ラッチは主にストッパーの役目をしており、ラッチが出ていることで扉が閉まった状態でキープされる仕組みですよ。ラッチが出ていると、風などで簡単に開くことがありません。
ドアノブラッチの種類や仕組みについて紹介している記事もあるので、参考にしてください。
ドアノブのラッチが引っかかる原因は主に5つ
ここからはラッチがひっかかる具体的な要因を5つ紹介します。どの原因に当てはまりそうなのか確認しておきましょう。
ドアノブのラッチが引っかかる原因
ラッチ・ラッチケースが汚れている
ラッチやラッチケースの内部が汚れていたり、埃が溜まっていたりすると正常に作動しません。また、風呂場や洗面所など水場が近い場合は、錆が溜まってしまうこともあります。
ラッチやラッチケースの周りが汚れている場合は注意しましょう。
ラッチケースとは?
ラッチケースとは、ドアの側面にあるラッチが付属している金属部品の総称です。
ドアノブ交換する時にはラッチケースも付属しているので、必ずラッチケースも交換することになります。
ヒンジのねじが緩んでいる
ヒンジとは蝶番のことです。ヒンジのネジが緩んでいると、開け閉めする時にラッチの可動域がズレてしまいます。
実際はラッチではなくネジが原因ですが、ラッチがひっかかるように感じるかもしれません。
またヒンジのネジの緩みは、ドアの歪みの原因にもなり得るので注意しましょう。
ドアが歪んでいる
ラッチそのものに原因がなくても、ドアが歪んでいると壁にラッチがひっかかてしまいます。
ドアは一見問題ないように見えても、わずかな角度歪んでしまうだけで閉まらなくなるので注意してください。
ラッチの問題なのか、ドアの歪みか調べてたい場合は、ラッチを閉まった状態でテープを張りましょう。
ラッチが固定された状態でも開け閉めがうまくいかないなら、ドアが原因の可能性が高いです。
内側のバネ(スプリング)が壊れている
ラッチとドアノブが連動しているのは、ラッチケース内部にバネがあるためです。経年劣化や何らかの原因で、このバネが弱ったり折れてしまったりすることがあります。
弱っているだけならましですが、折れてしまうとラッチが伸びきったままになってしまいます。ドアノブとラッチが連動しないため、最悪の場合閉じ込められてしまうので注意しましょう。
ストライクの位置がずれている
ストライクとはラッチ受けとも呼ばれる、ラッチを収納するための部分です。ラッチがドアの側面についているため、ドア枠についています。
ラッチ自体に問題がなくても、ラッチを収納するストライクがズレていると開け閉めがうまくできません。
ストライクは強い衝撃を受けたり、ストライクのネジが緩んでいたりするとズレることがあります。
また施工直後の場合は、施工不良の可能性も考えられます。施工を依頼した業者に連絡を取りましょう。
ドアノブのラッチの引っかかり修理にかかる費用相場
ラッチ修理を依頼する時は、基本的にドアノブ修理と同じように扱われることが多いようです。費用を下記の表にまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。
場所 | 交換費用 | 修理費用 |
---|---|---|
玄関・勝手口 | 20,000円~ | 12,000円~ |
リビング・トイレ | 10,000円~ | 8,000円~ |
風呂場・浴室 | 10,000円~ | 8,000円~ |
修理費用は、ドアの防犯性の高さに比例します。鍵付きなどで、ラッチボルトだけでなくデッドボルトなどがついてる場合はより高くなるでしょう。
そのため、玄関や勝手口といった外に面してるドアノブのほうが修理費用が高い傾向にあります。
ドアノブのラッチ修理は業者依頼すべき?自分で修理すべき?
ドアノブのラッチ部分に不具合が発生した場合、業者に依頼すべきか、自分で修理すべきか迷う方も多いでしょう。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを紹介するので、参考にしてください。
鍵業者に依頼するメリット・デメリット
〇防犯性・安全性の確保
〇即日対応も可能
×業者を選ぶ手間がかかる
×費用がかかる
鍵業者に依頼するメリットは、専門的な知識と技術による確実な修理が期待でき、防犯性や安全性も確保される点です。さらに、多くの業者で即日対応が可能なため、急ぎの場合でも迅速な対応を受けられるのも利点です。
一方で、信頼できる業者を選ぶための手間がかかることや、修理費や出張費といった費用が発生する点がデメリットとなります。状況や緊急度に応じて判断しましょう。
自分で修理するメリット・デメリット
〇自分のペースで修理可能
×失敗のリスクが高い
×部品を選び購入する手間がかかる
×即日対応は難しい
自分で修理するメリットは、修理費用を抑えられる点と、自分のペースで作業を進められる自由度の高さです。
しかし、専門知識が不足している場合、修理に失敗するリスクが高く、さらに部品を選んで購入する手間が発生します。
また、作業に慣れていないと迅速な対応が難しく、即日での修理完了は期待できない場合もあります。これらの要因を踏まえ、コストや時間とのバランスを考慮して判断することが大切です。
ドアノブのラッチが引っかかる場合は鍵業者への依頼がおすすめ
ドアノブのラッチが引っかかるトラブルが起きてしまったら、自分で修理は行わず鍵業者への依頼がおすすめです。ドアノブの修理には細かな調整が必要で、適切に行わなければ再び不具合が起きたり、完全に壊れてしまう可能性があります。
鍵業者は専門知識を持ち、正確かつ迅速な対応が可能です。部品の交換が必要な場合も、適切な製品を提案し、スムーズに作業を進めてくれます。
また、修理だけでなく、防犯性の向上やメンテナンスについてもアドバイスを受けられるのがメリットです。特に早急な修理が求められる場合や、自己修理に自信がない場合には、プロに任せることで安心感が得られます。
ドアノブの不具合を放置すると、ドアが開閉できなくなるトラブルにもつながるため、早めの対処を心がけましょう。
ドアノブのラッチが引っかかるなら【カギ110番】へ修理依頼しよう

出典:カギ110番
カギ110番とは、お客様満足度で98%を達成している鍵業者です。
鍵だけでなくさまざまなトラブルに対応しており、もちろんドアノブやラッチについても対応可能です。
全国に加盟店があるので、いつでもどこでもすぐに駆けつけてくれますよ。
カギ110番の3つのおすすめポイント
カギ110番の主なポイントを3つ紹介します。
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カギ110番は全国に加盟店があるので、地方部でも心配ありません。また全加盟店が24時間対応なので、早朝や深夜でも対応してくれますよ。
さまざまな種類のドアノブ・ラッチに対応
カギ110番なら、他社では対応できない種類の鍵やドアノブやラッチでも交換可能ですよ。さまざまな場所の鍵に対応しているので安心ですよ。
わかりやすい料金体系
カギ110番では、出張費、作業費、部品代はすべてコミコミ価格の明朗会計です。後から追加請求されることもない、明朗会計です。
ラッチ修理にかかる費用
残念ながらラッチの交換費用は記載されていませんでした。ドアノブの修理・交換費用が8,800円~なので概ねその程度と考えていいでしょう。
見積は無料なので、まずは気軽に相談してみるのがオススメです。
ドアノブラッチ修理・交換の流れ
カギ110番の口コミ・評判
カギ110番の口コミ・評判は以下の通りです。
- 作業時間は短いし、とても親切なスタッフでしたから、お願いして本当に良かったです。
- 電話の時点で概算の見積もりを教えて頂けるので、安心して依頼することができました。
- 夜中でしたが30分ほどで来ていただき、作業の方法や料金の説明など丁寧に教えてもらいましたので安心してまかせられました。
出典:みん評
依頼前に口コミを確認したいという方は、カギ110番の口コミもチェックしてみてくださいね。
ラッチの引っかかりを自分で修理する方法
ラッチのひっかかりは自分で修理できる場合もあります。ぜひ参考にしてくださいね。
ラッチを自分で修理する方法
ラッチやラッチケースを清掃する
ラッチやラッチケースの汚れが原因の場合は、綺麗に清掃することで動きが改善するかもしれません。
柔らかい布を用意して水ぶきで汚れをふき取った後に、乾拭きをしましょう。潤滑剤がある場合は、布に潤滑剤をしみこませて仕上げに塗り付けておくといいでしょう。
潤滑剤がない場合は、鉛筆などにある黒鉛も有効です。
ドアノブや蝶番、ラッチケースのネジを締め直す
ドアノブや蝶番、ラッチケースなどのネジの緩みを直すことで改善するかもしれません。これらのネジは、プラスドライバーがあれば締め直せます。
一見緩みがないように見えても締まってないこともあるので、確認も兼ねて締め直してみるといいでしょう。
ストライクの位置を調節する
製品によっては、ネジの締め方次第でストライクの位置を調整できるものがあります。調整できるタイプは、ラッチを受ける穴が縦長の形になっていることが多いです。
ストライクを動かす時は、下記の2パターンを参考にしてください。
- ラッチがストライクにぶつかっている場合:ネジを右に回してストライクを奥へ移動
- ラッチがストライクにかからない場合:ネジを左に回してストライクを手前へ移動
ラッチケースごと交換する
さまざまな方法を試しても改善しないようなら、ラッチケース内部に問題があるかもしれません。こういった場合は、ラッチケースそのものを交換しましょう。
ラッチケースの交換は、プラスドライバーと新しいラッチケースさえ用意すれば可能です。
やり方は下記の通りです。
- ドアを開けた状態にする
- ドアノブを固定しているネジを緩めて外す
- ラッチケースのネジを緩めて取り外す
- 新しいラッチケースを取り付ける
- 逆の手順でドアノブや台座を取り付ける
- 動作確認をする
ちなみにドアノブが壊れた時も同様の方法で交換することになります。
ドアノブのラッチが引っかかる状態を放置しておくとどうなる?
ラッチがひっかかると単純に不便ですよね。しかし、放置しておくと悪影響はさまざまなところで発生します。
まず開け閉めのたびにラッチが当たっていると、ドア枠にダメージが蓄積してしまいます。
さらにラッチの壊れた原因にもよりますが、ドアを閉めた時にラッチが機能しないと閉じ込められてしまう可能性もありますよ。
ドア枠やドアの故障になってしまうと、ドアノブやラッチに比べて修理費用が大幅にかかるので注意してください。
ラッチの故障は早めに修理するようにしましょう。
ドアノブのラッチについてよくある質問
ここではラッチに関する質問をQ&A形式でまとめています。ぜひ参考にしてくださいね。
ラッチを選ぶ際の注意点はありますか?
ドアノブやドアの規格と一致していることが最も重要です。サイズが一致しないと同じメーカーでも嚙み合わないので注意しましょう。
またラッチボルト式からデッドボルト式に交換することはできません。ストライクの大きさが違うため、デッドボルトを収納できないためです。
ラッチやドアノブを交換する前に管理会社へ確認すべき?
賃貸物件でドアノブやラッチの交換をする時は、必ず管理会社に許可を取ってからにしましょう。賃貸物件では、ラッチケースもドアノブも所有権は管理会社にあります。
借用者が勝手に交換してしまうと、原状回復義務が発生し最悪の場合、賠償請求をされます。
「ラッチケースが壊れているから」といった正当な理由でも、必ず管理会社に相談してからにしましょう。
ドアノブのラッチが引っかかる際は業者修理を検討しよう
ラッチがひっかかる原因はいくつかあります。それぞれの原因に対処法があり、汚れやネジの緩みなどは自分で直せるかもしれません。
しかし、それ以外の原因の場合は業者修理を検討してみてもいいでしょう。ラッチケースの交換などは自分でも行えますが、さまざまなリスクが伴います。
自信のある方以外は業者に依頼するほうが安全ですよ。