ドアノブのラッチの種類や仕組み・構造を解説!ラッチが動かない対処法や交換方法も

ドアノブのラッチの種類や仕組み・構造を解説!ラッチが動かない対処法や交換方法も

ドアノブには、「ラッチ」という部品があります。ラッチは、ドアを開閉するために必要な重要な部品です。

使用頻度が高いため、ラッチが摩耗してしまった場合や故障した場合は、交換しなければなりません。

そこで本記事では、ドアノブラッチの交換方法や注意点など、詳しい方法を紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。

ラッチボルトの仕組み・構造

ドアノブ ラッチ

そもそもラッチとは、かんぬきの役目を果たす部品全般のことを言います。厳密にはいくつかの種類がありますが、一般家庭で使われるのはラッチボルトのみです。

ラッチボルトは、ドアを閉めたときにくぼみが凸部をひっかかり、ドアを閉じた状態に保つ仕組みとなっています。

ラッチボルトはスプリング(バネ)で固定されており、ドアノブを回すとラッチが引っ込みドアが開くのです。

ドアノブのラッチケースの構造

ドアノブのラッチケース

出典:YKK AP

ラッチは、通常ラッチケースと呼ばれる金属のプレートに付属しています。鍵がついている場合は、錠前ケースとも呼ばれるものです。

ラッチケースにはドアノブ、台座、ラッチボルト、デッドボルト(鍵を閉める時のかんぬき)等がついています。

そのため、ラッチケースを取り外すには、ドアノブと台座を先に取り外す必要があります。

ラッチの不具合を放置しておくとどうなるのか

ラッチは、ドアを閉めた状態に保つためのものです。そのためラッチに不具合が生じると、ドアの開閉性や安全性で下記のような問題が生じます。

  • ドアが閉まらなくなる
  • ドアが開かなくなる
  • 破損したラッチで怪我をする

「ドアが閉まらない」「ドアが開かない」といった現象は、単純に不便なだけではありません。指を挟んだり、破損したラッチで怪我をしたりすることも考えられます。

不具合は放置しておかず、早急に修理をしましょう

カギ110番

ドアノブのラッチが引っ込まないときの原因と対処法

ドアノブのラッチが引っ込まない場合、原因は主に3つあります。ここでは原因と対処法について解説します。

1.ラッチ内部のスプリングが故障している

最も可能性が高いのは、経年劣化などの理由でラッチ内部のスプリング(バネ)が故障していることです。ドアノブを下げてもラッチが戻らないときは、スプリングが故障していると考えていいでしょう。

スプリングが完全に切れている場合は、ラッチケースごと交換しましょう。

2.ラッチに汚れや埃などが溜まっている

長年使い続けると、ラッチの可動部分に汚れや埃などがたまることがあります。これらの汚れが蓄積すると、ラッチの動きが悪くなり引っ込まなくなるのです。

このような場合は、ラッチ可動部分の清掃をしましょう。基本的に汚れが取れればどんな清掃方法でも問題ありませんが、水拭きなどの場合は水分を残さないよう注意してください。

3.ラッチの潤滑が悪くなっている

元々塗布されていた潤滑剤の成分が失われ、滑りが悪くなっている可能性があります。こういった場合は潤滑剤を使用しましょう。

ゴミが固まる原因になってしまうので、潤滑油ではなくスプレータイプを使用してください。鍵穴に使用できるものやシリコンスプレーがおすすめですよ。

ドアノブのラッチが引っ込まない原因・対処法については、こちらの記事でさらに詳しく紹介していますよ。

ドアノブのラッチが引っかかるときの原因と対処法

ドアノブのラッチが引っかかる場合、原因は主に3つあります。ここでは原因と対処法について解説します。

1.ヒンジのネジが緩んでいる

ヒンジとは蝶番のことです。ヒンジのネジが緩むとドアの角度がずれるため、ラッチが引っかかってしまうこともあります。

こういった場合は、ヒンジのネジを締め直しましょう。ネジはプラスドライバーで簡単に締めることができますよ。

2.ドアそのものが歪んでいる

何らかの原因でドアそのものが歪むと、ラッチの位置もずれてしまいます。

ドアの問題なのかラッチの問題なのか調べたい時は、ラッチをテープで固定するのがおすすめです。固定した状態でも枠に当たるなら、多くの場合ドアに原因があります。

ドアの歪みが原因なら、建具屋やリフォーム会社に依頼しましょう。

ストライクの位置がずれている

ストライクとは、ラッチを収納しているくぼみのことです。ドア枠に強い衝撃を受けるなどしてストライクがずれると、ラッチを収納できず引っかかりの原因となります。

ストライクのズレはネジを締め直して改善する場合もありますが、改善しない場合は建具屋やリフォーム会社に依頼しましょう。

こちらの記事では、ドアノブのラッチが引っかかる原因・対処法についてより詳細に解説しています。併せてご覧ください。

【一人でもできる】ラッチケースの交換方法

上記の対処法でも直らないようなら、ラッチを交換するのが最も確実な方法です。

ただし、ラッチのみを交換するのは難しいので、ここではラッチケースごと交換する方法を紹介します。

交換に必要な道具

交換するにあたって必要な道具を揃えましょう。

必要な道具
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • 新しいラッチケース

必要な道具は上記の3つのみです。電動ドライバーがあると作業がより楽になるでしょう。

新しいラッチケースはホームセンターやインターネット等で購入することができますよ。

ラッチを購入する際には、下記の情報を確認してください。

確認する情報
  • ラッチケースの縦・横の長さ
  • ラッチケースのメーカー
  • ドアの厚み

交換手順

以下の流れでラッチを交換しましょう。

交換の流れ
  1. ドアを開けた状態にする
  2. ドアノブを固定しているネジを緩めて外す
  3. 台座を固定しているネジを緩めて外す
  4. ラッチケースのネジを緩めて取り外す
  5. 新しいラッチケースを取り付ける
  6. 逆の手順でドアノブや台座を取り付ける
  7. 動作確認をする

ラッチケースはいきなり取り外せないので、まずはドアノブや台座を取り外します。

ドアノブ、台座、ラッチケースなどさまざまなネジを取り外すので、どのネジだったか分かるように保管しておきましょう。

ドアノブのラッチ交換で注意すべきポイント

ここでは、ラッチ交換で注意すべきポイントを解説します。作業前に確認してください。

交換作業時は常にドアを開けておく

閉じ込められてしまう危険性があるため、交換作業時は必ずドアを開け続けるようにしましょう。

ストッパーや椅子などをドアの間に置き、作業してください。

賃貸物件の場合は管理会社の許可を取る

賃貸物件の場合、ラッチケース・ドアなどの所有権は管理会社にあります。

借用者が勝手に交換すると、退去時などにトラブルになる可能性があるので、事前に管理会社から許可をもらいましょう。

初心者のDIYは状況を悪化させることも

費用を抑えるために自分で作業したいという方もいるでしょうが、かえって状況を悪化させてしまうこともあります。

「購入した部品のサイズが合わない」「内部の部品を傷つけてしまい、手間と費用が余計にかかった」ということもあるでしょう。

このようなリスクを避けたい方は、鍵業者に依頼するのがおすすめです。DIYに慣れていない場合は頼ってみてください。

ドアノブのラッチを修理したい場合は鍵業者依頼がオススメ

ラッチの修理は鍵業者に依頼するのがおすすめです。ここでは業者依頼のメリット・デメリット等について解説しますよ。

業者依頼のメリット

メリット
  • 確実に交換できる
  • 素早く作業が終了する
  • 業者によっては保証がつく
  • 怪我のリスクがない
  • プロの意見を聞ける

業者に依頼する最大のメリットは確実に交換できることです。

鍵業者は専門的な知識と技術を持っているため、迅速かつ効率的に作業を行ってくれます。

業者によっては、修理箇所に不具合が生じた場合無料で修理してくれることもあります。

また作業時にドアノブの種類や性能、取り付け位置などについてプロの意見を聞けるため、将来的なトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

業者依頼のデメリット

デメリット
  • 施工費用が高いこと

業者依頼の唯一のデメリットは施工費用が高いことです。

鍵業者に依頼をした場合は、部品代、作業費、出張費等がかかります。費用以外でのさまざまなメリットを比較し、検討してください。

こちらの記事では、オススメのドアノブ交換業者を紹介しています。相見積りすれば費用を節約にもなるので、気になる業者は問い合わせてみましょう。

ドアノブのラッチ交換!業者依頼の費用相場は?

ラッチ交換は、ドアノブ交換と同じように扱われることが多いです。

ここでは、参考としてドアノブ交換費用を下記の表にまとめました。依頼前に確認しておきましょう。

場所交換費用修理費用
玄関・勝手口20,000円~12,000円~
リビング・トイレ10,000円~8,000円~
風呂場・浴室10,000円~8,000円~

これらの価格はドアノブ交換の費用なので、修理内容によっては多少安価にすむこともあります。

ただし、ラッチの修理・交換費用は、ドアの防犯性の高さに比例します。鍵付きなどの場合はより高くなるので、必ず事前に見積りを取るなどして確認してください。

ドアノブのラッチの交換は鍵業者への依頼がおすすめ

鍵業者への依頼がおすすめの理由

  • 取り付けミスの防止
    →鍵業者は専門的な技術と経験を持ち、取り付け不良によるドアの不具合を防げます。
  • 適切な道具の使用
    →専門業者は適切な工具を使用し、ドアやラッチを傷つけずに作業を進めます。
  • 時間と安全性の確保
    →プロに依頼することで作業時間を短縮し、安全性を高めることができます。

ドアノブのラッチ交換は一見シンプルな作業に思えるかもしれませんが、DIYでは取り付けミスによるトラブルが発生するリスクがあります。不正確な作業はドアの開閉不良や防犯性能の低下に繋がる可能性が高いため、専門知識と経験を持つ鍵業者への依頼が安心です。

また、鍵業者は専用の工具を使って作業を行うため、ドアやラッチを傷つけることなく仕上げることができます。さらに、プロに任せることで作業が迅速に進み、時間と労力を節約できます。

特に防犯や緊急時の対応を考えると、鍵業者に依頼することが最善の選択と言えるでしょう。

ドアノブのラッチの交換なら【カギ110番】へ依頼しよう

出典:カギ110番

カギ110番は、お客様満足度98%の鍵業者です。全国各地に店舗があり、24時間営業なので最速5分で現場に駆けつけてくれます。

もちろんラッチ交換にも対応しているので、「確実に不具合を直したい」「プロに相談したい」という方は依頼を検討してみてください。

point!
  • 低料金で安心!キャンセル料0円
  • 1日の相談実績 約450件以上
  • お客様満足度98%

料金一例

下記は玄関の鍵トラブルに関する費用例です。

玄関のトラブル金額(税込)
鍵修理8,800円~
鍵取付9,400円~
鍵交換12,100円~

上記は、出張費+作業費+部材費すべて込みの価格なので、「見積りと請求価格が違う」ということもなく安心です。

鍵開けサービスの流れ

  1. まずはフリーダイヤルWEBで相談
  2. 最短5分で到着
  3. 作業時間最短5分
\24時間365日全国受付対応中/

【カギ110番】
無料見積りはこちら

自分で修理してもダメなら業者依頼を検討しよう

  • ラッチが引っ込まない原因は「スプリングの故障」「ラッチ内の汚れ」「ラッチ内の潤滑の悪さ」
  • ラッチが引っかかる原因は「ネジのゆるみ」「ドアの歪み」「ストライクの位置ずれ」
  • 価格重視なら自己作業、確実性重視なら鍵業者依頼がおすすめ

ラッチの不具合の原因には、さまざまなものがあります。シンプルな方法で直ることもありますが、直らなければラッチを交換するしかありません。

ラッチは自分でも交換できますが、直しきれずにかえって状況を悪化させてしまうこともあります。業者に依頼するのが確実ですよ。

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