ドアノブの種類・名称を解説!交換する際に失敗しない選び方やメーカーも

ドアノブの種類・名称を解説!交換する際に失敗しない選び方やメーカーも

ドアノブが壊れてしまった時や新しいドアノブに交換したい時、種類が多くて迷う方も多いでしょう。

ドアノブには「握り玉ハンドル」「レバーハンドル」などの種類があり、形状や構造が異なります。本記事ではドアノブの種類と特徴について、初心者でもわかりやすいように詳しく解説します。

また、ドアノブ交換を業者に依頼した場合の費用やメリットも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

形状ごとのドアノブの種類と特徴

まずはよくあるドアノブの形状ごとの種類と特徴について解説します。ぜひ参考にしてください。

レバーハンドル

レバーハンドル

現在の屋内ドアで最も主流の形のドアノブです。ハンドルを押し下げるだけで簡単に開けられるため、手がふさがっている時でも使いやすいのが特徴です。

ただし、その反面、ペットや子どもでも簡単に開けられるので、大事な部屋には鍵付きタイプにするなどの工夫が必要です。

また、オーソドックスな形状のためデザインも豊富に揃っています。

握り玉

握り玉

ハンドルが球体状のドアノブで、ノブをひねって回すことで開けられる仕組みです。

昭和期では主流の形でしたが、デザインの種類が少なく、開けにくいという点から減少傾向にあります。

ただし、シンプルなデザインであるため取り付けが比較的簡単というメリットもあります。

プッシュプル

プッシュプル

平らな板状の取っ手が付いており、手で押して引くだけでドアを開け閉めできます。開閉がスムーズでドアへの負担が少ないため、重いドアでも楽に開けられるという利点があります。

最近では特に玄関に使用されるドアノブとして人気です。

サムラッチ

サムラッチ錠

取っ手の上部にラッチを操作する金具が付いており、親指で押しながら引っ張ることで開閉ができます。

中世ヨーロッパ風の装飾を施されていることが多く、別名装飾錠とも呼ばれています。

ラッチを指で操作するため、手がふさがっている場合には開け閉めがしにくいです。

カギ110番

構造ごとのドアノブの特徴

ドアノブには構造部分でも違いがあります。こちらの種類ごとの違いも把握しておくと良いでしょう。

空錠

空錠

鍵が付いていない錠前のことです。ラッチボルトのみなので、ドアノブやレバーハンドルを回すことで簡単に開けられます。

チューブラ錠

チューブラ錠

扉内側のサムターンを回すことで施錠ができます。ラッチボルトのみでデッドボルトが付いていないのが特徴です。

また鍵穴は付いていないため、外側から施錠できません

ラッチボルトのみの構造のため防犯性は高くなく、主に施錠の必要がない室内の扉に使われます。構造がシンプルな分、取り付けがしやすく安価です。

円筒錠(シリンダー錠)

円筒錠

ドアノブに鍵穴が付いている錠前です。鍵穴があるため、外側から施錠・解錠が可能です。

ただし、チューブラ錠同様にラッチボルトのみで施錠するタイプなので、防犯性は高くありません。

ドアノブが握り玉タイプのものは円筒錠とも呼ばれています。

インテグラル錠

インテグラル錠

ドアノブに鍵が付いており、外から施錠ができます。円筒錠と非常に形が似ていますが、インテグラル錠はデッドボルトが付いているのが特徴です。

防犯性能は円筒錠やチューブラ錠に比べると高いので、玄関や勝手口に使用されることもあります。しかし、鍵破壊に弱く、ドアノブにつき1個の鍵しか付けられないので、最近はあまり使用されません。

面付箱錠

面付箱錠

出典:GOAL

面付箱錠とは、扉の室内側の面に錠ケースを取り付ける錠前です。取り付けやすく、強度や防犯性にも優れています。

また、錠前に取り付けるシリンダーは好みのものを選べるので、ディンプルシリンダーなどにすれば大幅に防犯性を大幅に高めることも可能です。

マンションなどの集合住宅の玄関扉に広く使われている、最も主流の錠前の一つです。

初心者必読!失敗しないドアノブの選び方

自分がどういったドアノブを選べば良いか迷っている方もいるでしょう。ここでは初心者向けに状況に応じたドアノブを紹介していきます。

今使っているドアとの互換性

まずは、取り付け予定のドアと互換性が必須です。ドアの規格に合わないドアノブは取り付けられないので注意しましょう。

ドアの規格を測るのに必要な場所は下記の通りです。

  • ドアの厚み
  • フロントプレートの長さ
  • フロントプレートの幅
  • ビスピッチ
  • バックセットの長さ
  • 丸座の直径(円筒錠、チューブラ錠の場合)

フロントプレートとは、ドアの側面に見える金属製のプレートのことです。長さと幅を正確に測りましょう。

ビスピッチとは、フロントプレートの上下のビスの間の長さのことです。ビスの中心と中心の距離を測ります。

バックセットとは、ドアノブの中心からドアの側面までの水平距離のことです。こちらはキリの良い数字でしか販売していないこともあるので、その場合は最も近いものを選んでください。

室内におすすめのドアノブ

室内ドアにおすすめのドアノブは下記の2つです。

  • レバーハンドル
  • プッシュプル

室内ドアノブは使用頻度も高いことが予想されるので、開けやすい形状を選ぶと良いでしょう

握り玉タイプやサムラッチタイプのドアノブでも開けられますが、子どもや高齢の方にはやや使いづらい場合があります。バリアフリーの観点からも上記の2種がおすすめです。

室内ドアにおすすめの錠前は下記の2種です。

  • 空錠
  • チューブラ錠

室内ドアには無理に鍵を付ける必要はありません。必要な場合のみ施錠できる錠前を付けましょう

錠前を付ける場合もそこまでの防犯性能は必要ないので、鍵穴も必要ないチューブラ錠がおすすめです。

トイレにおすすめのドアノブ

トイレや浴室は屋内ですが、一定のプライバシーを確保したいという方も多いのではないでしょうか。

形状はどれを選んでも問題ありませんが、空錠ではなく錠前を付けておくと良いでしょう。

トイレにおすすめの錠前は、下記の2つです。

  • チューブラ錠
  • シリンダー錠(円筒錠)

防犯性をそれほど求めず、部屋の区切りとして鍵を付けたい方には、チューブラ錠やシリンダー錠がおすすめです。

これら2種はラッチボルト式のため、工事の必要がなく比較的簡単に取り付けられます。

玄関におすすめのドアノブ

玄関におすすめのドアノブは下記の3つです。

  • レバーハンドル
  • プッシュプル

形状は基本的に好みのものを選ぶと良いでしょう。しかし、玄関ドアは他のドアに比べて重めなので、開けやすさを考慮すると上記2種がおすすめです。

錠前としておすすめなのは面付箱錠です。玄関ドアは他のドアと違い、高い防犯性能が要求されるためです。

デッドボルト式なのはもちろん、シリンダーを交換できたりワンドアツーロックにできたりと防犯性が高くて便利です。

バリアフリーにおすすめのドアノブ

バリアフリーのドアノブにしたい場合は、下記の2種がおすすめです。

  • レバーハンドル
  • プッシュプル

これら2つのドアノブは高齢者や子どもでも開けやすいためおすすめです。また、錠前は空錠の方が良いです。

ペット対策におすすめのドアノブ

ペットに勝手に出入りされたくない部屋には、レバーハンドル以外のドアノブを取り付けましょう。

レバーハンドルタイプは、ドアノブを下げるだけで開けられます。そのため、大型犬や猫などレバーに届いてしまう動物だと勝手に開けられてしまうこともあります。

ドアノブをレバーハンドルのままにしたい方は、錠前を付けるのも良いでしょう。その際には、外側からでも鍵をかけられるシリンダー錠などがおすすめです。

ドアノブの主要メーカーの特徴

ここからはドアノブの主要メーカーとその特徴を紹介します。ぜひ参考にしてください。

美和ロック-国内最大の鍵メーカー

美和ロック

出典:美和ロック

美和ロックは国内最大の鍵メーカーで、シェア率60%を誇っています。鍵だけでなくドアノブ製造も手掛けており、高品質で信頼性の高い商品が多いです。

空錠のドアノブ製品も販売していますが、特に鍵付きタイプに定評があります。玄関ドアなど鍵付きのドアノブを検討している方におすすめのメーカーです。

GOAL-業界シェア第二位

GOAL

出典:GOAL

GOALは美和ロックに次いで、業界シェア第二位の鍵メーカーです。日本で初めてシリンダー錠を開発したことでも知られています。

製品のラインナップも豊富で、鍵やドアノブ、防犯用品など様々なものを販売しています。

LIXIL-日本屈指の住宅設備メーカー

LIXIL

出典:LIXIL

LIXILは、住生活グループが子会社5つを合併してできた住宅設備メーカーです。元々TOSTEMといったドアノブや鍵を販売しているメーカーもあったため、ドアノブ製品にも定評があります。

住宅機器メーカーということもあり、インテリアになるようなおしゃれなデザインのものも多いです。

ドアノブを自分で交換する方法

ここからは実際にドアノブ交換をする方法を紹介します。初心者にもわかりやすく、3つのステップに分けて紹介するのでぜひ参考にしてください。

1.ドアノブを外す

まずは、現在設置されているドアノブを外しましょう。ドアノブの種類によって外し方が異なるため、それぞれの方法を紹介します。

チューブラ錠の場合は、ドアノブを固定している上下のビスを外すと取り外せます。

次に、インテグラル錠の外し方です。インテグラル錠は室内側のドアノブ根元を左回りに回すことで外せます。

最後にシリンダー錠(円筒錠)の外し方を説明します。

  1. ドアノブの根本にある小さな穴にキリを差し込む
  2. ノブを外す
  3. カバーの溝にマイナスドライバーを差し込み、カバーを外す
  4. プラスドライバーで上下のネジを外す

内側のドアノブを外したら、同じ要領で外側のドアノブも外します。その後ドア側面のプレートを固定しているビスを外し、ラッチボルトも引き抜きましょう。

2.交換用のドアノブを設置する

外した手順と逆の順番で新しいドアノブを設置します。流れは以下の通りです。

  1. ドアの側面に新しいラッチをはめ込む
  2. プレートを2つのビスで固定する
  3. 角芯が付いている方のドアノブをドアの外側から取り付ける
  4. 最後に内側からドアノブを取り付ける

3.動作確認をおこなう

ドアノブの動きやラッチの動きなどに問題がないか確認しましょう。施錠・解錠がスムーズにできるか、動作に違和感がないかもチェックしてください。異常がなければ交換は成功です。

ドアノブを自分で購入・交換する際の注意点4つ

自分でドアノブを交換するにあたり、注意すべき点を紹介します。

1.賃貸物件の場合は管理会社に許可を取る

自分でおこなうか鍵業者に依頼するかに関わらず、鍵を交換する際は必ず管理会社に許可をもらいましょう。

賃貸物件の場合、鍵やドアの所有権は管理会社にあります。勝手に交換をしてしまうと、退去時に原状回復義務が生じるため費用が余計にかかってしまいます。

正当な理由があれば許可を得られることが多いので、必ず事前に管理会社に相談しましょう。

2.ドアを開けたまま作業をおこなう

ドアノブ交換作業中は常にドアを開けた状態にしておきましょう。側面のフロントプレートを抜いたら、ドアを閉めて作業できますが、閉じ込められてしまう危険があります

ストッパーなどを用意して、ドアが完全に閉まらないようにしましょう。

3.部品を買い間違えないようにする

防犯の都合上、ドアノブや鍵といった製品は購入後の返品ができません。買い間違えると費用がかさむため、十分に注意してください。

特にサイズの間違いが起こらないように、正確な計測をおこなうことが重要です。また、不安な場合は同じメーカーの同じ型番の製品を購入すると安心です。

4.失敗する可能性もある

ドアノブ交換を自分でおこなうと費用は抑えられますが、必ずしも成功するとは限りません。

失敗してドアを傷付けてしまうと、修理費用が追加でかかる場合もあります。

場合によっては、最初から業者に依頼した方が結果的に安く済むこともあるため、慎重に判断しましょう。

以下の記事では、より具体的なドアノブ交換費用や交換手順について紹介しています。あわせて参考にしてください。

初心者の場合は業者に相談するのがおすすめ

ドアノブ交換に対応している業者は、相談や見積もりは無料の場合が多いです。不安な方は一度相談するのがおすすめです。

業者にヒアリングするメリット

業者にヒアリングするメリットは以下の通りです。

  • 適切な知識と技術でサポート
  • 適切なドアノブを選べる

ドアノブ交換は初心者には難しい作業です。業者に相談することで、適切な知識でドアノブ選びから交換方法までをサポートしてくれます。

不安な方はそのまま依頼してしまうのがおすすめです。また、部品を自分で用意して依頼することも可能です。

ドアノブ交換を業者に依頼した場合の費用相場は8,000円〜

ドアノブ交換を業者に依頼する場合の費用を下記の表にまとめました。ぜひ参考にしてください。

場所交換費用修理費用
玄関・勝手口20,000円~12,000円~
リビング・トイレ10,000円~8,000円~
風呂場・浴室10,000円~8,000円~

修理・交換費用は、ドアの防犯性の高さに比例します。そのため、同じレバーハンドルタイプでも、玄関や勝手口といった外に面してるドアノブのほうが交換費用は高いです。

業者依頼するならどんな業者がおすすめ?

ドアノブ交換ができる業者は、リフォーム業者や工務店、鍵業者などが挙げられます。結論からいうと、鍵業者に依頼をするのが最もおすすめです。

鍵業者は24時間営業しているところが多いため、素早く確実に交換してくれます。

ドアノブ修理をどこに頼むべきかわからないという方は、おすすめの鍵業者を紹介している下記の記事もチェックしてください。失敗しないドアノブ修理業者の選び方も解説しています。

ドアノブや鍵の交換は鍵猿へ!

鍵猿

出典:鍵猿

鍵猿は、国との取引を許可された数少ないドアノブ交換業者です。創業16年&年間依頼実績10万件以上と、豊富な実績と経験を誇ります。

有名企業や官公庁との取引実績もあり、技術力は折り紙つきです。万が一、作業後にトラブルがあった場合も、1年間の保証が付いているので安心です。

防犯設備士が多数在籍しているため、防犯対策についての相談にものってくれます。見積り・出張費は無料なので、まずは気軽に相談してみましょう。

費用一例

鍵猿の費用一例は以下の通りです。

内容費用
ドアノブ交換11,000円〜+部品代
鍵交換11,000円〜部品代代
鍵取付16,500円〜+部品代
鍵作成16,500円〜+部品代

サイト上には1,000円OFFの割引についての記載もあるため、電話で相談する前に確認しておきましょう。

依頼の流れ

  1. まずはフリーダイヤルWEBで相談
  2. 最短15分で到着
  3. 作業時間最短5分

以下の記事では鍵猿の評判・口コミについてまとめています。対応エリアや詳しい作業の流れ、依頼するメリットも紹介しているので、あわせてご覧ください。

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ドアノブの種類をしっかり把握した上で交換しよう

ドアノブの種類は形状と構造別にあります。それぞれに特徴があるので、交換する前にどのドアノブにしたいのかしっかりと把握しておきましょう。

また、交換をする際は自分でおこなうか業者に依頼するかの2つの方法があります。自信のある方は自分で交換した方が費用を抑えられますが、自信の無い方は業者に依頼するのが良いでしょう。

また依頼する時は、鍵業者に依頼するのがおすすめです。

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