
ドアノブは摩耗し、劣化する部品です。何かの拍子で壊れ、機能しなくなる場合があります。
今回は、ドアノブが回らない場合に考えられる原因とその対処法を紹介しますね。
自分でラッチやドアノブを交換する方法も紹介するので、参考にしてください。
この記事で分かること
INDEX
ドアノブが回らない原因は?
ドアノブが回らない原因は、ドアノブの緩みや経年劣化などが考えられます。サビや部品の摩耗・故障なども原因のひとつでしょう。
ここでは、各原因の詳細を説明します。
ドアノブが緩んでいる
ドアノブは、大きく以下3つで構成されています。
- ノブ・ハンドル
- 内部の回転するパーツ
- ラッチ部分
ネジが緩むと、内部パーツがうまく回転しません。ノブ・ハンドルを回した力がうまく伝わらないからです。内部パーツが回転しなければラッチも動きません。
その結果、ドアノブが動かない現象が起こります。ドアノブを回したり押したりはできるが動かない場合は、ネジの緩みを疑いましょう。
ドアノブが経年劣化
ドアノブは毎日使うアイテムです。長く使うほど劣化していきます。使い方や製品にもよるものの、一般的にドアノブの寿命は10〜15年と言われています。
そのため、10〜15年使い続けている場合は、経年劣化を疑いましょう。経年劣化の場合、修理しても直らないケースがほとんどです。
10〜15年以上同じドアノブを使い続けている人は、寿命だと思い、新しいものに交換しましょう。
ドアノブがサビついている
徐々に動きが悪くなった場合は、錆が原因かもしれません。湿気や水気の多い場所にドアノブを設置している人は、錆びていないか確認してください。
動きに異変を感じたらすぐサビ取りしましょう。湿気や水気の多い場所に設置していても、定期的にメンテナンスをしておけば比較的長く持ちます。
ドアノブが摩耗・破損している
まだ寿命を迎えていなくても、扱い方が雑だとドアノブは早くに摩耗・破損します。
ドアノブは、決して頑丈なアイテムではありません。強い力が加わり続けると、すぐドアノブは壊れるので注意しましょう。
部品が摩耗・故障している
ドアノブには、ラッチと呼ばれる部品があります。ラッチとは、ドアを閉めた際にかんぬきの役目をしている三角の金具のことです。
ドアノブを回すとラッチが連動し、ドアが開いたり閉まったりします。ラッチは、ドアノブを構成する中で故障しやすい部品です。
長く使っていると、摩耗して動かなくなる場合があります。内部部品の故障が疑われる場合は、一度分解して確認しましょう。
ドアの枠が歪んでいる
何度確認してもドアノブに異常が見られない場合は、ドア枠または建物自体に問題があるのかもしれません。
一度リフォーム会社に連絡して見てもらいましょう。
ドアノブが回らない時にまずやるべき対処法
ドアノブが回らない場合にまずやるべきことは、2つありますよ。
ここでは、各対処方法の詳細を説明します。
鍵がかかっていないか確認する
ドアノブが回らないと、その焦りから大きなトラブルを考えがちです。しかし、ただ鍵がかかっていただけの場合もあります。
自分でロックをかけた覚えはなくても、何かの拍子でロックがかかったのかもしれません。
とくにトイレの鍵は、ドアを開けた状態で鍵の操作をし、そのままドアを閉めると勝手にロックがかかります。そのため、 ロックが解除されているかを一度確認しましょう。
ネジを締め直す
ドアノブを外側から見てネジが緩んでいる箇所がある場合は、ドライバーを使いしっかり締め直しましょう。
このとき、歪んだまま固定するのを防ぐために、一度ドアノブ本体を取り外してからつけ直すことをおすすめします。
外側から固定ネジが見えるタイプであれば、台座やドア側面にあるネジを外すだけで簡単にドアノブを取り外せます。
ドアノブが回らない時の対処法
先ほどは、簡易的な対処方法を紹介しました。しかし、それで解決しないパターンもあります。
その場合は、少し踏み込んだ対処法を試す必要があります。ここでは、各対処方法の詳細を説明します。
ラッチを動かす
ラッチは、バネの力を利用して機能しています。しかし、使い続けるとバネの力が弱くなります。
これが原因でドアノブが回らない場合は、 ラッチを引っ込ませる対処法を試しましょう。
必要なものは、固くて薄いものです。ポイントカードや診察券などで構いません。やり方は以下の通りです。
- ドアとドア枠の隙間にカードを滑り込ませる
- ドアの真横辺りをさまざまな方向からカードを押し引きする
- ラッチが動いた感触を得られたらドアを開ける
上記の方法は、あくまでも応急処置です。ドアノブが回らない原因の根本的な解決にはなりません。
そのため、ドアが開いたらラッチを交換したりドアノブの交換業者に相談したりと、問題解決に向けて行動しましょう。
ラッチを交換する
道具をそろえてやり方を把握すれば、ラッチは自分でも交換できます。鍵業者に依頼するよりも安く済むので、自信がある人は挑戦してみてください。
それでは、ラッチの交換方法や注意点などを説明します。
ラッチの交換方法
ラッチの交換方法は以下の通りです。
- ドアノブ、座金、丸座を取り外す
- ドライバーでフロントを固定しているビスを外す
- フロントを取り外してから、ラッチケースを取り出す
- 斜めの部分がドアの閉まる方を向いた状態で新しいラッチケースをはめ込む
- 1〜3とは逆手順で、部品を取りつける
交換した後は、ドアを開けた状態でドアノブの操作確認をしてください。ラッチの動作確認もし、問題なければ交換成功です。
ラッチを購入する際の注意点
新しいラッチを購入する場合、必ず現在使っているラッチと同じタイプのものを購入しましょう。
現在、どのラッチを使っているのか判別するために以下の情報をメモしておくとよいですよ。
- メーカー名
- 品番
- ドアノブの中心からドアの端までの長さ
- プレートの形は角が丸い角丸型か、角が直角の角型か
- ドアの厚み
ドアノブを交換する
寿命を迎えていたり部品が摩耗・劣化していたりする場合は、新しいドアノブに交換する必要があります。
ドアノブの交換も、道具と知識があれば一般の人でもできますよ。それでは、ドアノブを交換する方法を紹介します。
1.ドアのサイズを測る
部品をそろえる前に、まずはドアのサイズを測りましょう。間違った部品を購入した場合、上手く取りつけられないからです。
測っておきたいドアのサイズは以下の通りです。
- ドアの厚み
- ラッチがついている金属板の幅と高さ
- フロントを止めている上下ビスの高さ
- ドアノブの中心からドアの端までの長さ
2.必要な道具をそろえる
部品の他に、ネジを取りつけたり取り外したりする工具が必要です。そろえておきたい工具を紹介しますね。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 千枚通し
3.ドアノブを外す
部品と工具をそろえたら、実際に交換作業を行いましょう。まずは、以下の手順でドアノブを外します。
- 内側にあるドアノブの小さなネジを外す(ネジがない場合は、側面にある丸い穴に千枚通しを差し込んで外す)
- 丸座のネジを外す(ネジがない場合は、丸座の横にある小さな穴にマイナスドライバーを差し込んで外す)
- 座金のネジを外し、座金を取り外す
- 外側のドアノブも引き抜く
- ドアの側面にあるネジを外し、ラッチケースを取り出す
4.ドアノブを取りつける
次は、ドアノブを取り外した場所に新しいドアノブを取りつける作業を行います。やり方は以下の通りです。
- 交換用のドアノブにラッチを取りつける(ネジは仮止め程度)
- 座金→丸座→ドアノブの順で取りつける
- ドアノブを回し、ラッチの動作確認を行う
- 問題なければ仮止めしていたネジをしっかり締める
注意点は、台座のネジの締め方です。
締め方が甘いとドアがグラついたりハンドルが傾いたままになったりします。そのため、しっかりドアノブを押さえてネジを締めるようにしましょう。
ドアノブが回らない時に頼れるおすすめ鍵業者

出典:カギ110番
ドアノブが回らない場合、今回の対処方法を試せば大抵は直ります。しかし、「直らなかった」「自分で対処するのに不安がある」という人もいるでしょう。
その場合は、鍵のトラブル解決を生業としている“カギ110番”に相談しましょう。カギ110番は、最短5分で駆けつけ&最短5分で作業終了が強みの鍵業者です。
累計210万件以上の問い合わせをもらっているので、知識・経験が豊富ですよ。そのため、どんな鍵トラブルでも解決してくれます。
相談料や見積もり料などは無料です。気軽に相談・問い合わせしてみてください。
ドアノブ交換の費用
カギ110番は、8,800円〜ドアノブ交換を行なってくれます。出張費や部材費などが含まれているコミコミ価格なので安心できますね。
ドアノブ交換の流れ
- まずはフリーダイヤルで相談
- 最短5分で到着
- 作業時間最短5分
賃貸物件でドアノブ交換はしてもよい?
賃貸物件のドアノブは大家さん・管理会社の所有物です。そのため、交換してもよいかは大家さん・管理会社に問い合わせましょう。
無許可の状態でドアノブを交換すると、契約違反とみなされ、損害金を請求される場合があります。
悪質と判断されれば強制退去処分もあり得るでしょう。必ず、大家さん・管理会社の許可を得てから交換してくださいね。
ドアノブが回らない原因・対処法まとめ
- 原因はドアノブの緩みや経年劣化などが考えられる
- サビ、部品の摩耗・故障なども原因のひとつ
- まずは鍵がかかっていないか、ネジをしっかり締めて解決しないか簡易的な対処法を試す
- 解決しない場合は、ラッチ交換やドアノブ交換を試そう
- それでも直らない場合は、鍵業者に相談して見てもらうのがおすすめ
今回は、ドアノブが回らない原因・対処法について説明しました。ドアノブが回らない原因は、ドアノブの緩みや経年劣化などが考えられます。
寿命が近い、または迎えると起こる部品の摩耗・故障も原因のひとつでしょう。不具合が発生したら、まずは簡易的な方法で対処できないか試してください。
解決しない場合は、新しいラッチ・ドアノブに交換しましょう。それでも改善が期待できない場合は、鍵のトラブル解決のプロである“カギ110番”に助けを求めましょう。
豊富な知識・経験をもとに、最適な解決策を提案してくれますよ。