車の冷却水トラブルとは?ガソリンスタンドで補充・交換できる?

車の冷却水トラブルとは?ガソリンスタンドで補充・交換できる?

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「冷却水」は、車のエンジンを正常に動作させるために欠かせない存在です。
本記事では「冷却水トラブルによって生じるリスク」「DIYでの交換手順」「ガソリンスタンドでの交換可否やその際の費用」について解説します。

冷却水とは

冷却水の役割は、車の動力を生み出すエンジンを冷やすことです。
エンジン内部ではさまざまな金属パーツが激しく動作するとともに、混合気の燃焼も起きているためエンジン内部は高温になります。

エンジンが高温になりすぎると、さまざまなトラブルが生じるため冷やさなくてはなりません。
そのために冷却水が使用されています。

冷却水はエンジンに設けられた「ウォータージャケット」と呼ばれる水路を循環。
エンジン周辺の熱を取り除き高温となった冷却水は「ラジエーター」で冷やされ再びエンジンへと送られます。
これが冷却システムにおける冷却水の仕事です。

冷却水不足によるリスク

高温になったエンジンから熱を取り除くプロセスにおいて冷却水は少しずつ蒸発します。
配管にキズがあるとそこから漏れてしまい、量が不足してしまうこともあるでしょう。
では、冷却水が不足するといったいどのようなリスクが生じてしまうのでしょうか。

オーバーヒートのリスク

エンジンが通常よりも熱をもってしまい高温になりすぎた状態が「オーバーヒート」です。
この状態が続くと「ピストン」や「クランク」「カムシャフト」などエンジン内部のさまざまな金属パーツがダメージを受け、最悪の場合エンジンが焼きついてしまいます。

こうなるとエンジンの「フルオーバーホール」や「載せ替え」になるので、相当な出費を覚悟しなくてはなりません。

事故につながるリスク

走行中に焼きつきが起きるとエンジンがロックしてしまうこともあり、このようなケースでは一瞬にして動力が失われ車が急停止してしまいます。

高速走行中にエンジンが停止してしまうと後続車に追突されるおそれがあります。
エンジンが焼きつくと車の挙動が突如乱れるため、自分の車だけではなくほかの車も巻き込む大事故に発展しかねません。

冷却水のトラブル確認法

紹介したように冷却水が不足するとさまざまなトラブルにつながる可能性があるため、日頃からこまめに点検することが大切です。

水温計と警告灯をチェック

車には「水温計」や「水温警告灯」が搭載されています。
これらの装置が異常を示している場合は、冷却水になんらかのトラブルが起きている可能性大です。

水温警告灯が点灯したときの色によって対応は異なります。
「警告灯が青く点灯している」場合は、緊急性は高くありません。
ただその状態が続くようなら、早めにガソリンスタンドや整備工場に持ち込んでチェックしてもらいましょう。

「水温警告灯が赤く点灯している」場合は、要注意です。
この状態は冷却水に明らかな異常が生じていることを示しています。
速やかに車を安全な場所に停め、修理業者や「JAF」などに連絡しましょう。

水温計でチェックする場合は針の向きに注意します。
もし「H側」に針が振り切っているようなら冷却水が高温になっているため、安全な場所に停車しボンネットを開けてエンジンを冷ますなどの対応をとりましょう。

この状態だとすでに水蒸気や煙が上がっている可能性があるので、やけどには十分に注意してください。

リザーバータンクを確認

ボンネットを開けて「リザーバータンク」内の冷却水量をチェックしてください。
半透明のタンクには上限と下限を示す目盛りが刻まれていますが、水位がこの間にあれば問題ありません。

下限を示す目盛りに近い、もしくはそれ以下になっている場合はなるべく早めに補充しましょう。
数日後に再び量をチェックし、また少なくなっているようならどこかから漏れている可能性があります。

エンジンの異音や異臭を確認

「オーバーヒート」が起きていると、エンジンから甲高いノック音が聞こえてくることがあります。
アイドリング中や走行中にこのような音が耳に入ってきたら速やかにエンジンを停止しましょう。

異臭もエンジントラブルのサインのひとつです。
いつもとは異なる臭いを感じたらなんらかのトラブルを疑いましょう。

水漏れやオイル焼けなどが異臭の原因だと考えられます。
どちらも放置はできないトラブルなのですぐに対処しましょう。

冷却水はガソリンスタンドで補充できる?

冷却水の交換や補充はディーラーや整備工場、カー用品店などで対応してもらえますが、実はガソリンスタンドでも同様に対応してもらえます。
スタッフが給油してくれるガソリンスタンドなら間違いありません。

セルフのガソリンスタンドの場合はお店により対応は異なります。
ただセルフ式でもスタッフは必ずいるので、補充が可能かどうかたずねてみるとよいでしょう。

ガソリンスタンドを利用するメリット

ガソリンスタンドでは、給油だけではなく車に関するさまざまなメンテナンスが可能です。
では、冷却水の補充をガソリンスタンドで行うことにはいったいどのようなメリットがあるのでしょうか。

利用しやすい

ガソリンスタンドは全国各地あらゆるエリアにあります。
いくつもの店舗が密集していることエリアもあるため、多くの方にとっては修理工場よりも利用しやすいのではないでしょうか。
冷却水も給油のついでに交換できるため時間も有効に使えます。

総合的にチェックしてもらえる

冷却水の補充のみを依頼した場合でも、ガソリンスタンドのスタッフはエンジンルーム内をひと通りチェックしてくれます。
そこまでしてくれない場合もありますが、前もってひと言「何か問題がありそうなところはありませんか?」と言っておくだけで普通はチェックしてくれます。

小さなことですが、こういうことを習慣づけるだけでも少しはトラブルを防げるかもしれませんね。

冷却水をガソリンスタンドで補充してもらう場合の費用

ガソリンスタンドにより異なりますが冷却水の交換や補充の際にかかる費用は、工賃も含めて1,000~3,000円ほどが目安です。
補充だけなら作業の手間はほとんどかからないため、費用の多くは冷却水そのものの価格です。

冷却水は長期間使用していると本来の性能が低下します。
そのため2年を目安に交換するのが一般的。
交換の場合は補充よりもやや高くなり、3,000~5,000円ほどが目安でしょう。

DIYでの補充手順

冷却水の補充は誰でもできるかんたんな作業です。
リザーバータンクで量をチェックして、少ないようなら補充しましょう。

なお、普通の水道水を入れてはいけません。
部品のサビや冬場の凍結の原因になります。
専用の製品を使用しないと必要とされる冷却性能も得られず、エンジンにダメージを与える結果になるだけなので気をつけましょう。

DIYでの交換手順

交換となると補充よりもやや工程が複雑です。
DIYでチャレンジしたい方は、下記を参考にトライしてみましょう。

1.冷却水を抜く

エンジンが冷めていることを確認してから作業を始めましょう。
ラジエーター底にある「ドレンコック」を緩めて水を抜きます。

そのままの状態では作業できないため、作業前に車をジャッキアップしましょう。
ジャッキアップしたまま作業するのは危ないため、リジットラックをかけることをおすすめします。

冷却水がすべて抜けるまでしばらく待ち、完全に抜けたらドレンコックを閉めてください。

2.水路を水洗いする

冷却水の巡る水路に汚れや古い水が残っているため洗浄します。
タンクの水位を水道水で80%以上に保ち、エンジンを3分ほど動かしてください。

一度エンジンを停止し、ラジエーター下部のドレンコックから水を抜きます。
この手順を3回行うと水路に残った古い水や汚れは抜けるはずです。

3.新しく冷却水を入れる

用意した冷却水を補充してください。
これで完了と言いたいところですが、このままではエアが混入しているためこれを抜く必要があります。

ラジエーターキャップを外しエンジンを回します。
しばらくラジエーターの注水口から泡が出るので、出なくなるまでエンジンを止めずに待ちましょう。
完全に泡が出てこなくなればエア抜きは完了です。

緊急時に水道水を使うのはアリ?

「水温警告灯や水温計が異常を示し、リザーバータンクをチェックしたら水位が明らかに低くなっていた…」
このようなとき、応急処置として普通の水道水を補充しても問題はないのでしょうか。

結論からいうと、応急処置として水道水を補充することに問題はありません。
ただあくまで応急処置です。

市販されている冷却水には防錆性や不凍性の高い成分が含まれており、それによりエンジンや冷却システムが守られています。
普通の水道水はエンジンにダメージを与える可能性があるため、緊急時のみの使用に限定してください。

やむを得ず水道水を補充したときは、なるべく早めに市販の冷却水に入れ替えましょう。

DIYが不安な方もガソリンスタンドで

冷却水が減っていた場合、ラジエーターの配管やホースなどの異常を疑う必要があります。
メカにうといとこうしたトラブルを見逃しがちです。
ただ、車の日常点検はドライバーの義務ですから自分でできる範囲の整備は自分でやらなければなりません。

しかしそうはいっても「冷却水の交換はともかく補充すら自分でやるのは難しいな…」と感じている方は、最初からガソリンスタンドに任せてしまいましょう。
ガソリンスタンドなら、自動車のメカやシステムに詳しいスタッフが作業してくれるので安心です。

まとめ

車の冷却系統にトラブルが発生して冷却水が減少すると、オーバーヒートやエンジンの焼きつきなどの重大な故障につながります。
これらは事故に直結するため、普段から水位のチェックは怠らないようにしましょう。

たとえ事故は避けられたとしても、エンジンのオーバーホールや載せ替えとなると多額のお金がかかります。
状態によっては廃車を選択しなければならないケースも。
このような事態を避けるためにも、計器のチェックとともに冷却水の量も目視でチェックする習慣をつけましょう。

身近にあるガソリンスタンドでは冷却水の補充や交換も行っています。
冷却水が減ってきたら、ガソリンを入れるついでに補充してもらいましょう。

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