
飛び石などでフロントガラスにヒビが入り、フロントガラスの修理・交換が必要になった場合、車両保険が使えます。
しかし、本当に修理費用に車両保険を使うべきでしょうか。
今回は、フロントガラスの交換に保険を使うデメリットや、フロントガラスの修理・交換費用の相場について紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
飛び石によるフロントガラスの交換・修理にも車両保険が使える
飛び石などにより車のフロントガラスに傷ができたとき、車両保険が使えます。
車両保険とは、自分の車が事故や自然災害などで損害を受けた場合の修理費用を補償するための保険です。
飛び石によるフロントガラスの損害は、多くのタイプの車両保険で補償されていますが、保険金を使わないほうがトータルのコストを抑えられる場合もあるため、注意しましょう。
フロントガラスの交換に保険を使うデメリット
フロントガラスの交換に保険を使うデメリットは、次の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
翌年の保険等級が下がる
車両保険を使うと、翌年は1等級下がります。等級とは、車両保険の保険料を決める基準です。
自家用車の車両保険の契約では、過去の事故歴に応じて保険料が割増されたり割引されたりする「ノンフリート等級制度」が用いられています。
事故の種類 | 等級の変化 |
---|---|
1年間車両保険を使わなかった場合 | 1等級上がる |
自分に過失のある損害で使った場合 | 3等級下がり、3年間事故有係数が適用される |
自分に過失のない損害で使った場合 | 1等級下がり、1年間事故有係数が適用される |
反対に1年間無事故であれば、翌年は等級が上がり保険料が割引されますが、事故を起こして保険金を請求すると、等級は下がり割引率も減少します。
以前はフロントガラスの交換や修理に保険を使っても、等級が下がることはありませんでした。
しかし2013年の改訂により、現在では飛び石などによるフロントガラスの修理や交換で保険を使った場合、1等級ダウン事故扱いとなります。
保険を使うと等級が下がり、翌年の保険料が高くなる点に注意しましょう。
事故有扱いの割引率になる
保険を使うと、翌年1年間は事故有係数適用期間となり、7等級以上の場合は同じ等級の中でも保険料が高くなります。
自動車保険ではひとつの等級の中でも、さらに「事故有」と「無事故」に分類され保険料の割引率が変わります。
保険を使うことによって、「1等級ダウン」と「事故有係数適用期間となる」という2つの要因から翌年の保険料が増額するため、保険を使えば負担が減るわけではありません。
無事故と事故有の保険料を比較
無事故の場合と事故有の場合の保険料を比較してみましょう。
下記の表は、「年間保険料が75,000円」「無事故14等級の年に自損事故を起こしてしまった」場合の保険料の推移です。
年数 | 保険を使わない場合 | 保険を使う場合 | ||
---|---|---|---|---|
事故年 | 無事故14等級 50%割引 | 37,500円 | 無事故14等級 50%割引 | 37,500円 |
1年後 | 無事故15等級 50%割引 | 37,500円 | 事故有11等級 25%割引 | 56,250円 |
2年後 | 無事故16等級 55%割引 | 33,750円 | 事故有12等級 27%割引 | 54,750円 |
3年後 | 無事故17等級 55%割引 | 33,750円 | 事故有13等級 29%割引 | 53,250円 |
合計 | 105,000円 | 164,250円 |
上記のように、事故を起こして3年後には59,250円の差が出てしまいます。無事故では保険料の割引率が大きく違うので、長い目で見て慎重に決めましょう。
ちなみに上記の様な計算は、保険会社にお願いすればシミュレーションをしてくれます。
保険で補償されない場合もある
保険を使っても全額補償されないケースや、そもそも補償範囲に該当しないケースもあります。
免責金額の設定がある場合
飛び石によるフロントガラスの傷の修理や交換には車両保険が使えますが、費用を全額補償されない場合もあります。
車両保険に免責金額を設定している場合、その分は自己負担となります。
たとえば、車両保険の免責金額を50,000円としている場合、フロントガラスの交換費用が90,000円であれば40,000円は保険金として支払われますが、50,000円は自分で支払わなければなりません。
免責金額を設定していると、修理や交換にかかる費用を保険金で全額補償されない点に注意しましょう。
自損事故は補償範囲外のケースも
車両保険には、補償の範囲が異なる「一般型」と「エコノミー型」の2つの種類があります。
エコノミー型は保険料が安く抑えられる一方で、補償の範囲は狭く、自損事故などは補償されないケースがあります。
この場合、自分自身でフロントガラスを破損してしまった場合などは、保険では補償されないため、保険の契約内容を確認しておきましょう。
フロントガラス交換に10万円以上かかる場合は保険利用がおすすめ
フロントガラスの交換に保険を使うデメリットを紹介しましたが、目安としては交換費用10万円を超える場合は保険利用を検討してみましょう。
交換費用が10万円に届かない場合は、保険等級や免責金額の関係で損をすることが多いです。
もちろん、状況によっては使わなければ損してしまうケースもあるので、最終的には保険内容を確認し、保険会社に相談しながら決めることをおすすめします。
フロントガラスの修理・交換依頼先は3つ
フロントガラスの修理・交換依頼先は3つあります。
ここでは、それぞれの詳細について説明します。
下記の記事ではフロントガラスの修理・交換について解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
ディーラー
車をディーラーで購入し、そのまま購入したお店で点検や整備をお任せしている方が多いでしょう。
メーカーの指導があるため、どこのディーラーにお願いしても修理内容・品質にばらつきがない点が特徴です。
ただし、費用が最もかかるのはディーラーです。
ディーラーは安心感を得たいと考えている人にはよいですが、安く修理したいという人にはおすすめできません。
〇純正品で修理・交換をしてくれる
〇高い技術力
×修理費用が高い
×修理日数が長い
カー用品店
カー用品店のオートバックス・イエローハット・ジェームスなどが、自宅の近くにある方も多いのではないでしょうか。
カー用品店には独自のポイントサービスがあるため、貯まったポイントでカー用品の購入や修理などのメンテナンス費用に充てられる場合があります。全国展開しているカー用品店であれば、引っ越し先でも利用ができ安心です。
しかしカー用品店はメインがカー用品の販売のため、技術力にバラつきがある点に注意しましょう。
〇パーツ交換時は純正品以外の選択肢もある
〇さまざまなメーカー・車種の対応が可能
×技術力にバラつきがある
×店舗によっては外注の可能性
×自分で車の持ち込みが必要
オートバックスとイエローハットのフロントガラス交換については、こちらの記事でも解説しているので併せてご覧ください。
ガラス修理業者
ガラス修理業者の特徴は、純正品以外のパーツを選択できるという点です。
また、あいだに業者を挟まないので、中間手数料が発生しません。そのため、ディーラーなどに依頼するよりもかなり安くフロントガラスの修理・交換ができます。
保証制度がある業者も存在するので、そのような業者に任せれば修理後にトラブルが起きても安心です。
ガラス交換業者への依頼は、技術力をキープしつつできる限り安く修理したい人におすすめです。
〇アフター保証を用意している会社も存在するため安心
〇出張でサービスを行ってくれる
×必ず純正品で修理されるとは限らない
×悪質な業者も存在するため、見極めが必要
×技術力の高さは、業者によって異なる
以下の記事では、車のフロントガラス交換・修理に対応しているおすすめ業者をまとめています。こちらもぜひ参考にしてくださいね。
安く早くフロントガラスを修理・交換したいなら「ガラス110番」に相談しよう

出典:ガラス110番
ガラス110番とは、累計問い合わせ件数500万件以上のガラス修理業者です。
現場経験が豊富で技術力が高く、顧客満足度・解決スピード・価格満足度・利用シェアの4つで高評価を獲得しました。
運営元は、東証上場企業です。そのため、安心してフロントガラスの修理・交換を任せられますね。
予約に空きがあれば、連絡から最短10分で現場に駆けつけてくれます。24時間365日営業なので、深夜・早朝のトラブルでも安心です。
フロントガラスの修理・交換にかかる費用
フロントガラスの修理・交換は、16,500円〜対応してくれます。これは、ガラス代・施工費・出張費がすでに含まれた金額です。
調査・見積り料は無料で、見積り後の追加請求はありません。具体的な金額を知りたい人は、一度見積りを出してもらいましょう。
フロントガラスの修理・交換の流れ
フロントガラスを修理・交換する流れは以下の通りです。
ガラス110番の口コミ
ここでは、ガラス110番の口コミを紹介します。
- 業者さんもコールセンターの案内通りの対応で、事前電話も有り見積時の説明も丁寧でわかりやすく、正確迅速な対応でした。
- 指定された時間より早く来てもらえました。そして手際良く作業して頂き有難うございました。 又何かありましたら宜しくお願い致します。
- 台風が近づいていて大雨の中、嫌な顔一つせず、迅速に対応していただきました。あらたに窓を設置したあと、使いづらさがないかどうかもしっかり確認してくださり安心しました
こちらの記事でも、ガラス110番の評判・口コミについて紹介しているので、併せて参考にしてくださいね。
フロントガラスの交換・修理にかかる費用相場
修理や交換にどのくらいの費用がかかるのか、把握しておきましょう。
下記の記事ではフロントガラスの交換費用相場について詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
修理費用の相場
修理で済む場合、1ヶ所10,000~20,000円程度かかるのが一般的です。
費用は傷やヒビの大きさや深さ、傷のある場所によって異なり、小さい傷であれば傷の中に樹脂を注入して補強できる可能性があります。
修理できるか、交換が必要かの判断は業者によって異なるため、依頼する業者に確認してもらう必要があります。
交換費用の相場
フロントガラスの交換費用は、使用するガラスの種類によって費用が異なります。
フロントガラスの種類 | 交換費用の相場 |
---|---|
メーカー純正品 | 70,000~150,000円程度 |
国産社外品 | 50,000~110,000円程度 |
輸入品 | 40,000~90,000円程度 |
メーカーの純正品は、新車が販売されたときに装着されているものと同じタイプで、メーカーの刻印があります。高品質ですが、費用は高めです。
国産品はメーカーの刻印はありませんが、純正品に劣らない品質で価格もリーズナブルです。
輸入品は主に中国で生産されたガラスで安価なタイプが多く、費用を抑えられます。
依頼する業者によっても価格は異なります。必要な場合は相見積りをとって、比較・検討しましょう。
フロントガラスの交換費用が安い業者を知りたい方は、下記の記事で詳しくまとめているので参考にしてください。
フロントガラス交換に保険を使うべきか
保険を使うにはデメリットもあり、保険を使うか自腹で払うか迷うところです。
ケースによっては保険を使わず、自腹で支払ったほうがトータルコストを抑えられるかもしれません。
保険を使うべきかどうかは、修理・交換費用と翌年の保険料の増額分・免責金額を比較して検討しましょう。
ちなみに上記の様な比較・計算は、保険会社にお願いすればシミュレーションをしてくれます。
目安として、修理費用が10万円以内なら保険は使わずに自腹、10万円を超える場合は保険の使用をおすすめします。
フロントガラスの交換・修理でよくある質問
フロントガラスの交換・修理でよくある質問についてまとめました。
フロントガラスにヒビがあると車検は通らない?
フロントガラスのヒビや傷が、運転の支障になると判断された場合、車検は通りません。
具体的には、傷の大きさが大きい場合や、傷のある場所がドライバーの視界を妨げる場合です。
小さな傷であっても、フロントガラス全体の耐久性を下げるリスクがあると判断された場合、車検に通らない可能性もあります。
できるだけ早い段階で修理しておくのがよいでしょう。
飛び石被害は賠償請求できる?
飛び石による修理費用を、加害者に賠償請求するのは現実的ではありません。
賠償請求するためには、加害者を特定したうえで、相手方の過失によるものであると証明する必要があります。
しかし、加害者を特定するのは難しく、仮に特定できたとしても相手に故意または過失があることを証明するのは困難でしょう。
被害を証明し、修理費用を支払ってもらうことは難しいと認識しておきましょう。
フロントガラス交換に保険は使うべきか?まとめ
フロントガラスの交換には車両保険が使えますが、保険を使うことで1等級ダウンし事故扱いとなるため、翌年の保険料が上がります。
免責金額を設定している場合、その分は自己負担となり、保険で全額補償されない点も注意が必要です。
技術力をキープしつつ、窓ガラスの交換修理を速く安く済ませたい方は、ガラス110番に依頼しましょう。
ぜひこの記事を参考に、フロントガラスの修理・交換先を見つけてくださいね。

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