
家電を使うにあたって、漏電・感電対策はできているでしょうか。「コンセントをアースつきに交換して今から対策しようと思っていた」という人もいるでしょう。
そこで気になるのが、普通のコンセントをアースつきに交換する方法です。
今回は、その悩みを解決しますね。DIY交換する方法、業者に依頼する方法の2パターンを紹介するので、参考にしてください。
INDEX
コンセントのアース線とは
アース線とは、地面と家電を繋げるために必要な金属線のことです。家電は、経年劣化や廃線の破損などによって、漏電を起こす場合があります。
漏電とは、家電内部に流れるはずの電気が外に漏れ出す現象のことです。漏電している状態で家電を触ると、感電する恐れがあります。
非常に危険なので注意しましょう。次の段落からは、アースが必要な理由やどこにあればよいのか、などについて説明します。
コンセントのアースが必要な理由
アースが必要な理由は、3つあります。
- 漏電による感電を防ぐため
- 家電や配線から発せられる電磁波や低周波の軽減が期待できるため
- 他の家電へ影響を与えるノイズの軽減が期待できるため
アースがもたらす効果には、さまざまなものがあります。その中で重視されているのは、やはり “漏電による感電対策”です。
アースがあると、漏れた電気が地面に逃げていくので、仮に感電しても軽傷で済む可能性が高まります。
アース線はどこに必要?
アースは、感電を防ぐアイテムです。そのため、コンセントが水に濡れやすい場所には必ず設置しましょう。
具体的には、キッチン・トイレ・お風呂場などです。漏電リスクの高い家電には、アースの設置が法律で義務づけられています。
基本的に新しい家であれば、水回りにアースがほぼ必ず設置されています。
しかし、法令が制定される前の古い家だとアースが設置されていないケースも珍しくありません。
設置されていない場合は危険な状態と言えます。なるべく早めにアースを設置しましょう。
コンセントにアースがついているか確認する方法
コンセントにアースがついているか確認する場合は、まずコンセントを見ましょう。下の方に開閉可能なフタがあるので、開けてみてください。
中に端子が入っていれば、そのコンセントはアースつきです。
また、最近は見た目でアースつきか判断できるコンセントもあります。プラグを挿す2つの穴の下に一つ穴が空いているタイプが主流で、顔のような見た目をしていますよ。
DIYでアースつきコンセントに交換できる?
DIYでアースつきコンセントに交換できるかは、その人の状況によります。
どのような状況であればよいのかはもちろん、DIY交換のやり方も紹介するので参考にしてください。
資格があれば交換できる
アースつきコンセントへ交換するためには、電気工事士という資格をもっていなければいけません。
電気配線を触る工事なので、正しい知識・技術をもった人が担当しないと、感電・火事などの事故が起こる恐れがあるからです。
無資格でコンセント交換の工事を行うと、3万円以下の罰金、または3か月以下の懲役が科せられます。
非常にリスクの高い行為なので、無資格の人は絶対に工事しないようにしましょう。
DIY交換の手順
アースつきコンセント自体は、ホームセンターやネットショップなどで売っています。
電気工事士の資格をもっている人は、道具をそろえてDIY交換にチャレンジしてもよいでしょう。
次の段落から、普通のコンセントをアースつきコンセントへ交換するやり方を紹介します。
1.必要な道具をそろえる
普通のコンセントをアースつきコンセントへ交換するために必要な道具は以下の通りです。
- アースつきコンセント:500〜1,500円
- アース線とアース棒:1,000〜1,500円
- スコップ:100〜3,000円
- ハンマー:2,000〜3,000円
- アーステスター:要確認
- 接地抵抗低減材:7,000〜15,000円
- プラス・マイナスドライバー:100〜1,000円
すべての道具を購入する場合、11,000円以上かかります。
業者に依頼した場合の料金と比較して、さほど変わらないのであれば業者に依頼しましょう。
同じ価格帯で作業の手間を省けると同時に安全を確保できますよ。
2.接地工事をする
壁に設置されているコンセントにアース線が配線されていない場合は、まず屋外で接地工事を行いましょう。やり方は、以下の通りです。
- 建物の近くに穴を掘る
- 地中にアース棒を埋め、ハンマーを使って打ち込む
- アーステスターを使い、接地抵抗値を計測する
- 問題なければ土を戻す
- 接地抵抗値が中々下がらない場合は、接地抵抗低減材を使う
3.今あるコンセントを取り外す
接地工事が終わったら、次は屋内の作業に移りましょう。やるべきことは、以下にまとめました。
- 感電による事故を防ぐために、ブレーカーを落とす
- コンセントプレートをドライバーで外す
- 配線を取り外す
- 取りつけ枠とコンセント本体も取り外す
取り外したコンセントは、処分しても構いません。今後必要になりそうであれば、保管しておきましょう。
4.アースつきコンセントを設置する
既存のコンセントを外したら、次は新しいアースつきコンセントを取りつけましょう。やり方は以下の通りです。
- 電線の動線部分にビニールテープを巻く(絶縁のため)
- 壁の穴からアース線を通し、アースつきコンセントに差し込む
- 白い中性線と黒い電圧線もコンセントに差し込んだら、コンセントを壁に取りつける
- 取りつけ枠やプレートを固定する
- コンセントの交換作業完了
DIY工事が終わったら、接地抵抗値を測定しましょう。一般家庭の場合、接地抵抗値は100Ω以下でなければいけません。
ただし、以下の場合は500Ω以下でもよいとされています。
- ブレーカーに定格感度電流が100mA以下、動作時間0.5秒以内の漏電遮断器がついている場合
アース線を取りつけてはいけない場所
アース線を取りつけてはいけない場所は3ヶ所です。
- ガス管・ガス栓
- 水道管
- 電話線・避雷針
ガス管・ガス栓にアース線を取りつけると、漏電した際、爆発や火事などを引き起こす恐れがあります。
水道管は、ほとんどが樹脂やプラスチックでできています。電気を逃がしにくい素材なので、アースを取りつけてもあまり意味がありません。
また、水漏れが起きた際、水を通して感電する恐れがあり危険です。
電話線・避雷針には、元々アースが取りつけられています。そのため、追加で取りつける必要はありません。
DIY以外で普通のコンセントをアースつきにする方法
DIYでのコンセント交換は、リスクがあり危険です。不安を感じた人は、無理をせず、他の方法でコンセントを交換しましょう。
ここでは、DIY以外の方法で普通のコンセントをアースつきにする方法を紹介します。
ホームセンターに依頼する
「慣れ親しんだ場所に依頼したい」人は、ホームセンターを利用しましょう。ほとんどのホームセンターは、生活圏内にあります。
さまざまなものが売っているので、普段から足を運んでいる人もいるでしょう。行き慣れた場所であれば、気軽にコンセントの交換を依頼できますよね。
デメリットは、電気工事が専門外である可能性が高いことです。
難しい工事には対応していないケースもあります。どんな工事であれば対応してもらえるのか、事前に問い合わせましょう。
家電量販店に依頼する
「そのお店の会員になっている」人は、家電量販店を利用しましょう。お店によっては、会員限定価格でコンセントを交換してくれます。
数百円〜数千円安くなる可能性があるので、非常にお得ですよ。デメリットは、仲介手数料がかかることです。
ほとんどの家電量販店は、作業を下請け業者に外注します。工事料金が高くつく可能性があるので、安く工事したい人は忘れずに相見積りをしましょう。
コンセント交換業者に依頼する
「安くて素早く工事してくれるところに依頼したい」という人は、コンセント交換業者を利用しましょう。
業者によっては、地域最安値No.1宣言をしています。このような業者に依頼をすれば、工事費用が安く済むでしょう。
また、ほとんどの業者は最短即日で対応してくれます。予約の空きがあれば、すぐ駆けつけてくれますよ。
デメリットは、業者によって料金体系が異なることです。相見積りは必須で行い、どこに依頼すればお得なのか、しっかり比較するようにしましょう。
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出典:電気工事110番
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さらには、東証上場企業が運営しているので、安心・安全です。通話料はかかりません。気軽に相談・問い合わせをしてみてください。
アースつきコンセントへの交換費用
電気工事110番が定めるアースつきコンセントへの交換費用は、以下の通りです。
- コンセントの交換工事:5,500円〜
- 専用コンセントの増設工事:16,500円〜
- 電圧の切り替え工事:6,100円〜
アースつきコンセントへの交換手順
アースつきコンセントへの交換手順は、以下の通りです。
- 電話、またはメールで問い合わせる
- スタッフが現場に駆けつけ&見積り提示
- 作業日に工事開始&支払い
アースつきコンセントへの交換費用と安くする方法
アースつきコンセントへの交換費用の相場は、5,000〜8,000円です。しかし、これは通常の交換作業に対してのみかかる費用です。
コンセントの内部がアース処理されていない場合は、追加で12,000円以上の大規模工事を行う必要があります。
人によっては、合計金額が20,000円を超えるでしょう。交換費用を安くしたい人は、以下のことを実践してください。
- アース端子の増設を行う
- 相見積りを行う
とくに、交換ではなくアース端子の増設で対応できないかは考えましょう。
すでにアースが引かれている場所に端子を増設すれば、アースを引く大規模な工事を行う必要がないからです。
半額以下に抑えられるケースもあるので、まずは業者にアースが引かれている場所を確認してもらいましょう。
アースつきコンセントへの交換は業者に任せよう
- 漏電による感電を防ぐために、アースは必要
- キッチン・トイレ・お風呂場など、主に水回りに必要
- 電気工事士の資格をもっていれば、DIYで工事できる
- 不安な人は、家電量販店やホームセンターに依頼しよう
- 安く・素早く交換してもらいたい人は、コンセント交換業者への依頼がおすすめ
今回は、普通のコンセントをアースつきに交換する方法を紹介しました。アースは、漏電による感電を防ぐために必要です。
コンセントが水に濡れやすい場所に必ず設置しましょう。電気工事士の資格をもっていれば、DIYでも交換できます。
しかし、DIY工事はリスクが高く危険が伴います。少しでも不安を感じている人は、業者に依頼しましょう。
おすすめの業者は、電気工事110番です。お客様満足度で98%を達成するほど技術力が高いので、安心して交換作業を任せられますよ。

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