
iPadをルーター代わりにできれば、外出先でもパソコンやゲームをインターネットにつないで気軽に利用できるでしょう。
この記事ではiPadでテザリングを行う方法や活用術について解説します。
テザリングとは

テザリングとは、モバイル通信機能を利用して、ほかのデバイスをインターネットに接続する方法です。
テザリングが実際どのような場合に利用できるのか、まずはその特徴について解説します。
テザリングサービスの特徴
外出先などインターネットにつながらない場所でもiPadをもっていれば、それをルーター代わりにし、パソコン・タブレット・ゲーム機器などをインターネットへ接続できます。
テザリングを行う場合、iPadとほかのデバイスは有線または無線で接続します。
利用シーンに合わせて線の有無を選択し、適した方法で活用するとよいでしょう。
テザリング可能な機種
iPadには、現行でiPad、「iPad mini」「iPad Air」「iPad Pro(9.7/10.5/11/12.9インチ)」など約20種類の機種があります。
これまでに発売されていた機種も合わせると、さらにたくさんの種類が存在するのです。
しかし、それらすべてがテザリング可能なわけではなく、また利用できる機種もキャリアによって異なります。
一般的にはWi-Fi接続可能なセルラーモデルがテザリング可能です。
ただし、テザリング可能な機種でもテザリング対応になっていないキャリアがあるので、注意しましょう。
テザリング対応機種はほとんどのキャリアが公式サイトに掲載しているので、契約しているキャリアのサイトから、「自分の機種はテザリングが可能かどうか」を確認しましょう。
テザリングを提供しているキャリア
iPadのテザリングサービスは、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアや、各種格安SIMなどが提供しています。
auとソフトバンクは、テザリングサービスがオプションで利用でき、契約プランによって、月額使用料が無料の場合と500円の場合に分かれます。
ドコモと楽天モバイルはテザリングサービスが無料で利用可能。
契約を別で申し込む必要がないため、使いたいときにiPadの設定を行うだけで済みます。
また、格安SIMにおいてもテザリング機能が使えるところがほとんどです。
格安SIMのテザリングはサービス利用料も無料のところが多いため、費用面でメリットが大きいという特徴があります。
テザリングの接続方式

テザリングの接続方式には、Wi-Fi接続、Bluetooth接続、USB接続の3種類があります。
「iOS13」以降の機種では、接続方式を問わずインターネット接続中に子機側のデバイスで画面ロックされても、接続が切れません、デバイスを使っていないときに届いたメールやLINEも受信できます。
ただし、ほかのデバイスがWi-FiでiPadにテザリング接続している場合、iPadをほかのWi-Fiにつなぐことはできずモバイルデータ通信しか利用できません。
接続方式によりデータの通信速度やバッテリーの消費量などが異なるので、適した方法でつなぐとよいでしょう。
Wi-Fi接続
Wi-Fi接続は、iPadとデバイス間をWi-Fiでつなぐ接続方法です。
ケーブルを使わず無線で接続できるので、外出先でもち歩きやすいなどのメリットがあります。
Wi-Fi接続は対応しているiPadの機種が多いため、一番一般的な接続方法と言えるでしょう。
また、複数のデバイスがiPadに接続できるので、複数のパソコンやゲーム機器などをつなぎたいときには、Wi-Fi接続が適しています。
ただし、使用中はバッテリーの消費量が多くなるので、バッテリー残量が少ないときには注意して使いましょう。
Bluetooth接続
Bluetooth接続は、周囲にあるデバイスとデータのやり取りをする無線接続方法です。
スマートフォンとイヤホンやスピーカー、パソコンとキーボードやマウスなどを接続するときによく使用されています。
対応したデバイス同士ならケーブルなどを接続しなくてもデータのやり取りができます。
Bluetooth接続は、「通信する機器同士の間に障害物があってもつながりやすい」という特徴があります。
接続をずっとオンにしていた場合でも、接続されていないときはバッテリーを使用しないため、バッテリー消費量が少ないというのもメリットです。
ただし、Wi-Fi接続より通信速度が遅く、同時に接続できるデバイスが1つだけというデメリットもあります。
サイトの閲覧などに使う程度なら問題ないですが、ゲームや仕事などで大きなデータを使う場合には、Bluetooth接続よりもWi-Fi接続を利用した方がよいでしょう。
USB接続
USB接続では、iPadと接続するデバイスをUSBケーブルでつなぎます。
ケーブル接続は、有線でつなぐので通信が安定し、速い通信速度で使用可能です。
無線接続より簡単で、他人のデバイスが無線でつながってしまう心配がないため、セキュリティ面でも優れています。
接続するときにはUSBポートのついているiPadでUSBケーブルを用意する必要があり、Bluetoothと同様、1つのデバイスとしか接続できません。
USBケーブルを使用してテザリングした場合、iPadを充電しながらの使用となるので、他デバイスのバッテリー消費量が大きくなります。
テザリングの設定方法

テザリングは3種類の接続方法があり、設定の仕方は接続方法によって異なります。
ほかのデバイスでテザリングを使っているときには、iPadのステータスバーが青色に変わって、接続中のデバイス数が表示されます。
続いては、接続方法別の設定方法を紹介しましょう。
Wi-Fi接続
Wi-Fi接続では、最初にモバイルデータ通信を行っているiPadで、[インターネット共有]の設定をします。
次に接続するデバイスでiPadのWi-Fiを選び、接続するための設定を行います。
テザリング時には[iPadの端末名]が、[Wi-Fiネットワーク名]として周囲のデバイスから検索可能に。
[iPadの端末名]を変更したいときには、[設定]から[一般]、[情報]を開き、デバイスの名前を変更しましょう。
- iPadの[設定]から[モバイルデータ通信]を選択、[インターネット共有]画面を開く
- [インターネット共有]画面で[ほかの人の接続を許可]をオンにする
- [インターネット共有]画面に記載されている[Wi-Fiのパスワード][iPadの端末名]を確認
- 接続するデバイスの[設定]から[Wi-Fi]画面を開く
- [Wi-Fi]画面で[iPadの端末名]を探して[Wi-Fiのパスワード]を入力する
Bluetooth接続
Bluetooth接続では、「iPadを検出可能な状態に設定してから、接続するデバイスをiPadにつなげる」という手順で、接続設定します。
自分の機種がBluetoothに対応しているかどうかを、公式サイトで確認しておきましょう。
- Wi-Fi接続時と同様にiPadの[設定]から[インターネット共有]で[ほかの人の接続を許可]をオンにする
- [設定]から[Bluetooth]を選択し、[Bluetooth]をオンにする
- iPadの画面を開いたまま、接続するデバイスの[Bluetooth]をオンにし、接続先にiPadを選択して[接続]を選ぶ
※「Windows」パソコンでは、パソコン側のBluetoothが有効になっている状態で[Bluetooth デバイスの追加]からiPadを追加します。
USB接続
USBで接続する場合、iPadの[インターネット共有]をオンにしてから、接続するデバイスとケーブルでつなぎましょう。
USB接続では、基本的に有線でつなぐだけでよいので簡単に済みます。
接続の手順は以下の通りです。
- iPadの[接続]から[インターネット共有]をオンにする
- iPadと接続するデバイスをUSBケーブルで接続する
テザリングの解除方法

テザリングでインターネット接続している状態は、「インターネット共有をオフにする」「Bluetoothのペアリングを解除する」「USBケーブルを外す」などの方法で簡単に接続を解除できます。
「インターネット共有をオフにする」設定は、すべての接続方法で共通の必要な手順です。
iPadでテザリングをする際の注意点

テザリングを使用すると、セキュリティやデータ通信料などに問題が生じる恐れがあります。
テザリングを実際に利用する前に知っておきたい注意点を説明します。
Wi-Fi接続時のパスワード管理
テザリングをWi-Fi接続で行う際には、テザリング用のパスワードが情報漏えいしないよう注意が必要です。
iPadを親機にしたテザリング利用時には、接続したデバイスから親機の契約回線を閲覧したり、変更したりできてしまいます。
外出先でiPadから情報を盗まれないためにも、セキュリティ面での注意が必要です。
テザリング利用時以外の接続
テザリングを利用する場合は、iPadで契約している「モバイルデータ通信」を使用してデータ通信を行います。
iPadで[インターネット共有]をオンにしている間は、常にWi-Fiでインターネット共有が可能な状態です。
テザリングを使用しないときにもほかのデバイスをつないだままにしていると、予想外に通信量がかかってしまう恐れもあります。
テザリングを使わないときには、iPadの[インターネット共有]をオフにすることを忘れないようにしましょう。
iPadでテザリングができないときには

「テザリング可能な機種や契約プランであるにもかかわらず、テザリングの設定まで行ってもインターネットにつながらない」。
こうした場合は、パスワードの確認・OSのアップデート・接続機器の再起動、などを試してみましょう。
単なるシステムにエラーなどが発生している場合にはこれで解決できます。
上記を試してもテザリングができない場合は、iPadの故障が考えられます。
iPad本体に問題が起きてないかを確認し、必要に応じて修理店への修理を検討しましょう。
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出典:iCracked
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まとめ
テザリングは、外出先でもインターネット接続が使える便利な機能です。
データ通信可能なiPadでしか利用できないため、利用時にはiPadの機種や自身が契約しているキャリア、プランなどが適応しているか確認しましょう。
適応しているにもかかわらずテザリングが利用できない場合は、設定方法やiPadが故障してないかをチェックし、快適に利用するようにしましょう。

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