
カバンやバッグの中に入れていたらなぜか誤作動で「iPad」がロックされたことなどはありませんか?その際パスコードが思い出せないと、iPadは使用できなくなってしまいます。
パスコードを忘れた場合、基本的には初期化するほかありません。
この記事では、適切な復元方法やパスコード再設定方法、またこうした事態に備えてのバックアップ方法なども紹介します。
そもそもパスコードとは?

iPadを利用する際、「Apple ID」と「パスワード」「パスコード」を必ず登録しなければなりません。
Apple IDはiCloudやApp Storeなどのサービスを利用するためのアカウントです。
Apple IDの利用に必要なのがパスワードで、一般的には英数字が混ざったものを設定します。
一方、パスコードは、セキュリティ対策としてiPadの電源を入れたり、スリーブ解除したりするのに必要な数字です。
ほかにもパスコードを使用する代表的な機会は「iOS」のアップデート時でしょう。
アップデートが終わってから初めてiPadを使用するときは、ロック解除する必要があります。
このロック解除にパスコード入力を要求されます。
この場合はTouch ID(指紋認証)だけではロック解除不可能になっており、必ずパスコード入力をしなくてはなりません。
パスコードはユーザー自身で設定しています。
しかし日常的にスリープ解除などをTouch IDで行っているうちに、パスコードを忘れてしまっている、ということも多々あるでしょう。
適当にパスコード入力をするのは危険
アップデート終了時のロック画面のようにパスコードの入力を求められている際は、その入力が行われない限りは先に進めません。
パスコードを忘れてしまった場合、思い当たる数字を順番に入力してみる、という手段に出る人も多いかもしれません。
「自分でよくパスコードやパスワードに用いる文字列のパターンがあり、そのどれかで確実にiPadのロックも解除できる」。
そんな場合なら有効な方法かもしれません。
数回間違えれば、正解となるパスコードを入力できる見込みがあります。
しかし、候補となる文字列パターンが多すぎたり、それらパターンを曖昧にしか記憶していなかったりする場合は、非常に危険な方法です。
また、適当に思いついただけの文字列を片端から試していく、という方法も同じく危険です。
というのも、何度もパスコード入力に失敗すると、iPadは一切の操作ができなくなり、初期化するほかなくなってしまうからです。
これは、盗難に遭ったり紛失したりした場合に備えた、iPadのセキュリティ機能のひとつです。
パスコード入力を失敗し続けるとどうなる?
上記のような方法で6回以上誤ったパスコードを入力すると、パスコードを次に入力可能となるまで、操作不能な時間が課されます。
その間はiPadは操作できないばかりか、パスコード入力まで一切不可能になってしまうでしょう。
この操作不能な時間は、パスコード入力の失敗回数に応じて段階的に増えていきます。
具体的には、6回失敗:1分、7回失敗:5分、8回失敗:15分、9回失敗:60分、と増えていきます。
10回失敗時も、9回目と同じく、次回入力まで60分間操作できません。
そして11回目の入力に失敗してしまうとiPad自体が無効になり、一切の操作ができなくなってしまいます。
こうなった場合はいつまで経っても12回目のパスコード入力はできません。
基本的に11回失敗した場合はiPadを初期化するしかありません。
初期化すればデバイス上のすべてのデータは削除され、購入時の状態に戻ります。
こうなる前にロック解除を正常に行う必要があるでしょう。
バックアップを取っておくのが大切

しかしパスコードを自分が完全に忘れた場合、Apple Storeや正規店、またiPhone修理店に行ってもパスコードを解除することはできません。
つまり、パスコードを思い出す手立てがないのなら、iPadは初期化せざるを得ないのです。
従って、重要なことはバックアップを定期的に取っておくことです。
バックアップは次のように取りましょう。
パソコンでのバックアップ方法
まずパソコンを使用しての方法です。
USBケーブルで、iPadをパソコンへ接続しましょう。
その後は「Windows」と「Mac」で少々異なります。
Windowsなら、「iTunes」を使用してバックアップを取ります。
iTunesウインドウ左上のiPadボタンをクリックし、[概要]をクリックします。
すると[今すぐバックアップ]という項目が現れるので、それをクリックしましょう。
Macで「macOS 10.15」以降なら、Finderで直接バックアップを取れます。
FinderサイドバーでiPadを選択し、Finder上部の[一般]をクリックします。
すると[iPad内のすべてのデータをこのMacにバックアップ]という項目が出現するので、それをクリックしましょう。
なお、macOS 10.15より前のMacでは、Finderでバックアップを取れません。
その場合は上記Windowsの場合を参考にし、iTunesでバックアップ作業を行ってください。
iCloudでのバックアップ方法
わざわざパソコンに接続せず、iPadだけでもバックアップ作成は可能です。
まず、[設定]から[登録した自分の名前]を選択しましょう。
すると[iCloud]項目が現れるのでそれをタップし、[iCloudバックアップ]をONに切り替えてください。
これで毎日自動的に、iCloud上にバックアップが作成されます。
また、[今すぐバックアップ]をタップすることで、手動でも任意のタイミングでバックアップを残せます。
iPadのパスコードを忘れてしまった時に使える裏ワザは?

では、iPadのパスコードをいざ忘れてしまった時に使える裏ワザにはどんなものがあるのでしょうか。
ここでは、具体的な対処法を説明します。
パスコードを忘れてしまってお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
iPadを初期化する
上記のようにバックアップが取れていたなら、パスコードを忘れてもそこまで心配する必要はありません。
次のようにiPadを初期化しましょう。
iTunesで初期化する場合
USBケーブルでパソコンとiPadを接続すれば、ロック中でも初期化が可能です。
具体的には、以下の手順で進めていきます。
ただし、iTunesは最新のものにしておきましょう。
macOS 10.15以降のMacなら、Finderで直接下記のような操作を行えますので、iTunesを開く必要はありません。
- iPadの接続をパソコンが確認するとiTunesが動き、バックアップを作成するので、完了するまで待つ
- バックアップ完了後[iPadを復元]と表示されるので、それをクリック
- iOS設定が表示されたら[バックアップを復元]をクリックする
出典:iPhone、iPad、iPod を工場出荷時の状態に戻す (初期化する)
iCloudで初期化する場合
パソコンや別のiPad・iPhoneなどでiCloudへログインすれば、対象のiPadを初期化できます。
ただし、これは[iPhoneを探す]がオンになっている場合に可能な方法です。
まずWebブラウザから行う方法です。
- [iPhoneを探す]ページ(https://icloud.com/#find)にログインする。
- [すべてのデバイス]から、初期化するiPadを選択
- [iPadの消去]でデータを削除
これで、対象iPadは初期化されています。
iPadの電源を入れ、[Appとデータ]画面が表示されるまで進みましょう。
iPadに[iCloudバックアップから復元]項目が現れるのでそれをタップし、バックアップデータを選択して復元されるまで待ちましょう。
出典:iCloud.comの「iPhoneを探す」でデバイスを消去する
出典:iPhone、iPad、iPod touch をバックアップから復元する
「iPhoneを探す」「探す」アプリで初期化する
もしパスコードを忘れてしまったiPadで[iPadを探す]がONになっていたら、ほかのiPhoneなどから「iPhoneを探す」(iOS 13以降では「探す」)を用いて、そのiPadを初期化できます。
- 「iPhone を探す」または「探す」を開き、[すべてのデバイス]を選択して対象のiPadを選択
- [iPad の消去]をタップ
これで、iPadは初期化されます。
後は先述の方法2と同様に、iPad側でバックアップから復元させてあげましょう。
リカバリモードで初期化する
デバイスを強制的に再起動し、iPadをリカバリモードにすることによってすべてのデータと設定を消去する方法です。
具体的には、以下の手順で進めていきますが、パソコンには最新のiTunesをインストールしておいてください。
また、開始する前にiTunesの自動同期機能を必ず停止しましょう。
準備ができたら、パソコンへiPadをUSB接続してください。
その後は、iPadのモデルによって手順が一部異なります。
- 音量を上げるボタンを押してすぐにオンにし、次に音量を下げるボタンを押してすぐ離す
- 端末が再起動してリカバリモードに入るまで電源ボタンを押し続ける
- リカバリモード画面が表示されるまで、ホームボタンと電源ボタンを同時に押し続ける
この先は、どのモデルも共通です。
- リカバリモードに入ったiPadを、iTunesが自動的に認識します。
- [アップデート][復元]の選択肢が表示されたら、[復元]を選択しましょう。
- 専用のソフトウェアがダウンロードされ、iPadの再設定へ移ります。
- [バックアップから復元]を選択し、復元しましょう。
出典:iPhone、iPad、iPod touch をバックアップから復元する
パスコードはしっかり管理しよう

iPadだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのデバイスは、Touch IDなどのバイオメトリクス認証が主流です。
そのため、パスコードを普段は使用しなくなり、忘れてしまうことが多いのです。
パスコードを忘れないようにするには?
あまり使わないといえども、重要なものであることに違いはありません。
そこで、以下のような対策をとっておくことをおすすめします。
- 紙に書いて財布や手帳に入れておくなどの[アナログ管理]
- パスワード管理アプリを利用した[デジタル管理]
- PCのエクセルデータなどに自分だけにわかる一覧を作成して各種パスワードを管理する、[自分流暗号化管理]
パスコードの変更方法
セキュリティの面から見ても、パスコードを定期的に変更することがおすすめです。
まず[設定]から[パスコード]([Face IDとパスコード[Touch IDとパスコード]でも可)をタップしましょう。
[パスコードをオンにする]か[パスコードを変更]で、パスコードを変更できます。
セキュリティをさらに高めたい場合は、[パスコードオプション]をタップし、[カスタムの英数字コード][カスタムの数字コード]で設定してください。
ただし、絶対に忘れないよう、先述したような方法で記憶・記録しておきましょう。
バックアップはこまめにしておくことが重要!
もしバックアップが取っていなかった場合、初期化した際はすべてのデータが消え、購入時の状態に戻ります。
最初にお伝えした方法で、必ずバックアップを取る習慣をつけましょう。
iPadを落としたり水没させたりして壊してしまったときのことを考えても、パソコンやiCloudにバックアップがあると安心です。
日頃から、バックアップはこまめにとっておきましょう。
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出典:iCracked
総務省にも登録されているiCrackedは、シリコンバレー創業の修理業者です。
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高品質なパーツを使用し、最短40分で修理可能。データもしっかり保護してくれます。
3ヵ月の保証期間があるなど、アフターサポートも充実しているので安心です。
まとめ
パスコードを忘れて画面ロック解除ができなくなった場合、基本的には自分で初期化などを行う必要があります。
パスコードを忘れてしまって困っている方は、今回紹介した裏ワザをぜひ試してみてください。
パスコードやパスワードは故障修理の際にも必要になることが多いため、しっかりと管理してください。
また、あらゆるトラブルに備えて、日頃からバックアップをこまめにとるよう心がけましょう。

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