料理やお風呂などで使う水が突然でなくなったら、どうしたらよいのでしょうか?今回は、水道から水が出なくなる原因について説明します。
原因別に対処方法もまとめたので、参考にしてください。
INDEX
水道から水が出ない場合に考えられる原因と対処方法
水道から水が出ない場合に考えられる原因は、8つあります。例えば、水道管が劣化している、ストレーナーが汚れているなどです。ここでは、そのような原因とともに適切な対処方法を紹介します。
水道局に利用の申請をしていない
引っ越しをした直後なのであれば、単純に水道局への水道利用申請をしていないだけかもしれません。申請をした覚えがない人は、対象地域の水道局に連絡をして利用の手続きをしましょう。
手続きは、インターネット・電話・郵送のいずれかでできます。水道の利用申請手続きをするにあたって、立ち合いは必要ありません。手続きを済ませたら、止水栓を開けることで水が使えるようになります。
必要な書類 |
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手続き可能な時間 | 各地域の水道局によって異なる (ネット手続きは24時間対応) |
代理人による手続き | 可能 |
水道の開栓方法 | メーターボックスの中にある 止水栓を反時計回りに回す |
水道料金を滞納している
水道料金の未払いが続くと、水が出なくなります。滞納の自覚がある場合は、すぐ水道料金を支払いましょう。
納付期限が2〜3週間ほどすぎただけであれば、元の納付書を使って支払える場合があります。水道料金は、コンビニエンストアや金融機関などで支払えますよ。
納付期限が大幅にすぎている場合は、元の納付書で水道料金を支払うことができません。その場合は、一度管轄の水道局に連絡をして納付書を再発行してもらいましょう。
なお、水道料金をクレジットカード払いにしている場合、未払いが続くと信用情報に傷がつく可能性があります。次のクレジットカード作成やローンの審査などで不利になりやすいので、十分注意してください。
断水が行われている
断水とは、水不足や工事など、さまざまな理由によって水道を一時的に止めることです。ご近所さんも水が出ないと悩んでいる場合は、この断水を疑いましょう。Webの掲示板やSNSなどを確認するのもひとつの手です。
しかし、断水は突然行われるわけではありません。チラシやハガキなどで事前に告知があります。マンションやアパートに住んでいる人は、住人用の掲示板にお知らせが貼られていないか確認しましょう。大家さんや管理会社に問い合わせてみてもよいかもしれません。
対処方法は、断水が終わるのを待つのみです。大抵は、その日のうちに終了します。断水が終わったら、蛇口を少しずつ開けましょう。一気に開けると水道管に入り込んだ空気によって、蛇口が破損する恐れがあるからです。
場合によっては、赤錆が出てきたり水が濁っていたりします。断水が行われた後のよくあるできごとなので、心配する必要はありません。透明になるまで水を出し続けましょう。
なお、症状が改善しない場合はすぐ管轄の水道局または大家さん・管理会社に連絡をしてください。
水道管が劣化している
物件の築年数がかなり経っている場合は、水道管の劣化を疑いましょう。水道管に使われている素材が錆びて水の通りを悪くしている可能性があるからです。賃貸物件に住んでいる人は、大家さんや管理会社に相談をしてください。
一戸建てに住んでいる人は、水道管修理が可能な業者に連絡をしましょう。なお、水道業界には悪徳業者も潜んでいます。悪徳業者に点検・修理を依頼すると高額な料金を請求される可能性があるので、十分注意しましょう。
業者選びで失敗したくない人は、以下のような業者を選ぶことをおすすめします。
- 水道局指定工事店(指定給水装置工事事業者)に登録されている
- 料金や作業内容の説明が丁寧で分かりやすい
- 点検・修理費用が相場から大きくかけ離れていない
- 客観的に評価できる実績がある(〇〇調査No.1や創業〇〇年など)
- 口コミ・評判が悪くない
受水槽が故障している
集合住宅に住んでいる人は、受水槽の故障も疑いましょう。受水槽には、水をポンプで各部屋に送る役割があります。受水槽が故障すると水が各部屋に行き渡らなくなるので、水が出なくなります。
この原因が考えられる場合は、大家さん・管理会社に連絡をしましょう。なお、受水槽の寿命は以下の通りです。
- 強化プラスチック製(FRP製):15〜25年
- 鉄筋コンクリート製(地下式):30〜40年
水道管が凍結している
積雪による影響を受けやすい地域に住んでいる人は、水道管の凍結を疑いましょう。水道管が凍結しやすい場所は、以下の通りです。
- 止水栓やフレキ菅やむき出しになっている
- 水道管が外にある
- 日が当たらない場所に水道管がある
- 水道管がある場所の風の通りがよい
水道管が凍結しやすい条件は以下の通りです。
- 気温がマイナス4度以下
- 水道を長期間使わない
- 氷点下の日が何日も続いた
水道管の凍結についてより詳しく対処法を知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
水道管の凍結が疑われる場合は、以下いずれかの方法で解凍をしましょう。
- 約50度のお湯を蛇口や水道管にかける
- カイロやドライヤーで水道管を温める
- 自然解凍を待つ
お湯をかける際は、必ず温度を50度程度にしてください。100度に近い熱湯をかけると、熱膨張によって水道管が破裂する恐れがあるからです。ぬるま湯をゆっくりと水道管や蛇口にかけていきましょう。
参考:札幌市水道局
ストレーナーが汚れている
蛇口の中には、ストレーナーという水をろ過するための部品がついています。このストレーナーにゴミが溜まると水の出が悪くなる場合があるので、注意しましょう。ストレーナーが原因だと疑われる場合は、以下の手順で掃除することをおすすめします。
- 水を受け止める容器を用意したら、給湯器の給水元栓を閉める
- 洗面所やお風呂など、お湯が出るすべての給湯栓を開ける
- 水抜き栓を反時計回りに回して外したら、フィルターをブラシで水洗いする(水抜き栓から水が出る場合があるので注意)
- 水抜き栓を元通りに取りつけ、2で開けたすべての給湯栓を閉める
- 1で締めた給水元栓を開き、水漏れしていないか確認する
- 問題なければ掃除完了
蛇口が詰まっている
ストレーナーのみならず、蛇口にもゴミが詰まっていると水が出なくなる場合があります。この原因が疑われる場合は、以下の方法で掃除をしましょう。
- 蛇口の止水栓を締める
- 蛇口の先端についているキャップを反時計回りに回して外す
- 泡沫キャップやフィルターなどをブラシで水洗いする(無理な力を加えると変形する恐れがあるので注意)
- 掃除が完了したら、逆の手順で取りつける
- 問題なく水が出れば掃除完了
水道から水が出ない場合にやってはいけないこと
水道から水が出ない原因として多いのは、凍結です。積雪による影響が大きい地域で対策をしないと、高い確率で水道管が凍結します。このとき、熱湯は絶対にかけないでください。原因・対処方法の段落でも説明した通り、水道管が破裂する恐れがあるからです。
場合によっては、水漏れも発生します。もしも、水道管の破裂した場合は、以下の手順で応急処置をしてください。
- 水道メーターの横にある止水栓を閉める
- 水漏れしている箇所をタオルでしっかり縛る
- 大家さん・管理会社または水道修理業者に連絡をする
もっと水道管の破裂について対処法や料金まで詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
水道から水が出ない場合、どこに連絡すべき?
水道から水が出ない場合、以下の場所に連絡をしてください。
- 集合住宅の売:大家さんまたは管理会社
- 一戸建ての場合:水道局または水道修理業者
集合住宅に住んでいる人は、必ず大家さん・管理会社の指示に従って行動をしてくださいね。勝手な行動をすると、後で処分を下される恐れがあります。
水道修理を業者に依頼した場合の費用の相場
水道修理を業者に依頼すると、おおよそ以下の料金がかかります。
蛇口のパッキン交換 | 8,000〜15,000円 |
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蛇口の交換 | 18,000〜50,000円 |
水道管の破裂修理 | 20,000円〜※1 |
※1目が届きにくい場所で破裂している場合は、プラス10,000〜30,000円かかります。
料金は、どこの業者に依頼するかで大きく変わります。費用を抑えたい人は、相見積りをしましょう。
相見積もりをする業者をどこにしようか悩んでいる方は、こちらの安いおすすめの水道修理業者の記事を参考にして依頼してみてください。
対処しても水道から水が出ない場合は水110番に相談しよう
出典:水110番
水110番とは、無料で現地調査をしてくれる水道修理業者です。トラブルの発生場所と状況を確認し、分かりやすく原因・対処方法を教えてくれます。スタッフによる作業が必要な場合は、作業内容や料金の目安も丁寧に教えてくれますよ。
基本的にキャンセル料はかかりません。そのため、気軽に現地調査の問い合わせをしてください。なお、24時間365日対応なので、深夜・早朝でもすぐ対応してくれます。料金の目安は、以下の通りです。
料金の目安
水110番に依頼すると、大体以下の料金がかかります。
ポンプや給湯器の補修工事 | 27,500円〜 |
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ポンプや給湯器のつまり解消 | 8,800円〜 |
水栓柱の修理 | 8,800円〜 |
見積りは、すべての料金を含んだコミコミ価格で出してくれます。非常に分かりやすいので、料金のトラブルは起こらないでしょう。
依頼の流れ
修理依頼する際は以下の流れとなります。
漏水が原因の場合は水道料金が減免されるかも
基本的に水道料金が高額になったとしても、すべての金額を使用者が支払わなければいけません。給水装置は、水道を使っている人の財産として考えられているからです。しかし、漏水が原因で水が出ず、水道料金が高額になった場合は減免してもらえる場合があります。
一度自治体の公式サイトを見て、水道料金の減免制度がないか確認しましょう。確認する際は、適用条件や申請方法などもチェックしてくださいね。
水道から水が出ない場合は正しく対処しよう
- 水が出ない原因は、水道管の凍結やストレーナーの汚れなどが考えられる
- 水道の利用申請をしていない、水道料金を滞納しているなども水が出ない原因
- 原因を把握して、正しく対処すれば高い確率で水が出るようになる
- 対処しても水が出ない場合は、水110番に問い合わせをしよう
今回は、水道から水が出ない場合に考えられる原因について説明しました。水が出ない原因は、水道管の凍結や蛇口の詰まりなどが考えられます。それぞれに適切な対処方法があるので、それを試してみましょう。
解決しない場合は、水道のトラブルに強い水110番に相談をしてみてください。
日本全国対応なので、積雪による影響が大きい地域にもすぐ駆けつけてくれますよ。
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