「お風呂の壁にヒビが入ってしまった」「冬の浴室が寒すぎる」など、お風呂のトラブルは生活に支障をきたします。そんな時は浴室パネルを使ったお風呂の簡単リフォームを検討しましょう。
この記事では、お風呂の壁に関するトラブルを手軽に解決するための「パネル交換リフォーム」について詳しく紹介します。
この記事で分かること
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INDEX
浴室パネルとは
浴室パネルとは、一般的なユニットバスの壁で使われる樹脂などでできた壁材のことです。浴室を丸ごとリフォームするときではなく、浴室の壁のみを替えたいときなど部分的な工事に使われます。
浴室パネルは、風呂用壁パネルなどとも呼ばれています
浴室パネルの特徴
浴室パネルは、樹脂などの基材に特殊コートを施したもので、防水性が高く浴室の美観を高める効果もあります。
在来工法で建てられたお風呂の場合、壁に浴室パネルを貼る工事により、ユニットバスのような機能性の高い浴室に改善できますよ。
浴室パネルのメリット
浴室パネルを貼ることには、以下のようなメリットがあります。
- カビが生えにくい
- 汚れにくく掃除がしやすい
- 保温力が高いタイプだと冬でも浴室が寒くなりにくい
- 工事が簡単でコスパもいい
- リフォーム時に浴室の広さが変わらない
基本的に浴室パネルは防水性が高い1枚板で、汚れやすくカビも発生しやすい細かい目地などがありません。
カビが生えにくいよう加工もされていてさらに安心です。汚れ防止加工も施されているため、力を入れてゴシゴシこすり落とす必要もなく掃除が楽にできます。
保温力の高い加工が施されているタイプもあるため、冬の寒い時期にも浴室内を暖かく保つことが可能です。
在来工法の浴室にユニットバスを新しく導入するためには、大掛かりな工事が必要になります。一方、浴室パネルを交換するだけだと工期を各段に短くでき、工事費用も抑えられるのも魅力です。
またユニットバスは標準サイズが決まっているため、全面的にリフォームすると現状の浴室よりも狭くなってしまう場合があります。しかし浴室パネルの交換なら、現在の広さを活かしたリフォームが可能です。
パネル交換は在来工法の浴室だけでなく、ユニットバスのリフォームにも使える場合があります。ただし条件が限られるので、事前に確認しておきましょう。
浴室パネル設置の注意点
浴室パネルの設置自体にはデメリットはありません。しかし、設置する際に注意すべきポイントがあるので確認しておきましょう。
浴室パネルを使ってリフォームする場合、元々設置されていた壁を下地にしてパネルを貼り付けます。下地の壁にカビが生えていると、貼り付けた浴室パネルの裏でカビが繁殖し、気づかないうちに壁の劣化が進んでしまうかもしれません。
下地となる壁の状態が悪い場合には、パネルを貼りつける前に修繕工事を行う必要が出てくるため、通常より工事期間が長くなります。
浴室パネルを自分で交換する方法
浴室パネルはDIYで交換することが可能です。ここではユニットバスの浴室パネルの交換方法を紹介します。
ただし、浴室パネルの交換はかなり難しく、自分で交換するには高い技術が必要です。また、メーカーや種類によって手順が異なる場合もあるため、作業前に必ず取扱説明書を確認するようにしてください。
なお、電気設備や配管に関わる場合は、専門家に任せた方がより安全で確実です。
浴室パネルを交換するのに必要な道具
浴室パネルを自分で交換する際は、以下の道具をそろえましょう。
- ドライバー
- カッターナイフ
- メジャー
- 定規
- 接着剤・接着テープ
- シーリング材
- 養生用のマスキングテープ
浴室パネルを交換する方法
今回は、最も簡単な方法をご紹介します。浴室パネルを上から貼り付ける方法です。
ただし、浴室の壁面に浮きやカビがある場合は施工できません。もし古い壁面に浮きやカビがあった場合は、業者に依頼しましょう。
また、賃貸の場合は大家さんや管理会社に無断で施工すると、損害賠償請求される可能性があります。必ず大家さんや管理会社に確認してから作業するようにしてください。
- 古い壁面にに浮きやカビがないか確認
- 古い壁面の清掃をする
- カッターと定規を使って、パネルをカットする
- 接着材などが漏れないよう、マスキングテープで養生する
- パネルを貼りたい箇所にシーリング材を塗布する
- 浴室パネルを貼り付ける
※空気が入らないよう、しっかりと圧着する - 浴室パネル周りを養生し、シーリング材で固定する
動画を見ながら対応したいという方は、以下の動画も参考にしてください。
浴室パネルの選び方
浴室パネルにはいろいろな種類があるため、どのパネルを選ぶといいのかわからず迷ってしまうかもしれません。性能や外観などをよく調べ、目的や好みに適した浴室パネルを選ぶことがリフォームの満足度を高めましょう。
ここでは、浴室パネルの選び方のポイントをリフォームの目的別に紹介します。
掃除を楽にしたい
浴室パネルは在来工法のタイルやモルタルなどよりも汚れやカビがつきにくい材質ですが、その性能は製品によって異なります。
パネル交換によって浴室掃除の手間を削減したいと考えているなら、汚れやカビを予防する製品を選びましょう。
PVC(ポリ塩化ビニル)の製品は、防水性が高くおすすめです。
浴室内の温度や湿度を保ちたい
冬場の浴室は冷えやすいため、脱衣所との大きな寒暖差が原因で体調に影響を及ぼすことがあります。
このような「ヒートショック」を防止するための最適な製品は、樹脂系などの断熱性・保温性が高いパネル材です。
浴室内を暖かくしたい場合には、断熱性能と保温性能の高い製品を選びましょう。
好きな雰囲気の浴室にしたい
浴室のパネルは、色やデザインの種類も充実しています。ショールームなどを参考にして、好みの雰囲気につながるカラーを探してみてください。
雰囲気を重視する場合は、カラーバリエーションが豊富なアクリル製や、人工的に作られた石材であるエンジニアリングストーン製がおすすめです。
また、カラーが与える印象はそれぞれ異なります。以下では、カラー系統ごとに与える印象の違いや特徴を紹介します。
ホワイト
ホワイト系のパネルは清潔感があり、明るい印象で人気の高いカラーです。水垢が目立ちにくい反面、髪の毛がついているとよく目立ちます。
ベージュ、パステル
ベージュ系やパステル系もホワイト系と同様に清潔感があり、水垢などの汚れが目立ちません。しかし珍しい色は飽きやすいという声もあるので、よく考えて選びましょう。
茶、黒
茶色や黒系などのダークカラー系は、落ち着いた色合いで高級感があります。
しかし全体に使うと浴室が暗い印象になりすぎてしまい、室内が狭く感じられます。そのため、アクセントとして壁一面のみに使用すると効果的です。
木目調、大理石柄
木目調や大理石柄も、壁一面のみにアクセントとして使用するのが適しています。
ほかの壁面に使われている色との合わせ方や、光の入り方も考えて選ぶとより自分好みの浴室になるでしょう。
浴室パネル交換工事方法とかかる費用
浴室パネル交換工事は、一般的には在来工法からのリフォームで行われます。ユニットバスの場合は、施工可能な場合にだけパネル交換を行うことになります。
在来工法からの交換工事とその費用
浴室パネルの交換は、お風呂の形状や年数、工法によって異なります。とはいえ、在来工法による交換費用の目安は、以下の通りです。
内訳 | 費用 |
---|---|
総額 | 約25~50万円 |
施工費用(壁) | 約10~15万円 |
施工費用(天井) | 約5~10万円 |
既存の壁の撤去 | 約5~10万円(壁や天井の状態による) |
本体価格相場 | 5~15万円 |
在来工法とは、木造軸組工法とも呼ばれ、日本で古くから用いられてきた伝統工法です。在来工法の浴室は、ユニットバスとは異なり、住宅によってサイズが変わります。そのため、サイズが一定のユニットバスと比べて住宅によりサイズや形が異なります。
ユニットバスに交換すると、浴室のサイズが狭くなる可能性があります。また、費用が高額になる場合もあるので注意が必要です。
ユニットバスからの交換工事とその費用
ユニットバスを壁、天井、浴槽、床などすべて新しいユニットに交換すると100万円以上かかることがあります。
ユニットバスのパネル交換では、一度お風呂全体を解体してから新しいパネルとあわせて組み立てシーリングをしなければならないからです。
そのため在来工法から工事するケースよりもかかる費用は高額で、工期も長くなります。このような事情もあり、多くの場合、ユニットごと交換はせず一部のみ交換することが多いです。
ユニットバスのパネル一部だけを新しいものに交換する工事費用の目安は、以下の通りです。
内訳 | 費用 |
---|---|
総額 | 約18~40万円 |
パネル組み立て費用 | 約5~10万円 |
シーリング費用 | 約3~5万円 |
既存の壁の撤去 | 約5~10万円(壁や天井の状態による) |
本体価格相場 | 5~15万円 |
ユニットバスのパネル交換は、既存のパネルに合うもののみ施工が可能です。ユニットバスと同じメーカーかつ、施工に適している製品がある場合のみ施工ができます。
自分で交換した場合の費用
自分で浴室パネルを交換する場合は、接着剤やシーリング材、パネル代など材料費のみですみます。そのため、パネルにこだわったとしても、かかる費用は5~8万円程度です。
とはいえ、パネル選びのほか材料をそろえる過程もすべて自分で行わなければならないため、かなり手間がかかります。また、作業自体が高難易度のため、誰しもがパネル交換ができるわけではない点にも注意が必要です。
浴室パネル交換工事はプロに任せよう
浴室パネルは市販されているため、DIYでの取り付けを考えている人もいるかもしれません。
しかし、浴室パネル交換は高い技術力を必要とする工事です。製品の選び方から施工前の準備、施工に至るまで素人が行うのは難しいと言われています。
下地となる既存の壁の汚れやカビを完全に除去し、パネルの内部に水分が入らないように適切な方法で貼り付け、さらにコーキングなどの防水処理を行わなければなりません。
適切な方法で設置できないと、パネルの隙間から水分が入ってパネルが剥がれたり、下地や柱にカビが繁殖したりする恐れもあります。
浴室のパネル交換は非常に難易度の高い作業なので、無理せず専門の業者に任せましょう。
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出典:くらしのマーケット
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顔写真や文章などから施工者の人柄も分かるのも魅力です。より自分に合った業者を見つけたい方は、ぜひ一度利用してみてください。
お風呂のパネル交換料金例
料金は依頼する業者によって異なります。お風呂のパネル交換は、14,000~30,000円が相場です。
施工する箇所や浴槽の広さによって、さらに金額が高くなることもあるので、まずは見積り依頼をしてみましょう。
自宅のあるエリアに対応している業者を探し、料金や施工日数を比較してみてください。
くらしのマーケットの口コミ
くらしのマーケットでは、各業者のページに口コミの内容・評価が掲載されています。そちらを参考にしてみてください。
浴室パネル交換リフォームでもらえる補助金
浴室パネル交換リフォームを行う場合、条件によっては補助金の対象となる可能性があります。国、介護保険、各自治体などが個別に補助制度を設けているので、補助金を受けられる制度が今あるかどうかを事前に確認しておきましょう。
国は、長期優良住宅化リフォーム推進事業(実施支援室)を設けています。ただし、年度によって締め切りがあり、限度に達した場合は打ち切りとなるため、注意してください。
また、介護保険の補助金には、要介護や要支援の方が暮らす住宅でバリアフリーや省エネの対策工事であることなど、条件があるので確認してみましょう。
自治体から出る補助金は各自治体や年度によって制度が異なるため、お住まいの都道府県のサイトなどで確認してみてください。自治体によっては、補助金制度を実施していない場合もあります。
補助金が利用できる場合、リフォーム費用を大幅に抑えることが可能です。業者から補助制度の情報を教えてもらえる場合もあるため、工事の検討時にあわせて相談してみるのもよいかもしれません。
【高額請求トラブル防止】浴室パネル交換工事業者の選び方
浴室のパネル交換工事は、専門の業者に依頼するのがおすすめです。施工後に浴室が美しく快適に使えるようになるだけでなく、建物を傷めることなく長く使用できます。
工事業者を選ぶのが難しいときには、複数の業者に見積りを依頼して比較検討してみましょう。くらしのマーケットなどの比較サイトなら、簡単に見積り内容や必要な費用、口コミなどを比較できますよ。
また、施工後のアフターサービスが充実しているかどうかもポイントです。信頼のおける業者に施工を依頼してください。
- 施工の提案内容が希望にマッチしている
- 費用
- 施工実績
- 口コミや評価
- アフターサービス
施工の提案内容が希望にマッチしているか
施工の提案内容が希望にマッチしていることです。いかなるシチュエーションでも柔軟な対応をしてくれる業者へ依頼するようにしましょう。
浴室のパネルをはがす必要があるか、古い浴室パネルの浮きやカビに対応できるかなど、状況にあった提案をしてくれるかを確認しましょう。真摯な対応かつ安全に作業を進めてくれる業者が理想です。
適切な費用か
高すぎる費用も問題ですが、費用が安すぎるのも危険です。施工後にさまざまな理由をつけて高額請求をされることもあります。
また、質の悪い施工しかできない可能性もあります。
見積書を確認する際は、「雑費」や「経費」といった不明瞭な項目がないかにも注目しましょう。
正規の専門業者は、基本的に見積りの時点で料金を明示してくれます。
施工実績は豊富か
必ずしも「施工実績が豊富なほど技術力がある」とは限りません。それでも豊富な施工実績は、実績や信頼があるとも言えるため、目安のひとつになりえます。
そのため、まずは業者のホームページなどで業者実績を確認してみましょう。受注件数や具体的な対応など、目立った実績を記録している業者は検討する価値があります。
口コミや評価は高いか
口コミや評価の高さも重要です。口コミサイトなどを確認し、評価の高さを確認しておきましょう。口コミを確認するときに注意すべきなのは、サクラ口コミです。
「何度も同じ口コミが掲載されていないか」「口コミが不自然に長かったり短かったりしないか」を確認してください。
ちなみに、くらしのマーケットでは、依頼したいジャンルに進むとランキングが表示されます。業者のアイコンをクリックすると口コミが見られるので、チェックしてみましょう。
アフターサービスは充実しているか
業者によってはアフターサービスに力を入れている業者も多くいます。施工後に起きた不具合を無料で修理してくれたり、PL保険に加入していたりするので、ホームページや口コミサイトなどで確認しておきましょう。
まとめ
浴室パネルは、ユニットバスと同様に機能性の高い壁材です。
在来工法の浴室リフォームにも利用可能で、パネルを貼る工事を行うと汚れやカビがつきにくくなります。また、浴室内の温度を暖かく保てるなど、多くのメリットがあるのも特徴です。
浴室パネルのリフォームは、すべてをユニットバスに替えるよりも、気軽に浴室の性能を上げ、快適な浴室を実現できます。
ただし、作業工程が複雑かつ正確さが求められるため、できれば専門業者に依頼する方が安心です。腕に自信のある方はDIYを、手間をかけたくない方、DIYが苦手な方は業者に依頼しましょう。
業者を探す際は、くらしのマーケットなどの比較サイトを利用してみてください。
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