トイレの詰まりはどう解消する?スッポンがないときの対処法やおすすめ道具も紹介

トイレの詰まりはどう解消する?スッポンがないときの対処法やおすすめ道具も紹介

トイレでつまりが起こったら、自分で直せるのでしょうか。いつもより便器の水の量が多かったり音やにおいがしたりするときは、つまっている可能性があります。

今回は、トイレのつまりが発生したときによくある症状や主な原因、自分で直す方法について解説します。

トイレのつまりでよくある症状

トイレがつまったとき、どのような症状が起こるのか解説します。

水を流すと水位が高くなる

トイレの水を流すと水位が高くなるのは、排水路や排水管でつまっている可能性があります。

徐々に水が引いていくのも、つまりかけている状態と考えられます。

水があふれるおそれがあるので、水を流しつづけないよう注意しましょう。

水の流れが悪い

水の流れが悪く少しずつ流れていくのも、つまっている可能性があります。

流れが悪いまま放置すると、完全に水が流れなくなる場合もあるため、早めの対処が必要です。

そのほか、タンク内の水量不足が原因のケースもあります。タンク内の水位が”WL(ウォーターライン)”よりも低いときは、水量を調節する部品の故障が考えられます。

水位が低い・異臭がする

便器内の水位が下がっていたり、悪臭がしたりするのも、つまりの症状のひとつです。

本来、異臭が上がってこないよう、便器に常時たまっている水がなくなることで、排水管から悪臭が上がってきてしまいます。

長い間トイレを使用していない場合にも水がなくなったり減少したりします。この場合は蒸発が原因なので、一度トイレの水を流せば正常な水位に戻るでしょう。

流すときに異音がする

水を流したときに「ゴボゴボ」といった異音がすることがあります。この音自体は、水が流れるときに空気が混ざっているだけで特に問題はありません。

ただ、いつもより水の流れが悪いときは、つまりが発生しはじめている可能性があります。

大量のトイレットペーパーを流したときや、おむつや生理用品を流してしまったときに起きやすい症状です。

トイレのつまりの主な原因

トイレつまりの主な原因は、下記の4つです。

大量のトイレットペーパーを流した

水に溶けるトイレットペーパーでも、一度に多くの量を流すとつまってしまいます。

温水洗浄便座を使って、使用するトイレットペーパーの量を減らしましょう。

水に溶けない異物を流した

おむつや生理用品、ティッシュペーパーなどの水溶性ではないものを流すのも、つまりの原因となります。

おむつや生理用ナプキンは、水分を吸収する吸水ポリマーが含まれます。

吸水ポリマーは水分を吸収すると膨張するため、トイレに流すと排水管で膨張して排水路をふさいでしまうかもしれません。

また、ティッシュペーパーや赤ちゃん用のおしり拭きには、水に流れないタイプもあります。

使用する前に「トイレに流せる」や「水に溶ける」などの表記があるか、よく確認しましょう。

そのほか、携帯電話、大量の猫砂、食べ残しや生ゴミなども、つまりの原因となります。

日常的に流す水の量が少ない

普段から少量の水でトイレを流していたり、タンク内にペットボトルなどを入れて節水していたりすると、つまりやすくなります。

水の量が不足することによって、排せつ物やトイレットペーパーが正常に流れきらず、配水管の途中でつまってしまいます。

尿石がたまっている

尿石とは、尿素やたんぱく質などの成分が細菌の働きによって変質し、便器などに付着した汚れです。蓄積するとつまりの原因になります。

尿石は硬いため、強固に付着するとブラシでこする程度の掃除では除去できません。放置するほど除去しにくくなり、悪臭の原因にもなります。

尿石の付着を防ぐには、普段からこまめに掃除したり、適切な水量で流したりすることが有効です。

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自分で直すか業者に依頼するか判断の目安

自分で直せるのか、業者に修理を依頼すべきなのか、判断の目安について解説します。

自分で修理できる可能性があるケース

原因がトイレットペーパーなどの水に流せるものであると明らかな場合は、自分で直せる可能性があります。

また、少しずつ水位が下がっている場合は、つまりが徐々に解消されていると考えられるため、自分で直す方法を試してみてもよいでしょう。

業者に依頼すべきケース

水に溶けないおむつや生理用品、固形物などを流してしまった場合は、自分でつまりを解消すると、さらに奥に押し込んでしまう可能性があります。

固形物が奥に流れてつまると、排水管を傷つけて、大がかりな修理が必要になるおそれがあるため、業者に依頼するのがよいでしょう。

原因がわからない場合は、経年劣化や排水管の破損などの可能性も考えられます。

自分で直そうとせず、専門的な知識のある業者に依頼しましょう。

トイレ修理でおすすめの業者を紹介しているので、あわせて参考にしてくださいね。

自分でトイレのつまりを直す方法

自分で直すには、次の方法があります。まずは対処してみてください。

作業に必要な道具と下準備

まず、必要な道具をそろえましょう。

  • バケツ
  • 新聞紙またはビニールシート
  • ゴム手袋
  • マイナスドライバー
  • 灯油ポンプ
  • 雑巾
  • ゴミ袋(汚物用)

作業を始める前に、次の下準備をします。

  • 温水洗浄便座トイレの場合は電源プラグを抜いておく
  • マイナスドライバーで止水栓を閉める
  • 床や壁が汚れないよう新聞紙やビニールシートを敷く

また、ぬれた手で電源プラグに触れると感染のおそれがあるため、衛生面もかねてゴム手袋を装着するのがよいでしょう。

すでに水位が高いときは、灯油ポンプで水の量を減らしておきます。

お湯を流す

お湯でトイレットペーパーなど水溶性の紙を溶けやすくする方法です。

手順
  1. バケツに50℃前後のお湯をためて排水口に流す
  2. 2~3度お湯を流したあと、1時間ほど放置する
  3. バケツの水を排水口に流し正常に排水されるか確認する

熱湯を流すと陶器が破損する危険性があるため、便器に流し込むお湯は60℃を超えないよう注意しましょう。

スッポン(ラバーカップ)を使う

ラバーカップとは、ゴム製のカップに柄がついた道具で、スッポンとも呼ばれます。ホームセンターやネットショップなどで、1,000円程度で販売されています。

洋式トイレ用や和式トイレ用があるため、確認して購入しましょう。

手順
  1. 便器内の水の量を調節する
    • 水の量が多い場合:水面の高さが便器の上から10cm以下になる程度に水を減らす
    • 水の量が少ない場合:バケツでカップが浸るくらい程度に水を増やす
  2. 汚水が飛散して汚れないよう、便器やタンクをビニールシートで覆う
  3. ビニールシートに穴を開け、ラバーカップの柄を通す
  4. ラバーカップを排水口に密着させて押し込み、勢いよく引っ張りあげる
  5. 数回繰り返す
  6. バケツの水をゆっくり便器に流し入れ、正常に排水されるか確認する

過度に力を入れて押し込むと、つまりの原因が奥に流れていく場合があるため、ゆっくり押しましょう。

また、作業のあと、レバーを引いてタンクの水を流すと、水量の調節がうまくできず水が大量に流れてくる可能性があります。

つまりが解消されていなかった場合、水が便器の外にあふれ出ないよう、レバーは使わずにバケツで水を流し込みましょう。

真空式パイプクリーナーを使う

真空式パイプクリーナーは、ラバーカップよりも強い吸引力でつまりの原因を吸い上げられる道具です。

真空式パイプクリーナーのキャップは、使用する場所に応じて形状や大きさが異なるため、よく確認してから購入しましょう。

ホームセンターやネットショップなどで、2,000円程度で購入できます。

手順
  1. ラバーカップと場合と同じく、便器内の水の量を調節する
  2. 吸引カップを排水口に密着させ押し当てる
  3. ハンドルを勢いよく引き上げる
  4. ハンドルの上下を数回繰り返す
  5. バケツの水を便器に流し、正常に排水されるか確認する

水がはねないよう、外に出した状態でハンドルを押しましょう。

ワイヤー式トイレクリーナー(ワイヤーブラシ)を使う

長いワイヤーを便器の排水口に差し込み、原因のものを削り取る道具です。ホームセンターやネットショップなどで、2,000円程度で販売されています。

トイレットペーパーやおむつ、生理用ナプキンといったものは除去できる可能性がありますが、ブラシで削れない固形物によるつまりは解消できません。

ただ、家庭用のワイヤー式トイレクリーナー(ワイヤーブラシ)は、排水管を傷つけてしまうリスクがあります。

ワイヤーに付着した汚物を掃除する負担も大きいため、あまりおすすめしません。

手順
  1. 便器の排水口にワイヤーの先を差し込み、ハンドルを回しながら奥へ伸ばしていく
  2. 引っかかりがあったら無理に押し込まず、ハンドルを回して回転させる
  3. 汚物は押し流し、異物であればワイヤーの先端に引っかけて取り出す

洗剤を使う

中性・酸性・アルカリ性(塩素系)洗剤を使い分けることで、さまざまなつまりに効果を発揮します。

洗剤の種類除去できるもの
中性トイレットペーパーや排せつ物など軽度のつまり
アルカリ性(塩素系)トイレットペーパーや髪の毛など重度のつまり
酸性尿石によるつまり

便器内の水位が高い場合は水を減らしておきましょう。

中性洗剤(食器用洗剤)を使う手順
  1. 中性洗剤を100ccほど便器に入れる
  2. 40~50℃ほどの便器の半分くらいまでお湯を入れて20~30分ほど放置する
  3. 水位が下がったら、再びお湯を入れて排水されるか確認する
アルカリ性(塩素系)洗剤を使う手順
  1. 洗剤の表記を見て規定の量を便器に入れる
  2. 規定の時間放置する
  3. 水位が下がったら、バケツなどで水を入れて排水されるか確認する
酸性洗剤を使う手順
  1. 洗剤の表記を見て規定の量を便器に入れる
  2. 規定の時間放置する
  3. 便器内をブラシでこする
  4. バケツなどで水を入れて排水されるか確認する
洗剤を使用するときの注意点
  • 酸性とアルカリ性の洗剤を混ぜると有毒な塩素ガスが発生するため、絶対に混ぜない
  • 違う種類の洗剤を続けて使用せず、十分に時間をあける
  • 使用時は、手袋を着用し換気する

トイレのつまり修理の依頼先と費用相場

自分で直すのが難しいときは、水道業者やトイレメーカーなどに依頼できます。業者に依頼したほうが、短時間で適切に処理してもらえますよ。

複数の業者から見積りをとって、信頼できる業者に修理を任せましょう。

業者に依頼すると、基本料金・作業代・部品代かかります。費用の相場は、4,000~50,000円程度で、症状によって費用は大きく変わります。

大がかりな作業が必要なければ、8,000~20,000円ほどが相場です。

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トイレのつまりが発生したときの注意点

つまりが発生したときは、次の点に注意しましょう。

放置してはいけない場合がある

原因が水に溶けるものの場合は、数時間ほど放置すれば解消されるケースもあります。

しかし、吸水性のあるおむつや生理用品などが原因の場合は、放置することで状況が悪化する危険性もあります。

自分でできる方法を試しても解消されないときは、できるだけ放置せず業者に依頼するのがおすすめです。

賃貸では無断で修理しない

賃貸物件では、自分で修理する前に管理会社やオーナーに連絡し、相談しましょう。

勝手に修理を依頼してしまうと、費用を全額負担しなければいけなくなるおそれがあります。

まずは管理会社やオーナーに相談したうえで、修理費用は誰が負担するのかについても確認しておきましょう。

まとめ

トイレのつまりは、大量のトイレットペーパーやおむつ、生理用品などの水に溶けないものが流されることによって発生します。

軽度の場合は、ラバーカップなどを使って自分で解消できるケースもありますが、難しい場合は、大きなトラブルになる前に業者に依頼するのがおすすめです。

頻繁につまるときは、リフォームを検討するのもよいでしょう。

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