
iPadには、「iPadは使用できません」というエラーメッセージが表示されることがあります。
この状態では「緊急SOS」以外の操作が不可能に。
なぜエラーメッセージが表示されるのか、そうなった場合どうすればいいのか。
この記事では、その原因と対策を説明します。
INDEX
「iPadは使用できません」の原因
「iPadは使用できません」というエラーメッセージが表示される原因は、主に2つあります。
トラブルを防ぐためには原因を知ったうえで、日ごろから予防しておくことが大切です。
それでは確認していきましょう。
パスコードの入力に6回連続で失敗する
エラーメッセージが表示される2つの原因のうち、とくに多いのがパスコードを6回連続で入力ミスをしてしまうことです。
「iPad」にはセキュリティとして、スリープ解除時や各種アカウントへのログイン時に、ユーザーにパスコードの入力を求める機能があります。
この際に入力を6回連続で失敗してしまうと、「iPadは使用できません」というエラーメッセージとともにiPadのロック機能が働きます。
こうした失敗を防ぐためにも、パスコードを書いたメモを日ごろからどこかに保管しておくことが重要です。
小さな子どもがいる家庭では、子どもがよくわからずにiPadの画面を触ってしまい、エラーメッセージが表示される事例もあります。
「iPadは子どもの手が届かないところに保管する・子どもに使わせるときは目の届く範囲に置く」など、気にかけておきましょう。
なおiPadでは、設定からパスコード入力機能をオフにすることも可能です。
この機能をオフにすれば、パスコードの入力機会がそもそもなくなります。
「iPadは使用できません」のエラーメッセージを未然に防止可能です。
ただし、その場合はセキュリティ機能が大きく低下してしまい、iPadを他人に使用されるリスクが増大します。
個人情報やクレジットカードを登録しているなら、なるべくこの機能をオフにしないようにしましょう。
iOSのソフトウェアアップデートに失敗する
iPadでは、定期的にiOSのソフトウェアアップデートが行われています。
設定により手動もしくは自動で行われ、アップデートをすることで新機能が使えたりセキュリティが向上したりします。
継続してApple製品を使っていくうえで、iOSアップデートは必須です。
しかし、アップデートはなんらかの理由により失敗してしまう場合もあります。
そのような失敗があったときに、「iPadは使用できません」というメッセージが表示される事例があります。
こうしたトラブルを防ぐために、iOSのソフトウェアアップデートを手動に設定しておきましょう。
そうすれば意図しないタイミングで自動アップデートが発生し、iPadが使えなくなることはありません。
アップデートを手動で実行する際は、直前にバックアップを取っておくことをおすすめします。
「iPadは使用できません」の対処法
「iPadは使用できません」というエラーメッセージは、パスコードの入力ミスやiOSアップデートの失敗により発生します。
メッセージが表視されたらどうすればいいのか、ここからはエラーメッセージの対処法を紹介します。
10回間違えるまでに正しいパスコードを再入力する
パスコードを6回間違えてしまいエラーメッセージが表示されたとしても、1分待つことで再入力可能です。
そのときに正しいパスコードを入力できれば、ロックを解除できます。
なお7回以降も、10回までは一定時間が経過するごとにパスコードの再入力が可能です。
再入力が可能となるまでに、7回目の失敗で5分・8回目の失敗で15分・9回目の失敗で1時間、かかります。
この段階でロックが解除できれば、iPadの初期化をする必要もありません。
そのため、10回まではパスコードの入力を試してみましょう。
ただし、10回間違えてしまうとiPadは永久ロック状態になり、それ以上のパスコード入力は不可能になります。
初期化をする
パスコードの入力に10回失敗し、永久ロック状態となったiPadは初期化する必要があります。
初期化を行うとiPadが工場出荷時の状態になり、これまでのパスコードが消去されます。
新しいパスコードを設定することになるので、二度と同じ事態を起こさないよう確実にメモをしておきましょう。
また、初期化を行うとパスコードだけでなく、これまでのデータはすべて削除されます。
ただし、iCloudやiTunesにバックアップデータがあれば、初期化後に、元の状態へ復元可能です。
iPadにはこのエラーメッセージ以外にも、しばしばトラブルが起こります。
場合によっては初期化が必要なこともあるので、バックアップは定期的に取っておくようにしましょう。
それでは次に、iPadで初期化を行う方法を3つ紹介します。
リカバリーモードで初期化する
「リカバリーモード」とは、iPadもしくはiPhoneを初期化するための専用モードです。
このモードは、パソコンと接続しiTunesと連動することで行えます。
リカバリーモードの操作手順は下記の通りです。
- パソコンにiTunesがインストールされていない場合は、AppleウェブサイトからiTunesをダウンロードする
- パソコンからiTunesを起動
- [編集]→[設定]→[デバイス]をクリック
- 自動同期のチェックを外し、[OK]をクリック
- 右上の×ボタンをクリックし、iTunes画面を一旦閉じる
- iPadとパソコンをUSBケーブルで接続し、iTunesを起動
- Face ID搭載iPadの場合、右側の音量ボタンの上下どちらかと、上部にあるトップボタンを同時に押し続け、リカバリーモードを起動
ホームボタン搭載iPadの場合、電源をオフにした後ホームボタンを押し続け、iTunesマークが表示されたら、ボタンから手を離す - エラーメッセージが表示されたら、[復元]→[復元と更新]→[次へ]とクリック
- iPadソフトウェアプログラムに[同意する]をクリックし、リカバリーを開始
リカバリー途中にApple IDとパスワードが求められることもあります。
その場合は入力して[続ける]をクリック。
Apple IDとパスワードを忘れてしまっていたら、自力では解決できません。
修理業者に依頼して初期化してもらいましょう。
問題なくリカバリーが終了したら、「新しいiPadへようこそ」というメッセージとともに、設定画面が表示されます。
設定途中にiCloudやiTunesに保存したバックアップからの復元を選択できます。
バックアップを取っている場合はクリックして復元しましょう。
「探す」機能で初期化する
iPadの[iPadを探す]をオンにしていた場合は、こちらの「探す」機能からでも初期化できます。
この方法はiPhoneからでも実行可能なので、パソコンを所持していない人に適している方法です。
その方法は、下記の通りです。
- iPhoneやほかのiPadに、「iPhoneを探す」もしくは「探す」アプリをインストールする
- [デバイスを探す]より、初期化対象のiPadを選択
- [このデバイスを消去]を選択
- [消去]を選択
- Apple IDとパスワードを入力し、再度[消去]を選択
「EelPhone DelPassCode」を利用する
「EelPhone DelPassCode」というツールを使用して初期化する方法もあります。
その手順は、下記の通りです。
- パソコンにEelPhone DelPassCodeをインストールする
- パソコンとiPadをUSBケーブルで接続
- EelPhone DelPassCodeを立ち上げ、[iPhone画面パスワード解除]から[開始]をクリック
- 該当するiPadを選択
- iPadのiOSバージョンを選択し、フォームウェアのダウンロードを開始
- ダウンロードが完了したら[抽出開始]をクリック
- 抽出が終わったら[ロック解除開始]をクリック
- バックアップから復元
出典:EelPhone DelPassCode-パスワードが無くてもiPhone/iPad/iPod画面ロック及びApple IDを解除することができます
Appleストアに依頼をする
いずれの方法でも初期化ができない場合、またボタンの破損などなんらかの事情により実行できない場合は、Appleストアに修理を依頼しましょう。
この方法なら確実にiPadの初期化が行われ、修理が必要な箇所があれば直してくれます。
またAppleストアではなく、街の修理ショップに依頼するという方法もあります。
近くにAppleストアがない場合や、急いで復旧させたいときにおすすめです。
ただし、修理ショップはもちろん、たとえAppleストアでもデータの解析は行っていません。
そのため、パスコードを教えてもらいたいという依頼はできないので、注意が必要です。
バックアップしていない場合もデータを復元できる?
iPadのバックアップをしていない場合、通常ならばバックアップ前の状態に戻すことは不可能です。
しかし、データ復元ソフトを利用することで、一部のデータを元に戻せる場合もあります。
代表的なデータ復元ソフトとしては、「PhoneRescu」が挙げられます。
使い方は簡単で、パソコンとiPadを接続するだけで残っているデータをスキャンできます。
このソフトを使えば、写真や動画など一部のデータを復元できる可能性があります。
なお、PhoneRescuには有料版と無料版があり、無料版でできるのはスキャンまでです。
そのため、まずは無料版で復元したいデータが残っているかどうかを確認し、残っていれば有料版の使用を検討してみましょう。
出典:PhoneRescue for iOS – iOSデータ復元&iOSレスキュー
iPadのトラブルに対応してくれる「モバイル保険」

持ち歩く機会の多いiPadには、「iPadが壊れた」「iPadの調子が悪い」といったトラブルがついてまわりますよね。
iPadを直して長く使いたい
修理費用を気にせずに安心して使いたい
に応えてくれるのがモバイル保険。
端末のさまざまなトラブルに対応してくれます。
- 月額700円
- 年間最大10万円
- 3端末まで補償可能
- 修理時の自己負担金0円
- WEBで全て完結
モバイル保険とは、月額たったの700円でモバイル端末の補償をしてくれる保険。
お持ちのモバイル端末3台まで補償されるので、iPadだけでなくスマホやスマートウォッチなどもあわせて補償可能です。
モバイル保険の一番大きなポイントは「自己負担金0円」というところ。
他の補償サービスでは数千円かかったりしますが、モバイル保険なら自己負担金は0円です。
モバイル保険は申し込み簡単。
WEBのフォームから必要事項を登録すれば、申し込み完了日の翌営業日に審査され、問題なければ契約成立です。
保険金請求もWEBで簡単に申請できるので、わずらわしさもありません。
さらに、リペアパートナーならキャッシュレスで修理してもらえます。
修理後のお会計でドキドキすることもないので安心して修理お願いできますよね。
最新機種を購入する・購入した方には特におすすめです。
最新機種は耐久性向上しているものの、衝撃による破損リスクが高くなっています。
高価な端末は修理代金も高くなりがちなので、購入後なるべく早く加入した方が安心できますよね。
iPad修理を即日対応してくれるオススメ業者

出典:iCracked
総務省にも登録されているiCrackedは、シリコンバレー創業の修理業者です。
厳しいトレーニングと認定試験に合格した修理スタッフ「iTech(アイテック)」が、対面にてiPad修理してくれますよ。
高品質なパーツを使用し、最短40分で修理可能。データもしっかり保護してくれます。
3ヵ月の保証期間があるなど、アフターサポートも充実しているので安心です。
まとめ
「iPadは使用できません」というメッセージは、パスコードの入力間違いやiOSアップデートの失敗により表示されます。
入力を10回間違えてしまうと、iPadを初期化する必要があるので注意しましょう。
初期化を行うとそれまでのデータは消去されるので、日ごろからバックアップを取っておくことが重要です。
トラブルの再発を防ぐためにも、パスコードのメモをどこかに保管しておきましょう。

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