
iPadは、スマートフォンより画面が大きくもち運びもできる人気のデバイスです。
自宅でゲームや動画鑑賞のために利用している人も多いことでしょう。
ところが、iPadのパスコードを忘れてしまうと、ロック解除ができなくなり使えなくなってしまいます。
そこでこのページでは、iPadのロック解除の方法と事前対策について紹介します。
iPadのロック解除ができない…?
「iPhone」だけでなく、「iPad」にもTouch IDと呼ばれる指紋認証機能やFace IDと呼ばれる顔認識機能が搭載されています。
普段は指一本で、またカメラを見つめるだけでロック解除できるため、「パスコードを覚えていない」という人も多くいるでしょう。
しかし、パスコードをないがしろにしてはいけません。
充電がゼロになり電源が落ちて再起動するときや、iOSアップデートの際にパスコード入力を要求されることが多々あります。
パスコードを忘れてしまうと不都合なことが起こります。
具体的にどのようなことが起こるか見ていきましょう。
パスコード入力に失敗し続けるとロックがかかる
まずは、あれこれ入力を試してみる前にパスコードを思い出しましょう。
もし6回連続でパスコードの入力を間違えば1分間のロックアウト、9回連続だと1時間もロックアウトされてしまうので注意が必要です。
ロックアウト中は、入力を含むすべての操作が不能になります。
11回連続で入力ミスをしてしまうと、自動でiPadにロックがかかってしまいます。
すると「このiPadは使用できません」と表示され、完全に使用不可に。
設定によっては、10回連続ミスで、デバイス上のすべてのデータが削除される可能性も。
ロックがかかった状態になると、iPad内のデータにアクセスできなくなってしまいます。
iPadにはクレジットカードやApple Pay情報、個人情報がぎっしり詰まっています。
そのため、盗難などにあった際、ユーザーを守るためにこのようなセキュリティ機能が設定されているのです。
そこで、パスコードを忘れてロックが解除できなくなった場合に、iPadを強制的に初期化してデータを復元する方法を解説します。
iPadのロック解除ができなければ初期化するしかない
iPadを初期化すると、デバイス内のデータはすべて消えてしまいます。
しかし、たとえデータがなくなったとしても初期化によって同じデバイスを使い続けることは可能です。
また、バックアップデータを取っていれば復元することもできます。
ここでは「iTunes」や「iCloud」を使った初期化の方法をお伝えします。
iTunesで初期化する方法
iTunesを利用して初期化する方法を紹介します。
用意するものは以下の通りです。
- iTunesがインストールされたPC
- Apple IDとパスワード
- iCloudのバックアップ
普段からオンラインで音楽を購入したり聴いたりしているiTunesがあれば、パスコードを忘れてしまったときにも安心です。
ただし、このiTunesは、iPadと同じApple IDで同期している必要があるため、次の手順で進めていきます。
- PCを起動させてiTunesを開き、USBケーブルを差す
このとき、まだiPadとは接続しない - iPadの電源ボタンを長押しして電源をオフ
- 電源が入っていないiPadのホームボタンを押しつつ、1で差したUSBケーブルでPCとiPadをつなぐ
- リカバリーモードでiPadが起動するのを待つ
- [iPadリカバリーモード]がiTunesに表示されたら、[iPadを復元]を選び、[復元]をクリック
- iPadの初期化がスタートされる
初期化されると、iPadは出荷時の状態になるため、デバイスを初めて購入したときと同じように設定し直します。
[Appとデータ]という画面になったら[iCloudバックアップから復元]を選択し、これまで使っていたApple IDでサインインしましょう。
次に、[バックアップを選択]をタップして、必要なデータをリストから選択します。
これでiPadの初期化と、バックアップからデータの復元ができます。
もしPCをもっていなければ誰かに借りるか、近くのApple Storeを検索して行ってみましょう。
iCloudで初期化する方法
次に、iCloudの[iPhoneを探す]という機能を使った方法を紹介します。
この方法だと、PCだけではなくほかのiOSデバイスでも可能です。
ただし、この操作を使うためには、事前にiPadの[iPhoneを探す]機能をオンにしておく必要があるので気をつけましょう。
手順は以下の通りです。
- [iPhoneを探す]にサインイン(※Apple IDとパスワードが必要です。)
iPhoneを探す:https://www.icloud.com/find) - [すべてのデバイス]から、消去するデバイスを選択
- [デバイスを消去]を選択
これで、選択したiPadは初期化されます
Apple IDが不明な場合
以上紹介した2つの方法の共通点は、「Apple IDとパスワードが必要」である点です。
そのため、Apple IDがなければ、iTunesやiCloudにサインインできず、使用不可能です。
万一、Apple IDとパスワードも紛失してしまっていたら、どうすればいいのでしょうか。
これは、iPadのパスコードをなくしてしまったのと同じくらいセキュリティ上も問題がある状況です。
iPadのパスコードとApple ID、パスワードはAppleユーザーにとって重要です。
このページでは詳細に説明しませんが、公式サイトなどから確認して対処するようにしましょう。
iPadを初期化せずにロック解除できるのか?
これまでご説明した通り、パスコードを紛失したiPadをロック解除するためには、初期化する必要があります。
「デバイスのデータをバックアップしていないから初期化したくない」という場合であったとしても仕方ありません。
そのような場合はワラにもすがる思いで、初期化せずにロック解除できる裏ワザを調べたくなるかもしれません。
しかし、初期化以外にロック解除する裏ワザは存在しません。
Apple公式から解除ソフトウェアは正式に提供されていないので、あきらめて初期化することをおすすめします。
Apple社は警察にもロック解除法を教えない
「初期化する以外にロック解除する方法はない」と裏付けるような裁判がアメリカで開かれています。
産経新聞によると、Apple社は裁判で薬物の捜査に必要となったApple製品のロック解除について、個人情報保護のため拒否した、と報道がありました。
つまり、Apple社は警察の要請にも裁判所からのロック解除命令にも応じなかったのです。
ここからわかる通り、私たちがパスコードを忘れて、初期化以外の解除方法を模索したとしても、他に手立てはないと覚えておきましょう。
バックアップは、iPadのロック解除に困らないための対策
iPadを初期化すると、工場出荷状態に戻ることはすでに解説しました。
iPad内のデータが空っぽになってしまうわけですから、これまで蓄積してきた画像や動画などのデータがiPadから消えてしまいます。
そのような場合にもデータを失ってしまわないために、事前にしておくべき大切なことが「データのバックアップ」です。
iCloudでバックアップする
iCloudやiTunesを使うと、普段からこまめにバックアップを取っておけます。
iCloudであれば、PCを経由せずに直接バックアップできるのでとても便利です。
バックアップするには、以下の手順の通りに操作してください。
- iPadをWi-Fiに接続
- [設定]→[名前]→[iCloud]をクリック
- [iCloud]の画面で[ICLOUDを使用しているAPP]の一覧が表示されるので、バックアップ取りたいアプリのデータを選択
- 同じ画面の[iCloudバックアップ]をオンにして[今すぐバックアップを作成]をタップ
- しばらく待てばバックアップ完了
iCloudを使えば、このように簡単にバックアップ可能。
しかし、保管できるデータ容量には注意しましょう。
iCloudでの保管は5GBまで無料で使えますが、それ以上は月額料金が必要です。
日本では、50GBで130円、200GBで300円、2TBで1300円です。
iPadの使用年月が経つごとにデータ容量は増えていくことが多いので、まずは月額130円の50GBから始めることがおすすめです。
iTunesでバックアップする
次にPCを使ってiTunesでバックアップを取る方法を紹介します。
手順は以下の通りです。
- PCとiPadをUSBケーブルで接続し、iTunesを起動
- iTunesに表示された[iPad]をクリック
- ポップアップが出てくるので、[このコンピュータ]にチェックを入れて、[バックアップ]→[自動的にバックアップ]を選択
- [iPhoneのバックアップを暗号化]を選択すれば、データが暗号化され安全に保管
- パスワードのポップアップが出てくるので、入力(これはApple IDのパスワードとは関係ありません。)
- [同期]をクリックし、完了するのを待つ
- [最初のバックアップ]という表示が今日の日付になっていることを確認できれば完了
パスコードを紙ベースで保管
バックアップを取ることも重要ですが、何よりもパスコードを紛失しないことが大切です。
もし個人でデバイスを使用しているなら、紙ベースでパスコード一覧表を作って保管することをおすすめします。
iPad、iCloud、Appleのパスワードを表にして、紙に書いて自宅の机の中などにしまっておきましょう。
この方法は企業から提供されたデバイスでは推奨されませんが、個人なら試してみてもいいでしょう。
パスコードは使用する頻度が低いため、どんな人でも忘れがちです。
いざというときにそなえて、紙でも保管しておくようにしましょう。
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出典:iCracked
総務省にも登録されているiCrackedは、シリコンバレー創業の修理業者です。
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高品質なパーツを使用し、最短40分で修理可能。データもしっかり保護してくれます。
3ヵ月の保証期間があるなど、アフターサポートも充実しているので安心です。
まとめ
今回は、iPadのロック解除ができないときに初期化する方法や事前対策について紹介しました。
パスコードをしっかり覚えておくのが一番ですが、ほかのトラブルにも備え、iCloudなどでバックアップを取るようにしてください。
データさえ復元できれば、初期化してしまっても安心です。
長く快適にiPadを使うために、iPadのパスコードやApple ID、iCloudのパスワードを適切に管理しておきましょう。

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