
パスコードは「iPad」のセキュリティ向上に必要な機能です。
しかしパスコード設定が難しく感じ、連続して間違えることでiPadがロックされてしまう場合もあります。
今回は、パスコードやその設定を変更する方法を解説していきます。
iPadのパスコードとは?
パスコードは、「iPad」のセキュリティを高める役割をもつ機能です。
設定しておくと、iPadの電源を入れるときやスリープを解除するときなどに、パスコード入力が必要です。
パスコードでセキュリティを向上できる
パスコードが設定されていないiPadは、いつでも画面を開いて使用可能。
しかし、他人にiPadを自由に使用されてしまう恐れも。
あらかじめパスコードを設定しておくことで、パスコードを知らない人に画面を開かれることはありません。
大事なデータが入っている場合でも、他人にデータの閲覧や編集、コピーなどをされる心配がなくなります。
パスコード設定時にはデータ保護機能も有効になります。
データ保護機能によりiPadのデータは256ビットAES暗号化を使用して暗号化。
より安心して使用できます。
(一部のアプリはデータ保護機能の対象外です。)
パスコードの設定方法
パスコードの設定は、「設定」アプリから行えます。
まずはパスコードを設定していない状態から、パスコードロックをオンにする方法を説明していきます。
- iPadのホーム画面を開き、「設定」を選択
- [一般]を開いて[パスコードロック]を選択
- [パスコードをオンにする]を選び、設定したい数字を2回入力
変更できるパスコードの各種設定
パスコードには、数種類の設定やオプションがあります。
パスコードの設定オプションにより、画面ロックまでの時間やパスコードの詳細変更が可能です。
パスコードオプション
「パスコードオプション」では、パスワード設定を変更できます。
「4桁(6桁)の数字コード」「カスタムの数字コード」「英数字コード」へ変更可能。
パスコードの桁数を変えたり英字と数字のパスコードにしたりも。
また、大文字や小文字を混ぜたパスコードにするなど、自由なコードへの変更が可能です。
パスコードを要求
パスコードを設定した場合、デフォルトでは一定時間操作がなかった場合に自動的にロックされます。
再度iPadを使うときには、必ずパスコードを入力しなければなりません。
「パスコードを要求」では、この画面ロックから入力が必要になるまでの時間を設定できます。
画面がロックしてからパスコードを要求されるまで「1分後」、「5分後」などの短い時間から設定可能。
最高「4時間後」まで選べます。
パスコードロックがかかるまで時間の猶予がほしいというときにおすすめの設定です。
ロック中にアクセスを許可
ロックされていると、基本的にはパスコードを入力するまで、すべてのアプリが使用できません。
ただし「ロック中にアクセスを許可」のオプションで、ロック中でも一部の機能が使用可能になります。
「今日の表示」「通知センター」「Siri」「メッセージで返信」「Wallet」。
などなど、手軽に使いたいアプリや機能をロック中にもすぐに使用可能です。
データを消去
パスコードを複数回連続で誤って入力すると、画面がロックされてiPadの操作ができなくなります。
6回以上パスコードを間違えると1分間操作が不可能です。
7回、8回と間違える回数が増えるたびに操作不能な時間は長くなります。
デフォルトの設定では、9回間違えた場合には、1時間操作不能に。
10回間違えたらiPadが完全にロックされます。
このとき、「データを消去」に設定していると注意です。
10回連続でパスコードを間違えた場合、個人情報やメディアなどすべての情報が消去されます。
もしデータが消えてしまった場合、新しいiPadのように初期設定から使い始めるか、バックアップから復元して使わなければなりません。
パスコードの変更方法
パスコードの設定後、なかなか覚えられないパスコードを変えたい場合。
セキュリティを向上させるために適したパスコードへ変える場合。
ここからは、そうしたときの、変更方法を解説します。
パスコードの変更手順
「iOS8」以前ではパスコードが4桁、「iOS9」からは6桁がデフォルトになっています。
基本的なパスコード変更では、デフォルトの桁数を変えず数字の配列だけの変更が可能です。
基本的なパスコードの変更手順は以下の通りです。
- 「設定」を開き、[Touch ID(Face ID) とパスコード]を選択
- 現在設定しているパスコードを入力して[パスコードを変更]を選択
- [パスコード変更]画面で、古い(現在の)パスコードを入力
- 新しいパスコードを入力し、確認のためにもう一度新しいパスコードの入力を行う
カスタムのパスコードを設定する手順
パスコードは、4桁もしくは6桁の数字コードが一般的です。
しかしカスタムで4桁以上の数字や英数字への設定も可能です。
カスタムのパスコードは長い文字数にも。
他人にわかりにくいパスコードや好きな言葉などに設定してもいいでしょう。
カスタムのパスコードを設定するときには、以下の手順で行います。
- パスコードの変更手順と同様に「設定」から[Touch ID(Face ID) とパスコード][パスコードを変更]まで画面を開く
- [パスコードオプション]を開き、[4桁(6桁)の数字コード][Touch ID(Face ID) とパスコード][カスタムの数字コード]からパスコードのタイプを選ぶ
- 新しいパスコードを2回入力すると、パスコードが変更できる
パスコードを忘れたときの対処方法
間違ったパスコードを10回入力すると、パスコードがロックされ、iPadを全く使用できなくなります。
ただし、iPadがロックされ使用できない状態でも、データのバックアップができる場合があります。
「データを消去」を設定している場合には、消去されたデータの復旧はできません。
しかしiPadのロックを外すことは可能です。
パスコードを忘れてしまったときには一度初期化してからデータを復旧する必要があります。
復旧のための対処方法について説明します。
iTunesを使用してバックアップをとり初期化する
iCloudでバックアップを取っていなくても、パソコンでiTunesと同期していれば、iPadのバックアップを作成可能。
ロックされたiPadをiTunesから復旧する手順を紹介しましょう。
- ロックされたiPadと過去に同期したiTunesが入っているパソコンを準備
- iTunesを起動したパソコンとiPadをケーブルで接続
- iTunesの自動同期がオンになっている場合には、自動的にiPadの最新バックアップが作られる(自動同期がオフの場合には、自動でバックアップ作成はされないため「今すぐバックアップ」でバックアップを作成しましょう。)
- バックアップができたら[iTunes]の[iPadを復元]をクリックして、iPadを初期化する
- iPadの初期化後は、先に作っておいたバックアップデータを使って、最新データにパスコードのかかっていない状態に復旧できる
「iCloud」や「iPhoneを探す」アプリからiPadを初期化する
「iPadを探す」機能をオンにしている場合には、リモートでiPadを初期化して復旧できます。
リモートでパソコンやほかのタブレット端末などから「iCloud」や「iPhoneを探す」アプリを利用してiPadの初期化が可能です。
iPadがiCloudのバックアップがオンなら、iCloud上のiPadデータが最新のものに書き換えられます。
初期化後にデータを復元できます。
初期化の手順は以下のとおりです。
- パソコンやタブレットから、iCloudにサインイン
- [すべてのデバイス]からロックされたiPadを選んで[iPadの消去]から初期化
- ロックされたiPad以外にiPhoneやiPadがある場合には、「iPhoneを探す」アプリをインストール
- 「iPhoneを探す」アプリを開いてiPadを選択、[このデバイスを消去]を実行
データを復元します。
※どちらも「iPadを探す」機能がオンになっているiPadの場合に限り、処理可能です。
リカバリーモードを利用して初期化する
iTunesやiCloudからでは対処できない場合には、リカバリーモードからの初期化が可能。
この場合、同期したことのないパソコンからでも処理が可能です。
リカバリーモードにする手順はiPadの機種によって異なるので、対応する方法で行いましょう。
【Face ID 搭載の iPad】- トップボタンとどちらかの音量調節ボタンを一緒に電源オフスライダがでるまで長押しする
- スライダを使ってiPadの電源をオフにする
- トップボタンを押したままiPadをパソコンにつなげ、リカバリーモードに変わったらボタンを離す
- リカバリーモード画面に切り替わったら、[復元]を選択
- トップボタンを長押し
- 電源オフスライダが表示されたら、スライダを使って電源をオフにする
- ホームボタンを押しながらiPadをパソコンにつなぎ、リカバリーモードに変わったらボタンを離す
- リカバリーモード画面に切り替わったら、[復元]を選択
自分で復旧できないときはiPadの修理専門店に依頼しよう
パスコードの解除は、パソコンやほかの端末を使用して自分で行えます。
初期化や復元には時間がかかるので、時間にゆとりがあるときに正しい手順で行うことが大切です。
どうしても復旧できないときには、もしかしたらボタンやiPad内部が故障しているかもしれません。
iPadが故障しているときは、早めに修理を依頼した方が安心でもあります。
自分でiPadの復元、初期化などができない場合は、無理せずに修理専門店へ依頼しましょう。
iPad修理を即日対応してくれるオススメ業者

出典:iCracked
総務省にも登録されているiCrackedは、シリコンバレー創業の修理業者です。
厳しいトレーニングと認定試験に合格した修理スタッフ「iTech(アイテック)」が、対面にてiPad修理してくれますよ。
高品質なパーツを使用し、最短40分で修理可能。データもしっかり保護してくれます。
3ヵ月の保証期間があるなど、アフターサポートも充実しているので安心です。
まとめ
不要なときにパスコードを要求されないよう設定したりなどで、より便利にiPadを活用できます。
またパスコードを忘れてしまったら、iPadがロックされて初期化が必要にも。
復旧には時間がかかり、データが消えるケースもあるため処理方法にも注意が必要です。
自分ではiPadの復旧が難しいという場合には、修理店に依頼すると安心です。

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