
DynaBook(ダイナブック)といえば、日本の電子機器メーカー東芝の誇るラップトップシリーズです。
人気シリーズなので、仕事やプライベートで使われている方も多いのではないでしょうか。
今回は、DynaBookで電源が入らないなどのトラブル対処法を紹介していきます。
INDEX
電源が入らない場合
dynabookのトラブルとして最も困ってしまうのは、電源が入らない状態です。
「充電をしているのに、電源ボタンを押しても全く反応しない」「起動音やファンの音がまったくしない」などが当てはまります。
重大な故障が起きているかもしれないので、まずは下記のことを試してみましょう。
LEDランプの確認
まずはdynabookの側面にあるLEDランプを確認しましょう。
ランプに点灯が見られれば通電している証拠です。
ちなみにdynabookの点灯パターンは2種類あります。
オレンジ色だった場合は充電中、白色だった場合は満充電もしくは起動中ということです。
もし何色もLEDランプがついていない場合は、充電になんらかの不具合があることになります。
単純にコンセントとACアダプターがつながっていなかったり、緩んでいたりするパターンもあるので周囲をよく確認しましょう。
ACアダプターがつながっているのにランプがつかない場合は、バッテリー系統に不具合がある可能性があります。
次の項目をみてバッテリーを確認してみてください。
バッテリーの確認
dynabookのバッテリーは自力で簡単に外すことが出来ます。
公式サイトにも手順が載っているので、流れに沿ってやってみましょう。
- パソコンにつないでる周辺機器やケーブルをすべて外す
- パソコンを閉じて裏返す
- バッテリーを本体に固定している2箇所のラッチ(留め具)を外す
- バッテリーの蓋を後方にスライドするように外す
これでバッテリーを外すことができます。
次はバッテリーを外した状態でACアダプターを接続して起動してみてください。
この手順で問題なく起動できる場合は、今使用しているバッテリーの故障が原因です。
新しいバッテリーに交換しましょう。
出典:東芝
画面が真っ黒なまま動かない場合
LEDランプが点灯して電源は入るものの、画面が暗いままになっているという症状もよく見られることです。
dynabookでは起動後ロゴマークが表示され、その後メモリーのチェックが始まります。
メモリとは、パソコン内のデータを記憶する部品のことです。
起動できているのに画面が真っ黒のままという場合は、メモリー部分に異常があるのかもしれません。
dynabookには基本的に2枚のメモリーが取り付けられていますが、いずれかが故障していると問題が発生します。
最も考えやすい原因としては、メモリに静電気が帯電しまっていることです。
冬などの乾燥が激しい時期は特に発生しやすいので、一度メモリを取り外してみましょう。
以下の手順でメモリは取り外し可能です。
また、それぞれの部品を強引に外すと故障の原因になるので、十分に注意して丁寧に取り外していきましょう。
- パソコンの電源を切る
- ケーブルを含めた周辺機器をすべて外す
- パソコンを裏返してバッテリーパックを外す
- 増設メモリーカバーのねじを1本緩める
- カバーを外して、外側に押し出すようにして緑色のメモリーを取る
- 10分以上放置する
以上の作業で、静電気が放電されます。
しばらくしてからメモリーを取り付けて再起動してみてください。
静電気が問題だった場合はこれで解決するはずですが、これでも直らない場合は、メモリー自体が故障しているかもしれません。
その場合は一般の人では直すのは難しいので、パソコン業者に依頼しましょう。
また静電気の帯電に関してはメモリーだけにたまるものではありません。
パソコン本体にも静電気はたまっていくので、メモリを外さなくとも定期的に放電作業を行うとトラブルが減るかもしれません。
「自動修復を開始しています」とメッセージが表示される場合
電源ボタンを入れ、画面にメーカーロゴが表示されている間に「自動修復を開始しています」というメッセージが表示されることがあります。
このメッセージは、前回強制終了していた時など何らかの不具合があったと判断されるときに、パソコンが自動で修復作業を行っているという表示です。
このメッセージが出ているからといって、故障を起こしているわけではありません。
修復作業中は操作を何もせず、電源が落ちないように注意してください。
修復作業が完了すればメッセージは表示されなくなり、いつも通りに使うことができます。
修復内容が複雑な場合、作業時間が数時間に及ぶ場合もありますが、それでも故障をしているわけではないので根気よく待ちましょう。
ただし、「自動修復でPCを修復できませんでした」という表示に変わった場合には、「システムの復元」をする必要があります。
「システムの復元」とは、復元ポイントと呼ばれる時点までパソコンを過去と同様の状態に戻すという作業です。
復元ポイントは標準で設定されていることが多いですが、自分である程度選択できる時もあります。
ここではWindowsのそれぞれのバージョンごとにシステム復元のやり方を紹介します。
Windows10とWindows11のシステム復元方法
Windows 10もしくは11であれば、強制終了を2回行うと、3回目に電源を入れた時に自動的に修復画面へと誘導されます。
- 強制終了を2回繰り返して再起動
- 「自動修復」の画面に飛ぶので[詳細オプション]を選択
- [トラブルシューティング]を選択
- 詳細オプションから[システムの復元]を選択
- 復元するユーザーアカウントのパスワードを求められるので入力
- [次へ]を押したあとに、任意の復元ポイント(復元したい日付)を選択し[次へ]
- 「影響を受けるプログラムの検出」を押して復元時にどのような影響を受けるか確認し閉じる
- 最後に[完了]ボタンをクリック
一見手順が多く複雑に見えますが、自動修復の画面にさえ飛んでしまえば後は画面の指示通りに進むので難しくないですよ。
Windows 8.1のシステムの復元方法
手順は以下の通りです。
- 電源を切る
- 「HDDリカバリをスタートします」という表示が出るまで[0]を長押し
- [はい]を選択後、言語で日本語を選択
- オプション選択から[トラブルシューティング]を押す
- 詳細オプションから[システムの復元]を選択
- 復元するユーザーアカウントとパスワードを入力
- [別の復元ポイントを選択する]にチェックを入れ[次へ]
- 任意の復元ポイント(復元したい日付)を選択し[次へ]
- 影響を受けるプログラムの検出」を押して復元時にどのような影響を受けるか確認し閉じる
- 最後に[完了]ボタンをクリック
修復画面の表示方法が違うだけで、他はWindows10と違いはありません。
Windows 7のシステムの復元方法
手順は以下の通りです。
- 電源を入れてロゴマークが出たあたりで[F8]を連打
- 「詳細ブートオプション」という画面が表示されるので、[コンピューターの修復]を選択
- 「システム回復オプション」という画面が表示されるので[次へ]
- ユーザー名を確認して[OK]
- [システムの復元]を選択し[次へ]
- 「システム ファイルと設定の復元」が表示されたら[次へ]
- 任意の復元ポイント(復元したい日付)を選択し[次へ]
- [完了]を押し、復元開始の確認を求める画面が出るので[OK]
こちらも修復画面までが違うだけで、そこからはWindows10と違いはありません。
白い文字が黒い画面に表示される場合
画面が真っ暗で動かない時に、以下のような英語が白字で表示されることもあります。
- Press F1 to Resume
- Strike the F1 Key to continue
こちらは直訳すると「F1を押して再開する」や「F1キーを押して続行する」という意味です。
指示通りに[F1]キーを押せば回復することが多いです。
[F1]キーを押しても何の変化もない場合は、OSやHDDなどに異常があるかもしれません。
また、日本語で「Windows エラー回復処理」と表示されることもあります。
その場合には画面の下の方に表示されている下記のいずれかを選択してください。
- Windowsを通常起動する
- 前回起動時の構成
何の変化もない場合、こちらも故障の可能性が高いです。
ブルースクリーンが出ている場合
ブルースクリーンとは文字通り、画面が真っ青になる状態を指します。
ブルースクリーンの状態になってしまうと、基本的にどの操作も受け付けてくれません。
こうなってしまった場合は、リカバリを行って改善を図りましょう。
リカバリとは、パソコンを購入時の状態に戻すことです。
初期化している以上データは消えてしまいますが、ブルースクリーンが表示される原因も取り除ける可能性が高いです。
データを残して初期化したい方は、お金はかかってしまいますが業者に依頼するしかありません。
こういう時のためにこまめにバックアップをとっておくといいですよ。
リカバリを行う手順は以下の通りです。
- 電源を切る
- [0]キーを押しながら電源をつける
- [初期インストールソフトウェアの復元]が表示される
- [ご購入時の状態に復元する]を選択
- [Y]キーを押して復元を開始する
エラー処理を実行している場合
dynabookがエラー処理を実行している場合なども、操作を受け付けなくなります。
エラー処理とは、パソコンに何らかの不具合が生じたときに自動的に自己修復を行うことです。
エラー処理が実行されているときには、黒い画面に「CHKDSKはファイルを検査しています」などの白い文字が表示されています。
「CHKDSK」はチェックディスクの略で、ディスクドライブのエラーをチェックしているという意味です。
CHKDSK関連の表示が出てきても、故障をしているわけではないので安心してください。
逆にエラー処理を中断させたり、強制終了したりするほうが危険です。
処理時間が長くても、終わるまで大人しく待ちましょう。
ただし、文字列が途中で止まったり、画面が数時間以上動かない場合は重度な故障が発生している可能性があります。
放っておいても解決しないので、業者に相談してみましょう。
液晶部分が故障している場合
液晶部分が故障すると、実際は内部に異常がなくてもdynabookそのものが起動していないように見えてしまいます。
この症状は古いパソコンに見られることが多いですが、新しいものでも何らかの原因で起こることもありますよ。
液晶部分の故障は自力で直すことが難しいので、すぐに修理に出しましょう。
ただし使えないのは画面部分だけですので、出力先を変えるなど行うと使うことはできます。
例えば外付けのディスプレイを用意すれば、デスクトップのようにして使用可能です。
持ち運びは難しくなるので、あくまで応急処置ですが覚えておくといいでしょう。
メーカー保証を活用しよう
dynabookを新品で購入すると、基本的にメーカー保証が付いてきます。
メーカー保証は基本的に1年で、期間内であればメーカーに無料で修理を依頼できます。
保証期間は購入時に同梱される保証書から確認できますよ。
ただし、メーカーに修理依頼すると工場出荷時の状態になるため、データが消えてしまいます。
データの保証をしてほしい方は、修理業者に依頼したほうがいいかもしれません。
dynabookのメーカー修理依頼手順は下記の通りです。
- 公式サイトで自己診断を行う
- dynabook集中修理センターに電話やインターネットで連絡
- 輸送業者がピックアップにくるのでパソコンを渡す
- 見積もりを確認
- 修理代金を支払う(保証期間内であれば無料)
- 返却されるのを待つ
出典:dynabook
dynabookの修理ならPCホスピタル

dynabookが保証期間外のときは、パソコントラブルのプロに相談してみましょう。
PCホスピタルは、年中無休&最短即日で全国対応しているパソコントラブル解決サービスです。
持込修理、出張修理、宅配修理に対応しているので、パソコンの状況や生活スタイルにあわせて修理方法を選べるのがうれしいポイント!
WEB申し込みも対応していますよ♪
修理依頼の流れ
- まずは専用フリーダイヤルで相談
※受付時間 9:00~21:00(年中無休) - パソコンで困っている内容を伝える
- 料金体系についての案内を受ける
- 希望の日時を伝えて訪問日時を決める
- 予約当日に現地で診断・見積り
- 見積り了承後に修理
PCホスピタルの口コミ・評判や料金体系について紹介している記事もあります。併せて参考にしてくださいね。
強制終了する対処法
画面がフリーズしてしまった時は、強制終了をすると解決する場合があります。
しかし、強制終了を行うと保存されていないデータは消えてしまうことも。
こういう時のためにも、こまめにバックアップをとっておくと安心ですよ。
強制終了の具体的な手順もまとめてみたので、ぜひ確認してくださいね。
パソコンの画面は動かないが、キーボードは反応する場合
手順はとても簡単で、[Ctrl]+[Alt]+[Del]を同時に押すことでメニューが出てきます。
そこから再起動かシャットダウンを選択するだけです。
キーボードも反応しない場合
キーボードも反応せずコマンドも入力できない場合は、電源を無理やり落とすしかありません。
通常は電源ボタンを5秒ほど長押しすることで、強制的にシャットダウンが開始されます。
2011年以前発売のdynabookのRシリーズを使ってる方は、[東芝プレゼンテーションボタン]と電源スイッチを同時に長押しすることで強制終了することもできます。
[東芝プレゼンテーションボタン]は、キーボード上部にあるパソコンマークのようなボタンです。
また、[東芝プレゼンテーションボタン]がなくとも「シャットダウンホール」と呼ばれるシャットダウン用の穴が搭載されているシリーズなら、そこを押すことでもシャットダウンできます。
シャットダウンホールは、dynabookの裏面か側面にある小さい穴です。
クリップのような細長いもので押すことで強制終了されます。
自分が使っているパソコンにシャットダウンホールや東芝プレゼンテーションボタンがついているかは確認してみましょう。
まとめ
今回は、dynabookでのトラブル対処法について紹介しました。
東芝の人気シリーズとはいえ、故障する時はどうしてもあると思います。
そういった時のために、自力で解決する方法やすぐに修理を依頼できる業者を調べておくと安心ですよ。
またどのような対処法をとるにせよ、バックアップは有効です。
日頃からバックアップを取るのを習慣づけておくといいですよ。
パソコンを強制終了する方法について詳しく紹介している記事もあります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

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