
いままで自転車の「ブレーキワイヤー」を交換したことはありますか。
交換した経験がない方も多いはずですが、安全に乗るためには定期的に交換しなければなりません。
今回はブレーキワイヤーの交換方法からおすすめの製品まで紹介します。
これを読んで安全な自転車ライフを楽しみましょう。
ブレーキワイヤーとは

「ブレーキワイヤー」とは、文字通り、自転車にブレーキをかけるために必要なワイヤーのこと。
「ブレーキレバー」とブレーキ本体をつなげており、ワイヤーが動くことでアームが連動し自転車を停止します。
ブレーキワイヤーは消耗品で、1から2年に1回を目安に交換した方がよいとされていますね。
また、ブレーキの利きが悪くなったと感じたり、ワイヤーがほつれたりといった異常が確認された場合は、速やかに交換しましょう。
ブレーキワイヤーの交換方法

さっそく、ブレーキワイヤーの交換方法を説明していきます。
1.前輪ブレーキから取り外す
まずは、前輪にこれまでついていたワイヤーを外す作業から始めましょう。
ワイヤーの取り外し作業は、タイヤ付近で行う作業とハンドル付近で行う作業があります。
最初にタイヤ付近のブレーキ本体から外す作業を行っていきましょう。
タイヤ付近の取り外し作業
ブレーキワイヤーは、「インナーケーブル」という細いケーブルと、それを覆う「アウターケーブル」でできています。
インナーケーブルはブレーキ本体のアームに通されており、切断することで取り外しが可能。
先端のキャップを取り外す方法もありますが、切断する方がおすすめです。
切断にはワイヤーカッターなどを使いましょう。
また、作業時は軍手をつけ、手が汚れたり、ゲガをしたりするのを防いでください。
切断したらインナーケーブルが通っているアームのナットを緩め、ケーブルを抜き取ります。
ブレーキワイヤーを切断しなかった場合は、ボルトを引き抜くとブレーキが勢いよく開き危険なので、ゆっくりと作業をしましょう。
ブレーキ本体の穴からケーブルを引き抜き、まずはタイヤ付近の取り外し作業は終了です。
ハンドル付近の取り外し作業
次に、ハンドルにつながった部分を取り外していきます。
この際、ブレーキワイヤーがどこを通っていたかをある程度覚えておくと、取りつけるときに助かるでしょう。
右側のブレーキレバーから出ているワイヤーが、前輪用のブレーキワイヤー。
それを左ハンドル側に引っ張ってインナーケーブルが見えたら、その状態でブレーキレバーの先端方向にもっていき、手前に引っ張るとケーブルが外れるでしょう。
ハンドルとつながっているワイヤーは「太鼓」と呼ばれる先端の丸くなっている部分が収まることで固定されています。
力任せに引っ張らず、構造通りに動かせば簡単に外すことが可能。
これで前輪用ブレーキワイヤーを、ブレーキ本体とブレーキレバーから外すことができましたね。
次の作業では、後輪のブレーキワイヤーを取り外していきます。
2.後ろブレーキから取り外す
後輪のブレーキも、基本的には前輪と同様の作業を行っていきます。
最初に、後輪部分につながるブレーキワイヤーを取り外しましょう。
後輪のブレーキにインナーケーブルが露出している部分があります。
その部分をワイヤーカッターでカットしてください。
そして、前輪と同様、ケーブルが通っている部分のナットを緩めてワイヤーを外します。
切断したあとのブレーキレバーにつながっているワイヤーに関しては、フレームの下などを通して順番にハンドルの方まで抜いていきましょう。
そして、ハンドル部分まですべてワイヤーが抜けたら、あとは前輪と同様にブレーキレバーからワイヤーを外して、取り外しの作業は終了です。
3.前ブレーキにワイヤーを取りつける
それでは次に、取りつけ作業の説明をします。
実際に取りつける前に、まず新しいブレーキワイヤーの下準備をしましょう。
ケーブルの下準備
最初に、新しいアウターケーブルを古いアウターケーブルに合わせて同じ長さに切断しましょう。
切断する際に、インナーケーブルを通すための穴が潰れてしまうことがあります。
そうなった場合は、キリなどの先が尖ったものを用いて穴を広げてください。
次にアウターケーブルの両端に付属のキャップを取りつけます。
それが完了したら、古いアウターケーブルとブレーキレバーの間についていた部品を、新しいアウターケーブルの片側に取りつけましょう。
ここまできたら、インナーケーブルをアウターケーブルの中に通し、ケーブルの下準備は終了です。
ケーブルの取りつけ
それでは新しいブレーキワイヤーの取りつけ方法を紹介します。
基本的に外したときとは反対の順番で取りつけていってください。
まずはハンドル側から行いましょう。
インナーケーブルの端にある太鼓部分をブレーキレバーのくぼみに入れてください。
そしてワイヤーを左ハンドル側にもっていき固定してください。
次にブレーキ本体側の取りつけ作業を行います。
ブレーキ上部の穴からインナーケーブルを通し、ワイヤーを固定するためにナットを締めてください。
しっかりと固定できたら、ブレーキ本体の下側に出ている余分なインナーケーブルをカットします。
3cmほど残しておけば大丈夫ですね。
あとは、インナーケーブルに同梱されているキャップを被せ、外れないようにしっかりと潰せば、前輪側の交換は完了。
4.後ろブレーキにワイヤーを取りつける
前輪と同様に、後輪に取りつける場合も、ケーブルの下準備をしておきます。
前輪用とは長さが違いますが、行う作業は一緒。
古いアウターケーブルと同じ長さに新しいケーブルを切りそろえ、インナーケーブルを通したら、取り外したときと逆の手順で取りつけていきます。
作業はハンドル側から行いましょう。
まず、ブレーキレバーにワイヤーを装着し、構造通りに後輪ブレーキの本体側まで通します。
その際、ハンドルの前で前輪ブレーキのワイヤーと後ろブレーキのワイヤーをクロスさせましょう。
後輪ブレーキ本体の穴にインナーケーブルを通したら、ワイヤーを固定します。
ブレーキレバーを握り、細かく調節しながらナットを締めてください。
ワイヤーの固定ができたら、余っているインナーケーブルをカットします。
カットしたインナーケーブルの先端にカバーを被せ、外れないようにしっかりと工具で押し潰したら、ブレーキワイヤーの交換作業は完了。
ブレーキは自転車を安全に運転する上で非常に大事な機能。
作業に自信のない方や時間が取れない方は、自転車屋さんに依頼することをおすすめします。
おすすめのブレーキワイヤー5選!

ここからは、おすすめのブレーキワイヤーを紹介しましょう。
近くに自転車屋さんがない方や、どんなブレーキワイヤーを買えばいいかわからないという方に向けて、ネットでも購入できるものを取り上げています。
ブレーキワイヤーは、素材・色・価格など、さまざまな観点から選びましょう。
ぜひ今回紹介する製品を参考に、お気に入りのワイヤーを探してみてください。
「マイクロヒーロー(MicrOHERO)」
こちらの製品は、サビに強いステンレスを用いて作られたブレーキワイヤーです。
便利な自転車1台分のセットとなっており、ロードバイクにもマウンテンバイクにも対応。
また、カラーも豊富に展開されており、白のほか、レッドやブルー、オレンジなど6色からお気に入りを選べます。
ブレーキワイヤーは目立つパーツでもあるので、自転車にぴったりの色を選んでみましょう。
「奥野製作所 外装用変速ワイヤーインナーアウターセット 2000×2200mm」
こちらの製品は、なんと言ってもコスト面が強み。
送料は別途必要ですが、990円でワイヤーのセットが購入できます。
色はブラックでとてもシンプル。
おしゃれにカラフルなワイヤーもいいですが、ブラックならシックな仕上がりになり、どんな配色のフレームにも馴染むでしょう。
「SHIMANO ロード用ケーブルセット ブレーキレバー用 CABLE SET」
こちらは自転車部品の大手メーカーであるシマノ社製のブレーキワイヤーです。
2,630円と他に挙げた製品に比べると値段は高めですが、メーカーへの信頼を考えると妥当と言えるでしょう。
カラー展開は、ブラック・ホワイト・イエロー・グリーンなど、8色も用意されています。
安心のメーカーで安全に運転を楽しみたい方におすすめです。
「SHIMANO BC-9000 ポリマーコート ブレーキケーブルセット ブラック」
続いて紹介するのは、今回紹介する5つの製品の中で最も高額な製品です。
高価な理由は、摩擦を低減するためにポリマーコーティングの新素材が用いられているため。
このポリマーコーティングにより、機敏で軽快なブレーキ操作を行うことが可能に。
自転車へのこだわりが強い方に、とてもおすすめです。
「grunge(グランジ)ライナー入りカラーブレーキアウターワイヤー」
最後に紹介する製品は、アウターケーブルのみとなります。
「色付きのブレーキワイヤーを買ってみたけど、イメージと違った」「インナーケーブルはまだ使えるが、色に飽きてしまった」という方は、こういったアウターケーブルの購入を検討してみてください。
値段も465円と、インナーケーブルとセットの製品よりお手頃な価格です。
交換作業に慣れてくれば、自転車カスタムの一環としてブレーキワイヤーの色を変えて楽しむのもよいでしょう。
まとめ
日常生活で気軽に利用できる自転車も、しっかりと点検整備を行わないと大きな事故の原因になりかねません。
特にブレーキは安全面に直結する部分であるため、ブレーキワイヤーの交換も適度に行いましょう。
交換の目安は、1から2年に1回程度です。
ブレーキワイヤーの交換には、自転車の構造を理解することがもっとも大切。
もし自信がないという場合は、無理をせず近くの自転車屋さんなどに相談しましょう

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