ピアノを調律する場合の値段の相場とは?安くする方法や高くなるケース

ピアノを調律する場合の値段の相場とは?安くする方法や高くなるケース

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

ピアノを常によい状態で保ちたいのであれば、定期的に調律しましょう。
今回は、調律にかかる値段の相場を説明します。

調律の値段を安くする方法や逆に高くなるケースなども説明するので、ぜひ参考にしてください。
修理が必要になった場合の修理費用の相場も紹介します。

ピアノ調律の必要性と頻度

一般的にピアノは定期的に調律する必要があると言われています。
しかし、なぜ必要なのか、どのくらいの頻度で行えばいいのかなど、いろいろな疑問を抱えている人もいるでしょう。
まずはピアノの調律に関する概要から説明します。

必要性

ピアノを定期的に調律しないと、少しずつ音が下がっていきます。
これを放置し続けると全体的に音が乱れるようになり、最終的には音が汚くなることも。
ピアノは非常に繊細で、湿度や温度の変化にとても弱い楽器です。

日本には四季がありますから、どれだけ丁寧に扱っても音の低下は止められません。
そのため、キレイな音を保ちたいのであれば、定期的に調律する必要があります。
また、定期的に調律すれば、故障の早期発見もできますよ。

調律の頻度

一般的に、1年に1度は調律をした方がいいと言われています。
しかし、購入して間もないピアノの場合、最低でも半年に1回は調律を行いましょう。
新品のピアノはピンと張った弦の張力が変化しやすいからです。

また、気温や湿度の変化が激しい部屋でピアノを置いている人も、半年に一度のペースで調律した方がよいでしょう。
常に最高の状態を保ちたいのであれば、四季の変化に合わせて1年に4回調律することをおすすめします。

出典:スガナミ楽器ピアノ調律.net

自分で調律することは可能なのか

ピアノの調律は自分でもできます。
その際は、以下の用具を準備してください。

  • チューナー(スマホのアプリでも代用できる)
  • チューニングハンマー
  • ウェッジ
  • プラスチックランプ

しかし、ハードルは高いので注意しましょう。
間違った調律の仕方をすれば、音はさらに悪くなります。
最悪の場合、故障が生まれるでしょう。

失敗したら修理を業者に依頼しなければいけないのですが、修理費用は高くつきます。
そのため、自分の腕に自信がある人以外は業者に調律を依頼した方が安心です。

ピアノの調律にかかる値段

ピアノを調律する際の値段はその地域によって異なります。
そのため、今回紹介する相場はひとつの目安として参考にしてください。
詳しく知りたい人は、“ピアノ 調律 ○○市”と検索しましょう。

通常料金の相場

ピアノを調律する場合、大体以下の費用が相場です。

  • アップライトピアノ:1万2,000円~
  • グランドピアノ:1万5,000円~

ひとつ覚えておいてほしいことがあります。
それは、グランドピアノとアップライトピアノでは調律する際の値段に大きな違いがあることです。
グランドピアノは重厚感があり、比較的サイズが大きいピアノです。

丈夫に見られがちですが、内部構造が複雑であると同時に、温度変化に弱い素材が多く使われています。
些細なことで音色が変わるので、調律の費用は高くつく傾向に。

一方でアップライトピアノは比較的単純な構造で作られています。
そのため、修理の手間もあまりかからず、調律の費用は安く収まることがほとんどです。

出典:生活110番

調律の期間が空いた場合の値段

業者にもよりますが、定期的に調律を行わなかった場合、追加料金が発生する場合があります。

このときの料金体系は、1年調律を行わなかったらプラスいくら、2年行わなかったらプラスいくら、という感じです。
調律しなかった期間が長いほど追加料金は高くなります。
そのため、調律を依頼する際はなるべく早めに依頼した方がよいでしょう。

ピアノの調律の値段が高くなるケース

調律の費用は、ピアノの状態がよければ安く済みます。
しかし、これから紹介するケースに当てはまると調律の費用が少し高くなる場合があるので注意してください。

修理も行うとき

ピアノの調律を行っていると、いくつか不具合が見つかる場合があります。
その不具合が音に関係するものであれば、修理しないと調律してもよい音は取り戻せません。
この場合、調律とは別に修理費用が発生します。

ただ、修理する際は事前に知らせてくれる業者がほとんどです。
勝手に修理されて強制的に高額な料金を請求されるわけではないので安心してください。
修理する際の相場の目安は以下の表にまとめました。

故障・修理の内容修理費用の相場
鍵盤が戻らない・音が出ない1本あたり700円~
整調1万円~2万円
スプリングの折れ1ヶ所あたり1,000円
フレンジコードの切れ・1つあたり1,000円
・1台あたり3万円
パンチングクロスの不具合1台あたり4,500円
鍵盤の交換1本あたり1万円
各種スプリング交換・1つあたり1,000円
・1台あたり3万円

弦やハンマーも交換するとき

グランドピアノは、ハンマーで弦を叩いて音を出す楽器です。
弦を叩く動きを“ハンマーアクション”と言います。
音に違和感がある場合は、高い確率でハンマーアクションに不具合が生じています。

この場合、ハンマーアクションの調整が必要です。
弦またはハンマーがダメになっている場合は交換しなければいけません。
修理する際の相場の目安は以下の通りです。

故障・修理の内容修理費用の相場
張弦1本あたり7,000円
ハンマーシャンクの折れ1台あたり3万円

メンテナンスを行うとき

ピアノを長期間放置した場合、基本的な修理では直らない場合があります。
その場合は、ハンマーやチューニングピンなど、ピアノのさまざまな部品を新しいものに交換し、新品と同等の状態を取り戻す“オーバーホール”を行わなければいけません。

ピアノの状態にもよりますが、オーバーホールの相場は40万円~80万円です。
また、長期間放置していたピアノは外装の状態も悪くなっているかと思います。
塗装したりクリーニングしたりすればピカピカの状態を取り戻せますが、当然これにも費用がかかってきます。

出張を依頼するとき

業者によっては“出張修理”に対応しています。
出張修理とは、スタッフが依頼者の自宅で修理を行う方法です。

近くに修理業者がいない人や移動手段がない人は、出張修理を利用しましょう。
しかし、出張修理で依頼すると追加料金が発生する場合があります。
そのため、出張修理を依頼する場合、修理費用のみならず必ず追加料金についても確認してください。

出典:ピアノワン

ピアノの調律の内容と時間

ピアノの調律は想像以上に難しい作業です。
5~30分で終わると考えている人は注意してください。
演奏会を控えているのであれば、なるべく余裕をもって調律の依頼をしましょう。

作業内容

ピアノの調律は、主に以下のようなことを行います。

  • ピアノの状態をチェックする
  • 内部を掃除する
  • 鍵盤のチェックと調整を行う
  • 棚板の調整や各部のネジ締めなどを行う
  • 整調で発音のチェックを行う
  • 調律を行う
  • 音色が均一か確認するために整音を行う
  • 最終チェック

かかる時間

調律は大体2時間ほどかかります。
しかし、ピアノの状態や修理の有無によっては1日以上かかる場合もあるので注意してください。

調律にかかる値段を安くする方法

調律にかかる費用は、“ピアノの状態”で大きく変わります。
そのため、調律にかかる費用を安く抑えたいのであれば、ピアノを“よい状態”で保管しましょう。
丁寧に保管していれば、たとえ修理が必要な箇所が見つかっても軽い修理で済みます。

ピアノを綺麗に保管する方法

では、どうすればピアノをよい状態で保管し続けられるのでしょうか。
それにはいくつかコツがあります。
もちろんお金をかけてやる方法もありますが、今回はあまりお金をかけずにできる方法を紹介しますね。

適温で保つ

まず、保管場所の温度に目を向けましょう。
大手楽器メーカーの「YAMAHA」は、保管部屋の温度を“15℃から25℃”にすることを推奨しています。
必要に応じてクーラーや加湿器、除湿器などを使い分けてください。

推奨湿度で保管する

温度の次に大切なのが、“湿度”です。
とくにグランドピアノは木材でできています。
湿度調整は必須です。夏は40%~70%、冬は35%~65%が適切な湿度と言われています。

先ほど説明した温度と照らし合わせても分かるように、人が不快にならない環境とピアノを保管するのに最適な環境は繋がるようです。
温度と湿度を細かく管理するのが苦手な人は、今自分がその環境にいてストレスを感じないかで判断してください。

出典:YAMAHA

定期的に換気をする

部屋を長い時間閉め切っていると湿気がこもります。
このような状態が続けば、いくら温度・湿度を気にかけてもピアノの劣化は加速するので注意しましょう。
最低限、1週間に1回は窓やドアを開けて空気の入れ替えをしてください。

置く場所に気をつける

ピアノは大きさがある楽器です。
どうしても置き場所が限られますよね。
その中でも、なるべく以下に当てはまらない場所に設置してください。

  • 直射日光が当たる場所
  • 窓際
  • 床暖房がある部屋(どうしても移動できない場合は、床暖房用の断熱シートをピアノの下に敷いてください)
  • 台所や洗面所など、水気がある部屋の近く
  • 喫煙所

壁に接するように置くと、温度や湿度からの影響を減らせます。
グランドピアノは左側面を、アップライトピアノは背面を壁に接するようにしましょう。

定期的にピアノを弾く

ピアノは、放置する期間が長いと劣化が加速する楽器です。
こまめに弾かないと鍵盤の動きが悪くなったり音が汚くなったりします。
10分程度でも構わないので、定期的にピアノを弾きましょう。
日ごろからピアノを弾いていれば、不具合にもすぐ気づけますよ。

まとめ

今回は、ピアノを調律する際の値段について説明しました。
調律はアップライトピアノであれば1万2,000円~、グランドピアノであれば1万5,000円~でできます。

しかし、このほかにも修理が必要であれば追加で料金が発生するので注意してください。
いくらかかるのか気になる人は、一度業者に見積もりを依頼しましょう。

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