
Microsoft社製の「Surface(サーフェス)」を使っていると、「キーボードが反応しない」という症状に見舞われることがあります。
そこで今回は、Surfaceユーザーに向けてキーボードが反応しない場合の原因と対処法を解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
INDEX
キーボードの入力がおかしい場合の対処方法
「突然、思うように文字が入力できなくなった」という場合はキーボードの設定に問題があることがほとんどです。
以下の項目を確認し、キーボードの設定を解除すれば元に戻せます。
キーボードの入力がおかしい場合の対処方法
ローマ字入力をしていたが、ひらがなが入力される場合
「A」キーを押すとひらがなの「ち」が、「I」キーを押すとひらがなの「に」が表示される場合は、文字入力システムの設定が「かな入力モード」になっている可能性があります。
パソコンで日本語を入力する場合、ローマ字入力を使うのが一般的ですが、ひらがなを直接入力する「かな入力モード」もあります。

「Ctrl+Shift+カナロックキー(カタカナひらがなキー)」または「Alt+カナロックキー」を押すと、「かな入力モード」から元の「ローマ字入力モード」に切り替えることが可能です。
出典:富士通パソコン
日本語入力ができない場合
日本語入力をしたいのに、なぜかアルファベット入力になる場合は、以下いずれかのショートカットキーを押してください。

- 「半角/全角」のキーを押す
- 「英数」のキーを押す(英数キーが存在しない場合は、Caps Lockキーを押す)
- 「Alt」キーを長押ししながら「Shift」キーを押す
上記を試しても解決しない場合は、タスクバーにある「A」を右クリックし、メニューの項目から「ひらがな」を選択してください。
上記の方法を行っても解決しない場合、「IMEが無効」である可能性が考えられます。まずはパソコンを再起動したり「ctfmon.exe」を実行したりして、有効に変わらないか試してください。
それでも直らない場合は、以下の方法を試しましょう。
- ctfmon.exeをスタートアップに登録
- パソコン内の常駐アプリを一旦停止
- タッチキーボードと手書きパネルサービスが起動しているか確認
この方法を試しても解決しない場合は、一度Microsoft IME以外のIMEをインストールしましょう。「ATOK」や「Google日本語入力」などが有名です。
数字(テンキー)が打てない場合
「数字を打ちたいのにカーソルが操作されてしまう」、もしくは逆に「文字を打ちたいのに数字になってしまう」といった場合は、誤って「NumLockキー」を押してしまったかもしれません。

「NumLockキー」とは、数字をロック・解除するキーです。NumLockキーを押すと、1つのキーに割り当てられた2つの機能を切り替えることができます。
多くの場合キーボードの右上に配置されていることが多いですが、ノートパソコンなどでは配置がなく、特定のキーを同時押しすることで機能する場合もありますよ。
機種にもよるため、詳しくはマニュアルを確認しましょう。
アルファベットが大文字になる場合
普段は小文字なのに、大文字のアルファベットしか入力できなくなった場合は、「Caps Lockキー」がオンになっている可能性があります。

Caps Lockキーとは、アルファベットの大文字と小文字を切り替えるキーです。
Caps Lockキーが「オン」であれば大文字入力、オフであれば小文字入力に変わります。Shihtキーを押しながらCaps Lockキーを押すだけで、オンとオフを切り替えられますよ。
入力すると上書きされ文字が消える場合
- スペースを押すと文字が消える
- バックスペースを押すと前後の文字が消える
上記いずれかに当てはまる場合は、入力の設定が「上書きモード」に変わっている可能性があります。

「Insert」キーを押して、上書きモードから「挿入モード」に切り替えましょう。
キーボードが勝手に連続で入力される場合
キーボードが勝手に連続で入力される・2文字続けて入力される場合は、以下のいずれかの対処法を試してみてください。
- キーボードの上に何か乗っていないか確認する
- キーボードが押されたまま引っかかっていないか確認する
- キーボードとパソコンを繋ぐUSBの挿し直し・挿す場所を変える
- パソコンを再起動する
上記の対処法を試しても連続で入力される症状が改善されない場合は、Surfaceのキーボードが反応しない場合の対処法を試してみましょう。
Surfaceキーボードが反応しない5つの原因
Surface・Surface Laptopのキーボードが反応しない場合に考えられる原因は、以下のように5つあります。
中でも、パソコンとキーボードの接触不良という原因が多いです。
- パソコンとキーボードの接触不良
- パソコン側の一時的なトラブル
- デバイスドライバーの不具合
- システムファイルの不具合
- キーボードやパソコン本体の不具合
また、Surfaceに限ったことではないですが、適切な方法でキーボード掃除をすることで症状が改善される場合もあります。長い期間キーボードを掃除していない方は、一度試してみましょう。
いくつか対処法を試しても改善しない場合や、とにかく早くSurfaceを使いたいという方は、一度PCホスピタルのようなパソコン修理専門業者への相談をおすすめします。
Surfaceキーボードの接続を確認する
まずは、Surfaceキーボードの接続状態を確認しましょう。
[Caps]キーと[Fn]キーを数回押して、LEDライトがオンになるかチェックします。
LEDライトが点灯しない場合はデバイス側に問題があり、点灯する場合はWindowsに問題がある可能性があります。
問題箇所が特定できたら、以下の対処法を試してみましょう。
Surfaceのキーボードが反応しない場合の対処法
Surface・Surface Laptopのキーボードが反応しない場合の対処方法は、13種類あります。
一つずつ紹介していきます。
1.Surface本体を再起動する
起動しているアプリやソフトなどとの相性が原因で、キーボードが繋がらない場合もあります。
そのため、一度Surface本体を再起動させて、起動しているアプリやソフトなどを落としましょう。 パソコンに生じる大半の不具合は本体の再起動で直ります。
Surfaceの電源がつかないといったトラブルが発生した場合も踏まえ、原因や対処法も事前に知っておくと安心です。
2.パソコンとキーボードを再接続する
パソコンとキーボードの接続方法がマグネットのため、接触不良によりパソコンがキーボードを認識しないこともあります。
特にSurfaceは、タイプカバーを外すと接続部分がズレやすいので、キーボードの接触不良が起こりやすいです。
そのため、一度キーボードを取り外して、再度キーボードをパソコンと繋げてみましょう。
3.タブレットモードをOFFにする
Surfaceには、タブレットモードという使い方があります。その名の通り、画面のタッチ操作に適しているモードです。
ただし、このタブレット操作とキーボード操作を同時に行うと、誤作動が発生しやすくなるデメリットも。
Surfaceのキーボードが反応しない場合、タブレットモードをOFFにすることで症状が改善するかもしれません。
4.パソコンとキーボードの接続部分を掃除
Surfaceとキーボードは、マグネットで接続されています。
マグネット部分に汚れやホコリが溜まると接触が悪くなり、キーボードが反応しなくなるので注意しましょう。
普段はSurfaceをデスクトップとして使い、持ち運ぶ時だけキーボードを接続するという使い方をしていると、マグネット部分に汚れやホコリがよく溜まります。
そのため、汚れやホコリが目立つ場合は、綿棒や柔らかい布などで接続端子を綺麗にしましょう。
5.ツーボタンシャットダウンを試す
パソコン内部のトラブルが生じていると、キーボードが反応しなくなる場合があります。 そのため、ツーボタンシャットダウンを使ってSurfaceの電源を完全にOFFにしましょう。
ツーボタンシャットダウンを使うと、内部的な問題を解決できる場合があります。
Laptopシリーズのツーボタンシャットダウン方法
Laptopシリーズのツーボタンシャットダウン方法を紹介します。
- [電源ボタン]を10秒程度長押しし、電源が切れたら[電源ボタン]から指を離す
- 10秒放置してから再度[電源ボタン]を押す
- Microsoftのロゴが表示された後にキーボードの反応をチェックする
上記の手順で解決しない場合は、以下の対処方法も試してください。
- [電源ボタン]を20秒程度長押し続ける
- Windowsのロゴが表示されたら、[電源ボタン]から指を離す
- Microsoftのロゴが表示された後にキーボードの反応をチェックする
Surface Pro・Pro 2・Pro 3・Pro 4のツーボタンシャットダウン方法
Surface Pro・Pro 2・Pro 3・Pro 4のツーボタンシャットダウン方法を紹介します。
- 本体を起動させてから、[電源ボタン]を30秒程度押し続ける
- [電源ボタン]と[音量を上げるボタン]を同時に15秒程度押し続ける
(SurfaceのロゴやUTFIメニューが表示されても押し続ける) - 10秒程度待ってから、電源を入れ、キーボードの反応を確認する
Surface Pro (第5世代)・Pro 6・Pro 7・Pro Xのツーボタンシャットダウン方法
Surface Pro (第5世代)・Pro 6・Pro 7・Pro Xの、ツーボタンシャットダウン方法を紹介します。
- 本体を起動させてから、[電源ボタン]を20秒程度押し続ける
- Windowsのロゴが表示されたら、[電源ボタン]から指を離す
その他のツーボタンシャットダウン方法
これまで紹介したシリーズ以外のツーボタンシャットダウン方法を紹介します。
- Surfaceとキーボードを一度繋げる
- [電源ボタン]を30秒ほど押し続ける
- [音量を上げるボタン]と[電源ボタン]を15秒程度同時に押し続ける
- ボタンを押さずに10秒程度放置する
- [電源ボタン]を押してSurfaceを起動させる
6.Surfaceのカバーを取り外す
Surfaceのカバーによって、キーボードのコネクトがしっかり接続されていない場合もあります。 そのため、一度Surfaceのカバーを取り外してキーボードを接続してみましょう。
カバーによる接触不良は、Surfaceとカバーの対応モデルが異なる場合によく起こります。 キーボードが反応しない原因がカバーだった場合、カバーの買い替えを検討しましょう。
7.Windows Updateを行う
Windows側に何らかの不具合が発生しており、キーボードが反応しない場合があります。 そのため、Windows Updateを行ってバージョンを最新にしましょう。
以下の手順を参考にしながらWindows Updateを試してみてください。

- 画面左下タスクバー内の検索ボックスで「設定」を検索しアプリを開く
- 「更新とセキュリティ」をクリック
- 「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」の順に選択
- 更新プログラムがあれば、手順に従いインストールする
Surfaceが再起動したら、キーボードの反応をチェックしましょう。直らない場合は、その他の設定やキーボード事態に問題があると考えられます。
8.キーボードの簡単操作機能を無効にする
キーボードの簡単操作機能がONになっていると、キーボードが反応しない場合があります。
以下の手順で、キーボードの簡単操作機能をOFFにしましょう。
- [Windowsマーク]をクリック
- [設定]をクリック
- [簡単操作]をクリックし、左ペインで[キーボード]を選択
- 右ペインで[固定キー機能を使用する][切り替えキー機能を使用する][フィルターキー機能の使用]を全てOFFにする
- [ショートカットキーの許可]もOFFにする
9.Surface更新プログラムを確認する
Surfaceアプリを使用することで、Surfaceキーボードを正常に利用するためのソフトウェアが適切に機能しているか確認できます。
以下の手順に沿って、Surfaceアプリを実行してください。
- Surfaceアプリを開く
- アプリを開いたら、[ヘルプ&サポート]を開き、更新の状態が「最新の状態です」となっているか確認する
- 最新の状態でない場合は、必要に応じてデバイスを更新するオプションを選択する
Surfaceアプリが見つからなかった場合は、Microsoft Storeから入手できます。以下の手順でSurfaceアプリをダウンロードしましょう。
- Microsoft Storeにアクセスする
- Surfaceアプリをダウンロードする
10.キーボードデバイスを再起動する
キーボードデバイスドライバーに何らかの不具合が生じていると、キーボードが反応しないケースもあります。
そのため、以下の手順でSurfaceのキーボードデバイスを無効にし、再度有効化しましょう。
- パソコンを起動させ、[デバイスマネージャー]をクリック
- [キーボード]のツリーを開き、[デバイスドライバー名]をクリック
- [デバイスを無効にする]を選択
- 無効にしたデバイスドライバー名をクリックし、[デバイスを有効にする]を選択
- デバイスマネージャーを閉じて、キーボードの反応をチェック
11.デバイスドライバーを再インストール
キーボードデバイスを再起動させてもキーボードが反応しない場合は、デバイスドライバーを再インストールしましょう。
これは、「キーボードの一部のキーだけ反応しない」ような場合にも有効です。
ドライバーの再インストール方法は以下の通りです。

- 画面左下タスクバー内の検索ボックスで「デバイス マネージャー」を検索しアプリを開く
- 「キーボード」カテゴリを選択して再インストールするデバイスを右クリック
- [デバイスのアンインストール]をクリック
- 「キーボード」カテゴリ内に項目がまだあれば、それらをすべてアンインストールする
- アンインストール後、パソコンを再起動する
(再起動すると自動でドライバーの再インストールが試行される)
12.高速スタートアップを無効にする
高速スタートアップ機能が原因で、キーボードが反応しないケースも報告されています。そのため、以下の手順で高速スタートアップ機能を一旦無効にしましょう。
方法は以下の通りです。

- 画面左下タスクバー内の検索ボックスで「コントロールパネル」を検索しアプリを開く
- 「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」の順にクリック
- 「システム設定」内の「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「シャットダウン設定」にある「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
- 「変更の保存」をクリック
13.キーボードを新しいものに変える
パソコンやシステム関係の対処をしても直らない場合は、キーボード自体が故障している可能性があります。
そのため、可能なら他のパソコンや友人のパソコンを使って、今のキーボードを繋げてみてください。
それでも繋がらなければ、ほぼ確実にキーボードが故障しているので、新しいキーボードを購入しましょう。
14.Surface for Windowsをリセット(初期化)する
これまでの対処法で改善できない場合は、システムファイルに不具合が起こっている可能性があります。
最終的な手段として、Surface for Windowsのリセット(初期化)を実行しましょう。
下記の手順で行えば、大切なデータを残しながらリセットを行えますが、念のため、事前にバックアップを取ることをおすすめします。
Surfaceをリセットする手順は、以下のとおりです。
- [スタート]→[設定]→[更新とセキュリティ]→[回復]の順に選択
- [このPCを初期状態に戻す]→[開始する]を選択してオプションを選択
[個人用ファイルを保持する]OSは再インストール、個人用ファイルとプリインストールされていたアプリは保持
[すべて削除する]OSとプリインストールされていたアプリを再インストール - [クラウドのダウンロード]または[ローカルの再インストール]を選択
クラウドのダウンロード推奨
Surfaceトラブルを気軽に相談&最短即日修理

出典:PCホスピタル
上記で紹介した対処法を試しても改善しない場合、Surfaceが故障している可能性があります。そんな時は、Surfaceのプロに一度相談してみましょう。
「PCホスピタル」では、年中無休・最短即日で修理対応してくれるので、急ぎSurfaceが必要な場合も安心ですよ。
持込・出張・宅配での修理にも対応しており、WEBでも24時間受付可能。修理の場合も事前見積してくれて、データを安全に保護した状態で修理をしてくれますよ。
Surfaceのキーボード修理費用
キーボードの分解・交換・取り外しといった作業内容の場合、6,600円で対応してくれます。
出張修理の場合、「8,800円(基本料金)+2,200円(出張料金)+6,600円(作業料金)=17,600円」です。
ただし、Surfaceの機種や故障症状によっても異なるため、一度見積りを取ってみましょう。
修理依頼の流れ
PCホスピタルの口コミ
PCホスピタルの口コミを3つ紹介します。
- その日のうちに復旧してもらえたので満足です。マイナス面もはっきり伝えてもらえたので逆に信頼できると思いました。
- ネット異常のほかにもいくつか問題点が発見されたのですが、すべて親切丁寧に解決くださいました。作業自体も迷いなく迅速で、また作業員の方の気さくな人柄もあってとても安心してお願いできました。
- 修理完了までの時間も早く、連絡もきっちりしていました。何より息子が安全に使えるよう配慮してくれている感じに好感がもてました。
出典:みん評
PCホスピタルの口コミ・評判や料金体系については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。参考にしてくださいね。
Surfaceのキーボードが反応しない原因と対処方法 まとめ
今回は、Surfaceのキーボードが反応しない原因と対処方法を説明しました。 キーボードが反応しない不具合は、大抵以下の原因が当てはまります。
- パソコンとキーボードの接触不良
- パソコン側の一時的なトラブル
- デバイスドライバーの不具合
- システムファイルの不具合
- キーボードやパソコン本体の不具合
これらは、今回紹介した対処方法で解決する可能性があるので、できるものから試してください。それでもキーボードが反応しない場合、個人では対処不可能な不具合が疑われます。
個人では直せない不具合を無理に直そうとすると、症状が悪化する場合がありますよ。そのため、専門業者に依頼するのがオススメです。
Surface修理にかかる料金やおすすめの修理業者をまとめている記事もあるので、併せて参考にしてくださいね。

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