
インターネットの速度が急に遅くなるのには、さまざまな原因があります。
最近はオンライン会議や動画視聴などの機会が増えたため、通信速度の低下は大変なストレスとなってしまいます。
今回は、パソコンに繋いでいるインターネットの速度が急に遅くなる原因と、その対処方法を解説します。
INDEX
利用中のインターネット速度を調べる方法
現在利用しているインターネット速度は、Googleで簡単に調べられます。手順は以下の通りです。

- googleを開き、「スピードテスト」と入力して検索する
- 「インターネット速度テスト」が表示されるので、「速度テストを実行」をクリック
- インターネット速度の計測結果が表示される
計測結果では、以下の内容がわかります。
項目 | 意味 |
---|---|
Mbps(ダウンロード) | 1秒間にダウンロード可能なデータ量 サイトの閲覧1~10Mbps、動画視聴10~30Mbpsは必要 |
Mbps(アップロード) | 1秒間にアップロード可能なデータ量 メール送信・SNS投稿1~3Mbps、動画投稿10Mbpsは必要 |
レイテンシ | データ転送の要求から結果が返されるまでの遅延時間 値が小さいほどよく30msは必要 |
計測結果が悪い場合は、以下の対処方法を試してみましょう。
通信障害を確認し、障害がある場合は回復を待つ
インターネット回線やプロバイダーの通信障害が起こっていると、ネットが遅くなります。そのため、通信障害が解消されるまで待機しましょう。
通信障害が起こっているか否かは、事業者の公式サイトから確認できます。
正しい方法でインターネットを繋ぐ
インターネットへの接続方法が間違っていると、ネットの通信速度が遅くなります。
特にIPv4方式でインターネットを繋いでいると、混雑によって速度が遅くなる場合があります。その場合は、IPv6方式に切り替えましょう。
現在どの方法でインターネットを繋いでいるのかは、各プロバイダーの公式サイトからチェックできます。
回線を切り替える方法は各プロバイダーによって異なるので、契約しているプロバイダーの公式サイトから確認してください。
また、「インターネットアクセスなし」と表示されたときの対処法も参考にしてください。
接続先を切り替える
インターネット機器には接続可能端末数が決められています。
そのため、1つの回線に多くの端末を接続すると、その回線だけ速度が遅くなる傾向があります。
1つのインターネット機器に対して、2つ以上の回線が設定されているので、ネットが遅い場合は接続先を切り替えましょう。
切り替え方法は、端末から新しい回線を選択し、その回線専用のパスワードを入力するだけです。
接続先の切り替えを含めたパソコンがWi-Fi・ルーターやインターネットに繋がらない時も参考にしてくださいね。
LANの状態をチェックする
LANの状態が悪いとネットが遅くなります。
無線・有線別にどこをチェックすればよいのか説明するので、参考にしてください。
無線LANの場合
無線LANを使っている場合は、インターネット機器に近づいて端末を使用してみてください。
インターネット機器の近くで正常なスピードだけど、離れると遅くなるという場合は、壁や家電などの障害物が原因で電波が弱くなっている可能性があります。
この場合は、インターネット機器の設置場所を変えてみましょう。
また、中継機を使用することでネットが繋がりやすくなることもあります。とくにテレワーク中はネットが遅いと仕事に支障をきたしますので、ぜひ検討してください。
インターネット機器に端末を近づけても速度が変わらない場合は、一時的な電波障害かルーターの故障が疑われます。ルーターが故障している場合は、買い替えましょう。
有線LANの場合
有線LANを使っている場合は、以下をチェックしてください。
- 断線していないか
- ケーブルの上にものが置かれていないか
- 正しい規格のケーブルか
- ケーブルが絡まっていないか
上記を改善してもネット速度が遅い場合は、ケーブルの故障が疑われます。
ケーブル買い替えの際は、使用する端末までの長さに注意し、防水力のある頑丈なものを選択しましょう。
インターネット接続機器を再起動する
インターネット接続機器に何らかの不具合が生じていると、ネットが遅くなります。この場合は、インターネット接続機器を再起動しましょう。
電源コードを抜き、10秒ほど放置してから、再度電源コードを差し込めば再起動できます。
最新のブラウザにアップデートする
古いブラウザを使っていると、ネットが遅くなる場合があります。
ブラウザとは「Google Chrome」、「Microsoft Edge」、「safari」や「Firefox」などの種類があるWebサーバに接続するためのソフトウェアのことです。
古いブラウザを使っている場合は、ブラウザをアップデートすることでパソコンが軽くなるかもしれませんよ。
パソコンを軽くする方法を解説した記事もあるので、よければ参考にしてください。
アプリやソフトを整理する
インストールしているアプリやソフトが原因で、パソコンが重くなる場合があります。この場合は、以下の対処方法を試してください。
- パソコンの起動と同時に立ち上がるソフトは、手動で立ち上がるように設定を変える
- バックグラウンドで動いているアプリの数を減らす
- 使っていないアプリをアンインストールする
- レジストリエディタを使い、不要なレジストリを削除する
ファイルが多い方は、ファイルの整理も行いましょう。
キャッシュを削除する
キャッシュとは、サイト閲覧の速度を早める機能のことです。閲覧するWebサイトが増えると、キャッシュが溜まります。
キャッシュが溜まると、ネットの速度が遅くなる場合があるので注意しましょう。この場合は、以下の方法でキャッシュを消去してください。
- Google Chromeを立ち上げ、右上にある[︙]をクリック
- [履歴]→[履歴を消去]の順でクリックし、[全期間]を選択
- [Cookie と他のサイトデータ]と[キャッシュされた画像とファイル]をチェック
- [データを消去]をクリック
セキュリティを用いてウイルスを駆除する
パソコンがウイルスに感染すると、ネットの速度が遅くなる場合があります。また、データを抜き取られる恐れがあるので早急に対処しましょう。
ウイルスに感染したパソコンを修理する場合は、セキュリティソフトを使ってください。
開いているソフトやアプリを減らす
一度に多くのソフトやアプリを開くと、パソコンに負荷がかかり、ネットの速度が遅くなる場合があります。
特に容量が少ないパソコンを使っている方や、動画編集ソフト・画像編集ソフトを使っている方は、注意しましょう。
この場合は、起動させているソフトやアプリを減らすとすぐに解決します。症状がよくならない場合は、再起動も試してください。
OneDriveの設定を変える
「OneDrive」とは、Microsoft社が提供しているオンラインストレージサービスのことです。
複数台の端末でデータを同期できる便利なサービスですが、バックグラウンドでOneDriveが動いていると、ネットが遅くなる場合があります。その場合は、OneDriveを無効にするか、アンインストールしましょう。
無効にする方法とアンインストールする方法を説明します。
OneDriveを無効にする方法
Windows版とMac版に分けて、OneDriveを無効にする方法を説明します。
Windowsの場合
- Windowsのタスクバーから[OneDrive]を右クリックする
- [設定]をクリックし、[Windowsに再インしたときにOneDriveを自動的に開始する]のチェックを外す
- [アカウント]を選択し、[フォルダの選択]をクリックする
- [OneDriveのファイルとフォルダをすべて同期]のチェックを外し、[OK]をクリックする
- 再度、Windowsのタスクバーから[OneDrive]を右クリックする
- [アカウント]を選択し、[OneDriveのリンク解除]をクリックする
- パソコンを再起動する
- 再起動後、エクスプローラー画面の中にある[OneDriveフォルダ]を右クリックする
- ポップアップから[プロパティ]をクリックする
- [全般]→[属性]の順で選択し、[隠しファイル]にチェックを入れる
- [適用]→[OK]の順でクリックする
以上で、OneDriveを無効にできます。
Macの場合
- OneDriveのフォルダを開き、右クリックする
- [基本設定]→[アカウントのタブ]→[このMacのリンクを解除]の順で選択する
- [アカウントのリンクを解除]をクリックする
以上でOneDriveを無効にできます。
OneDriveをアンインストールする方法
Windows版とMac版に分けて、OneDriveをアンインストールする方法を説明します。
Windowsの場合
- スタートボタンの検索ボックスに[プログラム]と入力する
- [プログラムの追加と削除]をクリックする
- [アプリと機能]を選択し、[Microsoft OneDrive]をクリックする
- [アンインストール]をクリックする
以上を行えばOneDriveをアンインストールできます。
Macの場合
- Finderの[アプリケーションフォルダ]を開く
- OneDriveのアイコンを長押しし、ゴミ箱まで運ぶ
これでOneDriveをアンインストールできます。
ドライバやファームウェアをアップデートする
デバイスのドライバやルーターのファームウェアなどに異常があると、ネットが遅くなる場合があります。
そのため、長期間ドライバやファームウェアを更新していない方は、一度更新しましょう。
セキュリティツールバーをOFFにする
セキュリティソフトは悪質なサイトから守ってくれる便利なソフトなのですが、時々ページ閲覧速度に悪影響を与えます。
セキュリティーツールバーがONの状態は、ネット速度が遅くなる場合もあります。セキュリティツールバーをOFFにして改善が見られないかチェックしましょう。
セキュリティソフトを変える
ファイヤーウォール機能がついているセキュリティソフトは、ブラウザの動作を緩慢にしたりWebサイトの閲覧スピードを低下させたりする場合があります。
そのため、セキュリティソフトが原因でネット速度が頻繁に遅くなる場合は、セキュリティソフトを変えてみましょう。
セキュリティソフトを選ぶ際には、ウイルスバスターは必要かについてまとめた記事を参考してみてください。
スマホは速いのにパソコンは遅い理由
スマホは速いのにパソコンだけインターネットの速度が遅くなる場合は、以下の様な理由が考えられます。
- パソコンのスペックが低い
- Wi-Fiルーターの設置環境の問題
- バックグラウンドアプリが動いている
- ウイルスに感染している
- セキュリティソフトが稼働している
- ソフトウェアのアップデート中
- Wi-Fiの周波数帯を変えてみる
よくある原因として、適切でないWi-Fiの周波数帯を選択していることが挙げられます。
Wi-Fiの周波数帯には2.4GHzと5GHzがありますが、単純にどちらが高性能というわけではなく、それぞれに強みがあります。
周波数帯 | 2.4GHz | 5GHz |
---|---|---|
障害物 | 強い | 弱い |
電波干渉 | 弱い | 強い |
距離 | 遠い | 近い |
障害物の有無・電波干渉する機器の数・ルーターからの距離を考え、適した周波数帯に変更しましょう。
それでもパソコンのネットが遅い場合はプロに相談

出典:PCホスピタル
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出典:みん評
PCホスピタルの口コミ・評判や料金体系について、こちらの記事でも紹介しています。併せてご覧ください。
パソコンのネットが遅い原因は?まとめ
今回は、パソコンのインターネット速度が遅くなる原因とその対処方法を説明しました。
インターネットの速度が遅い場合、大抵は今回紹介した原因のどれかが当てはまります。そのため、考えられる原因を探して、対処を試みましょう。
しかし、それでも直らない場合は、パソコン自体の故障が考えられます。
この場合は、パソコンを修理するしかないので、なるべく早く修理を依頼しましょう。
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