家のふすまをDIYで修理!方法やリスクなども併せて解説

家のふすまをDIYで修理!方法やリスクなども併せて解説

家のふすまに穴があいた、破けたといった経験はありませんか?
ふすまの修理はDIYでも可能です。
ここでは、DIYによる修理の方法や修理業者の選ぶときのポイントなどをご紹介します。

穴や破れの修理

ふすまは、木の枠組みに紙を貼り付けて仕上げています。
そのため枠の内部は空洞になっており、指で強く突いたり、硬いもので衝撃を与えたりすると、簡単に破れてしまいます。

こうした部分的に穴があいたケースなら、DIYでの修理が可能です。
まずは厚紙とのり、はさみを用意しましょう。

厚紙を、破れている範囲より少し大きめにカットしてください。
カットした厚紙を、めくれた和紙とふすまの間にさしこみ、のりを塗りましょう。

次に、めくれている和紙を厚紙にしっかりと貼り合わせてください。
しばらく指先で押さえて、ある程度乾かしましょう。
たったこれだけのことで、破れた部分が目立たなくなります。

大きな破れの修理

かなり広い範囲で破れてしまった場合でも、DIYによる修理は可能です。
ただ、先ほどの補修に比べると、少し大掛かりな作業となるため、そこは覚悟しておきましょう。

必要なものは、カッターナイフやはさみ、ふすまの上から貼れる粘着タイプのふすま紙です。
粘着タイプのふすま紙は、ホームセンターやネットショップなどで簡単に手に入ります。

粘着タイプのふすま紙は、裏紙を剥がせばシールのように貼れるため、手軽に広範囲をカバーできます。
貼る前に枠内のサイズを測ってカットする、もしくは全体に貼ってからはみ出た分をカッターで切ってもかまいません。

さまざまな柄のふすま紙が販売されているので、部屋の雰囲気を変えたい方にもおすすめです。
お気に入りのデザインを見つけてみましょう。

動きが悪いときの修理

ふすまの滑りが悪い、開け閉めするときに引っかかる、といった症状はありませんか?
これも、ふすまによく見られる症状で、手軽にできる修理方法は、ロウソクを使った方法です。

ロウソクを敷居の溝に塗ると、それだけで滑りをよくできます。
これだけで症状が改善されることがあるので、まず一度試してみるとよいでしょう。
改善されない場合には、ホームセンターで手に入る敷居滑りテープを試してみてください。

敷居滑りテープは、裏紙を剥がし敷居の溝にシールのように貼るだけという簡単な施工で、ふすまの滑りをよくしてくれます。
使うときは溝の汚れをしっかりと拭き取ってから貼り付けましょう。

なお、開け閉めのときに引っかかるケースでは、敷居が曲がっている、ふすまの底に問題がある、といったことが考えられます。
この場合DIYでの修理は難しいため、専門の業者へ相談してください。

取っ手部分の修理

ふすまの取っ手が外れた、ぐらつく、といったトラブルも少なくありません。
開け閉めしにくくなるため、症状が現れているのなら、早めに対処しましょう。

新しい取っ手へ交換するときに必要なものは、金槌、マイナスドライバー、釘抜き(ニッパー、ラジオペンチ)です。
まずは、マイナスドライバーを取っ手の隙間に差し込んで、取り外しましょう。
ふすまを破いてしまわないよう、消しゴムなどやわらかいものをドライバーの下に敷き、てこの原理を使って取っ手を浮かしてください。

取っ手を固定していた釘が浮きあがるため、それを釘抜きで抜きます。
新たな取っ手を取り付け、金槌で釘を打ち付けて固定すれば完了です。
あまり強く釘を打ちすぎると、取っ手周辺にダメージを与えてしまう恐れがあるため、力加減に注意してください。

建て付けの修理

ふすまを閉めたとき、隙間ができてしまうような場合は、建て付けが狂っている可能性があります。
建て付けが狂う原因としては、敷居の曲がりが考えられます。
敷居の真ん中部分が下がってしまうと、ふすまの片方が下がってしまうため、閉めたときに上のほうに隙間ができてしまうのです。

このようなケースでは、敷居の交換や下地の補強などの修理が必要です。
また、ふすまの底をカンナやノミで削り、調整することで建て付けを合わすことも可能ですが、いずれにしてもDIYでは難しいでしょう。
建て付けをきちんと直したいのなら、専門の業者への依頼がおすすめです。

DIYにはリスクもある

DIYの魅力は、何といってもコストを抑えられることです。
業者へ依頼したときのような手間賃が発生しないため、必要最小限の費用で修理ができます。
しかし、DIYにはメリットだけではなく、リスクがあることも覚えておかねばなりません。

状態が余計に悪化する

普段からDIYをしている方や、手先の器用な方なら、ふすまの修理はそれほど難しくないかもしれません。
逆に慣れていない方では、ちょっとした破れの補修でも難しく感じるでしょう。

補修するつもりが、余計に穴を広げてしまうかもしれません。
新たな取っ手を取り付けるとき、力を入れ過ぎてしまい、骨組みにダメージを与える可能性もあります。
結果として前より状態が悪くなってしまうことがあるので、作業をするには注意が必要です。

余計に費用がかかる

ふすまの修理に必要なものは、たいていホームセンターで手に入ります。
うまく一度で修理できれば、最小限の費用しかかかりませんが、うまくできなかったときは余計にコストがかかります。

たとえば、粘着タイプのふすま紙は、手軽に貼れるのが魅力ですが、シール同士がくっついてしまうことがあります。
剥がそうとしたらまた別のところがくっついた、ということを繰り返していると紙がシワだらけになってしまいます。
こうなるともう使うことができないので、また新しいものを購入しなくてはならず、お金も倍かかってしまいます。

症状の再発

DIYが好きな素人と、それを生業とするプロとでは、仕上がりが違います。
たとえば、ふすまの滑りを、ホームセンターで手に入れたアイテムで修理した場合でも、DIYではまたすぐに症状が再発してしまう恐れがあります。

新しい取っ手に交換したのに、また外れてしまった、粘着タイプのふすま紙が剥がれてしまった、といったことも考えられるでしょう。
素人では完全に直しきれないこともあるので、自分で直すよりは、プロにお願いしたほうが安くキレイに仕上がり、結果的に長く使えることもあるのです。

修理はどこに依頼する?

ふすまの修理を請け負ってくれる業者は、いくつもあります。
どこへ依頼するかで費用や修理スピードなどが変わってくるため注意が必要です。
ここでは、ふすまの修理を依頼できる業者をピックアップしました。

内装業者

壁紙の貼り換えを中心とした、インテリア工事を行う業者です。
内装業者の場合、ふすまの破れ補修や、貼り換えなどには対応してもらえますが、取っ手の交換や滑りの改善などには対応していないことがほとんどです。
業者によっては、ふすまへの施工をしていないことがあるため、事前に確認しましょう。

大工職人

知り合いに大工職人がいるのなら、対応してもらえるかもしれません。
ふすまの建て付けや、滑りの悪さを改善してほしいときなどは頼りになります。
一方、ふすま紙の貼り換えや補修などは、できないといわれることがほとんどです。
費用も職人によって大きく異なるため注意しましょう。

リフォーム店

あらゆる工事に対応しているため、ふすまの修理も請け負ってくれることがほとんどです。
ただ業者によっては、水回りや外構工事に特化しているところもあるため、事前に確認するようにしましょう。
自社施工している業者なら費用もそこまで高くなりませんが、下請けなどへ丸投げしているところなら、中間マージンが発生し高くなります。

便利屋

庭の草むしりからリフォームまで、さまざまな仕事を請け負っています。
ふすまの修理に対応しているところも多いですが、業者によって仕上がりが異なります。
元建具職人や大工職人などが在籍しているのなら、きちんと修理してくれると考えられますが、そうでない場合には満足いく仕上がりにならない可能性があります。

建具業者

ふすまや障子、ドアなど、住宅の開口部に取り付けられる仕切りの建具(たてぐ)製作を行っている業者です。
建具におけるスペシャリストのため、もっとも信頼できる業者といえるでしょう。
スペシャリストゆえに、クオリティの高い仕上がりが期待できますが、価格は高くなる傾向があります。

業者選びのポイント

ふすまの修理に対応している業者はたくさんあるため、選ぶときの基準を把握しておきましょう。
以下、業者選びにおけるポイントをまとめました。

ふすま修理の実績の有無

もっとも仕上がりに関わるところのため、実績はきちんと確認しましょう。
ふすま全体の貼り換えや枠の修理、建て付けの改善などは、技術と経験がないとできません。

依頼する前に業者のWEBサイトで、ふすまを含む建具の修理に対応している旨の記載があるかどうか、チェックしましょう。

身だしなみがきれい

ふすまは、汚い手で触るとすぐに汚れてしまいます。
そのため一流の建具職人は、作業前にきちんと手を洗い、ときには軍手を使用して作業をしています。
身だしなみがあまりキレイでない業者でも、丁寧な仕事をしてくれるかもしれませんが、判断しにくいため、なるべくこのような業者はやめておいたほうがよいでしょう。

身だしなみと同じく、作業車もチェックしてください。
修理の終わったふすまは作業車で運ぶため、キレイでなくてはなりません。
作業車の中が散らかり放題で汚れているとなると、せっかくキレイに仕上がったふすまが汚れてしまいます。

見積もりをとる

どこに依頼するかで費用が大きく変わるため、見積もりは必ずとりましょう。
また、見積もりは複数の業者にしてもらうのが基本です。
そうしないと、もし相場よりも高い費用を提示されてもわからないからです。

複数の業者に見積もりをしてもらえば、価格を比較しながら決められます。
悪質な業者にだまされて、高額なお金を支払ってしまうといったリスクも軽減できます。
見積もりをしてもらうときは、保証やアフターフォロー、追加料金の有無などについても、併せて確認しておきましょう。

まとめ

ふすまの修理はDIYでも十分可能なため、興味がある方はチャレンジしてみるのもよいでしょう。
うまくいけば、材料費だけで修理ができます。

しかし、DIYでの修理にはリスクがあるので、確実かつ、キレイな仕上がりを求めるのなら、最初から業者へ依頼することをおすすめします。
修理を頼む前に、複数の業者に見積もりを依頼すれば、適正価格できちんと作業を行ってくれる業者が見つかるでしょう。

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