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パソコンを使っていると、パソコン本体の熱に悩まされることもありますよね。
本体が異常に熱くなった結果、意図しない再起動をしてしまったり画面がフリーズしたりすることも。
これは「熱暴走」とよばれている状態であり、本体が通常時よりも異常に熱くなっている時は注意が必要です。
ここでは、パソコンの熱暴走が発生した際に注意したいことや対策方法について紹介していきます。
INDEX
CPUの「熱暴走」とは?
熱暴走とは、パソコンの集積回路である「CPU」が非常に高温になることによって発生するトラブルのことです。
パソコンを含め電化製品全般は、長時間使用すると熱を持ちます。
電化製品の作動中は、内部回路の導線を大量の電子が活発に移動しており、電子同士の摩擦熱が発生しているからです。
特にCPUには高密度で導線が集まっており、非常に高温になりやすいのです。
その熱により、CPUの作動が停止するばかりか、回路自体が焼けてしまうことすらあります。
中でもノートパソコンは熱が溜まりやすく熱暴走が発生しやすいため、適切な温度を保てるように対策が必要です。
CPUの安全装置
現在多くのパソコンに採用されているインテル社のCPUでは、熱暴走でCPUが損壊してしまうことを防ぐために、安全装置が搭載されています。
過剰な熱が発生すると、自動でシャットダウンしたり、処理を極端に遅くしたりして、CPUに深刻なダメージが出ないようにしているのです。
この安全装置作動によるシャットダウンや処理落ちを含めて、一般に「熱暴走」と呼んでいます。
ただしこの安全装置は、古いCPUには搭載されていない恐れもあります。
心配な方は下記インテル社サイトで、ご自身のCPUを検索し、「サーマル・モニタリング・テクノロジー」(安全装置)が搭載されているかチェックしてみましょう。
出典:インテル
熱暴走の症状
パソコンの熱暴走では、次のような症状が代表的です。
- 電源が突然落ちる
- 再起動を繰り返す
- ブルー画面になり停止する
- フリーズする
- マウスが操作不能になる
- エラーが頻発する
このような症状が見られるときは、CPUの熱暴走が考えられます。
もし安全装置がうまく働かず、CPUが完全に熱暴走してしまうと、パソコン自体が起動不可能になることもあります。
そのほか、ハードディスクが熱暴走した場合、記録していたデータがすべて消えてしまうなど、取り返しのつかない事故が起こる可能性もあるのです。
パソコンが熱暴走を起こす原因は?
熱暴走を起こす原因はいくつかあります。
ここでは、その主要な4つの原因について紹介していきます。
冷却ファンが異常を起こしている
パソコンが異常な熱さになっている場合、最も考えられるのは冷却ファンが故障していることです。
パソコンの内部には、発生する熱を外に放出するためにファンが設置されています。
この冷却ファンはパソコンの電源が入っている間は常に回転しているため、故障することが多い部品のひとつです。
熱暴走が頻発する場合の原因として、この冷却ファンが故障していたり、劣化して送風の力が弱まっていたりすることが考えられます。
最近では冷却ファンの状態をアプリケーションなどでも確認可能ですが、最も簡単な方法は回転音に注意することです。
いつもよりパソコンのファンの音がうるさかったり、音の鳴り方が一定ではないと感じた際には一旦、パソコンの使用を中断しましょう。
パソコンの冷却ファンは基本的に常時使用してもうるさくないように設計されています。
音が大きいと感じるということは、それだけ高温になってファンが高回転してるということなので普通の状態ではありません。
もしパソコンが熱くなっていたら、音にも気を配りましょう。
内部の部品が発熱している
パソコンの部品の中でも特に発熱しやすいのは「CPU」です。
パソコンの脳にあたる部分で、パソコンを使っている間は常に稼働して大量のデータを処理している中枢機関のため、高温になりがちです。
パソコンによっては水冷方式(大型コンピュータなど)・液体窒素方式(CPUの性能を上げる方法の一つとして)で冷却していることもあります。
多くのパソコンにはCPUの温度を下げるために冷却ファンも設置されていますが、ファンもモーターで稼働しているため熱が生じます。
ホコリや汚れがたまっている
パソコンの本体部分には通気口である多くの隙間があり、ここから空気を取り込み熱を冷却ファンで排出しています。
この隙間にホコリや汚れがたまってしまうと、パソコン内部までホコリや汚れが入ってしまうことも。
少量なら問題ないですが多くのホコリがたまってしまうと、通気性が保たれず熱をうまく排出できなってしまうのです。
放置していると結果的に熱暴走を引き起こす原因になってしまうので、エアダスターなどで定期的に掃除しましょう。
室温などの使用環境
パソコンには冷却ファンがついているものの、吸い込むのは室内の空気のためパソコンの温度は室内温度に比例することになります。
真夏などに室温の高い部屋で使用していると、熱暴走の原因になるかもしれません。
室温が30度を超えるような環境では使用しないようにしましょう。
機器により多少の差がありますが、多くのパソコンでは温度が40度以上になると正常に稼働しなくなる恐れがあります。
マニュアルの「動作可能温度範囲」を確認してみましょう。
熱暴走を防ぐための対処法
一時的な熱暴走の繰り返しならば、適切な対策で、改善や予防が可能です。
修理業者に依頼する前に、次のことをご自身でチェックし、心がけてみてください。
通気口を塞がない
デスクトップパソコンをご使用の場合は、まず通気口の位置を把握しておきましょう。
背面にあることが多いですが、側面にあることもあります。
もし壁やほかの機器がその通気口の近くにあると、パソコンの排熱を妨げてしまい、熱暴走させる原因になります。
ノートパソコンの場合、通気口が底面にある場合が多いので、デスクに密着させないようにすることが大切です。
具体的には、ノートパソコンを置く際、デスクとの間に2~3cm隙間を作るだけでも放熱を助ける効果があります。
市販の専用スタンドを使用すれば設置も安定し、より効率的な排熱が期待できます。
パソコンの置き場所を変える
最近では働き方も多様化し、パソコンを一定の場所に固定していないオフィスも増えてきました。
デスクが自由に選べる会社にお勤めの方は、窓側の席で業務をこなす日も多いかもしれません。
しかし強い日差しが当たる場所では、当然その日光の熱を受けて、パソコンの放熱効率は落ちます。
なるべくカーテンなどで直射日光を遮蔽し、空調などによって通気を確保しましょう。
長時間の作業や、重い処理が必要な作業は、別の場所で行うことをおすすめします。
パソコンを節電設定にする
近年のパソコンには、消費電力をセーブする電源プラン(Windows10なら「省電力プラン」)が、搭載されている場合がほとんどです。
この電源プランに切り替えれば、モニターの明るさを抑え、パフォーマンスも控えめにすることで、パソコンの稼働量を自動で減らしてくれます。
その分発熱の抑制になり、熱暴走しにくくなるのです。
部屋の温度を下げてみる
パソコンを使用する部屋は30℃以下にしましょう。
パソコン内部の温度は室温より7~8℃は高くなるので、例えば、夏場にエアコンをかけずにパソコンを使うなどすると、熱暴走の恐れが生じます。
パソコン使用時は、適度に空調を効かせましょう。
極端に部屋を冷やす必要はありませんが、最低限、人が暑く感じない程度の室温は保っておきましょう。
風がパソコンにも当たるように、扇風機を配置することも効果的です。
冷却用のアイテムを活用する
パソコンにはファンがついていますが、それだけでは冷却効果が不足する場合も多々あります。
そのため、冷却を補佐するさまざまなアイテムが、市販されています。
簡単に手に入れやすいものに「卓上扇」があります。
通気口の近くに置くだけで、通常より多くの風をパソコン内に送り込めるため、高温化防止に役立ちます。
USB給電式のタイプなどもあるので、使用環境に合ったものを選びましょう。
ノートパソコン用に「吸引式」ファンも市販されています。
これは卓上扇のように外から風を吹き付けるのではなく、内部から排出されてくる熱風を吸引することで、排熱効果を高めるものです。
先述のように、ノートパソコンを冷やすためには、デスクと直に接しないようにすることが大切です。
その際、ノートパソコン専用の「ファン付きのスタンド」を下に敷けば、底からの送風により放熱をさらに効率化できます。
また、パソコンの動作を軽くする方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
パソコン内部のホコリを掃除する
冷却用のファンは、外気を引き込む際に、細かなホコリも吸い込んでいます。
そのため、気が付かないうちに、パソコン内部に大量のホコリが詰まってしまっていることが多いのです。
掃除機やエアダスターを使えば、内部のホコリまで取り除けます。
この場合パソコンの電源を切り、掃除機を弱にするなどして、パソコンに負担がかからないように注意しましょう。
デスクトップパソコンの場合は、できれば蓋を開けて丁寧に掃除することがおすすめです。
本体の蓋は、簡単に手で開けられるものや、数本のビスを外すだけで開けられるものがほとんどです。
必ず電源を落とし、部品の脱落などに注意しながら、時々は内部まできれいに掃除してあげるようにしましょう。
デスクトップの場合はケースや内部の配置を変える
デスクトップパソコンの場合はケースも重要です。
外からファンが見えずりメッシュが付いていないタイプの場合は、内部からうまく空気を排出できていない可能性があります。
その場合にファンが外部から見えやすいタイプに変えてみるといいかもしれません。
メーカー製のパソコンの場合は難しいですが、自作やオーダーメイドで購入した方は冷却性の高いフルタワーやミドルタワータイプがおすすめです。
機器の扱いに慣れている方は、ケースを開けて内部の構造も確実してみてください。
配線がまとまっていなかったり、ファンの角度が熱を排出しにくい角度になっていたりしてるかもしれません。
配線は結束バンド等で整理し、冷却ファンは排気口に向くように角度を変えましょう。
さらに余裕があるようならファンの数を増やしてみるのもいいでしょう。
パソコントラブルをプロに相談
「パソコンが熱くなりすぎてしまう」といったパソコンのトラブル。
自分でできる対処方法を試してみたけれどそれでも解決しないときは、パソコントラブルのプロに相談してみましょう。
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修理依頼の流れ
- まずは専用フリーダイヤルで相談
※受付時間 9:00~21:00(年中無休) - パソコンで困っている内容を伝える
- 料金体系についての案内を受ける
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気をつけるべき注意点
熱暴走を起こしているからといって、闇雲に冷やせばいいわけでもありません。
ここでは注意したいポイント3つをまとめています。
氷でパソコンを冷やすのは絶対に避ける
氷は身近にあるもののため、手っ取り早く冷やそうとすると有効に見えるかもしれません。
しかし、熱暴走が起きているからと氷や保冷剤を使うことはやめましょう。
氷はパソコンの熱によりすぐに溶けてしまいます。
さらにその溶けた水がパソコン内部に入ってしまうと、故障してしまったり別のトラブルを引き起こしてしまったりする可能性が高いです。
また、水が内部まで浸透しなくとも直接パソコンを冷やすことで内部に結露ができてしまうこともあります。
パソコンを冷やす際には送風や空調などを利用しましょう。
急激に温度を下げない
氷に限らず湿度が高い状態で急激な温度の変化が生じると、結露ができてしまう可能性があります。
結露ができると水滴が発生し、最悪の場合故障を招いてしまいます。
急激に温度を下げるのではなく、空調などを利用しましょう。
熱暴走を放置しない
最悪の場合、熱暴走によりパソコン内の回線や部品が焦げてしまう可能性があります。
焦げてしまった部品はもう二度と使うことはできません。
また可能性は非常に低いですが、発火の原因になってしまうことも考えられます
熱暴走を感じたらすぐにパソコンの使用を中止しましょう。
まとめ
パソコンのトラブルで起こりがちな「熱暴走」について詳しくまとめました。
不具合が起こったときは、冷静に熱暴走の症状や対応方法、その原因などを見極めましょう。
もし修理が必要な場合は、修理専門業者に相談してみると解決への近道になるかもしれませんよ。
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