パソコンの電源が落ちる原因は主に「熱」「電力不足」「ソフトウェア」「ハードウェア」「帯電」の5つが考えられます。
意図せずパソコンの電源が落ちてしまう現象はパソコンへの負担も大きいため、早急に対策しましょう。
今回は原因別の対処方法や、おすすめのパソコン修理業者を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
INDEX
熱でパソコンの電源が落ちる場合
パソコンが動作しているあいだ、内部のパーツはかなりの高温になるため、冷却ファンなどで熱を外に逃がして温度を下げる仕組みが施されています。
しかしファンの不具合などにより放熱効率が下がると、内部がどんどん過熱されてしまいます。
さらに一定以上の熱を持つと、「熱暴走」といってさまざまな不具合が生じるため、故障を防ごうとして機械がシャットダウンしてしまうのです。
暑い部屋で使っているときによく電源が落ちる場合などには、CPUの熱暴走が原因である可能性が疑われます。
次の対処方法を試してみましょう。
冷却ファンが回っているか確認する
パソコンのカバーを外して、冷却ファンが回っているか確認します。
回転していなければ、コネクタが外れていないかチェックしましょう。
コネクタが外れていないのにファンが回っていない場合は、ファンが故障している可能性があります。
冷却ファンの故障は、回転音で気付くこともあります。
いつもより大きな音がしている場合や、音が安定せず周期的に変わる場合は故障しているかもしれません。
その際は、ファンの交換を検討する必要があるでしょう。
パソコンのフリーズについては下記の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
放熱用のスペースを確保する
冷却ファンが正常に機能していても、放熱用の排気口が塞がれていたら熱を外に出せません。
デスクトップの場合は、本体の背面または側面に排気口があるはずなので、壁などでふさがないように配置しましょう。
10cm以上のスペースを確保しておかなければ上手く放熱できず、熱暴走が発生する恐れがあります。
ノートパソコンの場合は、側面の下の方に排気口がついているものが多いので、柔らかい布やカーペットの上で作業をしていると、知らぬ間に放熱を妨げている恐れがあります。
ノートパソコンは特に熱がこもりやすいため、夏場などには冷却パッドや外付けファンといった、冷却グッズがあると安心です。
パソコンが熱い原因と対策については、こちらの記事でより詳しく解説しているので参考にしてください。
冷却ファンを掃除する
冷却ファンはホコリがたまっていると上手く動かないことがあります。
電源ケーブルを外してからパソコンのケースを開け、エアダスターなどを使って、ファンのホコリを取り除きましょう。
精密機器なので、作業に自信がない方は業者に相談することをおすすめします。
電力不足でパソコンの電源が落ちる場合
パソコンに十分な電力が供給されていないと、電源が落ちることがあります。
起動後ある程度の時間がたつと、電源が落ちてしまう場合などには、電力不足が疑われます。
このようなときは、次の対処方法を試してみてください。
電源ケーブルを確認する
電源ケーブルがパソコン本体とコンセントの両方に、しっかり接続されているか確認しましょう。
接続に問題がないのに電力が供給されないときは、ケーブルが断線している可能性もあります。
新しいものと交換することで、症状が改善するかもしれません。
たこ足配線にしている場合は、電源タップの不具合やワット数不足が原因である可能性も考えられます。
壁のコンセントに直接つなげて、起動してみましょう。
また、ドライヤーやホットプレートなど、消費電力が大きい機器をまとめてつないでいる場合は、それらを外すと解決することがあります。
ノートパソコンのバッテリーを確認する
ノートパソコンの電源が落ちてしまう場合は、バッテリーを取り外してACアダプタでパソコンを起動させ、様子を見てみましょう。
これで問題なく動作するなら、バッテリーの充電不足や劣化が原因と思われます。
まずはバッテリーが十分に充電されているか、チェックしましょう。
しっかり充電しても症状が改善されない場合は、劣化している恐れがあります。
バッテリーの寿命は使い方にもよりますが、交換時期はだいたい2~3年です。
交換時期が近付いているようなら、買い替えも検討しましょう。
ノートパソコンのバッテリー交換については下記の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
増設機器・周辺機器を外す
パソコンの内部にHDDやグラフィックボードを増設している場合や、USB端子に外付けHDDなど周辺機器をいくつもつなげている場合にも、電力不足が生じることがあります。
増設機器や周辺機器をすべて外してから、パソコンの動作を確認してください。
機器を減らしたくない場合は、電源装置を出力性能の高いものに交換することも検討しましょう。
ソフトウェアの影響でパソコンの電源が落ちる場合
あるソフトウェアをインストールしたあとに電源が落ちるようになった場合や、特定のソフトウェアを起動したときに電源が落ちる場合には、そのソフトウェアが原因である可能性が高いと思われます。
3Dグラフィックを大々的に取り入れたゲームなどを実行していると、CPUを始めとするさまざまなパーツに大きな負荷がかかるため、熱暴走が発生し、電源が落ちることがあります。
このようなときは、次の対処方法を試してみましょう。
ソフトウェアをアップデート・アンインストールする
まずは、問題のソフトウェアを最新版にアップデートしてみましょう。
それでも電源が落ちてしまうときは、パソコンのスペックが足りていない可能性があります。
この場合の対処方法は、ソフトウェアをアンインストールするか、どうしても諦められないのであれば、パソコン自体を買い替えるしかありません。
ソフトウェアをアンインストールするには、スタートメニューの[Windowsシステムツール]をクリックし、一覧から[コントロールパネル]を選択します。
そのなかに[プログラムのアンインストール]があるので、指示に従ってアンインストールします。
「システムの復元」を実行する
ソフトウェアを一つずつ確認して、アンインストールするのが面倒な場合は、Windowsの「システムの復元」機能を使って、パソコンを不具合が発生する前の状態に戻すことができます。
[コントロールパネル]から[システム]→[システムの保護]と進み、必要に応じて[構成]を設定してから[システムの復元]を選択してください。
このとき、復元ポイント以降のデータはすべて消えてしまうため、実行前に必ず大切なデータのバックアップを取っておきましょう。
以下の記事では、修理前のバックアップについて詳しくまとめているので参考にしてください。
ハードウェアのトラブルでパソコンの電源が落ちる場合
モニターやハードディスク、マザーボードなどに何らかのトラブルが生じると、パソコンの電源が落ちることがあります。
このようなときにはトラブルを起こしている機器を特定し、交換するのが一般的です。
次の手順を試してみましょう。
周辺機器を外してからパソコンを起動する
まずは、パソコンに接続している周辺機器をすべて取り外してから、再びパソコンの電源を入れて様子を見ます。
問題なく動作するようであれば、周辺機器のいずれかに原因があるはずです。
1つずつ接続しては電源を入れる作業を繰り返し、問題の機器を特定します。
ハードウェア診断を実行する
多くのパソコンには、ハードウェア診断ツールが搭載されています。
こちらの機能を使ってもハードウェアの異常や故障を確認できるので、メーカーのマニュアルなどを参考に試してみるとよいでしょう。
場合によっては診断に時間がかかることもあるので、時間に余裕をもって行いましょう。
周辺機器のドライバを更新する
ある特定の周辺機器を使うと電源が落ちる場合、機器の異常や故障のほかに、Windowsとの相性が悪いことも考えられるでしょう。
特にWindowsのアップデートを機に症状が出るようになった場合には、この可能性が考えられます。
そのようなときには、問題の周辺機器のドライバを最新の状態に更新すると、解決することがあります。
デバイスドライバーの更新手順は以下の通りです。
- 画面左下タスクバー内の検索ボックスで「デバイス マネージャー」を検索しアプリを開く
- カテゴリを選択してデバイスを表示し、更新するデバイスを右クリック
- [ドライバーの更新]をクリック
「ドライバーが正常に更新されました」というメッセージが表示されれば、更新完了です。
更新できなかった場合の対処方法は、新しいドライバが提供されるまで機器の使用を控えるか、Windowsのバージョンを以前に戻すかのいずれかです。
帯電でパソコンの電源が落ちる場合
パソコンが帯電していると、さまざまな誤作動を引き起こします。電源が落ちるのも、帯電が原因かもしれません。
冬場など乾燥した環境では特に帯電しやすいので、注意が必要です。
電源を入れる前に、次の手順で放電をしておきましょう。
- デスクトップの場合
→電源ケーブルと周辺機器をすべて取り外し、10分ほど放置することで放電できます。 - ノートパソコンの場合
→バッテリーも外してから同様に10分ほど置いたのち、再び電源を入れましょう。
帯電を軽減するには、静電気除去シートを使うなど日頃から対策をしておくことをおすすめします。
パソコンの放電方法については下記の記事でより詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。
それでもパソコンの電源が落ちるときは
できる限りの対処方法を試してみても症状が改善しない場合は、内部のパーツなどハードウェアの異常や故障が疑われます。
つまり、パソコンを分解してパーツを交換する必要も出てくるため、自力で直すのは困難でしょう。
修理店など専門の業者に相談することを、おすすめします。
また、今回ご紹介した対処方法についても、作業に不安があれば、無理せずプロにお任せしましょう。
繰り返し電源が落ちてもそのまま使い続けたり、間違った対処を行ったりすると、データの消失やさらなるダメージにつながる可能性があります。
パソコンの電源が落ちるトラブルは「PCホスピタル」に相談
パソコンの電源が落ちてしまう症状が直らないときは、PCホスピタル」とは、デジタル機器の有料訪問サポートで高い利用率を誇る業界最大手のパソコン修理業者です。
年中無休&全国対応しており、最短即日のパソコントラブル対応が可能!データもしっかりと保護してくれます。
また、訪問対応の時間が取れない方には宅配修理も行っており、主要店舗では持ち込み修理も可能です。
しかも、トラブル診断後の見積りで提示した料金以外の費用を請求がないので、安心して依頼ができますよ。
修理依頼の流れ
- まずは専用フリーダイヤルで相談
※受付時間 9:00~21:00(年中無休) - パソコンで困っている内容を伝える
- 料金体系についての案内を受ける
- 希望の日時を伝えて訪問日時を決める
- 予約当日に現地で診断・見積り
- 見積り了承後に修理
PCホスピタルの口コミ
PCホスピタルの口コミを3つ紹介します。
- その日のうちに復旧してもらえたので満足です。マイナス面もはっきり伝えてもらえたので逆に信頼できると思いました。
- ネット異常のほかにもいくつか問題点が発見されたのですが、すべて親切丁寧に解決くださいました。作業自体も迷いなく迅速で、また作業員の方の気さくな人柄もあってとても安心してお願いできました。
- 修理完了までの時間も早く、連絡もきっちりしていました。何より息子が安全に使えるよう配慮してくれている感じに好感がもてました。
出典:みん評
PCホスピタルの口コミ・評判や料金体系について、より細かく紹介している記事もあります。併せてご覧ください。
他のサービスも検討したい方はパソコン修理業者はどこがいいかを解説している以下記事もご一読ください。
頻繁にパソコンの電源が落ちるなら買い替えも視野に
電源が落ちる原因は、パーツの劣化・故障やスペック不足であることが多いです。そのため、一時的に直ったようでも再発する恐れがあります。
一般的に、パソコンの寿命は4~8年程度といわれています。
修理費用やスペックを比較して、新しいパソコンに買い替えた方がよさそうであれば、一度検討してみましょう。
パソコンの修理・買い替えに悩んでいる方は、そのタイミングなどについて解説している記事もあるので、ぜひ参考にしてくださいね。
パソコンの電源が落ちる原因と対処法!まとめ
パソコンの電源が落ちる原因と、対処方法をご紹介しました。
突然電源が落ちるとびっくりしてしまいますが、まずは落ち着いてどこに問題があるのか探り、それに応じた適切な対処を行いましょう。
自分でできそうな対処方法をすべて試してみても症状が改善しない場合は、「最安修理ドットコム」を使って専門の業者に相談することをおすすめします。
また、今回ご紹介した対処方法も難しいと感じたら、無理せずプロにお任せした方が安全です。
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