
新しいパソコンに買い替えるする際、データの移行作業が必要になります。
そこで当記事では、パソコンのデータを移行するための具体的な方法について、紹介します。
INDEX
パソコンの引っ越しに必要なもの
パソコンの引っ越しに際して必要となるのは、主にデータを移行させるために使う記録メディアです。
一般的には、USBメモリや外付けHDDが、よく使われます。
その他の方法としては、LANケーブルなどを使うやり方もあります。
記録メディアには、CDやDVDなどのディスク系もありますが、ほかのメディアと比べて、データの書き込み速度があまり早くありません。
また、CD-Rなどの書き換え不可能なタイプのメディアは、一度使うとデータの上書きができないため、使い勝手が悪いです。
とはいえコンビニなどで容易に入手でき、販売価格もHDDと比べれば安いので、急に記録メディアが必要になったときには、重宝します。
パソコンの引っ越しを行う前の準備
旧パソコンから引っ越しをする場合、前もって準備しておきたいことがいくつかあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
データの整理を行う
データを新しいパソコンへ移す前に、整理をしておきましょう。
現実の引っ越しと同じで、パソコン間でデータ移行する際、データ数や容量が大きいほどデータの転送に時間がかかり、移動させるのが大変になります。
このとき、不要なデータと必要なデータの整理を事前に行っておくことで、データ移行にかかる時間を減らせます。
十分な時間を設ける
移行するデータ量など、個々人の環境にもよりますが、データの移行にはとても時間がかかります。
基本的には、数時間~半日程度はかかると、想定しておいたほうがよいでしょう。
そのため、スケジュールに余裕のあるときに、合わせて行うのがベターです。
重要なログイン情報は一時的にメモしておく
ブラウザに保存したログイン情報は、パソコンの引っ越しで忘れがちなデータです。
よく利用しているサイトのログイン作業を省略するために、ブラウザにIDとパスワードを記憶させているという方は多いでしょう。
データを移すときは、基本的にブラウザを含むソフトウェアは、改めて新規インストールする必要があります。
ログイン情報は引き継ぎされていない状態になるので、ログイン情報を覚えていない方は、IDとパスワードを一時的にでもメモしておくとよいでしょう。
データを移すときの手順
続いては、新旧のパソコン間でデータを移行する際の手順について、具体的にご説明します。
移行データの例
送受信したメール、お気に入り、ユーザー辞書、作成したワードやエクセルファイル、音楽ファイル、年賀状の住所録やデザインなどは、移行されることが多いデータです。
移し忘れがあると余計な手間がかかるので、気を付けて作業を進めましょう。
外付けHDD・USBメモリを使う方法
外付けHDD、USBメモリを使うには、古いパソコンにHDDやUSBメモリを接続し、移したいデータをドラッグアンドドロップでメディアにコピーするだけです。
すべて移し終えたら、新しいパソコンにHDDまたはUSBメモリを接続して、データを移動させれば移行は完了します。
HDDなどのメディアを持っていない場合、購入費用が必要になりますが、移行作業はとてもシンプルなので、慣れていない方でもやりやすいでしょう。
外付けHDDとUSBメモリの違いは、主に容量の大きさにあります。
USBメモリは、128GBまでのものが主流です。
128GBより大容量のUSBメモリもありますが、種類はあまりありません。
外付けHDDは、1TBを超える大容量タイプのものが主流で、たくさんのデータを保存できます。
大量のデータを移行させたい場合は、外付けHDDを選ぶのがおすすめです。
移行させるデータがそれほど多くない場合は、USBメモリのほうが安価に入手できます。
USBリンクケーブルを使う方法
異なるパソコン同士を連結できる周辺機器が「USBリンクケーブル」です。
連結することで、1つのマウスでパソコン2台の画面を行き来して、操作できるようになります。
ケーブルの機能により、データの移行も簡単です。
リンクケーブルで繋げば、古いパソコンにあるデータをそのままドラッグアンドドロップで、新しいパソコンのほうに転送できるようになります。
外付けHDDと比べると、ケーブルのほうが安く購入できるため、データ移行に関する費用を抑えやすいです。
クロスケーブルを使う方法
パソコン同士を「クロスケーブル」で接続して、データ転送を行います。
この方法のメリットは、データの転送速度が早いという点です。
大容量のデータを、素早く新しいパソコンへ転送したい場合に重宝します。
一方で、機能を有効にするためには、インターネットの設定を変えなくてはなりません。
パソコンの扱いに慣れていない方にとっては、難しい操作になる可能性があります。
間違えた設定にすると、直すまでネット接続ができなくなることがあるため、注意が必要です。
クロスケーブルで接続するためには、パソコン同士がお互いを識別するために、まずIPアドレスを固定する作業が必要です。
1.IPアドレスの変更方法(Windows10の場合)
IPアドレスの変更方法(Windows10の場合)は以下の通りです。
- [スタートボタン]を右クリックして[設定]を選択し、[ネットワークとインターネット]を開いてください。
- [状態]の項目画面から[アダプターのオプションを変更する]を選択します。
- そのあとに出てきた画面から、使用中のネットワーク(Wi-Fiなど)を選んで右クリック。
メニューが出たら[プロパティ]を選択します。 - プロパティが開いたら、[インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)]を選んで、[プロパティ]ボタンを押します。
- するとIPアドレスの設定画面が表示されるので、IPアドレスを「192.168.3.xxx」という具合に、最後以外の数字を新旧2台のパソコンで統一します。
最後の数字は、違うものを設定してください。 - サブネットマスクは「255.255.255.0」と入力します。
終わったら[OK]ボタンで画面を閉じれば、設定完了です。
2.引き続きデータ移行の作業
IPアドレスの設定が完了したら、引き続きデータ移行の作業に入ります。
手順は以下の通りです。
- 転送先のパソコンにフォルダを作ります。
- フォルダの上で右クリックしてメニューを開き[プロパティ]を押して、[共有]タブの[共有]ボタンを選択します。
- 表示された画面上の[Everyone]を押し、アクセス許可レベルを変更してください。
- ここまでくると、古いパソコンのほうから、先ほどの共有フォルダが開けるようになります。
[エクスプローラー]を開き、左側のメニューにある[ネットワーク]という項目を開くことで、共有フォルダを参照できます。 - 任意のデータを共有フォルダに移動させると、データの転送が可能です。
データの転送が終わり次第、IPアドレスの設定画面を開いて[IPアドレスを自動的に取得する]に戻してください。
移行先のパソコンでネット接続設定を行う
有線で接続する場合は、ルーターとパソコンを有線LANケーブルで接続するだけで、ネットに繋がります。
無線LANの場合は、使用する無線LAN子機のドライバーのインストールが必要です。
無線LAN使用時の手順は以下の通りです。
- 無線LAN子機のドライバーのインストールが済み次第[スタートボタン]を右クリックして、[設定]を選択します。
- 設定画面から[ネットワークとインターネット]を開き、[Wi-Fi]の項目を選んで[利用できるネットワークの表示]を選択してください。
- 利用できるネットワーク名が表示されるため、自分が使いたいものを選択しましょう。
- 最後にセキュリティーキーを入力すれば、接続完了です。
周辺機器やソフトウェアの設定
新しいパソコンで使っていたプリンターやデジカメなどの周辺機器、またはソフトウェアを再度使用するためには、ソフトウェアやドライバーの再インストールが必要です。
公式サイトなどを参照して、インストール作業を行ってください。
メールソフトの再設定や、ブラウザのお気に入りのインポート、ユーザー辞書の再登録などもする必要があるでしょう。
メールソフトには大抵、送受信メールを「エクスポート」/「インポートする」機能がついていますが、やり方はソフトごとに異なるため調べてみてください。
ブラウザに保存したお気に入りも同様で、インポート/エクスポート機能で、データの引き継ぎが可能です。
ユーザー辞書も、登録した辞書を外部ファイルに保存・読み込みをする機能があるので、移行は簡単です。
手間が多くて面倒なら業者に依頼しよう
パソコンに慣れている方は別として、パソコンが苦手な方にとっては、手順をこなすだけでも一苦労でしょう。
データ移行の準備をするだけでも、思いのほか時間がかかるものです。
特に忙しくて時間がとれない方の場合、作業がなかなか進まないことも考えられるため、パソコンの修理業者に依頼してみるのもおすすめです。
修理業者を利用するメリット・デメリット
パソコンの修理業者の中には、データ移行を代行してくれるサービスがあります。
これを利用すれば、自分の時間を割くことなく、データ移行を済ませられます。
プロが作業してくれるので、パソコンに疎い方も安心して任せられるでしょう。
一方で、費用がやや高いことがデメリットに挙げられます。
一般的な相場は、安いケースで15,000円ほど。
業者の見積もりや移行するデータの量によっては、2万~3万円ほどかかることもあります。
また、移行するデータ量が大きければ大きいほど、追加料金がかかってくる場合もあるため、注意が必要です。
依頼するにしても、ある程度は自分でデータの整理をしておいたほうが、よいでしょう。
業者によって、移行に対応してくれるデータに多少の違いはありますが、メールファイルやお気に入り、音楽ファイルなど一般的によく移行されるデータなら、どの業者でもサービス内容に含まれています。
業者の料金はけっして安くはないので、費用対効果をよく考えて検討しましょう。
パソコントラブルをプロに相談

データを移行している際のトラブルは、パソコントラブルのプロに相談してみましょう。
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持込修理、出張修理、宅配修理に対応しているので、パソコンの状況や生活スタイルにあわせて修理方法を選べるのがうれしいポイント。
また、”データを消さないパソコン修理”をモットーとしているので、可能な限りデータを保護して作業を行います。
パソコンに関するお悩みがあれば気軽に相談してくださいね。
修理依頼の流れ
- まずは専用フリーダイヤルで相談
※受付時間 9:00~21:00(年中無休) - パソコンで困っている内容を伝える
- 料金体系についての案内を受ける
- 希望の日時を伝えて訪問日時を決める
- 予約当日に現地で診断・見積り
- 見積り了承後に修理
「電話で相談する前に、PCサポートの料金体系や作業料金について詳しく知りたい」という方向けに、最安修理ドットコムPCサポートのサービス内容をまとめています。
まとめ
パソコンのデータ移行をする際は、準備や移行作業などに多少の時間がかかるため、十分な時間があるときに行いましょう。
また、データ量が多いほど、移行にかかる時間は増えていきます。
移行を行う前に、不要なデータと必要なデータを分けて整理しておくことを、おすすめします。
もし、パソコンに慣れておらず移行作業が大変そうに感じるなら、プロの業者に依頼することも検討してみましょう。
費用に関しては自分で移行作業をしたほうが安く済みますが、業者に任せれば、手間と時間を節約することができて便利です。

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