
パソコンのマザーボードに問題が生じると、パソコンが起動しなくなるなど多くの障害が起こります。
この記事ではそれらの症状や、不調の原因がマザーボードにあるかどうかの見極め方法など、詳しく解説しますね。
この記事で分かること
マザーボードが故障すると起きる症状とは?
マザーボードとは、「パソコンの主要な電子回路基板中心となるパーツ」のことです。
マザーボードが故障すると、下記のような症状が出ます。該当する症状があれば、マザーボードの故障を疑いましょう。
電源が入らなくなる
マザーボード故障の中で、最も多いトラブルがパソコンの電源が入らなくなるというものです。下記のような症状があれば、マザーボード故障の可能性が高いです。
- スイッチを押しても電源ランプが点灯しない
- 電源ランプは点灯するが、そこから先に進まない
- 電源ランプは点灯するが、最初に起動されるプログラム画面の手前で止まってしまう
- 電源ランプは一瞬だけ点灯するが、すぐに消えてしまう
これらの症状は、次第に症状が悪化していく場合があります。
徐々に起動しないことが増え、最終的には何の反応も示さなくなってしまうため、早めの対処が必要です。
BIOSが起動しない・画面が映らない
その他に、電源自体は入るものの途中で起動が止まってしまうというケースがあります。
とくに「BIOS(バイオス)」が起動しない場合は、マザーボードに問題がある可能性が高いです。
「BIOS(バイオス)」とは
- 「Basic Input Output System」の略称
- パソコンの電源を入れると最初に起動するプログラム
- OSが立ち上がるまでのプロセスを管理する
BIOSに不具合が起きると、ハードディスクなどからの情報の読み込みに問題が生じ、起動が止まってしまいます。
画面が荒れて砂嵐のような状態になっているなら、マザーボードに原因があることが多いです。
BIOSが起動しない理由は複数ある
マザーボード故障の他にも、BIOSが起動しない理由は複数あります。
「ロゴマークが表示されない」「ブルースクリーンが表示される」といった場合は、マザーボード故障が原因でない可能性が高いです。
BIOSが起動しない時の対処法もチェックしてみてください。
電源を入れた後にビープ音が繰り返し鳴る
ビープ音とは、「ピーピー」という機械が鳴らす音のことを指します。起動時のパソコンに問題があるとき、音で異常を知らせてくれる機能です。
起動の直後にパソコンのビープ音が流れた場合は、マザーボードに何らかの異常が出ている可能性が考えられます。
音の多くは「ピッ」「ピー」等のシンプルなもので、その種類や回数で異常の種類を教えてくれます。どんなときにどんな音が出るかは商品によるため、説明書やメーカーのサイト等で確認してください。
最近のマザーボードは、LEDの光で異常を知らせるタイプも増えてきています。
パソコンのビープ音については、下記の記事で詳しく解説しています。ビープ音の注意点
エラーで知らされた異常が、不具合の原因になっているとは限らないので、注意しましょう。
例えば、壊れたマザーボードに正常なメモリが繋がれている場合、ビープ音の内容は「メモリのエラー」を示すこともありますよ。
使っているとフリーズする・電源が落ちる
「起動はしたけれど、パソコンを使っていると頻繁にフリーズする」、あるいは「いきなり落ちてしまう」といった現象が起きた場合もマザーボードの故障を疑いましょう。
ただし、マザーボードの故障以外に、下記のような原因もあります。
- 電源ユニットに問題があり、パソコンの電源が落ちやすい
- 冷却装置に問題があり、CPUが過熱し強制的にシャットダウン
原因を見極めるために、電源の状態やパソコン内の温度を確認しましょう。
電源ユニットや冷却装置に問題がなければ、マザーボードが故障している可能性が高くなります。
マザーボードの故障以外でも似た症状は起きる
例えばBIOSの場合、アップデートを行ったり接続されたハードウェアの構成を変えたりすることで起動しなくなり、モニタが映らない現象が起きる場合もあります。
これは故障ではなく「CMOSクリア」をすれば解決しますよ。
CMOSクリアとは
- メモリに供給される電力を、完全にストップさせること
- 設定情報を正常な状態にリセットできる
その他、使用中にフリーズする現象では、ハードディスクやウイルスなどが原因になっていることもあります。
「CMOSクリアしたが改善しない」「ハードディスクやウィルスのチェックをしたが問題がない」「異常の原因がまったく分からない」というようなときには、マザーボードを調べてみましょう。
故障した原因を的確かつ素早く対処したい方は、PCホスピタルのようなパソコン修理業者に相談するのがおすすめです。
マザーボードが故障する4大原因
マザーボードは一般的に、以下の4つが原因で故障に至ります。ひとつずつ確認していきましょう。
寿命がきた
一番多い原因が「機械としての寿命」です。
寿命を決める要因となるのは、電気を蓄えるために搭載されているコンデンサで、寿命は3~5年程度だとされています。
また、ボードに付けられているボタン電池も同程度の期間で消耗します。こちらは電池交換するだけなので、あまり費用はかかりません。
ただし、見逃しやすいので注意ししましょう。
高温や低温になりすぎている
温度の高低差も故障リスクを高めます。
パソコンに内蔵されたチップなどは非常に熱に弱く、マザーボードも冷却不足が原因で故障します。
とくにコンデンサなどは、温度が10℃上昇すると寿命が半分になってしまうので、パソコンの熱には気を付けてください。
また、高温だけでなく温度が低すぎるのも問題です。
コンデンサの機能は蓄電ですが、温度が下がるほど蓄電能力も下がります。周囲の環境が10℃以下の場合は、室温を高くしましょう。
ホコリや湿気が入った
ケースの外から入ったホコリや虫の死骸が付着することも、故障の原因になり得ます。
湿度が高くなると内部に湿気も溜まりやすく、金属の腐食やショートを起こすので注意しましょう。
普段使わないパソコンでも、定期的な起動が必要です。起動させると、内部の空気が換気でき、湿度を下げられます。
物理的に破損している
パソコンに水がかかったり、高い所から落としてしまったりして、物理的に壊れてしまうこともゼロではありません。
とくに注意したいのは雷です。落雷でケーブルを流れる電圧が急激に上がると、電子機器の故障をもたらします。
中でも影響が大きいパーツが、電源ユニットとマザーボードです。天候が急変し、落雷が予想される状態になったらコンセントを抜くか、電圧対応の電源タップを使うようにしましょう。
マザーボードの故障を確認する方法2つ
パソコンには多くのパーツが使われています。そのため同じようなトラブルでも、その原因の特定が簡単ではないことも多いです。
原因がマザーボードの故障にあるかどうかを確認するにも、まずは下記を試してみてください。
1.最小の構成で起動を試す
原因を探るためには、不具合候補となるパーツを外し、起動がうまくいくかどうかを試す必要があります。
パソコンの起動に必要なパーツは、以下4つです。
- 電源ユニット
- マザーボード
- CPU
- メモリ
上記以外のパーツである、OSの入ったHDDやSSD、モニタやキーボードは外してください。その他、メモリ増設など行っている場合は、元の状態に戻しましょう。
この方法で無事に起動できたなら、外したパーツ等のいずれかに原因があります。一つずつパーツをつなぎながら再起動し、問題の所在がどのパーツにあるのか判断してください。
2.コンデンサをチェック
他のパーツに問題がない場合は、コンデンサの状態をチェックしてください。
コンデンサとは、蓄電や放電をするパーツです。パソコンのケースを開け、マザーボードに付けられている小さい電池のようなパーツを探しましょう。
コンデンサが、変色・膨張・液漏れ・破裂等していれば、マザーボードの故障が濃厚です。
このような場合は、マザーボードごと交換する必要があります。個人での対処は非常に難しいので、PCホスピタルのようなパソコン修理業者に相談してください。
以下の記事では、マザーボードにかかる交換費用や手順について解説しているので、参考にしてください。
マザーボードの寿命を延ばすには…
マザーボードの寿命は、パソコンの使い方によって大きく左右されます。
上記で説明したことに気を付ける以外にも、定期的にケースの中やファンの換気口を掃除すると冷却効果が高まり、内部も綺麗に保たれます。
長時間パソコンを使用し続けると寿命が削られるため、使いすぎには注意が必要です。
実際にパソコンに異常が出た場合、その原因がマザーボードにあるかどうかの見極めは、初心者には難しいかもしれません。
不具合の原因を特定できない場合は、パソコン修理業者に相談してみると良いでしょう。
ただし、自作PCやBTOパソコンは修理店によって修理不可の場合もあるので、よく確認してください。
原因が特定できないときに頼りたい修理業者

出典:PCホスピタル
「マザーボードの故障原因が特定できない」「自分で対処するのは難しい」という方は、PCホスピタルに相談してみましょう。
無料で見積りをとってくれるので、事前に修理費用の総額が分かります。年中無休&最短即日修理OKで、全国に対応しており、地方にお住まいの方も安心です。
持込修理、出張修理、宅配修理に対応しているので、パソコンの状況や生活スタイルにあわせて修理方法を選べます。
WEB申し込みも対応しているので、気軽に相談してみてくださいね。
マザーボード修理の費用
PCホスピタルの料金体系は、「基本料金(8,800円)+出張料金(2,200円)+作業料金(3,300円~)」の合計です。
マザーボードの交換をする場合、作業料金として16,500円かかるので、訪問修理の場合でも25,300円ほどで対応してくれますよ。
ちなみにマザーボードの交換は5万円ほどが相場なので、費用もかなり抑えられます。 実際にどのくらいで修理できるか、一度見積をしてみましょう。
修理依頼の流れ
PCホスピタルの口コミ
PCホスピタルの口コミを3つ紹介します。
- その日のうちに復旧してもらえたので満足です。マイナス面もはっきり伝えてもらえたので逆に信頼できると思いました。
- ネット異常のほかにもいくつか問題点が発見されたのですが、すべて親切丁寧に解決くださいました。作業自体も迷いなく迅速で、また作業員の方の気さくな人柄もあってとても安心してお願いできました。
- 修理完了までの時間も早く、連絡もきっちりしていました。何より息子が安全に使えるよう配慮してくれている感じに好感がもてました。
出典:みん評
こちらの記事でも、PCホスピタルの口コミ・評判や料金体系について詳しく解説しています。併せて参考にしてください。
マザーボード故障時の症状まとめ
今回はマザーボードが故障した時の症状や、故障を確認する方法、故障をする4つの原因についてまとめました。
マザーボード故障の疑いがあれば、まずは症状を確認し、本当に故障しているか確認してください。
自身でトラブルの原因を特定したり、修理や交換をしたりするのが不安な場合は、PCホスピタルのようなプロに相談するのもよいでしょう。
なお、製造されてからある程度の期間が経っているパソコンの場合、パソコンごと新しい機種に買い変えてしまうという選択肢もあります。 ご自身のパソコンの状態にあった解決策を、ぜひ探してみてください。

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