壁は?畳は?天井は?和室をリフォームする方法と相場費用を解説

壁は?畳は?天井は?和室をリフォームする方法と相場費用を解説

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和室をリフォームする際の費用や方法について、紹介します。
お部屋も年数が経過すると、傷みが目に見えてくるもの。
畳や壁など、部屋の場所や部位ごとにリフォーム方法を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

和室のリフォーム・畳

和室といえば畳です。
畳のリフォームは、畳屋さんにお願いすれば簡単にできます。
汚れが目立ちだしたら、リフォームを検討しましょう。

畳のリフォームの方法

畳のリフォームには「裏返し」「表替え」「新調」という方法があります。
それぞれについて、下記に説明します。

裏返し

裏返しは、畳の表面部分(畳表)をひっくり返して、きれいな裏面を表にして使う方法です。
このとき畳縁(たたみべり)は新しいものと交換します。

表替えと新調

裏返しをした後で、再び汚れが目立ってきたり、日の光で色あせたりしてきたら、表替えを行います。
この場合は、もうひっくり返せませんので、畳表を新しいものと取り換えることになります。

畳は「畳床(たたみどこ)」と呼ばれる、芯の部分を畳表と畳縁で包む、という構造になっています。
畳床に問題がないうちは、裏返しと表替えを繰り返していけばよいのですが、歩くと沈み込むような状態になってしまったら、新しい畳に新調しなければなりません。

フローリングにリフォーム

畳をやめて、フローリングにリフォームする方法もあります。
これは、後述する「和室を洋室にする」リフォームのひとつです。
「お掃除やお手入れがしやすくなる」ことに加えて、特にご高齢の方にとっては「フローリングにして椅子やベッドを使うほうが、体に負担がかかりくい」というメリットもあります。

また、通常の半分の大きさで畳縁がない「半帖畳」と呼ばれる畳も部屋が広く見えることから、これも後述する「和モダン」にリフォームする場合などによく使われます。

費用の目安は?

畳の場合、費用の目安は裏返しで1畳あたり3,000~6,000円、表替えで5,000~2万円、新調するなら1万~3万5,000円ほどです。
また、畳からフローリングへの張り替えは、一般的に10~30万円ほどかかります。

和室のリフォーム・障子やふすま

障子やふすまは、畳と並び和室を象徴するものです。
これらは部屋の中でも目立つ存在なので、リフォームすると雰囲気をガラリと変えられます

障子やふすまのリフォームの方法

お手入れのしやすさや使い勝手を考えれば、引き戸やロールスクリーンへの交換や、外してリビングと一体化させる方法などが考えられます。
和室の雰囲気を大事にするのであれば、時期を見て張り替えるとよいでしょう。

費用の目安は?

障子の張り替えは、安価なものなら障子紙1帖あたり1,000円ほどでできますが、耐久性のあるプラスチック製のものだと1万円ほどかかります。
ふすまは安いもので2,000円ほどから、高級なものだと2万円ほどかかります。
また、ふすまから引き戸への変更は、8~15万円ほどです。

和室のリフォーム、壁

和室の壁には、土や砂といった自然素材が使われています。
種類はいろいろありますが、一般的には「砂壁」が多いようです。

壁のリフォーム

壁のリフォームには、砂壁、ビニールクロス、漆喰、珪藻土などいくつかの種類があります。
ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、選んでみてください。

砂壁

砂壁は調湿性が高く、部屋の湿度を一定に保つ効果があり、耐火性にも優れています。
また「ホルムアルデヒド」などの有害物質を吸収する効果もあるので、シックハウス対策にも有効です。
一方で、「掃除や手入れがしにくい」「時間がたつにつれ、ポロポロ剥がれてきてしまう」というデメリットもあります。

こうした点が気になるようなら、洋室のような後述の「ビニールクロス」や同じ自然素材の「漆喰(しっくい)」にリフォームするとよいでしょう。
もちろん、そのまま塗り直すという方法もあります。

ビニールクロス

ビニールクロスというと洋室のイメージをもつ方が多いかもしれませんが、デザイン性が高いので、和室に合うものも豊富にあります。
自然素材のものと比べると掃除や手入れがしやすい反面、調湿や耐火といった機能性はなく、耐久性でも劣ります。

漆喰

漆喰も自然素材ですが、調湿性はそれほど高くありません。
ただ、防火性や防音性、耐久性があり、カビが生えにくいといったメリットもあります。
昔ながらの和室にこだわる方には、こちらがおすすめです。

珪藻(けいそう)土

自然素材では、ほかにも「珪藻(けいそう)土」がよく使われます。
こちらも砂壁と同様、調湿性や耐火性が高く、有害物質も含まず、脱臭効果も期待できますが、時間がたつと土が剥がれてくるというデメリットも一緒です。
ただ、ある程度色を選べるので、デザイン性を重視する方にはよいかもしれません。

費用の目安は?

壁の場合、自然素材を用いると費用は高額になります。
部屋の広さにもよりますが、クロスに張り替えると4~15万円ほど、珪藻土だと6万5,000~20万円、漆喰だと8~35万円ほどかかります。

和室のリフォーム・天井

和室の天井は、近年の一般的な住宅では合板が主流ですが、「塗装仕上げ」や「クロス張り」の天井もあります。
天井は、シミがついたり、色あせたりしたら、張り替えや塗り直しが必要です。

天井のリフォーム

天井のリフォーム方法や素材について、みていきましょう。

無垢材

張り替えの場合は、「本物」にこだわるなら、天然の「無垢(むく)材」を使用します。
天然の木材なので、砂壁と同様の調湿効果も期待できます。

合板

合板は「天然木化粧合板」や「プリント合板」を使用します。
天然木化粧合板は、合板に薄く削った天然の木を貼ったもので、「本物は高くて…」という方におすすめです。

一方、プリント合板は、合板に木目を印刷した紙を貼り付けたものです。
安価ですが見た目は天然の木材と変わらないので、特にこだわりがなければ、こちらを使ってもよいでしょう。

塗装

塗装は、不具合のある箇所だけ施工できるので、天井リフォーム方法としてとても有用です。
「エマルションペイント」と呼ばれる人工の塗料を使うのが一般的ですが、自然素材のものも用いられます。
自然素材の塗料には、壁と同じく「漆喰」や「珪藻土」が使われます。

人工の塗料も多種にわたりますが、天井の塗装には主に水性のものが使われます。
有機溶剤を使用していないので、においもなく、無害で、室内の塗装には最適です。
また、カビやサビの防止、消臭などに効果を発揮する「機能性塗料」もあります。

クロス

クロスは、柄も豊富で価格もリーズナブルです。
塗料同様、調湿やカビ防止などの機能性を備えたものもあります。
クロスには「のり付き」「のりなし」「シールタイプ」などのタイプがあり、比較的かんたんに作業ができるという点でとてもおすすめです。

費用の目安は?

6畳の和室の天井をリフォームする場合、板張りなら、プリント合板で8~23万円、天然木化粧合板で10~34万円、無垢材なら16~50万円ほどかかります。

同様に塗装の場合は、エマルションペイントで3万5,000~4万5,000円、機能性塗料なら5~6万円、自然素材のものなら6~8万5,000円ほどかかります。

クロスなら、4~5万円ほどで張り替え可能です。
ただし、下地の石膏(せっこう)ボードが傷んでいる場合は、3~6万円ほどよけいに費用がかかります。

和室のリフォーム・押入れ

和室の収納といえば「押入れ」。
もともとは布団をしまう場所ですが、アイデア次第であっと驚くようなリフォームも可能です。

押入れのリフォーム方法

いろいろなものをしまえて便利な押入れ。
ただ、洋服を中心に収納したいという場合は、上段と下段に分かれているため高さがなく、特にコートのような丈の長い洋服の収納には適していません。

このような不便はリフォームで解消しましょう。
押入れクローゼットです。
洋風の雰囲気が和室には合わないとお考えなら、ふすまは残して、内部だけをクローゼットにすることも可能です。

費用の目安は?

押入れからクローゼットへの変更は、15~30万円ほどで可能です。

和室から洋室へのリフォーム方法と費用

和室の場合は、部分的に洋風にするのではなく、部屋全体を洋室に作り変えてしまうというリフォームもよく行われます。
ライフスタイルの変化により、和室を好まない方や「洋室のほうが、使いやすい」と考える方が増えてきているからかもしれません。

具体的には、畳や押入れ、障子やふすまといった「和」の部分を、「フローリング」や「ドア」「クローゼット」など洋風のものに交換。
天井や壁も、洋風のクロスに張り替えます。
また、場合によっては、構造から根本的に作り直す場合もありますが、ここまでくるとリフォームではなく、リノベーションといったほうがよいでしょう。

最近は、すべて洋風にしてしまうのではなく、和のテイストを残した「和モダン」と呼ばれるスタイルで、リフォームするケースも増えてきました。
特にマンションなどで、和室がリビングと接しているような場合は、この和モダンがよく合います。

費用の目安は?

和室を洋室にする場合は、トータルで75~100万円ほど見ておくとよいでしょう。

洋室から和室へのリフォーム方法と費用

あまり一般的ではないかもしれませんが、たとえば「高齢の親と同居することになった」というような場合などに、洋室から和室へのリフォームを行うこともあります。

この場合は、今までとは反対に、フローリングを畳に替えたり、クロスの天井を板張りにしたりすることになります。
やはり場合によっては、構造から作り直します。

また、部屋をすべて和室にするのではなく、一部に和の空間を設ける方法もあります。
これは「小上がり」と呼ばれるもので、リビングの一角に作るのが一般的です。

小上がりは、既存の部屋に舞台のような場所を設け、その上に畳やふすまを設置して作る和の空間です。
段差をつけることは、近年のバリアフリーの流れにそぐわないかもしれませんが、段差の部分を収納スペースにできるというメリットもあります。

費用の目安は?

リビングなどに小上がりを設置する場合の費用は、おおよそ100~150万円ほどです。

まとめ

和室のリフォームには、部分的なものから大がかりなものまでさまざまなものがあります。
業者に作業を依頼するなら、まずは、複数の業者に見積りを依頼して、比較することをおすすめします。
インターネット上の、比較サイトを利用するとよいでしょう。

また、ふすまやクロスの張り替えなど、かんたんなものなら、DIYも可能です。
腕に自信があるという方はチャレンジしてみましょう。

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