畳をリフォームする方法とは?フローリングへの張り替え費用などを解説

畳をリフォームする方法とは?フローリングへの張り替え費用などを解説

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「畳にカビが生えて困っている」「和室から洋室にしたい」
それなら畳のリフォームを考えてみませんか?
この記事では「畳のリフォーム方法や費用」「工事期間」「注意点」などを、詳しく解説します。

畳をリフォームするタイミング

「表面のささくれや傷、色むらが激しい」「カビが生えている」「踏んだときにミシミシと音が鳴る」「歩くとへこむように感じる」。
このような症状が目立つようになったら、そろそろ畳の張り替えやリフォームを考えるべきタイミングです。

具体的には使用期間が3~4年程度になると、日焼けなどの変色がみられるようになります。
6年ほど経つと表面の傷みが目立ち始め、10~15年もすると畳の表面が波打ち畳の心材である「畳床(たたみどこ)」にまで傷みが生じるようになります。

表面の傷や変色程度の劣化具合なら「畳表(たたみおもて)」と呼ばれる畳の表面を覆う部分と「畳縁(たたみべり)」を交換すれば、きれいな状態を取り戻すことが可能です。
畳床が傷んでいる場合、古い畳を撤去して新しい畳と入れ替えるかフローリングなどに張り替える方法を検討しましょう。

畳のリフォーム方法・費用・工期

前述したように、使用年数や劣化具合に応じて畳をリフォームする方法にはいくつか種類があります。
ここからは「畳をリフォームするための具体的な方法」や「工事費用」「工事期間」などを解説していきます。

新しい畳と交換する

そのまま畳を使い続けたいなら古くなった畳を新調しましょう。
畳を新調するには、主に「裏返し」「表替え」「入れ替え」という3種類の方法があります。
また「畳表」や「畳床」に使用する素材のグレードによっても費用に幅があります。

裏返し

「裏返し」とは、畳表と畳床を固定している糸を外して既存の畳表を裏返し「畳縁」だけを新しい物と取り換える方法です。
使い始めてから3~4年が経過し畳表が擦り切れたり変色したりするようになる頃が裏返しの目安といわれています。

費用は1畳当たり3,500円~、このほかに畳縁の交換代として3,000円程度がかかります。
畳は業者が持ち帰り工場で作業するのが一般的で、早ければ当日中に終わることも多いようです。

表替え

購入から6年程度、裏返しから4年程度経ち、畳表の傷みが激しくなってきたら「表替え」を行います。
表替えとは既存の畳床を使いながら畳表と畳縁だけを新しい物に取り換える方法です。
表替えを行うと新品同様にイ草の香りが広がり、イ草の吸湿効果を取り戻すこともできます。

表替えの費用は使用するイ草の質や量にもよりますが1畳当たり4,000~2万円程度が相場。
それに加えて畳縁の交換に3,000円ほどかかります。
表替えでは畳床ごと交換するのと比べて3割程度費用を抑えられるほか、畳床の状態が良ければ複数回行えるのが特徴です。

作業は裏返しと同様、工場に持ち帰って行います。
期間は1日程度で済むことがほとんどです。

入れ替え

購入から15年以上経つと、畳床の張りがなくなり踏んだ際に軋むような音が出るようになります。
ほかにも畳同士の隙間やカビが気になるようになったら、畳床ごと新品と入れ替えましょう。

入れ替えにかかる費用は、1畳当たり約1万~4万円弱が目安です。
新しい畳は業者が部屋の寸法を測りに来たのち土台からオーダーメイドで製作します。
工期としては1週間程度を想定しておきましょう。

畳表の違い

畳表は経糸(たていと)にイ草を織り込んで作られます。
用するイ草は産地によってランク分けがされています。
乾燥に時間をかけながら農家単位で草を選別する国産のものは希少価値があるため高価です。
一方現在流通している中価格帯の畳のほとんどには中国産が使われることが多く“国産に比べると耐久性や色合いの面で劣る”といわれています。

さらに経糸にも綿と麻の2種類があります。
綿糸よりも丈夫な麻糸は国産の高級な畳に使用されることが多いです。
麻糸を使用した畳表の価格は約9,000~3万円が相場。

それに対し綿糸は麻糸よりも切れやすく織りの密度が低いのが特徴です。
多くの場合は低価格帯~中価格帯の畳に使用。
綿糸の畳表は約5,000~8,000円程度が相場といわれています。

畳床の違い

畳床に使われる素材によっても畳の価格は変動します。
古くから日本の畳床に使用されてきた稲藁(いねわら)には、断熱性や通気性に優れているという特徴があります。
しかし近年では生産量が減少していることなどから高級品扱いとなり、価格も1畳約1万~1万5,000円と高額です。

それに代わって現在主流となっているのが、「ケナフ」などの“植物繊維”や“発泡スチロール”“建材ボード”を使用した畳床です。
これらは大量生産が可能なため、安いものだと6,000円台で販売されています。

フローリングに張り替える

和室から洋室にリフォームしたい場合やダニやカビの発生を抑えたい場合、畳を剥がしてフローリングに張り替える選択肢もあります。
フローリングの素材には大きく分けて「複合フローリング」と「無垢材」の2種類があり、それぞれの特性を予算や目的と照らし合わせて選ぶことが大切です。

フローリングへの張り替えには費用と時間がかかるものの床の高さを調整できることから、扉と擦れることがありません
木本来の質感を感じられる点がメリットといえるでしょう。

複合フローリング

「複合フローリング」とは合板をはじめとする基材の表面に“化粧材”を張り合わせた木材。
化粧材には“木目柄をプリントしたシート”や“天然木を薄くスライスした単板”“鋸で挽いた厚みのある木板”などが使われています。
カラーバリエーションが豊富なほか「反りが生じにくい」「水に強い」「価格が安い」ことなどが特徴です。

6畳の畳を複合フローリングに張り替える場合、畳の撤去費や下地の設置工事費などを含めた費用として15万~20万円程度。
工期は1日程度を見込んでおきましょう。

無垢材

「無垢材」とは丸太から切り出したままの自然な木材です。
品質にはばらつきがあるものの木板ごとに表情が豊かで手触りもよく、木本来の温かみが感じられることがメリットです。

複合フローリングに比べて高価かつ木の種類や節の有無によっても価格が変わり、節が少ないほど高値がつきます。
畳から無垢材への張り替え費用は6畳の部屋で約25万円程度、工期は1日程度です。

フローリング調の素材を重ね張りする

工事費用を抑えたい場合、畳の上からフローリング調の素材を重ね張りする方法もあります。
ホームセンターなどで購入したクッションフロアやウッドカーペットを部屋の形状に合わせて切断すれば、DIYでも簡単に対応でき費用を抑えたいときに便利です。

クッションフロア

ビニール樹脂を原料とする「クッションフロア」は水を弾くため汚れがつきにくく、拭き掃除で済むので手入れの時間がかかりません。
その一方で湿気が畳の中にこもり、カビが生えやすいという特徴もあります。

本物のフローリングと比べると質感は安っぽく、見た目を重視したい場合は不向きといえるでしょう。
費用は6畳の広さで4万~5万円程度を見積もっておいてください。

ウッドカーペット

細長の木材を繋げてカーペットのように仕立てているのが「ウッドカーペットです」。
“フローリングマット”と呼ばれることもあり、表面の素材は木材以外にもコルクなどがあります。

本物の木材を使用しているため重い家具を置いてもへこまないほか、抗菌や消臭、防カビなどの効果を付加できるタイプもあります。
販売店によっては希望のサイズにカットしてもらえ、価格は1万2,000~3万円程度が相場です。

畳リフォームの注意点

畳をリフォームするにはいくつか押さえておくべきポイントがあります。

湿気対策

畳には室内の湿気を吸収してくれる機能があります。
しかし畳から複合フローリングに張り替えるとこの調湿機能が働かなくなり、結露やカビが発生しやすくなる可能性があります。

無垢材にも畳と同じような調湿性があり、水分の吸収と放出を繰り返すことで無垢材が伸縮し板の間に隙間が生じることがあります。
畳からフローリングに張り替える際は和室以上に湿気対策に力を入れてください。
特に湿気の多い部屋では無垢材ではなく複合フローリングを採用するようにしましょう。

防音対策

一般的な畳は厚さが55~60mm程度あるのに対し、フローリングの厚さは12mm程度しかありません。
このため畳からフローリングに張り替えると床の防音性が大幅にダウンし、特にマンションなどでは生活音が階下に響きやすくなってしまいます。

対策としては遮音機能付きのフローリングを選ぶとよいでしょう。
天然素材である無垢材には遮音機能の付いていないタイプも多いためフローリングの下に防音マットを敷くか、二重床の工事を行うと安心です。

冷え対策

フローリングは畳と比べて保温性が低く、冬場は特に冷えやすいという特徴があります。
布団やベッドの下など床との温度差が大きい部分には結露が生じやすくなり、カビの発生やフローリングの腐食に繋がってしまうことが考えられます。

冷え対策にあまり費用をかけたくない場合、床下からの冷気を遮断してくれる「コルクマット」を敷くと結露の発生を防いでくれるためおすすめです。
費用に余裕があれば床下に「断熱材」を入れましょう。
複合フローリングであれば「床暖房」を設置したりする方法を検討してみてください。

まとめ

古くなった畳をリフォームするには畳の交換やフローリングへの張り替えのほか、クッションフロアの重ね張りといった方法があります。
畳からフローリングに張り替える場合は畳特有の調湿機能が失われてしまうため、換気対策を入念に行うようにしましょう。

リフォームを依頼する際には業者選びも重要です。
必ず複数の業者から「見積もり」を取り「価格」「工事内容」「保証の有無」などから総合的に判断するようにしてください。

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