パソコンのゴミ箱からファイルを復元する方法は?消したデータでも戻せる?ゴミ箱にないファイルは?

パソコンのゴミ箱からファイルを復元する方法は?消したデータでも戻せる?ゴミ箱にないファイルは?

「必要なデータをうっかりゴミ箱に送ってしまった」などのデータ消去トラブルは、パソコンユーザーにとって珍しくありません。

実は適切な方法で対処すれば、これらのデータの復元が可能です。

そこで本記事では、データ消去トラブルの事例とその解決方法を紹介します。

パソコンのデータ消去に関するトラブルと復元方法

パソコンのデータ整理をしていて、うっかり大切なデータまで消去してしまうことは少なくないでしょう。

慌ててしまうのも無理はありませんが、落ち着いて適切な処置をとることでデータを復元できる可能性があります。

以下ではデータ消去トラブルの主な事例と、ケースごとの対処法について解説します。

取り返しのつかない事態とならないよう、冷静に対処しましょう。

データをゴミ箱に送ってしまった

パソコンに保存されているデータは、ダブルクリックでゴミ箱まで移動させたり、右クリックで[削除]を選択したりすることでゴミ箱に送られます。

しかしそうした作業を何回もしていると、うっかり大切なデータまでゴミ箱に送ってしまうこともあります。

データをゴミ箱に送っただけならば、しばらくは削除されずに残っているため、下記の操作で簡単にデータをもとの状態に戻せます。

ゴミ箱内のデータ復元手順
ゴミ箱内のデータ復元手順
  1. デスクトップ上にある[ゴミ箱]のアイコンをダブルクリックする
  2. 該当のデータを選択し右クリックする
  3. [元に戻す]をクリックする

パソコンのデータを、気付かないうちにゴミ箱に入れてしまっているケースは珍しくありません。

探しているデータが見つからないときは、まずゴミ箱を調べてみましょう。

なおゴミ箱に送られたデータは、あらかじめパソコンに設定されてある期間が過ぎると消去されてしまうので注意が必要。

たとえばWindows10の場合、期間は「30日」にデフォルト設定されています。

こうした自動削除を停止させたい場合は、次の操作が必要です。

自動クリーンアップの設定変更
  1. スタートメニューから[設定]をクリック
  2. [システム]→[ストレージ]をクリック
  3. [空き領域を自動的に増やす方法を変更する]→[一時ファイル]をクリック
  4. [ゴミ箱に移動してから次の期間が過ぎたファイルを削除する]のプルダウンから[許可しない]を選択する

この設定をしておけば、何日経ってもゴミ箱のデータが自動削除されることはありません。

また「15日」や「60日」など、期間を変更することも可能です。

必要なデータまで消去してしまうリスクを少しでも下げたい方は、[許可しない]に設定しておきましょう。

ゴミ箱のアイコンが消えてしまった

誤ってゴミ箱に送ったデータを戻そうにも、いつの間にかデスクトップからアイコンが消えてしまうことがあります。

このようなケースでは、ゴミ箱のアイコンがなんらかの操作によって非表示になっているかもしれません。

これも深刻なトラブルではなく、以下の方法で簡単に復元できます。

自動クリーンアップの設定変更
  1. スタートメニューから[設定]をクリック
  2. [個人用設定]→[テーマ]をクリック
  3. [デスクトップ アイコンの設定]をクリック
  4. [ゴミ箱]にチェックを入れ[OK]をクリック

上記の操作を行うことで、再びデスクトップにゴミ箱のアイコンが表示されます。

あとは誤って送ってしまったデータをゴミ箱から選択して、もとに戻しましょう。

ゴミ箱からデータを消去してしまった

ゴミ箱から消去したデータは、表面上は表示されないだけでしばらくはパソコンに残っています。

こうしたデータをもとに戻すために有効な方法が、各企業が提供しているデータ復元ソフトです。

無料と有料のソフトがあり、一般的には有料のほうが充実した機能を備えていますが、まずは無料ソフトから試してみるのもひとつの方法でしょう。

ただこうしたデータ復元ソフトを使用したとしても、100%データが戻るという保証はありません。

ゴミ箱に送ったデータを消去するときは、そのデータが本当に不要かどうか必ず確認する習慣をつけましょう。

ゴミ箱から削除しても復元できる!データ復元ソフトを紹介

データ復元ソフトには無料・有料含め、さまざまな種類があります。

以下では、評判のよいデータ復元ソフトを3つ紹介します。

この記事で分かること

Recoverit

「Recoverit(リカバリット)」は、株式会社Wondershare Softwareが開発したデータ復元ソフトです。

フリーソフトの「無料版」に加え、有料の「Pro」「Ultimate」「Ultimate Plus」の4種類があります。

無料版でも100MBまでの復元に対応しており、誤って削除した写真やビデオ、ドキュメント、音楽、Eメールなど1,000種類以上ものフォーマットを復元可能です。

WindowsとMacの両方に対応しており、有料版は7日間の返金保証も付いているため、安心ですよ。

世界で500万人が利用している実績ある定番ソフトです。

救出データ復元12

「救出データ復元12」は、ソースネクスト株式会社が開発した有料データ復元ソフトです。

Windows対応の「BASIC」と「STANDARD」、そしてMacにも対応した「PREMIUM」の3種類があります。

もっとも安価な「BASIC」でも、300種類以上のファイル形式に対応可能で、「STANDARD」「PREMIUM」には復元保証付きです。

このサービスは対象製品でデータが復元できなかった場合、返金に応じてます。

データが復元できなかった上に購入金額も無駄になってしまう、というリスクを抑えたい人におすすめです。

出典:SOURCENEXT

FonePaw

「FonePaw(フォンパウ)」は、香港のソフトウェア開発会社「FonePaw Technology Limited」が提供するデータ復元ソフトです。

Windows/Macの両OSに対応しており、500以上のファイル形式で利用できます。

無料試用版もありますが、そちらは復旧可能なデータの有無をスキャンするだけで復旧はできません。

とはいえ購入前にデータ復旧の可能性を確認できるため、まずは試用版からダウンロードするのがおすすめです。

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ゴミ箱から削除したデータを自分で復元する方法

データ復元ソフトを利用してもデータが戻らなかったり、復元ソフトを使用する自信がなかったりする場合は、以下の方法にて復元できる可能性があります。

システムを復元する

システムの復元

システムの復元とは、あらかじめ作成した復元ポイントの状態に戻すことを指します。

パソコンの起動に問題が起きる前の状態に戻すことができるので、不具合が解消できるかもしれません。

ただし、事前に復元ポイントを作成する必要があります。

復元ポイント作成は下記のとおりです。

復元ポイント作成手順
  1. 画面左下の検索ボックスに「復元」と入力
  2. 検索結果ウィンドウに表示される「復元ポイントの作成」をクリック
  3. 「システムのプロパティ」の「システムの保護」タブを選択
  4. 設定するドライブを選択し「構成」をクリック
  5. 「システム保護対象」の「システムの保護を有効にする」にチェック
  6. 「OK」をクリック

復元ポイント作成が完了すると自動的に再起動されるので、正常に復元できたか確認しましょう。

以前に復元ポイントを作成している方は、下記の手順でシステムの復元が可能です。

復元ポイントを使用した復元手順
  1. 検索ボックスに「復元」と入力して[復元ポイントの作成]を選択
  2. [システムの保護]タブから[システムの復元]をクリック
  3. [次へ]をクリック、復元した日時の復元ポイントを選択
  4. [完了]と出るまで指示に従う

出典: