腕時計の保管にふさわしい場所はどこ?環境の違いで性能に差が出る!

腕時計の保管にふさわしい場所はどこ?環境の違いで性能に差が出る!

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腕時計は、保管場所の環境が動作や機能性、寿命などに悪影響を与えることがあります。
お気に入りの腕時計を長く愛用できるよう、保管場所や保管の注意点などについて、説明します。

腕時計の保管場所に気をつけて!保管にNGな場所は?

腕時計は、外出から帰宅してすぐに外す人もいれば、入浴までそのままという人もいるでしょう。
腕時計を外したあと、どこに置くかによって、腕時計の寿命に影響します。

普段何気なく置いている場所が、もしかすると腕時計の保管場所としては、ふさわしくない可能性もあります。
お気に入りの時計を長く良い状態で使うために、腕時計の保管場所について考えてみましょう。

ホコリが多い場所

ホコリは、精密機器にとって大敵です。
「防水性能の高い腕時計でもホコリが入るのか」と、不思議に思う方もいるでしょう。

しかし、分解掃除が必要になる多くの原因が肉眼で見えないくらいの小さなホコリです。

腕時計内部と外部との温度差により「自然換気」が起こり、わずかな隙間からミクロン単位のホコリが、進入すると考えられています。
細かなホコリでも、蓄積すれば動作に影響を与えてしまうのです。

湿気が多い場所

防水性能にかかわらず、水回りの近くや湿度の高い場所の保管は適しません。
竜頭や内部の金属パーツのサビや文字板の腐食、結露などの原因になり、正常に動かなくなってしまいます。

入浴前に浴室の前の脱衣所で時計を外して、そのまま翌日の朝まで置きっぱなし…ということはありませんか?
浴室の湯気が脱衣所にこもってしまう場合、かなり高湿になってしまいます。
カビが発生しやすい環境でもあり、時計を保管するのにふさわしくありません。

強い磁気に近い場所

私たちの身の回りには、さまざまな製品が磁気を発しています。
テレビやオーディオスピーカー、パソコンやスマートフォンなども同じですが、バッグやスマホケースの留め金に付いているマグネットも、磁気の発生源です。

微弱なものから強力なものまでさまざまですが、腕時計の心臓部である「ムーブメント」は、磁気を帯びやすい性質をもつ部品が使われている場合、磁気帯びを起こしやすくなります。
部品が磁化してしまうと、ムーブメントの正常な働きが阻害されます。
そのため、時刻の精度が低下したり、部品の破損につながる可能性があります。
比較的新しい腕時計なら、帯磁しにくい素材の部品を使っているものもありますが、保管する場所はなるべく磁気製品から離しましょう。

高温になる場所

腕時計を夏の車内に置きっぱなしにしたり、陽が当たる窓の近くに出しっぱなしにしたりすると高温になり、故障の原因となります。
文字板や革ベルトの日焼けや色あせ、変色や変質の原因になるため、気をつけましょう。

低温になる場所

基本的に腕時計は、常温の環境下で使用することを目的に作られています。
極端に低温の場所に長く放置するのも、遅れや進みの原因になることがあります。

直射日光が当たる場所

ソーラー時計の充電は、明るい場所に置くことが基本ですが、直射日光に常時さらす必要はありません。
時計の充電容量等により異なりますが、大抵の場合月に1~2回明るい窓際に半日程度置けば十分です。

充電切れを心配するあまり、しょっちゅう強い日光に当て続けていると、革バンドの劣化や文字板が変色する原因になります。
車のダッシュボードに放置することも、避けましょう。
もちろんソーラー時計以外の腕時計も、直射日光が当たらない場所に保管しましょう。

振動がある場所

たえず強い振動を受け続けるような場所に、腕時計を放置することは避けましょう。
一例を挙げると、昔の女性に多く見られたような、腕時計の盤面が手首の内側になる装着の仕方があります。

和服の所作のため、盤面の保護などの理由によるものですが「内側だと、手首の脈の振動を拾って時間が狂いやすくなるためよくない」といわれた時代もありました。
現代は時計の性能が向上しているため、脈ぐらいでは時計の動きに影響を与えることはありませんが「機械式時計」の場合は、強い振動がある場所での保管は避けましょう。
時間が狂う原因になってしまいます。

薬品や化粧品に近い場所

揮発性(きはつせい)の高いシンナーやベンジンなどの、薬品のそばに置くことは避けてください。
マニキュアや除光液、接着剤なども同様です。
また、樟脳(しょうのう)やナフタリンなどにも、注意が必要です。
昇華性のある防虫剤を入れてあるタンスの引き出しや、衣装ケースなどに入れて保管すると、腕時計を劣化させてしまいます。
注意しましょう。

腕時計を長期間保管するときの注意点

普段使いしない腕時計や高級ブランド時計、アンティーク時計などを大切に保管している人もいるでしょう。
たまにしか出番のない腕時計は、どのような保管方法が適しているのでしょうか。
以下に、長期保管の際の注意点を紹介します。

必ずお手入れしてからしまいましょう

しばらく使う予定がない腕時計は、汚れを落としてから保管するのが基本です。
汚れたまま長期間放置すると、付着した汚れが原因でサビが発生したり、ベルトを傷めたりする恐れがあるからです。

竜頭やボタンが錆び付いてしまうと、正常に動きません。
サビが防水性能を劣化させ、時計が故障したり、寿命を縮める原因になったりしてしまいます。

腕時計のお手入れ方法は?

腕時計は肌に密着しているため、皮脂や汗で汚れています。
時計の裏蓋やバンドをお手入れせずに使い続けると、変質や変色の原因になってしまいます。

まず、乾いた柔らかい細毛の歯ブラシなどで、ガラス表面のホコリを払います。
その後「竜頭(りゅうず)」や裏蓋まわりの細かなホコリや汚れを、かき出します。
ガラスは乾いた柔らかい布で、やさしく拭き取ります。
水や洗剤などを付ける必要は、ありません。

こんなお手入れ方法はNG!

いくら防水性能の高い腕時計でも、水で丸洗いは厳禁です。
内部に浸水してしまうと、サビの原因になってしまいます。
一度侵入した水分はなかなか取り切れないため、分解修理が必要になってしまいます。

定期的に動かすことも大切

腕時計を長持ちさせるために、なるべく触れないようにしている方もいるかもしれません。
しかし、保管環境にもよりますが、腕時計を使わずに長く置いておくと、部品がサビついて固着してしまうことがあります。

たまには、竜頭を引かずに下げたまま空回ししたり、プッシュボタンを動かしたりして、サビつきを防ぎましょう。
「クオーツ時計」は、滅多に竜頭で時間合わせをすることもないため、気がついたら固くなって、動かないケースがあります。

無理して強く回そうとすると、折れてしまうこともあるため、注意が必要です。
「回転ベゼル」があるものも、ホコリ等が溜まると動きを妨げてしまうため、ときどき空回しするとよいでしょう。

こんなときはすぐに修理依頼を!

今までと違い違和感があるときは、早めにプロの修理専門店で、確認してもらうことをおすすめします。
腕時計のメーカー以外に街の時計修理業者なら格安に修理できる場合があります。

浸水させてしまった!

水没させて時計内部に水が入ったときは、乾燥剤やドライヤーで応急処置をしても、完全には水が除去しきれないことが多いものです。
そのまま使用していると、部品や文字板の損傷につながることもあるため、速やかに修理を依頼しましょう。

ガラスが曇るようになった

たまにガラスの一部が曇って、針や文字板の数字が読み取りにくくなることがあります。
これは、外気と時計の中の温度の差により曇る現象で、メガネが曇ったり車の窓が曇ったりするのと同じです。

すぐに曇りがとれるようなら、問題はありません。
しかし、曇りがなかなか取れず、時間の確認に支障をきたすようなときは、防水機能の劣化が考えられます。
この場合、修理店に見てもらうのがおすすめです。

文字板や針が変色している

時計内部に水分が入り、サビが進行して、針や文字盤が変色することがあります。
防水のためのゴムパッキンが劣化することで起きやすい現象です。

変質してできてしまった汚れは、拭き取るだけでは元通りになりません。
ムーブメントの損傷も考えられるため、分解して部品交換が必要になります。
状態が悪くなる前に、早めの修理をおすすめします。

時刻がずれるようになった

「以前より、時刻調整をひんぱんにしている」「精度が悪くなっている」と感じたときは、腕時計が磁気帯びしている可能性があります。
方位磁石を近づけて針が動くようなら、部品の帯磁が考えられます。

時計修理店で「磁気抜き」を行えば、また元通り使えるようになります。
簡易的な「磁気抜き器」も販売されていますが、失敗した時のリスクが大きいため、おすすめしません。

腕時計専用の収納ケースは必要?

外した腕時計は、普段どこに置いていますか。
財布やスマホと一緒に置く人もいるようですが、先程も説明したとおり、スマートフォンと近づけて保管することはおすすめできません。
大切な時計を長く使いたいなら、腕時計専用の収納ケースはいかがでしょうか。

自動巻き腕時計専用ワインディングマシーンとは?

「自動巻きの腕時計」に特化した機能を持ち、収納ケースを兼ねたものが「ワインディングマシーン」です。
ワインディングマシーンの特徴は、腕時計をセットしてスイッチを入れると、自動的にスイングや回転をして腕時計に振動を与えることにより、ゼンマイを巻き上げてくれるよう設計されています。

自動巻きの腕時計をしばらく使わないときは、時計が止まってしまいます。
その都度、手動でゼンマイを巻いて時刻とカレンダーを合わせるのでは、ムーブメントや竜頭の負荷がかかってしまいます。
ワインディングマシーンは、時計の寿命を伸ばすため、近年用いられることが増えています。
定期的に時計を使っていれば特に必要な機械ではありませんが、何本もコレクションしている場合は見せる収納として時計を飾っておくこともできます。

クオーツ時計には「コレクションボックス」

ゼンマイを巻く必要のない「クオーツ時計」を収納する「コレクションボックス」は、ホコリやキズなどから守ってくれるケースです。
コレクションの腕時計を並べて収納でき、インテリアとしてもデザイン性の高いものや高級感のあるものなど、さまざまなタイプがあります。

「毎日腕時計を変えたい」「服装に合わせた時計を選びたい」「用途に合わせて使いたい」というときにも、眺めて選べる楽しさがあります。
収納環境は優れていますので、本数が少ない方にもおすすめです。

まとめ

さまざまなシーンで使用する腕時計。
多少雑に扱っても壊れるわけがない、と安心していた人もいるのではないでしょうか。
スマートフォンと一緒に置いたり、忘れないようにマグネット付きのバッグに入れておいたりする場合は、安全な環境で保管できる場所を探してみましょう。

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