
機械式時計が止まってしまった場合、原因がわからなければどの様に対処してよいかわかりません。
基本的には、精密機器のため自分で対処することは難しいですが、知識として機械式時計が止まる原因を解説していきます。ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
INDEX
機械式時計の特徴とは
機械式時計とは、ゼンマイの力を動力にする時計で、「手巻き時計」と「自動巻き時計」の2種類があります。
手巻き時計はリューズを回してゼンマイを巻き上げるシステム、自動巻き時計は腕を動かす力でゼンマイが巻かれるシステムが取り入れられています。
機械式時計は物理的な動力で動くため、電池と電子回路で動くクオーツ時計ほど精度は高くありません。
ただ、電池不要の手軽さとそのファッション性の高さなどから、高級ブランドからも数多く発売されています。
クオーツ時計とは構造が違うため、同じ感覚で使っていると、機械式時計特有のトラブルが起こってしまうケースもあるでしょう。
機械式時計の場合に、気をつけたい取扱い方法などもあるので、知識として覚えておくのがおすすめです。
機械式時計が止まる原因と対処方法
ここでは、機械式時計が止まる原因と対処方法について、解説します。
機械式時計が止まる原因と対処方法
ほかにも、腕時計の修理箇所ごとの料金の相場についてまとめた記事があるので、故障した箇所だけの修理費用の参考にしてください。
ゼンマイの巻き上げ不足
自動巻きの時計は、内蔵された半円状のおもり(ローター)が回転したとき、一緒にゼンマイが巻き上げられるという仕組みです。
ローターは腕の動きとともに回転するので、腕時計をつけていても「机に向かっている」など腕の動きが少ないと、必要な動力を得られずゼンマイが十分に巻かれないのです。
また、手巻き時計の場合にはリューズの巻き不足で、時計が動かなくなります。
どちらも動力不足にならないように気をつけると、トラブルは解消できるでしょう。
一般的に機械式時計のゼンマイは、フルに巻き上げた状態から40~50時間程動きます。40時間どころか、すぐに時計が止まる場合には、内部の故障が疑いましょう。
ゼンマイ切れ
リューズを巻いても手ごたえがほとんどない場合は、ゼンマイ切れの可能性が高いです。
ゼンマイは金属でできているので簡単には切れませんが、長年使用していると金属疲労により切れてしまうケースがあります。
ゼンマイが切れてしまうと時計は一切動かず、自分で直すことも難しいので、疑われる場合は、一度時計修理業者に持ち込みをしましょう。
内部の油切れ
機械式時計内部のパーツを円滑に動かすため、軸の部分には潤滑油が注油されています。
長期間使用すると油切れを起こし、歯車やテンプの動きが徐々に悪くなり、時刻のズレが生じるのです。
そして、次第に歯車やテンプが動かなくなり、最終的には腕時計が止まります。
また、時計内部の潤滑油は3~5年で経年劣化し硬化してしまうので、機械式時計は定期的なメンテナンスが不可欠です。
パーツの破損
腕時計を付けていると、「高いところから落としてしまった」「強い衝撃を与えてしまった」ということが一度はあるのではないでしょうか。
腕時計は精密機器であるため、強い衝撃をあたえてしまうと内部パーツの脱落などが起こり、時計が止まってしまうことがあります。
もしもパーツの破損が考えられる場合は、他の箇所に影響を与える前に、速やかに使用を中止して修理に持ち込みましょう。
内部のサビ
長期間腕時計を使用していると、防水機能の低下や油切れを起こし、時計内部にサビが発生しやすくなってしまいます。
内部のサビは気付いた時には、かなり進行しているケースが多いため、定期的な防水機能のチェックを推奨していることが多いです。例えばオメガでは、1年に一度の防水性の検査を勧めているほどです。
サビてしまった時計の修理・オーバーホール費用は、高額になることが予想されます。そうならない為にも、定期的な時計のメンテナンスが重要です。
出典:オメガ
時計が水没したときの対処法についてまとめた記事もあるので、気になる方はこちらを参考にしてください。
ローターの巻き上げ効率の低下
自動巻き時計に使われるローターは振動によって回転し、ゼンマイを巻き上げるための動力を発生させます。
しかし、長期間の使用で油が劣化すると、この回転効率が徐々に落ちてしまいます。
ローターが上手く回転しなければゼンマイは巻き上がらないので、着用していても時計が止まってしまうことがあります。
この場合も自分で直すことは難しいので、すぐに修理業者へ持ち込みをしましょう。
機械式時計のオーバーホールとは
機械式時計のオーバーホールとは、時計をパーツごとに細かく分解し、部品の洗浄や交換、調整などをすることです。
故障したパーツだけを修理するメンテナンスとの違いは、分解から組み立てまでを行う点にあります。
オーバーホールは、一般的に次のような工程で行われます。
- 時計の分解
- 修理・交換・調整が必要な箇所の特定
- 部品の洗浄
- ムーブメントの組み立てと注油
- 時計の組み立て
- 精度の調整
- 外観の研磨・新品仕上げ作業
- 防水性や精度のテスト
- 検品
工程からもわかるように、オーバーホールでは各部品ごとに細かな整備や点検を実施します。そのため、時間がかかることはもちろん、専門的な技術も要します。
オーバーホールをするときは、大切な高級腕時計だからこそ技術力のある専門家に任せるようにしましょう。
下記の記事では、機械式腕時計のオーバーホールについて解説しているので、気になる方はご確認ください。
正規店以外のおすすめ時計修理業者3選
ここでは、正規店以外のおすすめ時計修理業者を3つ紹介します。腕時計をオーバーホールに出すときは、ぜひ参考にしてください。
おすすめ時計修理業者3選
下記の記事では、全国対応可能なおすすめの腕時計修理業者をまとめているので参考にしてください。
ALLU WATCH REPAIR

ALLU WATCH REPAIRは、全国に130店舗以上の受付窓口を持つ時計修理業者です。年間3万本以上の修理・オーバーホール実績があり、高い技術力を持った専門技士が多数在籍しています。
ALLU WATCH REPAIRには、3,000時間以上ものトレーニングが要される「WOSTEP認定」や、国家資格である「時計修理技能士1級」を取得した技士が40名以上も在籍しています。
更にALLU WATCH REPAIRで修理した時計は、内部点検・外装洗浄・防水試験を無料で実施してくれるサービスまで用意されていますよ。
料金 | 21,000円~ |
---|---|
納期 | 最短2週間~ |
保証期間 | 1年間 |
店舗数 | 130店舗以上 |
宅配受付 | ◯ |
ALLU WATCH REPAIRの口コミ
口コミや批評を探してみましたが、ALLU WATCH REPAIRの口コミは見つかりませんでした。
CIEN
など大阪・東京新宿・郵送で対応-www.cien-watch.com_.png)

出典:CIEN
オーバーホールと仕上げ(磨き)を、それぞれ専任の時計技術者が担当するのが「CIEN」です。
CIENではロレックスなどのさまざまなブランドの元技術者が、メーカー純正の部品を使用し修理します。
高級腕時計の修理・オーバーホールだけを行っている業者なので、オーバーホールにかかる期間は約3週間と短く、安心の1年間の品質保証も付いています。
高い技術力を持つ熟練職人が作業を行うため、国内トップクラスのサービス品質を自負しているのがCIENの特徴です。
料金 | 27,500円~ |
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納期 | 約3週間 |
保証期間 | 1年間 |
店舗数 | 2店舗 |
宅配受付 | ◯ |
CIENの口コミ
ここでは、CIENの口コミを紹介します。
- とても綺麗に仕上がっていて感動しました。深い傷もかなり目立たなくなり、満足です。二十数年前に結婚の結納返しに妻よりもらった思い出の時計ですが、これでこれからも長く使えます。
- 無事届きました。ありがとうございました。次回のオーバーホールも、お願いしたいと思います。大変満足な仕上がりでした。
- 想像以上に綺麗に仕上がっていて、とても嬉しく思っております。止まってしまってからはずっと付けずにいたので、これからはどんどん使用したいと思います。これで娘にもあげられると思うと、更に嬉しいです。本当に有難うございました。お願いして良かったです。
出典:CIEN
リペスタ

出典:リぺスタ
国家資格である1級時計修理技能資格とキャリアを持つ職人が在籍し、それぞれ得意分野のメーカーの腕時計を修理してくれるのが「リペスタ」です。
充実した設備環境で、各腕時計の修理マニュアルにそって修理するので、正規店と遜色のない高品質なオーバーホールを提供しています。
高い技術力を持ちながらも費用の安さ・納期の速さがリペスタの特徴。オーバーホール実績も多数あり、見積りが無料なので、一度相談することをおすすめします。
料金 | 25,300円~ |
---|---|
納期 | 30~40日 |
保証期間 | 1年間 |
店舗数 | 1店舗 |
宅配受付 | ◯ |
リペスタの口コミ
ここでは、リペスタの口コミを紹介します。
- ネット修理は初めてで不安でしたが、写真で受取り連絡をくださり、そこから信頼にかわり安心して修理をお願いすることができました。きっちり動くようになって戻ってきて、本当にありがとうございました。
- 外観も綺麗になり、新品のような気持ちで本日から稼働しています。本当にありがとうございました。また、機会がありましたらよろしくお願いします。
- ネットでの修理依頼は初めてで不安でしたが、メール連絡もこまめにいただき不安が安心にかわり、届いた時計を見ると信頼にかわりました。本当にありがとうございました。
出典:リペスタ
安心できる修理店を見つけるには
大切に使っている機械式時計に修理が必要なときは、早めに修理業者へ修理依頼をするのがおすすめです。
不具合をそのままにしていると、他のパーツにも負担がかかり修理箇所が増える場合もあります。
衝撃を与えることもなく大事に使っていても、年数が経つと、内部に使われている潤滑油が劣化する場合もあるでしょう。
機械式時計は、100以上の部品が組み合わされているので、全て分解して清掃・正確に組み立て直す「オーバーホール」は、専門の業者に依頼するのが安心です。
最安修理ドットコムでは、機械式時計の修理に必要な価格・口コミなどを比較して、専門の修理業者を探せます。
大切な時計の修理を安心して依頼できる業者を、探してみてください。
機械式時計が止まる原因と対処法を解説!まとめ
今回は、機械式時計が止まる原因と対処法を解説しました。基本的に、機械式時計は精密機器のため自分で対処はせずに、時計修理業者へ持ち込み相談をしましょう。
トラブルが起きてからだと修理代がかさんでしまうので、普段から定期的な点検やオーバーホールをおすすめします。

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