クォーツ時計は寿命がなく一生モノ?修理費用や長持ちさせる方法も解説

クォーツ時計は寿命がなく一生モノ?修理費用や長持ちさせる方法も解説

なぜ時計の寿命や調子が悪くなるのでしょうか?

その原因を知っていれば、時計に不具合が起きたときに、修理に出すかどうか判断するのに役立ちます。

そこで、この記事ではクォーツ時計の寿命や故障の原因について、詳しく説明します。

そもそもクォーツ時計とは?

「クォーツ時計」という言葉を耳にしたことはあっても、それがどんなものかを、正しく説明できる人は少ないかもしれません。

まずはクォーツ時計について、正しい知識を身につけておきましょう。

クォーツ時計の特徴

クォーツ時計とは、クォーツ(水晶)を使った電子回路と、電池によって動作する時計のことです。

世界で初めてのクォーツ腕時計は、1969年に「SEIKO(セイコー)が生み出した「アストロン」です。

現在、一般的な腕時計のムーブメントにはほとんどクォーツが採用されていますが、意外とその歴史は浅いということに、驚くかもしれません。

クォーツ時計は、主に動力源となる電池と電子回路、また「ステップモーター」によって成り立っています。

交流電圧によってクォーツが振動すると、その振動が電子回路によって電気信号へと変換され、ステップモーターへと送られます。

ステップモーターは「電気信号を受け取るたびに少しずつ秒針を動かし、その動きに連動して分針と時針も少しずつ動く」という仕組みです。

クォーツ時計は精度が高く低価格などメリットが多い

クォーツ時計は、高精度であることで知られています。

ゼンマイで動くタイプの「機械式時計」よりも正確で、時間のずれはごくわずかです。

正確性では、標準電波をキャッチして時刻を自動修正する「電波時計」には劣るものの、電波を受信できない場所では、クォーツ時計の正確さは大きな強みとなります。

機械式時計と比べ、機械的な構造が少ないクォーツ時計は、大量生産が可能です。

低コストで製造できるため、1,000円以下で販売される時計のほとんどは、クォーツ式が採用されています。

とはいえ、クォーツ時計はチープなものばかりではなく、高級ラインの時計にも使われています。

クォーツ時計の寿命について

クォーツ時計、電池交換をしていればずっと使い続けられるわけではなく、残念ながら本体に寿命があります。

その寿命の長さと、一生使い続けることは不可能である理由について、見てみましょう。

クォーツ時計の寿命はおよそ10年

クォーツ時計の寿命は、きちんとメンテナンスをするかどうかにより、変わります。

定期的なメンテンナンスをしていない場合、その寿命はおよそ10年と言われています。

一生モノと言われる機械式時計よりも寿命が短いのが、クォーツ時計のデメリットとも言えるでしょう。

とはいえ、クォーツ時計も普段からきちんとお手入れをしていれば、寿命を延ばすことは可能です。

歴史の浅いムーブメントであるため、まだ未知数なことも多いものの、30年ほど持つケースもあると言われています。

クォーツ時計に寿命がある理由

お気に入りの腕時計がクォーツ式であるなら、寿命があることを知って残念に思うかもしれません。

クォーツ時計の寿命には限界がある、ということには正当な理由があります。

クォーツ時計に使われている電子回路の寿命は、平均20年程度といわれています。

もしもこの電子回路が壊れてしまった場合、修理に出すことで電子回路を新しく交換することは、技術的に可能です。

しかし、交換部品が手に入らないケースが多いでしょう。

そもそもメーカーが交換部品を用意していなかったり、20年も経つと交換部品がすでに廃番となっていたりするのです。

メーカーでは部品の保有期間が定められていて、その期間を過ぎると部品は処分されてしまいます。

長期のアフターサービスが保証されている高級ラインの腕時計は別ですが、安価な腕時計の多くは、修理自体が不可能となってしまうでしょう。

クォーツ時計が動かなくなる原因

正確に時を刻む精度の高さが特徴のクォーツ時計も、時が経つうちに動きが鈍くなったり、完全に止まってしまったりすることがあります。

その原因や対処法を知っておきましょう。

また、時計の各部品の修理費用についてまとめた記事もあるので、気になる方はこちらも参考にしてください。

電池が切れている

よくある原因は、電池切れです。

この場合は、電池交換をするだけでまた使い続けられます。

電池切れのまま放置していると、漏液したアルカリ液が回路に流れ込んで、針が動かなくなったり、故障したりすることがあります。

電池が切れてしまったときは、そのまま放置せずに、早めに電池交換するようにしましょう。

以下の記事では、腕時計の電池交換費用について記載しているので、こちらもご一読ください。

歯車が動いていない

クォーツ時計の内部には歯車があり、歯車が動くことで時計の針が動くようになっています。

この部分にホコリや金属片などがつくと、歯が正しくかみ合わなくなり、それにより歯車の動きが停止してしまいます。

水分や湿度の影響により、歯車にサビが生じ、歯車がスムーズに動かなくなることもあります。

回路や電子部品にトラブルがある

回路や電子部品にトラブルが起き、時計が動かなくなることもあります。

コイルなどの電子部品や回路は、何もしていなくても自然に切れたり劣化したりすることがあるので、トラブルを事前に防ぐのは難しくなっています。

回路に原因がある場合は、修理をして直すことはできません。

回路そのものの交換を、修理専門店に依頼する必要があります。

針に問題がある

コチコチと時を刻む針が原因のケースもあります。

衝撃により針がずれたり、針に何かが引っかかって動かなくなったりします。

こうした症状が出たら、早めに専門店に修理を依頼しましょう。

腕時計の針に問題があるときの対処法は下記の記事でまとめています。ぜひ参考にしてください。

潤滑油が切れている

時計の部品をスムーズに動かすために、欠かせないのが潤滑油です。

潤滑油の働きにより金属がすべりやすくなり、摩耗や欠けなどの部品トラブルを防いでいます。

しかし、長年使っていると潤滑油が足りなくなり、部品同士がスムーズに動かなくなることがあります。

経年劣化により潤滑油が凝固して、トラブルのもととなるケースもあります。

こうしたときは、時計を分解して内部を掃除するオーバーホールが必要です。

磁気を帯びてしまっている

磁気の強いものに腕時計を近づけたことが原因で、時計が磁気を帯びてしまうこともあります。

日常生活において私たちが使用する「磁気の強いもの」とは、電子レンジなどの家電やスマートフォン、パソコン、スピーカーなどです。

カバンなどについているマグネットも、磁気を帯びているので、注意が必要です。

こうして挙げてみると、意外と身近に磁気の強いものが、たくさんあることに気づくでしょう。

腕時計を磁気に近づけると、精密部品が集まってできているモーター部分が、影響を受けます。

磁気を帯びてしまった腕時計は、時計の針がグルグル回ったり、時間が狂ったりします。

時計が磁気を帯びてしまった場合、機械式時計の場合は「磁気抜き処理」が必要です。

一方、クォーツ時計の場合は、磁気から遠ざけるだけでもとに戻ることがあります。

ただし、修理が必要なケースもあるので、念のため修理専門店に見てもらうのがおすすめです。

クォーツ時計を長持ちさせる方法

クォーツ時計には寿命があるとはいえ、お気に入りの時計は、できるだけ長持ちさせたいものですね。

腕時計は日頃の扱い方によって、寿命を延ばすことができます。

繊細なパーツが集まってできている時計は、大切に扱わなければならないのはもちろんです。

さらに、具体的にどのようなことに気を配ればよいのか、知っておきましょう。

水を避けて丁寧に扱う

防水機能つきのクォーツ時計以外は、水がかからないように十分気をつけましょう。

腕時計をしたまま手を洗うときなどは、特に注意が必要です。

水分だけでなく、湿度の高い場所も避けましょう。

見落としがちな点ですが、防水機能がついていても、お湯につけるのは厳禁です。

お湯の温度によってパッキンが変形し、防水機能が失われてしまうことがあるからです。

お風呂に入るときやシャワーを浴びるときなどは、防水機能がついたものでも、腕時計は外すようにしましょう。

時計が水没したときの対処法についてまとめた記事もあるので、防水機能について気になる方はこちらもお読みください。

磁気を帯びないようにする

先ほど取り上げた通り、時計は家電やスマートフォンなどの、強い磁気を発するものを苦手とします。

磁気の強いものには近づけず、5~6cm程度の距離を保つことを、意識しましょう。

お手入れをしてきれいに保つ

腕にじかにつける腕時計は、気がつかないうちにホコリや汗などの汚れが蓄積しています。

特に、時計とベルトの間のつなぎ目や、金属ベルトのコマとコマとの間などに汚れがたまりやすくなっています。

こうした汚れを放置していると、カビやサビが発生し、リューズが回らなくなるなどの、トラブルが起きる可能性があります。

日々のお手入れとして心がけたいのは、腕時計を外したら、柔らかくて乾いた布で汗や汚れを拭くことです。

力を入れると傷がついたり、革ベルトの場合は色落ちしたりするおそれがあるので、やさしく拭き取りましょう。

自分でできる腕時計の正しい掃除方法はこちらをご参照ください。

定期的にオーバーホールする

腕時計の「オーバーホール」とは、時計を分解して掃除や潤滑油の補充、電流チェックなどを行うメンテナンスのことです。

オーバーホールをすれば、表面にはまだ表れていない不具合が見つかることもあり、故障してしまう前に対処ができます。

クォーツ時計の場合、オーバーホールをする頻度は、7~8年に一度程度が目安です。

ただし、2年以上使用していない場合は、内部で劣化や潤滑油の凝固などが起きている可能性があります。7~8年経っていなくても、使う前に一度オーバーホールをするのがおすすめです。

腕時計の部品の多くは、見えない部分で劣化が進むため、オーバーホールをして長持ちさせましょう。

クォーツ時計のオーバーホールについては、下記の記事でまとめているので参考にしてください。

クォーツ時計のオーバーホールの値段は約6,000円から

以下はクォーツ時計のオーバーホールの料金目安です。

時計の種類・ブランドオーバーホール費用相場
国内ブランド時計
(セイコー、シチズン等)
10,000~25,000円
海外ブランド時計
(ロレックス、オメガ等)
18,000~30,000円
クロノグラフ18,000~30,000円

機械式時計に比べ、クォーツ時計はオーバーホールの工数が圧倒的に少ないため、費用は安めです。

安価なクォーツ時計ならば買い替えた方が安上がりですが、愛着や思い出がある・高価な時計の場合はオーバーホールを依頼しましょう。

ほかにも腕時計のオーバーホールの費用についてまとめた記事があるので、ぜひ参考にしてください。

豊富な実績を持つオーバーホール専門業者「リペスタ」

リぺスタ2

出典:リペスタ

国家資格である1級時計修理技能資格とキャリアを持つ職人が在籍し、それぞれ得意分野のメーカーの時計を修理してくれるのが「リペスタ」です。

充実した設備環境で、各時計の修理マニュアルにそって修理するので、メーカーと遜色のない高品質なオーバーホールを提供しています。

高い技術力を持ちながらも費用の安さ・納期の速さがリペスタの特徴。見積りが無料なので、気軽に依頼できるのもうれしいポイントです。

 
費用25,300円~
保証期間1年間
納期30日~

リペスタの口コミ

ここでは、リペスタの口コミを紹介します。

  • ネット修理は初めてで不安でしたが、写真で受取り連絡をくださり、そこから信頼にかわり安心して修理をお願いすることができました。きっちり動くようになって戻ってきて、本当にありがとうございました。
  • 外観も綺麗になり、新品のような気持ちで本日から稼働しています。本当にありがとうございました。また、機会がありましたらよろしくお願いします。
  • ネットでの修理依頼は初めてで不安でしたが、メール連絡もこまめにいただき不安が安心にかわり、届いた時計を見ると信頼にかわりました。本当にありがとうございました。

出典:リペスタ

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リペスタで腕時計修理

メーカー修理の最大60%OFF!オーバーホール専門店「CIEN」

Cien

出典:Cien

オーバーホールを行う時計技術者・仕上げ(磨き)とそれぞれ専任の修理技術者が在籍するのが「Cien」です。

時計修理に使用する部品は、すべてメーカー純正の部品を使用しています。

高級腕時計の修理・オーバーホールだけを行っている業者なので、オーバーホールにかかる期間は約3週間と短く、安心の1年間品質保証も付いています。

 
費用27,500円~
保証期間1年間
納期3週間~

CIENの口コミ

ここでは、CIENの口コミを紹介します。

  • とても綺麗に仕上がっていて感動しました。深い傷もかなり目立たなくなり、満足です。二十数年前に結婚の結納返しに妻よりもらった思い出の時計ですが、これでこれからも長く使えます。
  • 無事届きました。ありがとうございました。次回のオーバーホールも、お願いしたいと思います。大変満足な仕上がりでした。
  • 修理頂いたロレックスを無事受け取り致しました。新品かと思うくらい綺麗に直して頂き、感動しました。本当にありがとうございました。

出典:CIEN

\メーカー純正部品を使用/

Cienで腕時計修理

クォーツ腕時計のオーバーホールは自分でできる?

クォーツ腕時計のオーバーホールは自分で行うことも可能です。

オーバーホールを自分で行えば費用が大幅に抑えられますが、以下の様なデメリットもあるためよく検討してから行いましょう。

オーバーホールを自分で行うデメリット

  • メーカー保証が受けられなくなる場合がある
  • 細かい部品の紛失
  • 元通りに戻せない・壊してしまう

大切な時計が二度と使えなくなる可能性があるため、壊しても構わない・DIYが得意な方以外は基本的に控えましょう。

腕時計のオーバーホールを自分で行う方法は、下記の記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。

クォーツ時計の寿命を延ばすために定期的なオーバーホールをしよう

クォーツ時計の故障の原因はさまざまなので、自分で原因を判断して、正しく対処するのは簡単なことではありません。

「調子が悪いけど、寿命かな?」「原因が分からないけれど動かなくなったので、何とかしたい」などというときは、「リペスタ」や「Cien」への依頼が費用が安い・納期が早いため、おすすめです。

また、ほかの時計修理専門店を探すときは、全国の修理店を一括で検索できる最安修理ドットコムが便利です。

さっそく近くの修理店を検索して、大切な時計のメンテナンスを依頼してみましょう。

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