軽量鉄骨とは?リフォームで使用するメリットとデメリット

軽量鉄骨とは?リフォームで使用するメリットとデメリット

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「軽量鉄骨」を使用したリフォームには、さまざまなメリットがあることをご存じでしょうか。
ただ、メリットがある一方、デメリットがあるのも事実です。
どちらもきちんと理解したうえで検討しましょう。

軽量鉄骨とは

「軽量鉄骨って何?」と思った方もいるかもしれません。
軽量鉄骨とは文字通り軽量な鉄骨のことを指し、建物の構造や内装などに使用される建材です。

一般的に、厚み6mm以上のものを「重量鉄骨」、6mmに満たないものを「軽量鉄骨」と呼んでいます。
重量鉄骨は主に高層建築物や大型施設などで用いられます。
軽量鉄骨は住宅に用いることがほとんどです。

一部のハウスメーカーでも、軽量鉄骨造の建売住宅を販売しています。
特に「プレハブ工法」を用いて家を建てているハウスメーカーでは、軽量鉄骨を構造材として用いる傾向があります。

内装のリフォームでよく用いられているのは、厚さ1mmにも満たないタイプの軽量鉄骨です。
木造でいう柱に該当するのが「スタッド」、それを固定するためのものを「ランナー」と呼びます。
木造住宅のリフォームはもちろん、店舗の内装工事で主に用いられるのも、非常に薄いタイプの軽量鉄骨です。

軽量鉄骨リフォームのメリット

軽量鉄骨造の家に軽量鉄骨を用いてリフォームを行うこともあれば、木造住宅に使われることも少なくありません。
では、わざわざ軽量鉄骨を用いるのには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

作業しやすい

施工する側のメリットとして、軽量鉄骨は作業しやすいことがひとつの特徴です。
たとえば「1つの空間に新たな間仕切りを設ける」ケースで見てみましょう。
このケースでは、床と天井にランナーを1本ずつ取り付ければ、そのあいだにスタッドをはめ込むだけで骨組みが完了します。

あとはスタッドを下地として石膏ボードを施工し壁紙を貼るだけで、新たな間仕切りができてしまいます。
スタッドはランナーにはまっているだけであるため、簡単に動かせるのもメリット。
木材の間柱を使用するケースでは釘やビスで固定してしまうため、簡単に動かすといったことができません。

作業のしやすさは、工事がスピーディに進むことを意味します。
店舗の内装工事がわずか数時間で完了してしまうことがありますが、あれは軽量鉄骨を使用しているのも大きな理由です。

素材が安定している

木材は、水分の含有量や保存状態によって品質が大きく異なります。
内装工事で使用する柱も、ものによっては大きく曲がっていたり、乾燥しすぎてスカスカになったりしているケースがあります。

軽鉄ならこうした品質の不安定さがありません。
工業製品であるためどれも寸分違わぬ寸法に仕上がっています。

木材を使用する場合、現場で大工職人が素材を選り分けながら工事を行うことも珍しくありません。
結果的にそうした手間が工期を長くしてしまいます。
軽鉄ならその必要がないため、計画通りに工事を進められます。

耐久性が高い

木材に比べて耐久性が高いのも、軽量鉄骨の大きなメリットです。
木材は年月の経過に伴い腐食や劣化が進みます。
しかし軽量鉄骨ではその心配がほとんどありません。
それゆえに、ハウスメーカーでは構造材にも使用しています。

内装リフォームにおいても、軽鉄なら水回りへ施工するときなどに最適です。
キッチンやトイレ、バスルームなど水回り周辺は、どうしても湿気の影響を受けてしまいます。
木材が下地材では劣化が早く進むことが考えられますが、軽量鉄骨ならそのような心配はほぼありません。

軽量鉄骨リフォームのデメリット

大きなメリットがあるのは事実ですが、軽量鉄骨を使用したリフォームにはいくつかデメリットもあります。
デメリットについても正しく理解しておきましょう。

防音性はやや低い

住宅の内装リフォームを木造で行う場合、90~105mmサイズの柱を使用するのが一般的です。
間仕切りを造るケースでは両面に12mmの石膏ボードを施工するため、壁の厚みは105+12+12で129mmとなります。

一方、内装工事で主に用いられる軽量鉄骨は厚み65mmです。
壁の厚みが薄くなってしまうため、木材の柱を用いて間仕切りを造るケースに比べると、どうしても防音性が劣ってしまいます。

この場合、石膏ボードを片面に2枚施工するなど工夫することで、デメリットを解消することも可能です。
その場合、使用する石膏ボードの枚数が必然的に多くなるため、費用は高くなります。

加工の自由度は低い

施工はしやすいものの、木材に比べると加工の自由度はあまり高くありません。
木材と比べて削りにくく切り欠きを入れにくいため、場合によっては設計通りに工事が進まない可能性もあります。

このケースにおいても、複雑な加工が必要となる一帯だけ木材を使うなどすれば問題は解消できるでしょう。
ただし軽量鉄骨と木材、どちらも扱える職人が現場にいるのが前提です。

コストがかかる

木材よりも軽量鉄骨のほうが高価格であるため、同じ量を下地として使用してもコストがかかります。
防音性を高めるために石膏ボードを片面に2枚張りするようなケースでは、さらにコストは高騰してしまいます。

こうした理由から「なるべく安く内装をリフォームしたい」と考えるのなら、木材のほうがよいかもしれません。
工事のスピードや耐火性などを求めるのなら、軽量鉄骨がおすすめです。

DIYでもリフォームできる

どの程度のリフォームにチャレンジするかにもよりますが、軽量鉄骨を使ったリフォームはDIYでも可能です。
その場合、以下のことは覚えておきましょう。

工具が必要

軽量鉄骨を使った工事に限りませんが、DIYでリフォームをする際は専用の工具が必要です。
ビスを打ち込むドライバーにしてもハンドタイプでは不十分なため、「電動のインパクトドライバー」を用意する必要があります。

「ランナー」や「スタッド」をカットするときは「高速切断機」を使用します。
また、ちょっとしたカットでは「鉄工用のハサミ」が重宝します。
どちらもホームセンターで手に入りますが、高速切断機は少々費用がかかるため、購入には勇気がいるかもしれません。

ほかにも、工事をスムーズに進めるにはさまざまな工具が必要です。
すべてをそろえると、数十万円かかります。
そこまでしてDIYにこだわるよりは、最初からプロの業者に依頼したほうがよいのではないでしょうか。

ケガに気をつける

専門の業者でも、作業中にケガをしてしまうことはあります。
高速切断機で軽量鉄骨をカットするときは激しく火花が出るため、火傷を負ってしまうことも珍しくありません。

また、カットした軽量鉄骨の切り口は鋭利なため、それで手や足などを切ってしまうケースもあります。
慣れているプロでもケガをすることがあるくらいなので、素人であればなおさら細心の注意が必要です。

リフォームをするときには、脚立に上って作業をすることも多々あります。
慣れない脚立の上で軽量鉄骨を固定しようとしたり、ボードを張ろうとしたりしていると、バランスを崩して転倒してしまうかもしれません。

実際、軽量鉄骨を使用したDIYリフォームでケガをしてしまうケースはとても多いのです。
どうしてもDIYにチャレンジしたいのなら、ケガをしないようにくれぐれも注意しましょう。

プロへの依頼が安心

DIYによるリフォームは不可能ではないものの、工具をそろえる費用やケガのリスクなどを考えると、最初からプロに任せたほうがよいかもしれません。
プロの業者なら、スピーディかつ確実に間違いのない作業をしてくれます。

また、素人とプロとでは仕上がりに雲泥の差が生じてしまいます。
見様見真似でマネしたものと仕事として毎日携わっている職人とでは、ありとあらゆるところに差が出てしまうのです。
「DIYしたものの仕上がりが気に入らない…」とならないためにも、最初からプロへ依頼することをおすすめします。

業者選びでは相見積もりが必須

軽量鉄骨での内装リフォームを依頼できる業者はたくさんいます。
「専門の内装業者」はもちろん「軽鉄工事もできる大工職人」や「リフォーム会社」「工務店」でも請け負ってもらえます。
どこへ依頼するのも自由なのですが、業者を選ぶときは必ず複数社から見積もりを取りましょう。
その理由は以下です。

工事代金を比較できる

たとえば、A社とB社、C社に工事の見積もりを依頼したとしましょう。
このとき、提出された見積もりの金額がピッタリと一致することはまずありえません。
工事の相場はあるとしても、業者によって職人の手間賃や材料の仕入れ費用、会社としての取り分などが異なるため、見積もり金額には間違いなく差が生じます。

複数社で見積もりをとれば、工事代金の高いところとそうでないところがわかります。
「もっとも価格が安く、サービス内容もよい業者へ依頼する」といったことができるのが、相見積もりのメリットです。

悪質な業者に騙されない

特定の1社にしか見積もり依頼をしていなかった場合では、提示された金額が適切だと思ってしまうかもしれません。
ほかに比較対象がないからです。
その結果「相場よりもはるかに高い工事代金を支払う羽目になる」といったことも考えられます。

相見積もりを取っておけば、このような事態も回避できます。
明らかに価格の高い業者がわかるため、騙されません。

価格以外も比較する

価格を比較できるのが相見積もりの魅力です。
しかし、金額だけで依頼先を決めてしまうのはリスキーです。
もしかすると安いだけで、工事内容や使用する材料の質はものすごく悪い業者なのかもしれません。

また、価格は高くても「長期保証証」がついていたり「アフターフォロー」も整っていたりなどの高品質のサービスが付いていることもあります。
単に価格の高低だけで選択せず、見積もり金額の中身をしっかりと確認してください、
「総合的にコストパフォーマンスのよい業者」に依頼しましょう。

まとめ

軽量鉄骨を使用したリフォームにはたくさんのメリットがありますが、デメリットもあります。
まずは、そこをしっかり理解しておきましょう。

業者によっては、軽量鉄骨を使用した工事に対応していないこともあります。
業者によって得手不得手があるため、依頼先を決めるときはあわせてチェックしましょう。

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