靴底の修理は自分でできる!?すり減りや剥がれの修理方法を解説

靴底の修理は自分でできる!?すり減りや剥がれの修理方法を解説

外出するときにいつも履いている靴。
普段はその靴底を気にすることはないかもしれません。
しかしいつの間にかすり減っていき、やがてはボロボロになってしまいます。
靴底の修理方法をマスターして靴を長持ちさせましょう。

靴は使っているうちにこんな状態に

一口に「靴底がすり減ってボロボロに」と言っても、どのように消耗しているかによって状態はさまざまです。
状態によって対応の仕方も分かれます。
まずは、靴底はどの部位が消耗しやすいか確認しましょう。

ヒール部分がすり減る

ヒールとは靴のかかと部分のことです。
ヒールは歩いているうちにどんどんすり減っていきます。
女性用のパンプスやハイヒールなどは消耗具合が顕著ですが、スニーカーや革靴も同様にヒールのラバーがすり減ります。

ヒールがすり減った靴は滑りやすく危険なうえにそのまま履き続けると靴本体の土台が削れてしまい、大掛かりな修理が必要になる点が問題です。
ハイヒールの場合はゴムの中の金属が露出し、歩くたびにカツンカツンとうるさい音が鳴ってしまいます。

靴底がベロンと剥がれてしまう

日光や水濡れも靴底を傷める原因です。
ゴムは多量の紫外線を浴びると酸化やひび割れ、水に濡れると加水分解を引き起こし剥がれやすくなる性質があります。
また、経年劣化による粘着力の弱まりは避けられません。

その結果ソールが靴底から剥がれてしまうのです。
ゴムのソールを使用しているスニーカーでよく見られる症状です。

靴底の前部分がすり減る

歩行はかかとから着地してつま先で蹴り出すため、靴底の前半分もすり減りやすい部分です。
靴底に刻まれた滑り止めの凹凸がだんだんなくなっていきます。
革靴やパンプスではとくによく見られる症状です。

靴底は自分で修理できる

なるべく早く直した方がいい靴底のすり減りですが、壊れた靴底の修理は自分でも行えます。
やり方について交換する部位ごとに解説します。

ヒール部分の修理方法

ヒール部分が消耗したときには「靴底補修剤」を用いてすり減った部分を補修するか、ハイヒールの場合はヒール部分のトップリフトを交換することで修理できます。

スニーカーや革靴の場合

スニーカーや革靴のヒールの修理で活躍するのが靴底補修剤です。
靴用の接着剤としても使えるアイテムで、ペーストを靴底のすり減った箇所に盛り形を整えて使います。

塗った後でしっかり乾かすと固まった靴底補修剤が靴底に貼り付き、強度の高い新たな靴底の役目をはたしてくれます。
実際の作業手順は以下のとおりです。

1.作業に必要な物を用意する

「靴底補修剤」のほかに「新聞紙」「プラスチックシート」「ヘラ」「定規」「ガムテープ」「紙やすり」など作業に必要な物を用意します。

靴底補修剤の製品にこれらの必要な道具がセットされている場合もあります。
実際に用意する必要があるものについてはご自身で確認してください。

靴底補修剤には黒や白といった種類があります。
修理する靴底の色に合ったものを用意しましょう。

2.新聞紙を敷く

靴底補修剤がこぼれても大丈夫なように、床などの作業する場所に新聞紙を敷いてください。

3.型にするシートを作る

「プラスチックシート」は補修箇所を囲んで型を取るために使います。
靴底補修剤にシートが付属していない場合は、クリアファイルのような折り曲げることのできるやわらかいシートを用意してください。

シートをカッターで長方形に切り取ります。
長さ15~20cm、幅1.5~2cmが目安です。

シートの長辺がかかとのサイドに巻くときに必要な長さ、短辺がかかとの高さを想定しています。
カットするサイズは後で調整できるように大きめに切りましょう。

4.シートを靴底のかかとに巻く

靴底のすり減っていない部分に定規を当て元の靴底のラインを再現。
3.で用意したシートをその高さに合わせます。
靴のかかとの側面部分の周囲に沿うようにしてUの字を作るように巻いていきます。

シートの位置の調整が済んだら、ガムテープを貼り付けてずれないように固定してください。

5.靴底補修剤を盛る

靴底のすり減っている部分に靴底補修剤を盛ります。
後から付け足したり平らに均したりできるので、この時点では大体の見当を付けて盛る程度で大丈夫です。

6.ヘラで平らにする

靴底補修剤を盛り終わったらヘラで均します。
4.で巻いたシートの高さからはみ出ていたらその分を削ぎ落とします。

7.乾燥させた後で調整する

ならし終わったら乾燥させます。
乾燥方法は靴底補修剤によって異なります。
しばらく放置するタイプやお湯やドライヤーの熱で急速乾燥するタイプがあるので、使用した補修剤の説明書きを読んで確認してください。

完全に乾いたら実際に履いてみます。
高さが合ってない箇所やバランスが悪い箇所があったら紙やすりで削って調整します。
調整が終わったら完了です。

ハイヒールの場合

ハイヒールのヒールの先端にあるパーツを「トップリフト」といいます。
元のトップリフトがすり減ったときは、自分で新しいものに取り替えることが可能です。

交換用のトップリフトは、100円ショップでもさまざまなサイズのものが販売されています。
靴のサイズに合ったものを選んで購入してください。

作業の手順は以下のとおりです。

1.ヒール部分の高さを調べる

ソールの高さが以前と同じになるように、事前に必要なトップリフトの高さを把握しましょう。

2.古いトップリフトを取り除く

すり減ったトップリフトをペンチやニッパーで取り除きます。
トップリフトはヒール本体に当たるゴム部分に金属製のピンが付いていて、そのピンがヒール本体に刺さって固定されています。

取りづらい場合は、まずトップリフトのゴム部分だけを取り除きましょう。
その後で靴に刺さったピンをペンチやニッパーで引き抜くと作業しやすいです。

3.新しいトップリフトを差し込む

新しいトップリフトのピン部分をヒールの穴に真っすぐに差し込みます。
ピンが完全に埋まってヒールとトップリフトの間に隙間がなくなるまでトンカチで叩いてください。

穴に隙間があって緩い場合は、穴に接着剤を入れてトップリフトを差し込みましょう。

4.高さを調節する

両方のハイヒールを実際に履いてみて高さが合わないと感じたら、底のゴム部分をヤスリで削って高さを調節します。

ヒール部分は材料と道具があれば比較的簡単に修理できます。

靴底が剥がれたときの修理方法

スニーカーや革靴の靴底が剥がれてしまった。そんなときは接着剤やネジを使って、剥がれた靴底を付け直します。

接着剤を使う方法

剥がれた靴底を直す簡単な方法は靴用の接着剤を用いてくっつけるやり方です。
実際の手順は以下のとおりです。

1.接着剤を用意する

靴用の接着剤を用意します。
接着剤にも「ラバー用」「革用」「布用」と用途ごとに種類があるので、貼り合わせる材質によって適切なものを選びましょう。

2.接着剤を塗る

剥がれてしまったソールと本体の両方に接着剤を塗ります。
接着剤の説明書に作業に関する指示が書いてある場合は、そのとおりに従ってください。

3.靴を貼り合わせる

接着剤を塗ったら靴本体とソールを密着させて貼り合わせます。
貼り合わせたら、上からソールをハンマーなどで叩いてしっかりと密着させます。
はみ出た接着剤はハサミなどで切り落としましょう。

4.乾燥させる

接着剤の説明書に記載されている時間放置して乾燥させて、接着剤が固まったら完了です。

ネジで補修する方法

接着剤で留める方法では、接着剤の粘着力が落ちてまた剥がれてしまわないか心配です。
靴底が厚くて硬い靴の場合はネジを留めて固定する方法もあります。

1.靴の中敷きを取り出す

靴にネジを打ち込むので、中敷きがある場合はあらかじめ取り出します。

2.靴にネジを打ち込む

ネジは皿頭のもので、長さは10mmを超えない程度のものを使用。
ドライバーを使ってつま先とかかとに靴の本体の側からそれぞれ3本ずつ打ち込んでいきます。

ネジを打ち込んで靴の本体と靴底を固定できたら、靴底からネジの先端が飛び出ていないかを確認します。
確認を終えたら中敷きを戻して作業は完了です。

こんなときは修理業者に依頼して修理してもらおう

解説したように靴底の修理は自分でも行えます。
しかし、接着剤や工具を使用するこれらの作業をすることに不安な方もいると思います。

「くっつきやすいように表面をヤスリがけする」「元々接着剤が使われていたら古い接着剤を剥がす」といった作業が必要になることもあるでしょう。

ほかにも靴底の前部分が消耗した場合、靴底の前半分についている「ハーフソール」の交換をする必要があります。
このときに新しいハーフソールがしっかりと付くように、靴の前半分を削る作業を行わなければなりません。

これらの作業を自分で行うのは難しいですね。
そんなときは業者に修理を依頼する方法もあります。
とくにハーフソールが傷んでいる場合は修理業者に任せた方が安心でしょう。

修理業者に依頼する利点

修理業者に靴の修理を依頼する利点は、以下が挙げられます。

  1. 日々靴を修理しているため熟練した技術がある
  2. たくさんのストックの中から一番合う材料を選んで修理してくれる
  3. ハーフソールの修理は専門のグラインダーで靴底を研磨してくれるので、元の靴底にピッタリとくっついてくれる
  4. 新しいパーツを付けた後も元の靴になじむように彩色と艶出しをして仕上げてくれる

大事な靴を確実に修理して元の靴と遜色のない仕上がりを求めるなら、修理業者に修理を依頼するとよいでしょう。

まとめ

靴底の消耗する箇所と修理方法について見てきました。
毎日履く必要がある靴は、使っているうちにどんどんとすり減ってしまいます。

軽い消耗についてはここにある方法で簡単に直せます。
しかし靴の前底が消耗してしまったときは、迷わずに専門の技術を持った修理業者に依頼することを検討しましょう。

お気に入りの靴を長く愛用していくためにも定期的なメンテナンスをおすすめします。

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