鍵の種類・名称を解説!玄関や家の引き戸で使われる防犯性の高い鍵も紹介

鍵の種類・名称を解説!玄関や家の引き戸で使われる防犯性の高い鍵も紹介

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

日常的に使用している鍵ですが、防犯性は十分でしょうか?

空き巣の件数は年々減少傾向にありますが、使っている鍵の防犯性が低ければ被害に遭う可能性は十分ありますよ。

この記事では、玄関や室内でよく使われる鍵の種類や防犯性について紹介します。

鍵の種類を見分けるために

使用している鍵の種類を見分けるため、「錠前」と「シリンダー」について把握しておきましょう。

  • 「錠前」
    →壁に取り付けられている鍵全体・仕組みのこと
  • 「シリンダー」
    →鍵穴のこと

鍵の種類は主に、鍵自体の形やシリンダーの形で区別できます。

以下で鍵の種類の特徴も紹介するので、参考にしてみましょう。

カギ110番

玄関の鍵の主な種類・費用

まずは持ち家や賃貸など、主に家の鍵として使用される鍵の種類について紹介します。

鍵の種類 特徴・防犯性能 値段
ディスクシリンダー 鍵の両端がギザギザしており、鍵穴が縦
作りがシンプルなので防犯性は低い
本体:3,000円〜
合鍵:500円~
ロータリーディスクシリンダー 鍵の両端がギザギザしており、鍵穴が横
ディスクシリンダーよりも防犯性は高い
本体:10,000円〜
合鍵:300円~
ピンシリンダー 鍵の片側がギザギザ
ピッキングに弱い
本体:2,000円〜
合鍵:300円~
ディンプルシリンダー 鍵の面にくぼみがある
最も安全なシリンダー
本体:15,000円〜
合鍵:6,000円~
マグネットシリンダー 鍵の面に丸いくぼみがあり、磁石を利用
力ずくの手口には弱い
本体:10,000円〜
合鍵:6,000円~
電子錠 暗証番号・カードタイプ・生体認証などの種類がある
非常に防犯性能が高い
本体:10,000円〜
合鍵:8,000円~

1.ディスクシリンダー錠

ディスクシリンダー錠

鍵の両端がギザギザしており、一昔前に日本の住宅に普及していた鍵です。 構造が単純なためピッキングに弱いという問題があり、不正開錠の容易さから現在は廃盤となっています。

次に紹介する「ロータリーディスクシリンダー錠」へ改良され、従来のディスクシリンダー錠は交換を推奨されていますよ。

2.ロータリーディスクシリンダー錠

鍵の形状は両端がギザギザしており、一見ディスクシリンダー錠と同じように見えます。しかし、ディスクシリンダー錠の鍵穴が縦なのに対して、ロータリーディスクシリンダー錠は横になっています。

鍵をさすと中のタンブラーが回転することから、「ロータリー」と名前が付けられました。 防犯性が高められた改良版であることや、後述する鍵よりも価格が手頃なため、現在広く普及していますよ。

3.ピンシリンダー錠

ピンシリンダー錠

鍵の片端がギザギザしており、ディスクシリンダー錠と同じく昔は広く普及していたタイプの鍵です。 こちらも構造が簡単なため、ピッキングに弱いという欠点があります。

今はピッキングされにくく改良されたタイプもありますが、防犯性能はそこまで高くありません。

4.ディンプルシリンダー錠

ディンプルシリンダー錠

鍵の面部分にくぼみ(ディンプル)がいくつもあります。 シリンダーを使う鍵タイプとしては最もセキュリティに優れ、ピッキングなどの不正開錠が非常に難しい鍵として知られていますよ。

セキュリティが高い分料金は高いですが、最近はかなり普及している鍵です。

5.マグネットシリンダー錠

鍵の表面に丸いくぼみが数カ所あり、さらにマグネット(磁石)を利用している鍵です。 鍵と鍵穴の磁石が引き合うことで開錠でき、防犯性を高めています。

しかし、経年劣化により磁石がくっつきにくくなってしまうことや、サムターン回しや鍵破壊といった力ずくの手口には弱いという欠点もありますよ。

6.電子錠

電子錠

ドアを施解錠するのに電子的な部品を使う鍵のことです。 カードをかざすタイプや暗証番号を入力するタイプ、指紋を認証するタイプなどがあります。

防犯性が高いため、玄関をキーレス錠にする方は増えてきていますが。交換するには大がかりな工事が必要です。

他の鍵と比較すると交換費用が高額になりやすいですよ。導入する際は慎重に検討しましょう。

室内で使用される鍵の主な種類

ここからは玄関ではなく、主に室内に使われることの多い鍵を紹介していきます。室内で使用される鍵にも、場所によりさまざまな種類があります。

それぞれ、主な利用場所と性質を確認しましょう。

鍵の種類 主な利用場所
チューブラ錠 トイレ
モノロック 倉庫や事務所
浴室錠 浴室
クレセント錠 窓ガラス
グレモン錠 防音室(音楽室など)

【トイレ】チューブラ錠

錠がチューブ状のケースに内蔵されているタイプです。主にトイレで利用されます。シリンダーやサムターン、ドアノブなどを取り付けられるようになっていますよ。

取り付けが簡単で安価で購入ができるため、主に屋内で使用されているのです。

【倉庫・事務所】モノロック

「円筒錠」とも呼ばれ、その名の通り丸い筒のようなドアノブがついている錠前です。主に倉庫や事務所で利用されます。

内側のボタンを押すことで、内部のシリンダーが作動してラッチボルトを固定し、ドアノブが回らないようになりますよ。

比較的壊れやすく、ドアノブごともぎ取って開けることもできるので防犯性は低いです。

【浴室】浴室錠

名前の通り浴室やトイレ、洗面所など、いきなり入室されることを避けたい部屋に使用される錠です。内側からのみ施解錠ができて、外側からはできないのが特徴。

非常時に備えて溝が彫ってあり、コインなどを使えば解錠できるようになっているタイプもあります。

【窓ガラス】クレセント錠

「クレセント錠」とは、引き違い戸に取り付けられる三日月状の鍵のことをいいます。クレセント錠は主に窓ガラスに使われる錠で、内側からのみ施錠できます。

そもそも施錠が目的ではなく、窓の密閉性を高めることを目的として作られたので防犯性能は低いです。クレセント錠の交換も自分でできますよ。

ガラスを割ったら直接開閉ができてしまうので、補助錠や防犯フィルムと合わせての使用をすると良いかもしれません。

関連:サッシの鍵を自分で交換する方法!やり方や業者の料金相場なども紹介

【防音室】グレモン錠

テコの原理を利用し、レバーハンドルを回すことで施開錠をするタイプの鍵です。密閉性に優れるため、防音室やスタジオ、電磁波防護室等に使用されます。

ハンドルでの施錠だけなため防犯性に乏しく、実用されているものは外から施錠・解錠できるタイプがほとんどです。

錠前には7種類ある

シリンダーと同じく錠前にもいくつかの種類があります。確認しておきましょう。

本締錠

ドアノブがなく、シリンダーのみがついている錠前の1種です。室内外の双方から、鍵の施錠・解錠ができます。

しかし、ドアノブがないこともあり、単体で補助錠として使用されることが多いです。

面付本締錠

室内側のドア面に錠ケースごと取り付けます。錠ケースがドアの内側にあるので、不正解錠されにくいです。

こちらも補助錠として使用されることが多いです。

戸先錠

引き戸の戸先につける錠前です。デッドボルトが鎌状なので、戸先鎌錠とも呼ばれています。引き戸の後付錠として使用されることが多いですよ。

召し合わせ錠

引き戸の戸が重なる中央部分に設置する錠前です。こちらも戸先錠と同様に、引き戸の補助錠として使用されることが多いです。

面付き箱錠

面付き本締錠と同様に、室内側のドア面に錠ケースが取り付けられています。違いはドアノブがついているかどうかです。

取り付けが容易な割に防犯性能が高いので、集合住宅でよく使用されています

ケースロック

面付き箱錠とほとんど同じシステムですが、ドアに取り付けるのではなく、切り欠き加工をして埋め込むタイプをケースロックと呼びます。施工は困難ですが、強度と防犯性能が高いです

サムラッチ錠

親指で押すと、ラッチボルトが操作できる仕組みになっている錠前です。装飾がついていることが多いため、装飾錠とも呼ばれます。一昔前の一戸建て住宅で、よく見られました。

鍵の主要メーカー7選

ここからは、主要な鍵メーカー7選を紹介していきます。

「高性能の鍵に交換したい・検討したい」という方のために鍵メーカーと鍵の種類をまとめました。鍵メーカーはたくさんありますので、自分にぴったりの鍵を見つけましょう。

  • 美和ロック
  • ドルマカバジャパン
  • ゴール
  • ユーシン・ショウワ
  • 川口技研
  • ALPHA
  • ウエスト

美和ロック

国内トップの錠前メーカーです。7割を超える国内シェアを誇り、住宅から行政施設まで幅広く導入されています。全国に代行店を構えているため、アフターサービスも万全です。

ドルマカバジャパン

ドルマカバジャパンはカバブランドで広く認知されています。「カバ(kaba)」とは、世界最高水準の防犯キーブランドを持つ、スイスのグローバルカンパニーのことです。

高性能、高セキュリティ製品を開発・製造し、安定的な提供を続けています。

ゴール

錠前の総合メーカーであるゴール。本社が関西であるため西日本でのシェアが高いです。

日本で初めて電気錠を開発した老舗メーカーで、幅広い種類の錠前を展開しているので住宅や施設など様々な建物に導入されています。

ユーシン・ショウワ

機械式の錠前はもちろん、カードロックや電気錠など多彩な商品開発をしている総合セキュリティシステム機器メーカーです。

川口技研

住宅関連製品を扱っています。

ホームセンターにも陳列されるほど、室内錠の取扱いは類を見ません。デザイン性にも優れているため、人気のメーカーです。

アルファ

住宅用の他、自動車やATMなどの産業機器用などあらゆるシステムを手掛けています。バリエーション豊富な南京錠は、定番の商品となっており人気が高いです。

ウエスト

新製品を次々に開発し続ける総合ロックメーカーで、なかでも高い完成度を誇る917ディンプルキーは有名です。OEM製品として、主にドアメーカーに多くの製品を供給しています。

鍵交換って自分でできるの?難しい?

結論としては、自分で鍵交換は可能です。必要な工具もプラスドライバーやマイナスドライバーだけなので、自分で交換すれば鍵交換の費用をかなり抑えられます。

しかし、自分で交換をするのは難易度が低くありません。確実に交換できる保証がない上に、失敗してドアを傷つけてしまった場合は、余計な費用がかかってしまいます。

普段からDIYなどに慣れている人以外は、業者に依頼するのがおすすめです。

鍵交換業者への依頼がおすすめなのは、以下に当てはまる方です。

  • 自分で交換する自信がない人
  • 確実に鍵交換を成功させたい人
  • 素早く鍵交換をしたい人

鍵交換で頼れるおすすめ鍵業者

カギ110番

出典:カギ110番

カギ110番なら、さまざまな鍵のトラブルに対応!

「鍵を交換したい」「新しい鍵を取り付けたい」と思っても、普段あまり考えたことがないため、どれがいいのかわからないという声は多いです。

カギの110番は自宅から金庫まで、さまざまな鍵の対応や相談に乗ってくれます。

特に最近は「鍵を新しくしたいけれど度の鍵を取り付けていいかわからない」という声も多いようです。鍵のことで悩んだ際は、相談してみましょう。

カギ110番の3つのおすすめポイント

カギ110番の主なポイントを3つ紹介します。

1.到着スピードが速い

カギ110番は全国各エリアに多数の加盟店があるため、どこでも出張が可能です。都心部以外の地方でも安心です。

また24時間営業なので、深夜や早朝にも対応可能です。いつでもどこでもすぐに駆けつけてくれますよ。

2.お客様目線のサービス

出張費+作業費+部材費のコミコミ価格での事前見積をしてくれます。 余計な追加費用もかからない上に、他店より高い場合はその旨を申し出ればさらに安くなることもあるようです。

複雑な計算をしなくていい明朗会計なので安心ですよ。

3.鍵が開かなければ施工料0円

万が一鍵が開かなかった場合でも、費用は0円なので安心して申し込めます。 ただしお客様都合によるキャンセルなどは費用が発生する可能性があります。

見積も無料なので鍵のトラブルが発生したらまずは相談してみましょう。

料金一例

  • 玄関の鍵交換 8,800円~
  • 玄関の鍵作成 11,000円~
  • 玄関の鍵取付 9,400円~
  • 玄関の鍵修理 8,800円~

料金は、出張費+作業費+部材費のコミコミ価格で安心ですよ!

鍵開けサービスの流れ

  1. まずはフリーダイヤルで相談
  2. 最短5分で到着
  3. 作業時間最短5分
\24時間365日全国受付対応中/

【カギ110番】
無料見積もりはこちら

防犯性が高い鍵

鍵を交換したり新たにつけたりする場合は、防犯性能が高いものを選びたいですよね。

ここでは防犯性に優れた鍵を紹介していきます。

ディンプルシリンダー

ディンプルシリンダーは、複雑なシリンダーの構造上ピッキングに強いという利点があります。 シリンダーを使用する鍵としては、最も防犯性の高い鍵といえるでしょう。

しかし、合鍵の複製には専用の機械と技術が必要で、ホームセンターなどでは断られてしまうかもしれません。交換費用も15,000円~35,000円と比較的高めです。

補助錠

基本的に鍵の数が多ければ多いほど、防犯性は上がります。 しかし、一般的な玄関にかける鍵は2つまでが一般的で、それ以上あっても不便に感じるかもしれません。 そこで役に立つのが補助錠と呼ばれる鍵です。

補助錠は、元からついているシリンダーなどとは別で設置する錠前なので、さまざまなタイプを選べます。

またシリンダーを交換するわけではないので、費用も安く5,000円~10,000円ほどです。

中でも面付本締錠は外からのこじ開けに強く、主錠やシリンダーとの組み合わせ次第でさらに防犯性を高められるのでおすすめです。

電子錠

電子錠はカードタイプ型にせよ、暗証番号型にせよそもそも鍵穴がありません。鍵穴がないため、当然ピッキングは不可能です。

基本的にはオートロック機能が備えられているものが多く、鍵を閉め忘れる心配もないため防犯性能は非常に高いですよ。

しかし、交換費用も高額で35,000円~100,000円ほどかかるでしょう。導入する際はしっかりと検討するようにしてください。

鍵トラブルに役立つQ&A

最後に、実際の鍵トラブルが起きた時に生じる疑問をQ&A形式で紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

家の鍵を無くした場合はどうする?

家の鍵を無くしたと思ったら、まず心当たりのある場所を徹底的に探してください。それでも見つからないという場合は、近くの交番や駐在所などの警察へ行き遺失届を提出しましょう。

鍵は防犯面で非常に重要なアイテムです。誰かに悪用される可能性もあり、そこから事件へと発展してしまう危険性もあります。

不安を解消するためにも、知らせがあれば持ち主の手に戻ってくるように遺失届を必ず提出しましょう。

また住んでいる家が賃貸物件だった場合は、管理会社への連絡も忘れずに行ってください。賃貸物件では鍵も管理会社の所有物です。

後々トラブルの元にもなりかねないので必ず報告するようにしましょう。

純正キーを無くした場合はどうするの?

純正キーであろうとなかろうと基本的にやることは変わりません。探して心当たりがなかった場合は遺失届を出すことになります。しかし、純正キーがないと新たな合鍵を作れないこともあるかもしれません。

持ち家の場合は鍵を取り付けてくれたメーカーに直接問い合わせをすると、本人確認がとれたあとに発行してくれることが多いです。 また鍵屋に家まで来てもらい、鍵穴から複製できるかどうかを確認してみてください。

賃貸住宅の鍵を紛失した場合には、まず大家さんもしくは管理会社に連絡をするようにしましょう。 純正キーを保管している場合もあります。

しかし純正キーを無くしてしまったことで防犯上、鍵交換が必要となることもあります。 その際は、基本的に自己負担で交換や取り付けをする必要があるため、鍵交換費用などは事前にチェックしてみましょう。

鍵の種類まとめ

ご自身が使っている家の鍵の種類について理解できたのではないでしょうか。 今回の記事では、家の鍵についてのトラブルもいくつか紹介しました。

鍵は防犯面で重要な物ですので、取り扱いには十分に注意を払い管理を徹底するようにしましょう。 何か起こった際には、これらの情報を含め落ち着いて対処するようにしてください。

また、玄関の鍵交換におすすめの業者も紹介しています。

併せてご覧ください。

このコラムに関連するキーワード

役立ったら是非シェアしてください

  • このエントリーをはてなブックマークに追加