
デニム・ジーンズを履いていてよくある悩みが色落ちによる「色移り」です。デニムの色は抜けやすく、持っていたバッグや上着もしくは座ったソファなどに色移りしてしまうことがあります。
そこでこの記事では、デニムやジーンズが色落ちする原因や、他のアイテムに色移りしたときの対処法、色落ち・色移りの予防法を紹介します。
デニムやジーンズを色落ちさせたくない方、バッグなどに色移りしてしまった方におすすめの記事です。ぜひ参考にしてくださいね。
デニムの色落ちは摩擦と水濡れが原因
ジーンズの色がバッグや衣類に付着するのは、主に摩擦と汗や雨による水濡れが原因です。デニム生地の染料としてよく使われる「インディゴ」は、繊維に定着しにくい性質を持っています。
そのためジーンズの生地が別の生地などにこすられると、繊維から簡単に染料がはがれ落ちてしまうのです。さらにこの染料は濡れると余計に落ちやすくなります。
つまり、ジーンズの色移りを防ぐためにはできるだけ「こすらない」「濡らさない」工夫をすることが重要といえます。
デニムが色落ちしてバッグに色移りしたときの対処法
デニムの染料が付着すると、水で洗っただけでは落ちません。また衣類ではなくバッグに色が移った場合、素材によっては洗えないこともあります。
ここでは、バッグに色が移ってしまった場合の対処法を素材ごとに紹介します。
【キャンバス地】漂白剤を使う
「キャンバス地」など洗える素材なら、漂白剤を使うのがおすすめです。
漂白剤に記載してある用法にしたがい、ぬるま湯の中に漂白剤を入れてキャンバス地を浸しましょう。
色移りした部分は、歯ブラシなどで優しく叩いたりこすったりすると色が抜けやすいです。この時、肌を傷めないためにも必ず手袋をはめてから作業してください。
漂白剤を使ったあとはそのまま洗濯して乾燥すれば綺麗になります。
なお漂白剤は「白物用」と「色物用」があるので、間違えないように注意してください。間違って濃い色の生地を白物用の漂白剤に浸けると、もとの生地の色まで抜けてしまいます。
【キャンバス地】煮洗いする
キャンバス生地など洗える素材であれば、「煮洗い」もおすすめです。鍋で煮てバッグを加熱し、頑固な汚れを浮かせて落とします。
手順は以下の通りです。
煮洗いの手順
- 鍋に「お湯1.5」に対し「石けん60g」と「のり剤80g」を入れる
- 石けんやのり剤が溶けたら鍋の中にバッグを入れる
- 浮いてこないように菜箸などで押さえ、泳がせるようにして5分ほど煮込む
- 鍋からあげたらすすいで乾燥させる
煮洗いは強力な洗浄方法ですが、高温になることから生地を傷めやすいデメリットがあります。
とくに熱に弱い化学繊維や綿などの素材でできたバッグの場合は、沸騰のしすぎや煮込みすぎに注意する必要があります。煮洗いを避けるか70~90℃の範囲を守って行いましょう。
またアルミの鍋は石けんのアルカリ性で変質してしまうため、「ステンレス」や「ホーロー」などの鍋がおすすめです。
【革・エナメル】市販の汚れ落とし剤を使う
バッグにデニムが色移りしてしまうことはよくあるため、専用の汚れ落とし剤が市販されています。
表面についたばかりの染料であれば、クリーナーでも十分落とせる可能性があります。
クリーナーによっては使用後にさらにクリームやオイルを塗ったり、乾かしたりなどのケアが必要なものもあります。取扱説明書をよく読みながら、汚れを落としてください。
革専用、エナメル専用など、素材に合わせて商品が変わるため、素材に合わせてクリーナーを選んでください。
【革・エナメル・ビニール】消しゴムやメラミンスポンジでこする
革やエナメル、ビニール素材の場合は、消しゴムやメラミンスポンジでこする方法も有効です。摩擦の力で色移りを落とせます。
ただし、消しゴムやメラミンスポンジは摩擦力がとても強いので、軽い力でゆっくり丁寧に落としましょう。
強い力でゴシゴシこすると、バッグの素材そのものを傷つけてしまいます。革自体の色が抜けてしまう可能性もあるので、十分注意が必要です。
また、革の場合は移った色が取れたら、クリームなどで表面をケアしてください。【合成皮革】除光液を塗る
合成皮革のバッグに試してほしいのが「除光液」を塗る方法です。除光液を含ませたコットンで着色した部分を拭くように落としていきます。
ただしこれはあくまで合成皮革向けの方法なので、本革などに利用するのは避けましょう。
除光液の成分は革の油分を落とすため、デニムの染料はおろか下の革そのものの色まで落としてしまう可能性があります。また革の光沢感が失われることもあるので注意してください。
あらかじめ端の目立たない部分で試してから使うのがおすすめです。
デニムの色落ちを防ぐための予防策
インディゴの染料はなかなか落ちないため、最初から色落ちさせないように工夫することが大切です。色が移るのを防ぐため、次のことを日頃から意識的に行うとよいでしょう。
ここではデニムの色落ちを防ぐための予防策を4つご紹介します。
購入したジーンズはすぐに洗濯する
ジーンズは購入したらはく前に何度か洗濯し、あらかじめ余分な染料を落としておくのがおすすめです。
ジーンズは特に最初色が落ちやすく、何度か洗濯するにつれて色が抜けにくくなります。
最初のうちは少しの汗で湿っただけでも簡単に色が落ちてしまい、バッグを汚す原因となります。他のアイテムを汚してしまう前に洗濯しておきましょう。
防水スプレーを使う
ジーンズやバッグの表面に「防水スプレー」を吹きつけておくことで、ほかの生地への色移りを防ぎやすくなります。
染料が落ちてしまう主な原因は、生地が水に濡れることで水に染料が溶け出してしまうことです。
あらかじめ防水スプレーをかけておけば、雨や汗で濡れたときも生地が水を弾きやすくなるため色落ち防止に役立ちます。
防水スプレーの中には衣類にも革製品にも使えるものが売られているため、1本常備しておくと便利です。
「お出かけ前に使うもの」と「晴れた日にあらかじめスプレーしておくもの」があるため、正しい使い方を心がけましょう。
塩とお酢で洗濯する
ジーンズの色移りを防止するには「塩」と「お酢」で洗うのが手軽な方法です。塩とお酢には、デニムの色が抜けるのを防止する効果があります。
塩はデニム生地に使われている染料を繊維の中に閉じ込め、定着させます。またお酢は酸性なので、アルカリ性を中和する作用があるのです。
一部の洗濯用洗剤はアルカリ性でできており、デニム生地に含まれる油分を汚れと一緒に落とします。油が抜けたデニム生地は色が抜けやすくなるため、酸性のお酢を使うのです。
塩とお酢で洗濯するときは、以下の順番で行ってください。
- バケツに1Lの水を入れ、大さじ1の塩を加えて塩水を作る
- 塩水の中にデニム生地を浸して、1時間ほど放置する
- 大さじ1杯のお酢を加え、さらに1時間浸してから洗濯する
なおデニムにボタンやチェーンなど金属製の金具が使われていると、塩で傷めてしまう恐れがあります。あまり長時間は浸けず、長くとも1時間程度にしておきましょう。
色の濃いバッグを使う
色が移っても目立たない、紺や黒といったカラーのバッグを使うという手段もあります。
色落ちそのものを防ぐことはできませんが、デニムはもちろんデニム以外の色が移ったり汚れたりしても目立ちにくいのが利点です。
はじめから色の濃いバッグを使っていた方が、色移りに悩まされることが少なく手間がかかりません。
デニムが色落ちしたときの対処法
デニムが色落ちした場合は、自分で染め直すか、プロに依頼することになります。
ここでは、自分で染め直す方法を2つご紹介します。
【部分染め】簡単にすましたい方向け
染料で染め直すには時間や手間がかかります。最も簡単に対処できるのは市販のキットを使用するやり方です。
多くの場合、布に染料を乗せアイロンをかけるだけで色を載せられます。洗濯OKなアイテムが多いのもうれしいポイントです。
ただし、染料カラー展開が少ないこともあるため、必要であれば手芸用品店などに問い合わせてみましょう。また部分染めは可能ですが、全体を一気に染色したいときには向きません。
【全体染め】本格的にやりたい方向け
全体を染め直したいなどの希望があれば、全体染専用の染料キットを使用するという選択肢もあります。
全体に色を載せられるので古くなったジーンズを新品のように染め直すことが可能です。ただし、手間と時間がかかるので、さっさと終わらせたいという方には向きません。
準備するものは以下の通りです。
色落ちを防ぐ場合、色止め材が必要になります。キットに色止め材が入っていない場合は、別途用意しましょう。
- バケツや桶などの容器
- お湯(製品により温度が異なる)
- 染料を溶かすためのボウルと泡だて器など
- ゴム手袋
- カラーストップ(色止め剤)
また、手順は以下の通りです。製品によってやり方が異なることもあるため、取扱説明書をよく読みながら対応しましょう。
全体染めの手順
- お湯に溶かした染料にデニムを付ける
- ムラができないよう15分ほどかき混ぜる
- 45分ほどつけ置きする
- 水に色がつかなくなるくらいまですすぐ
- お湯に色止め材を溶かし、デニムを入れて15分ほどつけ置きする
- 水に色がつかなくなるくらいまですすぐ
- 軽く水洗いまたは洗濯して陰干しする
デニムが色移りしたときの注意点
デニムの色が移ってしまったときは、色抜きの作業をする前に次のことを意識しておきましょう。
気づいたらできるだけ早く対処する
色移りに気がついたら、できるだけその場で対処するか遅くともその日のうちに色抜きを試みましょう。
色が移った最初のうちは抜け落ちた色素が表面についているだけなので、綺麗に落としやすいです。時間が経つほど色素がバッグの素材に染み込んで定着し、色が落ちにくくなります。
対処は早ければ早いほど綺麗に落ちる確率が上がるので、面倒でもすぐに色抜きを開始しましょう。
素材を必ず確認する
色を落とす前にバッグに使われている素材をよく確認しましょう。
染料による汚れを落とす方法は素材によってまったく異なります。金具やバッグの底・糸など一部にだけ別の素材が使われているのもよくあるケースです。
素材によっては使えない洗剤があったり熱に弱かったり、洗濯することで縮んだりしてしまいます。あらかじめ素材と処置の相性を確認してから作業に入りましょう。
目立たない端の部分で試す
バッグに洗剤や消しゴムクリーナーなどを使う場合、まずはバッグの底や側面など目立たない部分で試してから本格的に使いましょう。素材同士の相性によってはバッグを傷めてしまう可能性があるからです。
たとえば消しゴムでは、強い摩擦の力により色がついた部分を落とします。
しかし摩擦によって熱が発生し生地が擦られるため、布製の生地が毛羽立ったり合成皮革の表面が剥げたりするかもしれません。
たとえ色が落ちたとしても、生地が傷んで余計に目立ってしまうこともあります。
このような被害を防ぐためにも、目立たない部分から少しずつ試すのがおすすめです。
高価なバッグの場合は専門業者に依頼する
「Louis Vuitton(ルイヴィトン)」など高価なブランドもののバッグに色が移ってしまった際は、むやみに自分で処置しようとせず専門の業者に依頼しましょう。
自分で処置して完全に復元できるとは限りません。高価なものや大切なアイテムの場合は、はじめから専門業者に依頼するのが一番確実で安全です。
とくに将来的に売却を視野に入れている場合は、多少お金がかかっても業者に依頼したほうが価格の下落を抑えられます。
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出典:リナビス
まとめ
ジーンズに使われるデニム生地は、水に濡れたりほかのものとこすれたりすることで色移りしてしまいます。もし色が移ってしまったときは、移った先の素材に応じて対処法を変えましょう。
洗える素材なら漂白剤や煮洗い、革製品などはクリーナー等を使うのが効果的です。ジーンズによる色移りはよくあることなので、あらかじめ防水スプレーをかけるなど色落ち防止策を施しておきましょう。
もしも高価なバッグに色移りした場合は、無理に自分で処置しようとせず専門家に任せることも大切です。
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