
この記事では「BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴィネタ)」製品の補修・修理方法を中心に、明日から実践できる日々のメンテナンス方法を紹介します。
またバッグや財布の修理を依頼する場合に、どこに頼むのがよいかについてもあわせて紹介します。
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INDEX
ボッテガ・ヴェネタとは
ボッテガ・ヴェネタの発祥は、1966年まで遡ります。
イタリアのヴェネト州ビツェンツァで「モルテド夫妻」がボッテガ・ヴェネタを創業したのが始まりでした。
最初は家族だけの小規模な革製品の製造ビジネスでしたが、品質の高さから知名度がすぐに向上。
とくにすべてが手作業で作られた質の高い革製品は、やがて世界中から注目を集めます。
「イントレチャート」と呼ばれる丹念に編んだデザインは、当時からボッテガ・ヴェネタの顔として広く認識されていました。
2001年にグッチの傘下へ入ったことで、ボッテガ・ヴェネタに転機が訪れます。
グッチから送り込まれたトーマスマイヤーによって「最高級の素材」「卓越した職人技」「現代的な機能性」「時代を超越するデザイン」という4つの礎石が掲げられました。
このときに生まれたのが、現在でも人気のあるトートバッグ「Cabat(カバ)」。
最終的にボッテガ・ヴェネタは、トーマスマイヤーが参加した2001年からの10年間で実に800%も売上を増やし、高級革製品ブランドとして大きく飛躍しました。
根革補修
バッグやバッグの持ち手には問題がなくても、バッグ本体と持ち手を繋いでいるパーツが破れたりちぎれたりしてしまうことがあります。
この本体と持ち手を繋ぐパーツを「根革」といい、他の部分に比べて細いため破損しやすい箇所です。
根革が破損した場合、同じパーツを用いることはできないため新しく作り直す必要があります。
破損した根革を修理するには、まず根革の縫い目をほどき型を取って新たな根革を作成。
元の革と同じような色や材質の革を選びバッグ本体に縫い付けます。
根革がちぎれたり破けたりしていない場合は簡単な修理で済む可能性があります。
たとえば縫い目がほどけてしまっただけであれば、根革を縫いなおすだけで修繕可能です。
その場合でも経年劣化や使用によってバッグ自体や根革が傷んでいれば、補強してから縫い付けます。
パイピング補修
「パイピング」とは衣類やバッグなどの縫い目や端に、補強や装飾を目的に細長い帯状の生地や革を縫い付ける手法です。
ボッテガ・ヴェネタのバッグにも使われていることがあります。
パイピングは基本的にバッグの四隅にあるため、長年使用していると気を付けていても擦れによってダメージが目立ってしまいます。
パイピングはもともとバッグの四隅を補強するためのパーツなので仕方がありません。
パイピングの補修は、パイピングの擦れた部分を着色して染めるというのが一般的です。
ダメージが強い場合や革が染めることができない材質であれば、パイピング全体を交換します。
バッグの傷みがひどくなる前にその都度補修すると、バッグが長持ちするでしょう。
色落ちの対処方法
長年の使用によって色あせてしまったバッグの質感や色も、専用の道具を使い職人の手で塗装することである程度元に戻せます。
色落ち補修は以下のような手順で行われます。
クリーニング
革に色を入れていく前に、まずバッグ自体に付着している汚れを取り除く必要があります。
ボッテガ・ヴェネタのバッグ専用の洗剤で丁寧に汚れを拭き取った後、革が傷まないように専用のオイルでバッグ全体を保湿します。
調色
マスキングテープを貼り付け終わったら色の調合をします。
この工程は最終的な仕上がりに大きく関わる作業です。
元の色と限りなく同じ色を調合できるかどうかは、職人の力量に左右されるためお店選びが重要です。
塗装
塗装は、革へ色を入れていく作業です。
職人によって「ハケ」や「スプレーガン」と呼ばれる色を吹き付ける道具を使用。
優先的に細かな傷がある箇所へ色を入れます。
傷の補修が終わった後に全体を塗ります。
これは色むらを防ぐためのものです。
乾燥
全体に色が入ったら、マスキングテープを剥がしステッチの縁ギリギリの部分を塗ります。
最後に乾燥させて色の補修は完了です。
場合によってはこの塗装と乾燥の作業を、2、3回行って色を定着させます。
- 部分染色 7,000~14,000円
- 全体染色 12,000~18,000円
ボッテガ・ヴェネタの財布の色落ち・退色補修
ボッテガ・ヴェネタの代名詞ともいえる「編み込みレザー」は、色落ちしやすいため注意が必要です。
品質が高いので買ってすぐに退色や色スレを起こすことはありませんが、経年劣化によって変化が見て取れたら修理を検討しましょう。
色スレや色落ちの際には専門店にて染色が可能です。
ボッテガ・ヴェネタの質の高いレザーは、染色をすることで元の色を取り戻せます。
染色と同じくお財布の「コバ(縁の部分)」は、修理依頼の多い箇所のひとつです。
ボッテガ・ヴェネタの財布コバは、手作業で丁寧に作られています。
コバの塗装が剥がれても修理店にて再塗装することで修理が可能です。
コバの色もオリジナルのカラーと限りなく近い色で調色されるので、新品に近づけられるでしょう。
- 部分染色 8,000~10,000円
- 全体染色 12,000~14,000円
持ち手補修
バッグの持ち手は、バッグを持ち運ぶとき必ず触れる部分のためとても傷みやすい箇所です。
持ち手のダメージが深刻な場合、持ち手を新しいものに取り換えます。
縫い目がほどけてしまい根元からちぎれてしまったなど、持ち手自体にダメージがあまりないのであればそのまま持ち手を使い、持ち手を丁寧にバッグ本体へと取り付けます。
バッグの修理に持ち込んだのが正規店であれば、交換する持ち手はオリジナルの持ち手と同じものになる可能性が高いです。
修理専門であれば、交換される持ち手はよく似たものから選ばれます。
オリジナルにこだわりたい場合は正規店での修理がおすすめです。
【ボッテガ・ヴェネタの持ち手の交換費用目安】
- 平手交換 12,000~15,000円
- 丸手交換 14,000~18,000円
長持ちさせる方法とは?
バッグの内袋には、合皮がよく用いられています。
日本は湿気が多いためバッグを長時間箱や押し入れなどの閉所に放置していると、この合皮が加水分解を起こしてしまうことが。
加水分解とは、合皮に含まれる「ポリウレタン」が空気中の水分と結合し劣化することをいいます。
加水分解が進行すると合皮の表面がひび割れてしまったり、亀裂が走ったりと見た目に悪いのはもちろん破損の原因にも繋がります。
加水分解の進行を抑えるためにもバッグや財布など革製品は、できるだけ風通しのよい場所に置くのが賢明です。
気になった点はすぐにプロに相談する
日々の使用の中では、自分だけでは対応できないトラブルに見舞われることがあります。
長い時間放置はせずに専門家へ相談することをおすすめします。
カバンや財布の痛みを長期間放置して使い続けていると、穴が空いてしまったり破れてしまったりと修繕が困難になります。
その分修理費用も高くなってしまうでしょう。
修理は誰に頼む?
修理を依頼する場合の依頼先には2つの選択肢があります。
1つは購入したお店に直接依頼する方法、もう1つは修理専門の業者へ依頼する方法です。
それぞれの特徴と利点を紹介します。
1.ボッテガ・ヴェネタのストアへ持ち込む
国内に数十店舗あるボッテガ・ヴェネタのストア(正規店)へ持ち込むことで、修理してもらえます。
店舗へ直接行くことが難しい場合は、事前に連絡しておくことで郵送での修理も受け付けています。
正規サポートの修理代金は、修理専門店に比べて1.2~2倍ほどですので割高になってしまうでしょう。
しかし特殊なパーツを使っているバッグや財布の場合、同じものを使ってもらえるため新品同様に仕上げられます。
一般的に修理期間も非正規店よりも長くなるという傾向があるでしょう。
正規店でなくとも、並行輸入店であっても保証は正規店と同様です。
ただし中古の製品は、たとえ本物であっても保証は受けられない可能性が高いので、正規店ではなく修理業者を利用しましょう。
保証がない場合は修理を受け付けてもらえないという点と、多少修理費用が高くなるのがネックです。
それでもオリジナルの状態にこだわりたい方は、ボッテガ・ヴェネタのストアへ持ち込みましょう。
2.修理業者へ依頼
自宅周辺やインターネットで検索すれば、ブランド品の修理を受け付けている修理業者が見つかります。
修理業者へ依頼する大きなメリットのひとつは修理費用です。
メーカーへ依頼する場合にくらべて修理費用が抑えられるのが一般的です。
インターネット経由で修理を受け付けている修理業者では、修理依頼から梱包・発送まで自宅にいながら完了します。
修理後も郵送で送られてくるので完全にオンライン上でやり取りができ、忙しい方にはとくにおすすめです。
修理業者では、メーカーでは修理断られるようなひどい傷みでも対応してもらえることがあります。
また修理時間も短く済む場合が多いので、急いでいるときにも便利です。
修理業者選びは最安修理ドットコムへ
一口に修理業者といっても、近年ではさまざまな業者がサービスを提供しています。
どの業者に依頼するか迷ってしまうこともあるでしょう。
安心・安全な修理店選びには、お店の比較検討が重要です。
最寄り店や地域最安店を手早く調べたいなら最安修理ドットコムを利用してみてはいかがでしょうか。
最安修理ドットコムでは地域や費用相場から修理店を絞り込んで、複数のお店を一括比較できます。
ショップページでは口コミも確認できるので、お店選びの参考になるでしょう。
ボッテガヴェネタのファスナー破損や傷修復は宅配クリーニングの「リナビス」へ


「リナビス」は、創業60年を超える宅配クリーニング専門店です。
ブランドバッグや財布、靴など皮革製品のクリーニングを行う専門店ですが、バッグの糸のほつれ、持ち手の擦れ・剥げの修正や、色補正も対応可能。
「バッグ・鞄コース」「靴コース」「財布・小物コース」など、各コースごとに分かれている料金設定は、送料無料でわかりやすいのが特徴です。
オールインパックでクリーニングと補正などを対応してくれます。
リナビスをおすすめする5つの理由
リナビスをおすすめしたい理由は5つあります。
詳しく説明していきます。
- 創業60年以上の確かな技術力
- クリーニング不可の皮革製品・ブランド品の95%が取り扱い可能
- 送料無料の宅配クリーニングだから思い立ったらすぐ依頼できる
- クリーニングコースの料金がわかりやすい
- 有料オプションでカラーチェンジも可能
1.創業60年以上で安心のクオリティ
「クリーニングに出したら色落ちした」「補正された箇所に問題があった」など、お気に入りの皮革製品クリーニングに出してみて失敗した経験をした方も多いのでは?
ブランドのバッグや靴、財布など思い入れのあるものほどクリーニングに出して大切に使い続けたいですよね。
修復やメンテナンスは熟練された職人が一つ一つ手作業で丁寧に対応してくれます。
創業60年以上を誇る確かなクオリティは安心してクリーニングをお願いできますね。
2.クリーニング不可の95%が取り扱い可能
リナビスで取り扱い可能な種類は、バッグ(鞄)、革靴・ブーツ・スニーカー、革ジャンや毛皮などの衣類、財布・小物などです。
素材は、皮革やムートン、スウェードやクロコを含む爬虫類製品、キャンバス生地、ナイロン生地など、ほとんどのブランド品のクリーニング&メンテナンスが可能。
そのため、クリーニング不可の表示があっても95%のものはお手入れできます。
シミや汚れ、色移りのクリーニング、ひっかきキズや劣化による剥げ、1cm程度のほつれに金具やファスナーの破損の修復にも対応しています。
“おせっかい”がモットーの同サービスは、1~2cm程度のものであれば追加料金無しで修復してくれます。
3.宅配だから思ったときに注文できる
リナビスは、宅配クリーニングなので日本全国に対応。
さらに自宅から出ることなく、思い立ったときにネットからクリーニングの注文ができます。
突然夜中に始まった掃除ででてきたクリーニングしたいものもすぐに注文OK。
クリーニングにありがちな「後で出そうと思っていたのに、出すのを忘れた」が防げますね。
4.料金がわかりやすい
料金コースは「バッグ・鞄コース」「靴コース」「衣類コース」「財布・小物コース」の4種類。
すべて送料無料でわかりやすい料金体系です。
衣類コース以外のコースは基本的なクリーニング・キズや擦れの修正・色補正・仕上げまでが全てセットになっています。
※衣類コースの色補正は別途料金が発生します。
- バッグ・鞄コース:料金26,400円/1個
- 靴コース:料金17,600円/1足
- 衣類コース:料金15,400円/1着
- 財布・小物コース:料金17,600円/1個
※品物の状態や希望などにより料金が変更になることもあります
5.有料オプションでカラーチェンジも叶う
バッグ・鞄コースでは、1品につき+8,250円で品物のカラーを変更することができます。
「色に飽きてしまった」「気に入っているけれど年齢に合わない色になってしまった」など、バッグの色を変えて使い続けたい方は、有料のオプションで買い換えるよりもお手頃にカラーチェンジが叶います。
濃色から薄い色のカラーチェンジはできないようなので、事前に無料相談しても良いですね。
注文からクリーニング完了まで簡単4ステップ
リナビスは注文からクリーニング完了&お届けまでたった4つの工程です。
まずはネットで注文し、集荷キットが届いたら品物を詰めて送付。
リビナスから見積もりが届いたら、承認してクリーニング開始。
クリーニング検品後は指定日に商品が自宅に届きます。
自宅に居ながら簡単4ステップで、少し面倒な皮革製品のお手入れが叶いますよ。
- ネットで注文(24時間・日本全国対応)
- 集荷キットへ品物を入れて送付
- 見積もり確認
- クリーニング完了後、指定日に自宅へ届く
出典:リナビス
まとめ
この記事ではボッテガ・ヴェネタのバッグや財布などの修理・補修方法を紹介しました。
バッグや財布の傷みは放置すると修理が難しくなる可能性があります。
傷みが目立ってきたらなるべく早めに修理業者へ依頼しましょう。
ボッテガ・ヴェネタ以外のブランド品の修理は、「ブランド別にご紹介!壊れたブランド品を修理する方法」の記事をご覧ください。
今後もバッグや財布を使い続けるには、なるべく風通しのよい場所での保管がおすすめです。
日ごろから丁寧に扱うことで長く愛用できるでしょう。

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